こんにちは!キャンプツーリングが大好きなベルです。
キャンプでまわるロングツーリングは、その日の気分で自由にルートを決めたり、自然の中で過ごす時間の楽しさなど、魅力がたくさんあります。しかし、バイクの荷物積載をしっかりと行わないと、安全運転に支障をきたしたり、事故につながったりする可能性があります。
この記事では、バイクの荷物の積載方法について、安全運転と快適なツーリングのために押さえておくべきポイントを解説させて頂きます。バイクでキャンプツーリングを計画している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
荷物の積載方法について
バイクの荷物の積載方法は、安全運転と快適なツーリングに欠かせない重要な要素。適切な積載方法を身につけないと、走行安定性を失ったりする場合もあります。
ここではもともと荷物を大量に載せれるように設計されているアドベンチャーバイクでは無い前提で積載方法について書かせてもらいます。
これだけでひとまずOK!シートバッグ
ロングツーリングには着替えや寝袋等の大量の荷物を持参するのですが、はじめに何を買うか迷った場合はまずはシートバッグを購入しましょう。
バイク用のシートバッグはサイズにもよりますが60~70Lの容量があるので沢山の荷物を入れる事が出来ます。
また、バイクに固定する方法も徹底的に計算された設計されているので、なかなか走行中にずれたりする事がありません。
なので、まず初めにシートバッグの購入をおすすめします。
僕も若い時は大型のボストンバッグをリアシートにくくりつけて旅をしていた事があるのですが、バイク用に設計されていないのでガチガチにゴム紐で固定してもすぐに緩んできて何度も固定をやり直したりしていました。
シートバッグをバイクに積載する際のポイント
先程、紹介したシートバッグをバイクに積載する際のポイントですが、本来はバイクの中心(ライダーに近い場所)に固定したほうが乗り物としてのバランスは良いものになります。
ただし、ロングツーリング中に荷物が背中に当たると多くの人がストレスと感じる人が多いと思います。恐らく荷物が背中に当たるたびに気が散るんですよね。
以上の事から僕はライダーから少し離れた後方に設置する事をおすすめします。
他にも付属の荷締めベルトがマフラーに当たったりすると溶けてしまって使えなくなる事にも気をつける必要があります。最悪の場合はちぎれて荷物が落下する原因にもなるのでスクランブラータイプやSSのバイク等のマフラーがリアシート近くまで来ているバイクは注意が必要です。
僕がおすすめするTANAXさんではベルト単体をリペアパーツとしても販売しているので長く使う事ができますよ!
バイクの積載に関する法律を知ろう
バイクに荷物を積載する際は、道路交通法で定められた積載制限を守る必要があり、積載制限を守らないと、交通違反で罰則が科せられる可能性があります。
道路交通法では、バイクに積載できる荷物の重量、長さ、幅、高さ、取り付け方法などの制限が定められており、これらの制限は、バイクの安全運転を確保するために設けられています。
例えば、積載荷物の重量制限は、50cc超のバイクでは60kg、50cc以下の原付では30kgと定められています。積載荷重が重すぎると、バイクのバランスが崩れ、転倒などの危険につながるからなんですよね。
また、積載荷物の長さ制限は、積載装置(リアキャリアやリアシート等)の長さから30cmまでと定められているので以下に表としてまとめてみました。
項目 | 50cc超のバイク | 50cc以下の原付 |
重量 | 60kgまで | 30kgまで |
長さ | 積載装置の長さから30cmまで | 積載装置の長さから30cmまで |
幅 | 積載装置の幅から15cmまで | 積載装置の幅から15cmまで |
高さ | 地上から2mまで | 地上から2mまで |
「重量、長さ、高さ」についてはそれを超える事はほぼ無いと思うのですが「幅」については積載装置から左右15cm以上はみ出すと違反になるので注意が必要です。
違反するとどうなるのか?
先程は荷物を積載する時のルールについて説明をさせてもらいましたが積載制限を守らなかった場合、道路交通法違反となります。違反者には、違反点数と反則金が科せられます。
排気量 | 違反点数 | 反則金 |
50cc以下の原付 | 1点 | 5,000円 |
50cc超のバイク | 1点 | 6,000円 |
よくスクーターのフットスペースにバッグをポンと置いて固定せずに走っている人を見かけますが、これは転落等防止措置義務連反となるのでやらないようにしましょう。
荷物のパッキングのコツ
荷物のパッキングには効果的な方法があり、旅行やバイクツーリングを快適で便利にするコツがいくつかあります。これらのコツを実践することで、荷物の整理が容易になり、重心のバランスを保ちながら安全にツーリングが出来るようになるので以下で紹介させてもらいます。
ギアはスタッキング出来るものを選ぼう
「スタッキング」とは、英語で「積み重ねる」などの意味で、アウトドアではクッカーやギアなどを重ね合わせてコンパクトにまとめることを意味します。
ツーリングで荷物をパッキングする際には、スタッキング出来るギアを選ぶことが大切で、これからキャンプ道具を揃えようとしている人はキャンプギアの中に小さいギアが入るかどうかを意識しましょう。
上の写真は僕が愛用しているクッカーなのですが丸い形で取っ手が折り畳めるもので統一しています。上の写真では5枚もクッカーが入っているのに容積を取らないので助かっています。
バイクでのロングツーリングで使うギアは登山等と同じで容積が小さくなるものを選ぶ事が重要です。
防寒着は圧縮が出来るダウンがオススメ
先程のギアのスタッキングでもお伝えしましたが、バイクのツーリングでは容積が小さくなるものを選ぶ事が重要です。少し寒くなる事が予測出来る場所に行く時は「フリース」や「トレーナー」などを選びがちですがそれらを畳んでも全然小さくなりません。
そこで僕がおすすめするのが上のようなライトダウンジャケットで小さい巾着袋に入れてしまえば畳んだTシャツよりも小さくなったりします。
下の写真は先程のダウンジャケットを巾着袋にいれた状態。
比較でグローブを置いているのですが相当小さくなっているのが分かるのでは無いでしょうか?
僕はロングツーリングに行く場合はトレーナーやフリースは持っていかず、ライトダウンジャケットを二枚持参しています。途中で汚れが気になったら一枚は洗濯したり、極度に寒さを感じた時は二枚を重ね着したりと柔軟に使い方を変えています。
荷物をシートバッグに入れる時の注意点
荷物をシートバッグに入れる時に注意点を表にしてみました。
項目 | 注意点 |
よく使うもの | 頻繁に出し入れするもの(レインコートやカメラ)は、シートバッグの前方や側面の開閉口近くに配置し、すぐに取り出せるようにする。 |
重たいもの | 重たいものは、シートバッグの底のほうにに配置し、重心が低くなるようにする。 |
宿泊地でしか使わない物 | 宿泊地でしか使わないものは、シートバッグの底面に配置する。 |
鋭利なもの | 鋭利なもの(金属のペグや調理用のナイフ)は、厚みのある保護袋に収納し、他の荷物に傷がつかないようにする。 |
濡れて困るもの | カメラやモバイルバッテリー等の濡れて困る物は防水袋やビニール袋に入れた上でシートバッグに入れる。 |
かさばるもの | かさばる着替え等は、圧縮袋に収納し小さくなるようにする。 |
上手くシートバッグに収納する工夫が必要です。旅先でもスーパーマーケットで食料を買って運ぶ必要があるのでパンパンまで荷物を入れないようにするのが良いですよ!
荷物の積載に役立つおすすめグッズ
序章では「ひとまずシートバックがあれば大丈夫」と書かせてもらいましたがキャンプの道具などが増えてくると「もっと沢山の道具を持っていきたい!」となるはず。
そこで以下では更にバイクに荷物を積載出来るグッズを紹介させてもらいますね。
サイドバッグ
バイクの左右に取り付ける事が出来るサイドバッグ。左右ともにつけている場合は「振り分けバッグ」と表現する事もあります。
シートバックに追加してこれを取り付けると更に様々な荷物を入れる事が出来ます。
サイドバッグの良い所は荷物の重心が低く出来るのが特徴で、重たいものを入れてもあまりバイクの操作に影響が出ない事が大きなメリットなんですよね。
サイドバッグを取り付けると左右15cm以上出てしまう事がありますがサイドバッグ自体が「積載装置」なのでキャリアから左右15cm以上出ていても問題ありません。
タンクバッグ
タンクバッグはその名の通り、ガソリンタンクの上にのせるバッグです。シートバッグやサイドバッグのような大容量ではありませんが地図を入れたり、モバイルバッテリーを走行中に充電する為に入れたりすることが多いです。
ライダーの眼の前に置ける事とUSB給電装置の側にあるのが大きなメリット。コンパクトカメラ等を入れておけば綺麗な景色に出会えた時にバイクを降りずにまたがったままで写真を撮影する事も可能です。
※樹脂製のガソリンタンクの場合は磁石式のタンクバッグが取り付けれない場合があります。
まだスマホがナビ代わりに使えない地図全盛の時代はタンクバッグはロングツアラー必携アイテムでした。多くのライダーがタンクバッグに地図をいれて走っていましたね。
もっと荷物を積みたい人は専用のリアキャリアをつける
シートバッグやサイドバッグ、タンクバッグも購入したけど「もっと俺は荷物を載せたいんだ!」という人は専用のリアキャリアを取り付けましょう。
例えば上のエンデュランスのリアキャリアボックスセットはレブル250専用の物なのですが、これを取り付ける事でリアシートの上が空き、更に荷物を積載することが可能になります。
日本一周をされている超ロングツアラーの殆どの人はこういった専用リアキャリアを購入したり、中には自作でリアキャリアを作って取り付けています。
ただし、あまりに大量の荷物を載せるとバイクの操作感が悪くなるので注意してくださいね。
筆者愛用のキャンプ用品を紹介
この章では10ヶ月かけてキャンプで日本一周をした筆者が愛用しているキャンプギアを紹介していきます。
山岳用テント エアライズ2
まずは僕が10年以上愛用している山岳用テントであるライペンのエアライズ2です。値段が5万円台と、かなり高いのですが「軽く」「小さく」「頑丈」なのが特徴でバイクのツーリング以外にも実際に冬山登山などでも使用してきました。
壊れたりしたとしてもメーカーで修理や部品だけの提供がされているので実際に10年経っても現役で使えているのだと思います。
一万円台で売られているツーリング用のテントでも初めは十分なのですがどうしても重たく、コンパクトになりません。キャンプ以外にも登山にも興味がある人や飛行機で離島に行ってレンタルバイクでツーリングをされる人にはこういった山岳用テントをおすすめします。
マット リッジレスト
寝る時にテントの中に敷くマットです。今ではインフレータブルマット(空気を入れるタイプの物)が多く使われていますが僕はこのサーマレストのマットを愛用しています。
なぜインフレータブルマットを使わないかというと「キャンプ場で空気を入れたり抜いたりする手間が増える事」「インフレータブルマットは時々穴が開いてマットとして機能しないリスクがある事」そして最後が一番重要な理由なのですが「ロールマットがバイクに取り付けられていると旅感が出ること」です(笑)
僕は道の駅やコンビニなどで休憩していると色んな人に話しかけられる事が多いのですが、恐らくこのロールマットをみて「お!どこから来ているんだろう?」と感じて話しかけてくれているのだと思っています。
シュラフ ナンガ
次が-4℃まで対応のナンガの冬用シュラフです。僕は夏の北海道ツーリングでもこの冬用を持参しており、年中を通してこれ1つで旅をしています。
暑い時は中に入らずにお腹にかけるだけで済みますし、標高が高く、冷えやすい長野のキャンプ場でも-4℃まで対応しているので朝までぐっすり眠れます。ナンガのシュラフは一度購入してしまえば有償になることもありますが「永久保証」という事もあり、ずっと長く使えるのが特徴。なので今後もずっと僕はナンガのシュラフで旅をしているのではないでしょうか。
まとめ
以上が私が薦めるロングツーリング時の荷物の整理&積載法でした。
まだロングツーリングに慣れていない人は様々なツーリンググッズやキャンプ道具が必要になるのでしっかりと準備をして挑んでくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
投稿者プロフィール
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カブ主キャンパー:ベル
年越宗谷岬を始め日本一周・ベトナム・台湾をバイクで横断!!
バイク好きはもちろんのことクライミング&登山にキャンプも大好き!超アクティブライダー。
愛車はスーパーカブ110。
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