『買うときから売ることなんて考えない!』
なんて思っていましたが、乗り換えるときに二束三文でしか売れなかったらなんだか悲しい気持ちになりますよね。。。
バイク王が運営している【バイク未来総研】が定期的に発表する『リセール・プライス』ランキングをご存知ですか?
2023年4月10日、2022年12月~2023年2月の期間を対象にした第44回目のランキングが発表されました。
今回首位に輝いたのは「ホンダ・X-ADV」で、初登場での首位獲得です。
※バイク未来総研調べ(https://www.8190.jp/bikelifelab/notes/bikefuture/resale-ranking/ )
『リセール・プライス』の高いバイクは需要がある人気の車種であると言えます。現時点ではということなので実際に売却するときにどうなっているかはわかりませんが、購入の際の参考にするといいでしょう。
今回は、第44回『リセール・プライス』ランキングを元にリセールの良いバイクをご紹介していきます。
第44回『リセール・プライス』ランキング
第44回のリセール・プライス総合ランキングは以下の通りでした。
順位 | メーカー・車種 | リセール・プライス |
1 | ホンダ・X-ADV | 105.26 Pt |
2 | ホンダ・ダックス125 | 101.25 Pt |
3 | カワサキ・Z900RS | 99.73 Pt |
4 | ヤマハ・Ténéré700 | 99.66 Pt |
5 | ホンダ・GB350 | 97.13 Pt |
6 | カワサキ・Z650RS | 96.73 Pt |
7 | ホンダ・NC750X Dual Clutch Transmission | 96.16 Pt |
8 | ホンダ・GB350 S | 94.54 Pt |
9 | ホンダ・モンキー125 | 94.08 Pt |
10 | ホンダ・クロスカブ110 | 90.11 Pt |
上位10車種中7車種がホンダ車、カテゴリでみるとマルチパーパス系が4車種・ネオレトロが6車種という結果に。
また、原付一種・二種の上位5車種はすべてホンダ車で、1位がダックス、2位がモンキー、その後がクロスカブ110、スーパーカブC125、ハンターカブと続きます。
250ccクラスでは、1位〜4位がホンダ車。5位がカワサキのZX-25Rでした。
250ccリセールバリューランキング
- ①レブル250
- ②PCX160
- ③CRF250L
- ④レブル250S
- ⑤Ninja ZX-25R
バイク未来総研調べ(https://www.8190.jp/bikelifelab/notes/bikefuture/resale-ranking/ )
400ccクラスも同様に、1位から4位がホンダ車で、5位はカワサキのNinja400。
400ccリセールバリューランキング
- ①GB350
- ②GB350S
- ③400X
- ④CBR400R
- ⑤Ninja400
バイク未来総研調べ(https://www.8190.jp/bikelifelab/notes/bikefuture/resale-ranking/ )
大型バイクになるとメーカーもバラけて、1位がホンダのX-ADV(総合1位)、2位:カワサキZ900RS、3位:ヤマハテネレ700、4位:カワサキZ650RS、5位:ホンダNC750X DCTと続きます。
※バイク未来総研調べ(https://www.8190.jp/bikelifelab/notes/bikefuture/resale-ranking/ )
大型バイクリセールバリューランキング
- ①X-ADV
- ②Z900RS
- ③Ténéré700
- ④Z650RS
- ⑤NC750X Dual Clutch Transmission
バイク未来総研調べ(https://www.8190.jp/bikelifelab/notes/bikefuture/resale-ranking/ )
このランキングから次のような3つの仮説を立てました。
- ホンダ車はリセールがいい
- アウトドアシーンで使いやすいマルチパーパスが人気
- レトロな見た目のネイキッドは人気がある
この仮設を元にリセールの良いバイクとはどんなバイクなのか考えていきましょう!
ホンダ車はリセールがいい
各排気量クラス上位5車種(合計20車種)のうち、ホンダ車は15車種もランクインしていました。
ホンダ車は他の国内メーカーに比べると新車価格が高い傾向にありますが、その分リセールもいいのであれば長い目で見てお得であると言えます。
ホンダのバイクは初心者からベテランまで扱いやすく、教習車にもホンダ車が採用されるほどです。
新車で購入するときには多少割高感がありますが、購入金額と売却金額の差分を考えると総合的なコストパフォーマンスは優れており、乗り換えが前提にあるライダーにはおすすめできます。
総合1位のX-ADVについて
第44回の『リセール・プライス』ランキングで堂々の1位を獲得したのは、2017年から発売されている750ccの大型ATバイク【X-ADV】でした。
X-ADVは、コミューターの利便性と幅広いシチュエーションでの高い機動性を融合させた “アドベンチャースピリット”を 持つ新しいコンセプトのモデルとして開発されたモデルです。
市街地走行からフラットダートまで、走りの軽快感と利便性が向上しています。
新車価格は税込み1,320,000円で、中古車相場は走行距離が2万km近い車両は90万円台、走行距離が1万km台の車両は100万円前後。
2021年式以降の車両で走行距離が5千km程度のものであれば新車価格よりも高い車両が5台も見つかりました。(グーバイクで検索)
マルチパーパスが人気
マルチパーパスとは、オンロードでもオフロードでも、どんな道にも対応できるよう設計されたバイクのことです。
オフロードに寄せたバイクを【アドベンチャー】、オンロードに寄せたバイクを【デュアルパーパス】などと呼びます。
クルマで言う【SUV】のようなモデルです。
未舗装のフラットダートでも安心して安定感のある走りができるので、昨今のキャンプブームとの相乗効果でさらに人気が高まりました。
需要が高まったことでリセールも良くなっています。
総合4位のヤマハ・Ténéré700について
総合4位にランクインしたヤマハのテネレ700は、「オンロード:オフロード=1:9」くらいかなりオフロードモデル寄りに開発されたアドベンチャーバイクです。(開発ストーリー:Ténéré700)
高速道路やワインディングロードも気楽に楽しめて、到着したオフロードの環境ではもっともっと楽しめる。そんな1台で世界中どこにでも行ける欲張ったモデルに仕上がっています。
新車価格は税込み1,342,000円で、中古車は8台ヒット。中古車相場は120万円から160万円台で、半数は新車価格よりも高い値がついていました。(グーバイクで検索)
クラシカルなバイクが人気
ネオクラシック(ネオレトロ)は、クラシックなデザインやスタイルを現代の技術や機能と組み合わせたバイクです。
各排気量ごとのリセールプライスランキングトップ5にも必ずランクインしています。
昔ながらの外見とノスタルジックな雰囲気を楽しみつつ、現代の快適さや安全性も兼ね備えており、初心者でも扱いやすく、懐かしいデザインと最新技術が融合した魅力的なカテゴリ。
デザイン性・ファッション性を重視しつつ、先進技術の詰まった性能の高さも欲しいというような方におすすめのバイクです。
総合3位のカワサキ・Z900RSについて
総合3位にランクインしたカワサキのZ900RSは、ニュートラルな操縦感と楽しさを引き出すエンジンサウンドのつくりこみに注力して開発されました。
Z1からインスピレーションを受けたティアドロップフューエルタンクやテールカウルをはじめ、ホイール、ボルト類に至るまで、随所にこだわりが盛り込まれています。
新車価格は税込み1,430,000円で、中古車の弾数も多く、184件がヒット。また、最も安いもので129.8万円とほとんど値が落ちていません。(グーバイクで検索)
まとめ
今回は、バイク未来総研が発表した第44回の『リセール・プライス』ランキングを元にリセールのいいバイクはどんなバイクなのか考察してきました。
リセールのいいバイク(考察)
- ホンダ車
- マルチパーパス
- ネオレトロ
この中で、マルチパーパスはコロナ禍で人気の高まったキャンプブームに乗っただけでもしかしたら一過性のものかもしれません。
世界有数のバイクメーカーであるホンダ車は、バイク初心者からベテランライダーまで幅広い層に支持されており、今後も他メーカーと比較すると価格が安定しやすい環境にあると言えます。
また、ネオレトロバイクに関しても、飽きのこないシンプルなデザインで、いつの時代・どの年代のライダーにもファンが多いため、一定の需要が続くと考えられます。
また、本当の旧車になると維持やメンテナンスが難しくなってきますが、最新技術が詰まったネオレトロならクラシカルでおしゃれな見た目を楽しみつつメンテナンスにも事欠かないというメリットも。
逆に走行性能に振ったスーパースポーツなどは、新しいモデルが出るたびに性能アップするので旧年式の車両は価値が落ちていく傾向にあります。
リセールバリューを考えたバイク選びをする際には、安定した需要のあるメーカーやカテゴリを意識するといいでしょう。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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