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【元バイク屋が徹底解説!】自家整備のNG例とその理由

はい、好きな言葉は愛と勇気と半額です。バイク大好きフォアグラさんです、こんにちは。今回は元バイク屋として、少し整備の話をしたいと思います。

みなさんバイクの整備って覚えたいですよね?でも難しそうだったり、ヘタに触って壊してしまい、結局高くつくのが怖くて手を出せないという人もいると思います。ですので今回は、簡単そうに見えても自分で作業することはお勧めしない整備を中心に、どのようなところから始めていけばいいのかということをお伝えします。

おすすめしない整備

プラグ交換

最初におすすめしない整備はプラグ交換で、その理由はあまりにもリスクが大きいからです。

フラグ交換には様々なリスクがあって、その一つが異物の混入です。
エンジンは気密性が極めて高く、大雨が降っても水が浸入することはありませんし、突風が吹いても砂やゴミが侵入することはありません。なぜなら絶対に異物が中に入ってはいけないパーツだからです。

中に異物が入り込むと、ピストンやシリンダーに多大なダメージを与え、性能の低下だけでなく著しくエンジンの寿命を縮めることになります。そしてこのプラグの周りには砂や塵といった異物がたくさん溜まっています。
バイク屋が作業するときは、強力なエアコンプレッサーを使ってそれらの異物をしっかり取り除いてから作業するので、異物がシリンダーの中に入り込むということはありません。個人の方の場合、自宅にエアコンプレッサーがあるという場合を除き、異物を除去するのは困難ですよね?

さらに理由はこれだけではありません。このプラグというパーツは、締め付けトルクや締め込む回転数に対して、敏感になってもらいたい物だからです。

締め込みすぎるとシリンダーヘッドを傷つけてしまうだけでなく、ねじ切れや異常燃焼を起こしてしまいます。かといってゆるくても、端子が折れてしまったり、これはこれで異常燃焼の原因になります。ですのでご自身でプラグ交換をする場合はエアーコンプレッサーとそれに対応したブロワー、そしてトルク管理がしっかりできる環境が絶対条件です。

プラグ交換をお勧めしな理由は、この作業によるリスクだけでは無く、コストの問題もあります。
2りんかんの場合なのですが、フラグ交換の工賃は1本あたり770円からです。その程度しか費用を浮かすことができないなら、これはもうお店に任せるべきでしょう。

明らかにリスクと設備投資の費用を考えると釣り合わないんですよ。

プラグ交換って、簡単に言うと今まで使っているプラグを外して、新しいプラグを着けるだけの簡単な作業っていうイメージがあるかもしれませんけれども、実はリスクが高くて非常にセンシティブな作業なので、その点はぜひ覚えておいてください。

オイル交換

次は初心者に定番の整備と思われがちな、オイル交換について説明します。このオイル交換もブラグ交換同様、ボルトを緩めて古いオイルを出して、ボルトを締めたら新しいオイルを入れるだけの、簡単な作業っていうイメージを持っている人も多いと思います。しかしそれが落とし穴です。

オイル交換って、そもそも自分でやる意味ありますか?

例えばレッドバロンやSOXなど大手のバイク屋で買った車両であれば、オイルリザーブのようなサービスに無料、もしくは非常に安い価格で加入することができます。

レッドバロンの場合は工賃がかかりますが、大半の車種では1000円もしません。であれば自分で作業したほうが高くつくということになります。店に依頼した方が安いのに、わざわざ自分でやる必要はないですよね。

「自分が買った店では、そんなサービスなかったよ」っていう人もいるでしょう。そのような人であっても、自分で交換するのはあまりお勧めしません。これもさっきのプラグ交換同様に、オイルが漏れないように止めているドレンボルトを強く締めすぎて、ボルトが刺さっているオイルパンというパーツを壊してしまうことがあり、そうなると多大な修理費用がかかります。

ですので、きちんとトルクレンチでトルク管理をすること求められるのです。

ただしオイル交換やプラグ交換に限らず、バイクの整備でトルクレンチは必須ともいえるツールのひとつなので、用意しておくべきだと思います。

またオイルを入れる際、ジョウゴに移して作業することになりますが、そのジョウゴに砂やほこり溜まっていませんか? 一度使ったジョウゴの中には当然オイルが付着していて、砂や異物を呼び込みます。きちんと管理する必要がありますし、洗浄する手間もかかります。さらに自宅でやる場合は、オイルの処理の問題もあります。

よくホームセンターなどでオイルの処理箱が売っていますけれども、400円くらいしますよね。ちなみに、自分はどうしても自身で作業するという時は、新品のトイレットペーパーに吸わせています。1巻あたりだいたい1リッター吸ってくれますので、吸わせてそのまま燃えるゴミとして処理しています。ただ、このように燃えるゴミとして処理できるかどうかは、自治体によって異なる可能性があるので要確認です。
またその作業の中で、廃オイルをぶちまけてしまったりしたら、もう目も当てられません。集合住宅の場合、損害賠償を請求される可能性も否定できません。

つまりそこまでして自分でオイル交換したいですか?っていうことです。

店に出せば1000円、自分でやるにしてもトルク管理が必要だし、オイルパンを壊してしまうかもしれないし、 オイルの処理は面倒だし、そのオイルの処理箱だって400円くらいします。結局、準備や片付けの時間も入れると30分以上かかると思うんですが、それで1回あたり500円浮かせられるかどうかっていう作業なんです。

自分はもちろんこんな作業は簡単にできますけれども、いつもレッドバロンにお願いしています。その方が安い上に面倒でもないし、自分の手も汚れません。出来る出来ないじゃなくて、自分でやる理由がないんです。

バイク屋まで持って行くのが面倒という人もいるかもしれませんが、ツーリングのついででいいんです。厳密に3000キロで換えなければならないというものでもなく、多少超えても大した問題ありません。その間に馴染みのバイク屋の前を通ることもあるでしょうから、その時に換えらば良いだけの話です。

初心者におすすめの作業

簡単そうなプラグ交換やオイル交換まで自分でやるなって言うなら、じゃあ何から始めたらいいんだよって疑問についてお答えします。
そこで大事な考え方は、簡単に元に戻せる範囲内での作業ということと、失敗しても取り返しがつかない事態にならない作業というのがおすすめです。

注油

そこでまずは、チェーンの注油やワイヤの注油です。
これらの作業はバイクに乗る以上、定期的に必要になる整備ですから、覚えておいて損はありません。またこれらの作業を行う過程で、何かを壊してしまうというリスクも、ほぼ無いと思います。

ただチェーンを注油する場合に、センタースタンドを立ててエンジンをかけ、ギアを入れて、後輪を回転させて作業をするということだけは、絶対にしないでください。もしも自分の服の袖などが巻き込まれてしまって、指でも挟んでしまったら、その指はなくなりますからね。絶対にエンジンを停止した状態で作業するようにしてください。

マフラー交換

そしてメンテナンスではなく、カスタムの話もしておきましょう。一見難しそうに思われがちなのですけれども、意外と簡単でリスクも少ない作業というのはマフラー交換ですね。

特にスリップオンなら本当に外して付け換えるだけですので、きちんと手順を踏めばどなたでもできますし、なんてことはありません。それに作業してすぐに外観や音、重さの変化なんかを体感できるので、「すごい!俺、自分でできた!!」っていう実感もありますよね。
ただし、近年のバイクの場合はO2センサーの異常が出ることもあるので、その際はバイク屋さんに相談してくださいね。

注油やマフラー交換の作業についてはYouTubeや google 検索などでたくさん紹介されていますから、ぜひ実践してみてください。

まとめ

今回は簡単そうに見えて、おすすめできない整備というのをお伝えしましたが、いかがでしたか?実は他にもチェーン調整やタイヤ交換など、お勧めできない整備というのはいくつかあるんですが、それではまたの機会に解説したいと思います。

 

今回の記事は下記の動画で詳しく説明していますので、ぜひこちらもご視聴ください。では今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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バイク大好きフォアグラさん

北海道在住・元バイク屋さんのYoutuberです。 職業としていたからこそ知り、引退しているからこそ本音で喋れる「バイクのお得な買い方やチェックポイント」。 そして知識と経験を生かした「バイクの構造や整備」などを、日本一わかりやすく解説しています。 さらに、3月からは「北海道ツーリング動画」の配信も開始!! 北海道ならではの絶景を中心に、バイクとドローンを組み合わせた新しいスタイルのモトブログです。 「バイクが好きだ!!」「バイクに詳しくなりたい!!」「フォアグラ食べたい!!」という方は、ぜひチャンネルもご覧ください!!

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