四国や九州に向かう際、素通りされがちな山口県。しかし、山口県は絶景もグルメも楽しめるツーリング天国なんです。泊まりもせず通過するだけなんてモッタイナイ!
そこでこの記事では、関西をバイクで走り回っていると気づけば全国を走り回っていたカゲモトが選んだ、山口県のオススメツーリングスポットと、ツーリングに欠かせない!近所のおいしいごはん屋さんをまとめてご紹介します。
ぜひ、最後までお付き合いください。
「山口県を堪能したい」「ご当地グルメを食べたい」その欲望、叶えます
山口県は三方を海に囲まれ、瀬戸内海と日本海、響灘(ひびきなだ)で異なる景色が楽しめます。中でも国道191号線は、コバルトブルーの海が広がる絶景ロード。「角島大橋」や「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」などの人気スポットに立ち寄る際に使ってほしい道です。
山間部も忘れてはいけません!日本三大カルストの一つ「秋吉台」では、異世界のような風景の中でワインディングを堪能できます。国指定の景勝地「長門峡(ちょうもんきょう)」周辺の道も走りごたえバツグンです。
山口県のご当地グルメといえば、茶そばを瓦で焼いて食べる「瓦そば」や下関の「ふく料理」が有名ですが、ソウルフード「チキンチキンごぼう」もオススメ。お店で見つけた際は、ぜひご賞味ください。
さて、山口県の素通りがもったいないことが伝わったところで、北部と南部に分けてオススメのスポットをご紹介します。今回お届けするスポットも、定番だけでなく穴場も多めです。
記事を読めば簡単にツーリングルート作成ができる!
実は、この記事でご紹介しているスポットは、1日で立ち寄れるであろう範囲から厳選しています。
つまり、ご紹介するスポットを巡るだけで簡単にツーリングルートが完成します!
バイク乗りさんによって、スタート位置や心地のいい総走行距離は異なるので、お好みでカスタマイズしてみてください。
山口県北部オススメのツーリングスポット&グルメ
本州の最西北端|川尻岬
ツーリングで立ち寄りがちなスポット、それは最端の地。端っこまで来た達成感とキレイだけど少し寂しさも感じる景色が魅力です。山口県には本州最西端の地「毘沙ノ鼻」のほか、本州最西北端の地「川尻岬」もあります。北西じゃなく西北という点が少し気になりますが、ロケーションは最高です。
川尻岬は高台にあり、緑の芝生と青い海と空のコントラストが美しいパノラマビューが広がっています。ちなみに、岬の右側が日本海で左側が響灘です。
映えるシマシマ断層|須佐ホルンフェルス
不思議なシマシマ模様が現れた断層が「須佐ホルンフェルス」。なんでも、1500年前のマグマの熱による影響で誕生した貴重な場所なんだそうです。
遠くからでもはっきりとシマシマ模様が確認できますが、これで終わりじゃありません。
なんと、かなり近づくことが可能なんです。駐車場から遊歩道を使って500mほど下れば、断層に触れられる距離まで近づけます。すぐそばで砕けた波しぶきを浴びれるほどワイルドなスポットです。
海に近づきすぎると危ないので、気をつけて観賞しましょう。
産業革命の世界遺産|萩反射炉
鉄製の大砲を製造するために造られた「萩反射炉」は、明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されています。マグマから生まれた安山岩やレンガが使用され、高さは約10.5mもあるそうです。崩れたところから顔を出す植物に、時の移り変わりを感じます。
実際に大砲が製造されたかは定かではありませんが、ひしひしとロマンを感じるスポットです。
シン・ご当地グルメ|みなと食堂 ととと
海の幸が豊富に捕れる山口県の新たな名物、それが長州海鮮まぶしです。萩市内にある「みなと食堂 ととと」では長州海鮮まぶしと萩反射炉をイメージしたビッグかき揚げがセットになった【極】ととと定食が食べられます。魚介の旨味ときゅうりのさっぱり感がマッチしてお箸が止まりません。
長州海鮮まぶしの楽しみ方は、まずは海鮮丼として味わい、次にゴマ味噌だれで味の変化を楽しみ、最後は魚だし汁でササッと〆る。定食には日替わり小鉢3種と味噌汁、漬物が付いてくるので、ボリュームも大満足です。
山口県の海鮮を使ったご当地グルメを食べるなら、長州海鮮まぶしで決まり!
みなと食堂 とととの詳細情報
電話番号 | 0838-21-7230 |
予 約 | 不可(ディナーのみ可) |
営業時間 | 水・木 11:00~16:00 金~日・祝 11:00~15:00 / 17:00~22:00 |
定休日 | 月・火曜日 祝日営業 |
公式サイト | https://www.instagram.com/tototo_syokudou/ |
駐車場は「御成道・たまち駐車場」が無料で利用できます。
山口県では長州海鮮まぶしのほかにも、海の幸を堪能できる「長州海鮮うにしゃぶ」や「美酒海鮮瓦焼き」ブランド鶏を使用した「長州チキンステーキ」などの新ご当地グルメを展開中なんだそうです。
どこからともなく『日帰りといわず泊っていきなよ』という声が聴こえてくる気がします・・・。
山口県南部オススメのツーリングスポット&グルメ
自然が創った大穴|巌門
山口県南部も自然のパワーを感じられるスポットが多くあります。瀬戸内のハワイと呼ばれる周防大島(すおうおおしま)の真ん中あたりにある「巌門(がんもん)」は波の浸食が長い歳月をかけて創った奇岩です。
緑豊かな遊歩道を進むと現れる、ぽっかりと穴があいた大岩の迫力に圧倒されますが、これで終わりじゃありません。
そう、かなり近づくことが可能なんです。各地にある奇岩は遠くから眺めて楽しむのが一般的ですが、近づいて観察することで自然の壮大さを全身で感じられます。
周防大島には、巌門のほかに「立岩(たていわ)」「帯石(おびいし)」「岩屋(いわや)」と呼ばれる奇岩があり、古くから島民に崇拝されているそうです。いつからか、4か所にある奇岩を巡ることを四岩合わせ奇岩(しあわせ祈願)と呼ぶようになり、夫婦和合や家庭円満などのご利益があるとされています。
巌門の駐車スペースは広くありませんが、すぐ近くにある「竜崎温泉」の駐車場が利用可能です。
未知との遭遇!? |宇宙の駅
山口県の珍百景として人気のスポットが「宇宙の駅」です。山間部を走っていると突然、銀色に輝くUFOや象などのオブジェが立ち並ぶシュールな景色が広がります。駅内にある不思議なオブジェや遊具はすべて駅長さん一人で製作されたそうです。
遊具の中には、少し危険なものもあるため、駅長さんに案内してもらいましょう。駅長さんがいるときは巨大UFOの中に入るチャンスです!
変なちょうちん|白壁の町並み
柳井市にある「白壁の町並み」は、江戸時代の風情を今も残す歴史情緒あふれるスポットです。軒先で揺れる金魚ちょうちんが独特の雰囲気を醸し出しています。白壁の町並みには、当時の町割りがそのまま残っているため、ふらっと散策しても楽しいです。
かわいらしい金魚ちょうちんは柳井名物で、青森県の金魚ねぷたから着想を得て生まれたそうです。とぼけた表情でゆらゆら揺れるのを見ていると愛着が湧きます。白壁と赤い金魚のコントラストが良いですね!
豪快に喰らいつけ|いろり山賊
年中お祭り気分を味わいつつ豪快に食べられるスポットが「いろり山賊」。地元出身のバイク乗りの話によると、山口県民なら知らない人はいない人気の場所だそうです。確かに、駐車場から賑やかでテンションが上がります。
敷地内には「いろり山賊」「竈(かまど)」「桃李庵」の3店舗ありますが、どのお店でも名物料理が食べられます。今回は大きなかまどや凝った内装が目を引いたので、竈を選びました。竈と桃李庵は、いろり山賊よりもメニューが豊富だそうです。
いろり山賊の特徴は、なんといっても山賊になりきって豪快に食を楽しめるところです。名物料理の山賊焼や山賊むすびは手からはみ出るほど大きいので、大口を開けてかぶりつきましょう!
山賊焼は炭火でこんがりと焼き上げられていて、外はパリッと中はジューシー。甘めのタレがたまりません。山賊焼には手羽とモモの2種類あって、ランダムで出てきます。今回はモモだったので次は手羽も食べたい!
山賊むすびは中に鮭とこんぶ、梅が隠れています。一人で1個を食べましたが、なかなかボリューミー。そのほか、お肉を炭火で焼きながら食べられる「ひちりん(1,180円)」も注文。お昼から贅沢な気分が味わえました。
いろり山賊ではお弁当も販売しています。山賊弁当を持って、近くを流れる錦川でピクニックもいいですね!
いろり山賊 玖珂店の詳細情報
電話番号 | 0838-21-7230 |
予 約 | 不可 |
営業時間 | 10:00〜23:00 |
定休日 | 不定休 |
公式サイト | https://www.irori-sanzoku.co.jp/ |
駐車場は店舗前と道路を挟んで向かい側にあります。
まとめ
今回は、カゲモトが厳選した山口県のツーリングスポットとオススメのご飯屋さんをご紹介しました。
山口県は、コバルトブルーの海を眺められる海沿いの道や、交通量が少ないワインディングロードなど、さまざまなツーリングが楽しめる地域です。錦帯橋や秋芳洞などの人気スポット以外にも魅力的な場所は多くあります。ご紹介したスポットを1日ですべて回るのは難しいと思うので、夜は名物のウニしゃぶでも食べつつ、じっくり腰を据えて楽しんでみてはいかがでしょうか。
ではまた!
投稿者プロフィール
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バイクと旅が大好きな夫婦ライダー、カゲモトです。ハネムーンの東本州1周をきっかけに、北海道1ヵ月旅、九州1年移住をへて、全国を走破しました。
今は関西を拠点に日本中を走り回って、ご当地グルメやB級ツーリングスポット、ミニマムキャンプを楽しんでいます。
愛車はNUDA900R・トリッカー・XL883R改。
執筆担当のカゲ太とご意見番のカゲ美が「実体験にもとづいたモトライフを楽しむヒント」をお届けします。
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