多くのライダーがあこがれる大型バイク。
世の中には、とんでもなくデカい排気量のモンスター級バイクがあるのをご存知ですか?
たとえば、アメ車のV8エンジンを搭載しているバイクなどモンスター級バイクの代表といえます。
そこで今回はとにかく排気量がデカいバイクを集めてみました。
この記事で紹介しているバイクは、大型二輪免許を持っていれば運転できます。モンスター級の輸入バイクのほか、日本4大バイクメーカーの最もデカいバイク(2024年3月現在)も紹介していますので、大型バイクにあこがれている方や、とにかくデカい排気量のバイクを知りたい方はぜひ最後までご覧くださいね。
トップ画像 出典:Boss Hoss
大排気量のバイクあれこれ
大排気量のバイクに乗るためには、大型二輪免許が必要です。そして大排気量バイクにはさまざまなメリットとデメリットがあります。
大排気量のバイクに乗るための免許は?
知っている方が多いとは思いますが、401cc以上の大型バイクを運転するためには、大型免許が必要です。今回、この記事で紹介しているバイクは全てMT車です。
この記事で紹介するバイクに乗るためには、MT車を運転できる大型二輪免許を持っていなくてはなりません。
この記事で紹介する大型バイクに乗りたいのであれば、大型二輪免許(MT)を取得しましょう。
大排気量バイクのメリットとデメリット
大型バイクのメリットは下記の通りです。
- 圧倒的なパワー
- 鋭い加速
- 長い上り坂もラクラク
- 長距離ツーリングや高速クルージングもラク
一方で下記のデメリットもあります。
- 重い
- 小回りが苦手
- 燃費が悪い
- 高価
大型バイクを選ぶ際は、これらのメリットとデメリットをよく理解しておきましょう。
世界の大排気量バイク
世界に目を向けると、とんでもなくデカい排気量のバイクが存在します。
この章では世界の「とにかくデカい排気量のバイク」を紹介します。
Boss Hoss LS445 (6200cc)
排気量がデカいバイクの代名詞ともいえる Boss Hoss(ボス・ホス)。Boss Hoss LS445に搭載されているエンジンは、なんとV型8気筒で6200cc! シボレーコルベットのエンジンをバイクに搭載しているのです。
アメ車のエンジンをバイクに積んでしまうなんて…やはりアメリカはスケールがデカいですね。
ちなみに、駐輪する際の取り回しなどを考慮して、リバース(後退)ギアが装備されています。
【主要諸元】
全長 | 282mm |
全幅 | 102mm |
シート高 | 673mm |
軸間距離 | 196mm |
燃料容量 | 32L |
エンジン | 水冷4ストロークOHV V型8気筒 |
総排気量 | 6200cc |
最高出力 | 445PS / 4750rpm |
最高トルク | 603N・m / 4750rpm |
変速機 | 2 速セミオートマチック、リバース付き |
タイヤサイズ (前) | 120/70 V21 21 |
タイヤサイズ (後) | 300/35-18 |
ブレーキ(F) | Brembo デュアル ローター ツイン ピストン フローティング キャリパー |
ブレーキ(R) | 自動車用シングル 2 ピストン フローティング キャリパー |
生産国価格 | $69,173(USドル/2024年2月末現在) |
トライアンフ Rocket 3(2458cc)
トライアンフの「Rocket 3」は、大排気量バイクとしては珍しい3気筒。しかも直列(エンジンの気筒が進行方向に対し平行に配置されているエンジン)です。
大排気量で怒涛のパワーを誇るバイクですが、低回転域から大きいトルクが発生するよう、扱いやすいエンジンとして設計されています。
とはいえ、モンスターパワーであることに違いはないので、運転する際は十分な注意が必要です。
【主要諸元】
全長 | 2365mm |
全幅 | 920mm |
全高 | 1125mm |
シート高 | 773mm |
軸間距離 | 1675mm |
車両重量 | 318kg |
燃料消費率 | 14.3km/L |
燃料容量 | 20L |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 直列3気筒 |
総排気量 | 2458cc |
最高出力 | 123kW (165PS) / 6000 rpm |
最高トルク | 221N・m / 4000 rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ (前) | (前) 150/80 R17 V |
タイヤサイズ (後) | (後) 240/50 R16 V |
メーカー希望小売価格 | 2,895,000円(税込) |
BMW K 1600 GT(1648cc)
BMWの「K 1600 GT」は、最近あまり見かけなくなった水冷並列6気筒エンジンを採用しています。エンジンをリファインし、160psもの強大なパワーを従来のエンジンより低い回転数で発揮することで、ゆとりあるクルーズを実現できるバイクです。さすが、アウトバーンの国で生まれたバイクですね。
駆動方式はチェーンではなく、定評のあるベベルギヤ付きシャフトドライブを採用し、エンジンパワーをダイレクトに地面に伝えています。
【主要諸元】
全長 | 2310mm |
全幅 | 1000 mm(ミラーとケースを含む) |
全高 | 1440 – 1600mm(ウィンドシールドを含む) |
シート高 | 810 – 830mm |
軸間距離 | 1620mm |
車両重量 | 350kg |
燃料消費率 | 16.95km/L (クラス3-2、1名乗車時) |
燃料容量 | 約26.5L |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 並列6気筒 |
総排気量 | 1648cc |
最高出力 | 118kW (160PS) / 6750 rpm |
最高トルク | 180N・m / 5250 rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ (前) | 120/70 ZR 17 |
タイヤサイズ (後) | 190/55 ZR 17 |
メーカー希望小売価格 | 3,542,000円(税込) |
日本の大排気量バイク
日本が世界に誇る4大メーカーからも、ビッグバイクが販売されています。
この章で紹介するのは2024年3月現在購入可能な、各メーカーの中で最も排気量が大きいビッグバイクたちです。
カワサキ Ninja1000SX(1043cc)
カワサキの最大排気量バイク、Ninja1000SXはツアラーとしての味付けもされているモデルです。クルーズコントロールや高さの調整をできるウインドスクリーン、クラッチ操作をせずにギアチェンジできるクイックシフターが標準装備されています。
とはいえ「Ninja」のネーミングはダテではなく、スポーツ走行も十分楽しめるモデルに仕上げてあります。
大型バイクでロングツーリングもスポーツ走行も楽しみたいライダーにおすすめできるバイクです。
なお、アドベンチャーツアラーとしてラインナップされている「ヴェルシス1000」にも同じエンジンが搭載されています。
【主要諸元】
全長 | 2100mm |
全幅 | 830mm |
全高 | 1190mm |
シート高 | 820mm |
軸間距離 | 1440mm |
車両重量 | 236kg |
燃料消費率 (国土交通省届出値) | 23.0km/L (60km/h・定地燃費値、2名乗車時) |
燃料消費率 (WMTCモード値) | 17.5km/L (クラス3-2、1名乗車時) |
燃料容量 | 19L |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 並列4気筒 |
総排気量 | 1043cc |
最高出力 | 104kW (141PS) / 10000 rpm |
最高トルク | 111N・m (11.3kgf・m) / 8000 rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ (前) | 120/70ZR17M/C (58W) |
タイヤサイズ (後) | 190/50ZR17M/C (73W) |
メーカー希望小売価格 | 1,595,000円(税込) |
ヤマハ FJR1300A(1297cc)
ヤマハの最大排気量バイクはFJR1300A(1297cc)です。やはり、このバイクもツアラーとしての味付けをされています。
- クルーズコントロールシステム
- 高さ調整可能なスクリーン
- 大排気量のパワーを扱いやすくする電子制御スロットル
- ABS
- トラクションコントロール
FJR1300Aは上記の装備を搭載し、長距離ツーリングやクルージングをいかに快適にライディングするか、という点を重視しているモデルです。
なお、FJR1300Aは生産が終了しています。購入を検討しているライダーは急ぐほうがよさそうです。
【主要諸元】
全長 | 2230mm |
全幅 | 750mm |
全高 | 1325mm |
シート高 | 805-825mm |
軸間距離 | 1545mm |
車両重量 | 296kg |
燃料消費率 (国土交通省届出値) | 24.6km/L (60km/h・定地燃費値、2名乗車時) |
燃料消費率 (WMTCモード値) | 16.6km/L (クラス3-2、1名乗車時) |
燃料容量 | 25L |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 並列4気筒 |
総排気量 | 1297cc |
最高出力 | 108kW (147PS) / 8000 rpm |
最高トルク | 138N・m (14.1kgf・m) / 7000 rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ (前) | 120/70ZR17M/C (58W) |
タイヤサイズ (後) | 180/55ZR17M/C (73W) |
メーカー希望小売価格 | 1,540,000円(税込) |
スズキ Hayabusa(1339cc)
スズキのフラッグシップモデル「Hayabusa」は登場以来、絶大な人気を誇るスーパースポーツモデルです。
メーカーサイトのキャッチコピーは「凶暴さを制す知性」。つまり、パワーに関していえば凶暴(強大)だけど、その余りあるパワーを知的に制御してライディングできるということを意味します。
流れるようなデザイン。そしてハイパワー。制御しやすいのはエンジンだけでなく、ブレーキやコーナーリングにおいても扱いやすさを追求してあります。
スーパースポーツでありながらクルーズコントロールなどを装備。ロングツーリングも視野に入れた設計です。
Hayabusaが気になるライダーは、メーカーホームページから試乗を申し込んでみてはいかがでしょうか。
【主要諸元】
全長 | 2180mm |
全幅 | 735mm |
全高 | 1165mm |
シート高 | 800mm |
軸間距離 | 1480mm |
車両重量 | 264kg |
燃料消費率 (国土交通省届出値) | 20.2km/L (60km/h・定地燃費値、2名乗車時) |
燃料消費率 (WMTCモード値) | 15.4km/L (クラス3-2、1名乗車時) |
燃料容量 | 20L |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 並列4気筒 |
総排気量 | 1339cc |
最高出力 | 138kW (188PS) / 9700 rpm |
最高トルク | 149N・m (15.2kgf・m) / 7000 rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ (前) | 120/70ZR17M/C (58W) |
タイヤサイズ (後) | 190/50ZR17M/C (73W) |
メーカー希望小売価格 | 2,156,000円(税込) |
ホンダ Gold Wing Tour(1833cc)
長い歴史を誇るホンダのゴールドウィング。現代のゴールドウィングは「Gold Wing Tour」とネーミングされ、排気量は1833cc。唯一無二の水平対向6気筒エンジンを搭載しています。
クルーズコントロールなどさまざまな電子制御はもちろん、ユーザーの使い勝手を考慮した基本設計です。
たとえば、バックギア。バックギアを装備しているバイクは、そう多くはありません。左手ハンドルスイッチのボタン操作だけで微速前後進を可能とし、切り返しや駐車場などで、低速での取回し易さを追求しています。
Gold Wing Tourは、楽しくクルーズできそうなバイクですね。
【主要諸元】
全長 | 2615mm |
全幅 | 905mm |
全高 | 1430-1555mm |
シート高 | 745mm |
軸間距離 | 1695mm |
車両重量 | 390kg |
燃料消費率 (国土交通省届出値) | 27.0km/L (60km/h・定地燃費値、2名乗車時) |
燃料消費率 (WMTCモード値) | 15.0km/L (クラス3-2、1名乗車時) |
燃料容量 | 21L |
エンジン | 水冷4ストロークOHC 水平対向6気筒 |
総排気量 | 1833cc |
最高出力 | 93kW (126PS) / 5500 rpm |
最高トルク | 170N・m (17.3kgf・m) / 4500 rpm |
変速機 | 電子式7段変速(後退あり) |
タイヤサイズ (前) | 130/70R18M/C (63H) |
タイヤサイズ (後) | 200/55R16M/C (77H) |
メーカー希望小売価格 | 3,465,000円(税込) |
まとめ:デカくて扱いやすいバイクが増えている
今回は国内外のとにかく排気量が大きいバイクについて解説しました。排気量がデカくなると、扱いにくそうなイメージがあります。しかし最近の大型バイクに共通しているのは、強大なパワーを電子制御などで扱いやすく設計開発されている点です。
とはいえ、やはり排気量が大きいとパワーがとんでもないので、乗る際は十分気をつけて丁寧に、そして楽しく乗りましょう。
今回の記事が、とにかくデカいバイクを知りたい読者さまのお役に立てば嬉しいです。
読者の皆さまのバイクライフを応援しています。
投稿者プロフィール
-
熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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