初めての給油のとき、どこをどう操作すればいいのか迷ったなぁ。
バイクの給油は初めての方にとっては少々難しいかもしれません。しかし、基本的な手順と注意点を把握すれば、誰でもスムーズに給油を行うことができます。
ガソリンスタンドは、大きく分けて「フルサービス」と「セルフサービス」の2種類。
フルサービスステーションでは店員が給油作業を行い、利用者は給油口を開けることと支払いをするだけです。
一方、セルフサービスでは利用者自身が給油を行います。近年はセルフ式が増えてきており、人件費の削減などからガソリン代がフルサービスよりも安いことが多いため人気です。
今回は「セルフサービス」のガソリンスタンドでの給油方法をご紹介します。
セルフスタンドでの給油方法
まずはガソリンスタンドに入り、給油位置へバイクを停めましょう。
バイクを停めたらエンジンを切って給油機を操作します。操作方法や操作位置はガソリンスタンドや導入している機械により異なるので、もし分からなければスタッフの方に聞いてみてください。
支払い方法を選ぶ
まずは支払方法を選びます。現金、クレジットカード、電子マネーなどが選択可能です。
現金の場合は、精算機が給油機と一体型のものと、離れた所に独立して設置されているものがあります。
クレジットカードの場合は給油機に読み込ませます。デビットカードは使えないこともあるので注意してください。
スマホアプリ等による非接触型の決済が可能な店舗では各種電子マネーも使えます。
給油する油種と給油量(給油額)を選ぶ
支払い方法を選んだら、ご自分のバイクに給油する油種を選択しましょう。
※レギュラーガソリンなのか、ハイオクガソリンなのか、間違えないように事前に確認しておいてください。
油種の選択をしたら、給油する量(金額)の選択を促されます。
満タン(タンク一杯)、数量指定(5リットル分など)、金額指定(2000円分など)の3種類から選べるので、給油したい量や金額によって選択しましょう。
お金を投入する
クレジットカード支払いの場合は支払方法の選択時にカードを読み込むので改めてクレジットカードを通す必要はありません。
ここでは現金支払いの方のみ必要な操作です。
機種によっては料金投入場所が給油機と一体型のタイプと別体型のタイプがあります。(お釣りが出る精算機だけ別の場所にあることも)分からなければスタッフの方に聞いて見てください。
ガソリンスタンドでは、高額紙幣から少額貨幣まで使えることが多いので、万札しかなくて途方に暮れるということは少ないでしょう。
私は基本的にはクレジットカードで支払いますが、小銭が多くて財布が膨らんでいるときには邪魔な小銭を消費するようにしています。
バイクへのガソリンの入れ方と注意点
給油口を開ける前に静電気除去シートに触れておきましょう。体に溜まった静電気がガソリンに引火するのを防ぐためです。
また、バイクの給油口の開け方は車種によって異なります。開閉方法は事前に確認しておきましょう。
給油口の開け方(例)
- バイクの鍵と共通キーで給油口を開ける
- 給油口専用の鍵で給油口を開ける
- 鍵はなく蓋をあけるだけ
ガソリンノズルの使い方
次に、ガソリンノズルの正しい使い方と注意点について説明します。
給油時にはノズルを適切に挿入することが重要です。
ノズルを深く挿入しすぎると、ガソリンがタンク内で泡立つことがあり、ノズルを浅く挿入しすぎると、ガソリンがこぼれる可能性があります。
また、ガソリンノズルには自動停止機能がありますが、バイクの給油時にはこの機能が正しく働かないことも。
タンクが満タンになる前に自動停止してしまうこともありますし、自動停止機能が働かずにガソリンがこぼれ出すことがあるため、給油中は常に注意が必要です。
給油口から目を離さないようにしましょう。
また、ノズルのトリガーは完全に握り込むとガソリンの吹き出す勢いが強すぎて危険です。少しずつ握り込んで、最大でも7割程度の勢いで給油してください。
満タン給油の目安
満タンまで給油する場合、満タンライン(プレート)に油面が触れる程度まで給油するのが一般的です。
サイドスタンドを出して停車している場合、バイクが傾くので油面の一部がプレートに触れる量を給油すると、バイクを起こしたときにちょうどいい具合に隙間ができます。
入れすぎるとガソリンが溢れ出すことがあり危険なので、ギリギリまで入れたい衝動を抑えて少し余裕をもたせましょう。
また、タンクなどにガソリンがかかってしまった場合、放置すると塗装が剥げてしまうおそれがあります。備え付けのウェス等できれいに拭き取りましょう。
給油後の手順
給油が終わったらノズルを所定の位置に戻し、タンクのキャップを確実に閉めましょう。必要に応じてタンクに付いたガソリンを拭き取ってください。
ノズルを戻すと、精算機からお釣りとレシートが出てきますので、忘れないように取っておきましょう。
レシートには次回使えるクーポンコードなどが印字されている場合があります。
また、トリップメーターをゼロに戻しておくと次回の給油タイミングの目安がわかるのでおすすめです。(満タンから何キロ走って給油したのかはある程度覚えておきましょう)
まとめ
バイクへの給油は、これらの基本的な手順と注意点を理解すれば、初心者でも安全に給油ができるようになります。
給油時にはいつも安全を最優先に、そして落ち着いて行動しましょう。
余談ですがガソリンスタンドの床は土間コンクリートであることが多く、矢印などの表示が書かれている部分は特に滑りやすいです。
また、点検用のマンホールや、出入り口周辺にはグレーチングなど、金属の蓋が設置してあることも多く、バイクにとっては転倒の原因になる危険な箇所があります。
ガソリンスタンドではバイクを停めたり、降りたり跨ったりなど、立ちごけの原因になる動きがどうしても必要になります。
乗り降りや取り回しの際には立ちごけしないよう気を抜かないようにしてください。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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