現在、大人気のHONDAのネオクラシックバイク「GB350」を気になっている方は、多いのではないでしょうか?
いかにもバイクらしい「GB350」は、HONDAの現代に於いてのバイクへのこだわり・愛情を具現化した姿なのではないかと感じています。
そんな「GB350」の魅力を伝えるとともに、「カスタムベースとしてはどうなのか?」も含めて徹底解説していきます。
「GB350」とは
引用:HONDA公式
2021年4月にHONDAから発売されました。「GB350」は2020年9月にインドHONDAで発表された「ハイネスCB350」をベースに日本向けに開発されました。「GB」の名は1983年から’97年まで販売された「GB250 クラブマン」以来の復活になります。
「GB350」は、空冷・4ストローク・OHC・単気筒・排気量348ccのロードスポーツバイクです。同年7月には、よりスポーティーな個性を持った「GB350S」も発売されています。
SRが生産終了となった今、新車で購入できるオンロードバイクでは、日本のビッグシングル唯一の存在なのです。
「GB350」の魅力
引用:HONDA公式
「GB350」の魅力は、まず第一にそのルックスでしょう。近年、ネオクラシックバイクの人気の高まりにより世界中の各メーカーから、クラシカルなデザインをされたバイクが多数販売されています。
そんな中でも、この「GB350」はネオクラシックの王道をいった製作が成されています。更に、その中でも一番の注目は、やはりエンジンでしょう。空冷直立単気筒のエンジンは非常に美しく、見ていて惚れ惚れしてしまいます。
エンジンは、クラシカルな形状の中に空冷ながらも排ガス規制「EURO5」をクリアすることを目指した最新の設計と、バランサー軸を備えて不快な振動を打ち消しながらも、エンジンの鼓動をクリアに伝えることで、心地良い乗り味を実現した構造となっています。
また、全体のシルエットはクラシックにまとめながらも、すべての灯火器にLEDを採用し、メーターはアナログ速度計と液晶ディスプレイを組み合わせ、必要な情報をわかりやすく表示されました。
近年、排気ガス規制の観点から次々と良いバイクが姿を消していってしまっています。時代の流れの中で、そのように規制が厳しくなってしまうのは仕方のないことなのでしょう。
そんな中「走りのHONDA」が送り出してきた「GB350」は、昔ながらの「空冷」「直立」「単気筒」という、バイクらしさにこだわった新開発されたエンジンを搭載して登場しました。それは、スピードを求めるものではなく、バイク本来の「走る」という楽しさを表現した姿なのではないでしょうか?この「GB350」からは、そんなHONDAのバイクへの愛情を感じずにはいられません。
SRの販売終了となった今、カスタムベースとして見る「GB350」
上記でも少し触れましたが、2021年に日本を代表するビッグシングルバイクSRが43年間の歴史に幕を下ろしました。「SR」と入れ代わるカタチで登場した「GB350」。
カスタムベースとしても非常に人気の高かった「SR」に「GB350」が変わることができるのか考察していきます。
SRとは
引用:YAMAHA公式
1978年にYAMAHAから発売された、空冷4ストローク単気筒のバイクです。排気量400ccと500ccの2種類のモデルがありましたが、500ccモデルは1999年に生産終了となりました。
SRは43年の間、基本設計を大きく変更されることなくマイナーチェンジを繰り返し継続されてきた希少なバイクなのです。2008年に1度生産終了となりますが、2009年から生産を再開し、2010年モデルとして再び販売されることになります。この時に大きな変更がされたのが、環境規制対応のためにキャブレター車からインジェクション車へとなったことです。
SRは上で述べたように長い間、基本設計は大きく変わることがなかったために数多くの専用カスタムパーツも発売されました。そのためカスタムベースとしての人気も非常に高く、自分の理想のカタチのバイクに好きなように改造することもできるバイクでした。
そんな、絶大な人気を誇ったSRも2021年1月には、日本国内向けモデルの生産が終了してしまいました。
新車販売がファイナルエディション(リミテッド含む)の在庫限りとなった今、今後SRの状態の良い中古車はどんどん値上がりすることが予想されます。
カスタムベースとして見る「GB350」
引用:HONDA公式
それでは、「GB350」をカスタムベースとして見るとどうでしょうか?エンジンが非常にカッコいい「GB350」はカスタムベースとして、とても良い素材であると言えます。
現在、予約をしても納車がいつになるかわからないほどの人気を誇る「GB350」ですが、徐々にカスタムパーツも発売されています。バイクの外装パーツは、ある程度のモノは加工をすれば何でも付けれると言えば付けれるのですが、専用カスタムパーツはポン付けできるのが何といってもメリットです。
SRは上記でも述べたように40年以上の歴史があり、その間に発売されたカスタムパーツは国産車の中では、ずば抜けて多いです。
それと比べて、出たばかりの「GB350」はまだまだ今からといったところが現状です。また、インジェクションモデルなので、キャブ車と違いエンジン周りをいじるには、かなり高度な知識と技術が必要なので素人はいじれないと思ってください。(GB350だけに限らず、全てのインジェクション車を含みます)
しかし、この「GB350」には「SR」に負けないポテンシャルが十分にあります。これからの空冷単気筒のカスタムベースとして、今後楽しみな車両ということは間違いないですね。
おすすめパーツ
R’s gear(アールズ・ギア) ワイバンクラシック (スリップオン)
引用:Yahoo!ショッピング
アールズ・ギアのスリップオンマフラーです。
アールズ・ギアは、1998年に、モリワキやスズキワークスに在籍し、世界のロードレースでも活躍した元ライダーの樋渡治 が代表を務めるマフラーメーカーです。
キャプトンタイプのステンポリッシュのスリップオンマフラーでクラシックな雰囲気を醸しだしています。
参考価格:¥61,330
モリワキ SHORT MEGAPHONE (スリップオン)
引用:Amazon
モリワキのスリップオンマフラーです。
モリワキは、1973年にヨシムラから独立して創業された老舗の二輪・四輪車用部品の製造販売メーカーです。
ステンレス製のショートメガホンタイプのスリップオンマフラーで、クラシックな雰囲気を崩さずモリワキらしい仕上がりになっています。
参考価格:¥55,810
K&H (ケイアンドエイチ) ダブルシート Aパイピング
引用:Yahoo!ショッピング
K&Hのダブルシートです。
K&Hの前身「紀一と博F.R.P.研究所」を1976年に創業を開始し、バイク用シートの製造から始まり、FRPパーツの製造などを手掛けます。1987年にK&Hに社名を変更、2000年からはシート専門メーカーへと路線変更しました。
クラシカルな雰囲気にばっちりフィットする、K&Hが「GB350」専用にこだわって製作したダブルシートです。
参考価格:¥56,100
まとめ
HONDA(ホンダ)「GB350」徹底解説ということで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「GB350」はHONDAがこの時代にあえて空冷単気筒というバイクの原点にもどり、新しい時代に対応した「バイクらしさ」「走りの楽しさ」への挑戦でもあったのでしょう。
人気を集めている車種であり、現行販売では国内には対抗する車種がほとんど無い状態となるので、カスタムパーツが多数出てくることが予想されます。「GB350」が今後、日本のビッグシングルを牽引するシンボルとなっていけるのか、どのようなカスタムパーツが出てくるのか、とても楽しみですね。
また、消えゆく空冷エンジンの未来が少しでも明るいものになることを、空冷エンジン好きの筆者は期待したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※トップ画像はハイネスCB350です。
投稿者プロフィール
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バイク大好きで30年近く乗っています。
バイクのメンテナンス・カスタムは、ほぼ自分ですべてやります。
愛知県在住でツーリングも大好きです。
◇バイク保有経歴
ゼファー400(マフラーはモリワキのワンピース搭載)
⇒ボルティ(カフェレーサーフルカスタム)
⇒Roiyal Enfield Bullet350
⇒エストレヤ(カフェレーサー・CRキャブ搭載)
⇒GN125H(カフェレーサカスタム進行中・現在所有)
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よろしくお願いします。
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