まもなく迎える夏本番!コロナ制限が解除されたからこその“暑い夏”を期待している方も多いですよね!?
しかし、暑い夏は、ライダーにとって過酷な環境です。
それゆえに、“うだるような暑さの中でのツーリングは嫌だ”という方も多いかと思います。
そんな敬遠しがちな夏ツーリングを病みつきにしてくれるであろう要素・・・その1つが“涼”ではないでしょうか?
ツーリング先での“涼”体験は、エアコンを効かせながらのドライブでは味わう事のできない熱の高低差による“ととのい(サウナ用語)”を感じる事ができるとかできないとか・・・。
今回はそんな“ととのい体験”が狙えるツーリングロード&スポットなどを紹介していきたいと思います。
なお、今回紹介するツーリングロードやスポットには、有名な観光地等も含まれます。そのような場所の近くでは、一般車両の他、バスや観光客等にも十分に注意を払うようにしましょう。
涼を感じる“ととのいロード”
ビーナスライン(長野県茅野市-上田市)
首都圏ツーリングで涼を求めるならば外せないという程有名なツーリングロードです。
そんなビーナスラインは、ニッコウキスゲなどが咲き乱れる高原の景色を見ながら走るだけでも“涼”を感じることができる道です。そして実際に走ってみると感じるのが、高所特有の“今は本当に夏なのか?”と思える涼しさです。
ちなみに、ビーナスラインの終点である道の駅美ヶ原の標高の標高はご存知ですか?
なんと、2,000mもあるんです!途中の休憩場所となっている霧ヶ峰でも1,600mの標高を誇るんです!
“なんと”と書いてしまいましたが実際は、標高2,000mと言われてもあまりピンと来ない方も多いですよね?
高さとしては、富士山の須走口五合目の標高と同じ位と言えば、“なんと”と書いてしまった意味が解るのではないでしょうか?
そして、気温というのは、標高が100m上がるごとに0.6度下がると言われています。
東京駅のある丸の内の標高は3.4mと言われていますから、単純計算では、道の駅美ヶ原の気温は、東京駅より12度も低いということになるんです。驚きですよね!
白糸ハイランドウェイ(長野県北佐久群軽井沢町)
国内有数の避暑地である軽井沢を走る道です。
夏の軽井沢を訪れた事がある方はご存知かもしれませんが、時間帯によって渋滞がスゴイ場所も多いというのが実情です。
一方で、旧道や有料道路などは比較的すいているところも多く、白糸ハイランドウェイも有料道路であるため、比較的すいている道路の1つ言えます。
軽井沢自体も避暑地として知られるように涼しい場所なのですが(標高は1,000m前後)、白糸ハイランドウェイは、清流と木漏れ日を感じながら走る事のできる、いわゆる舗装林道のような雰囲気の道なのです。
このため、涼しい軽井沢の中でもひと際清涼感を得る事のできる道だと思います。
また、白糸ハイランドウェイの道沿いには、観光名所でもある白糸の滝も存在しますので、マイナスイオンによるリラックス効果をプラスしてみても良いかもしれません。
“涼”を感じる道という事で白糸ハイランドウェイをご紹介しましたが、東京方面からのアクセスする場合、軽井沢に至るまでの碓氷峠(旧道)も、ワインディング好きにはらまらない道だと思いますので、“ととのいロード”に至る道も楽しめるのではないでしょうか。
涼に包まれる“ととのいスポット”
鳴沢氷穴(山梨県南都留郡鳴沢村)
涼を求めるツーリングでは、北や高所に向かいがちですが、“夏場は暑い盆地”というイメージのある山梨県にも、極上の涼スポットがある事をご存知ですか?
「山梨には富士山があるから、そこなんでしょ?」と思った方もいるんじゃないでしょうか?
確かに富士山5合目などは涼しいのですが、夏場はマイカー規制があり、五合目までバイクで登る事はできないのです。このため、富士山ではないのです!
そこで、逆転の発想です!
そう!登る事ができなければ、潜ってみればいいじゃない!という発想です!つまり、山梨県の涼スポットというのは、ズバリ地下なんです!
夏場でも溶けない天然氷を内包する鳴沢氷穴の竪型洞窟は、階段を一歩下がる度に気温の変化を感じる事のできる不思議スポットでもあります。
鳴沢氷穴の近くには、同じく涼を味わえる“富岳風穴”もありますので、併せて行ってみるのも良いでしょう。
日原鍾乳洞(東京都西多摩郡奥多摩町)
意外と知られていない涼を得られる地下スポットは、なんと東京にも存在する事、知っていますか?
それが、東京都西多摩郡奥多摩町の日原鍾乳洞です。
“奥多摩には良く行く”けど、“日原鍾乳洞には行った事が無い”というライダーも多い穴場スポットだったりします。
渓谷下に存在する洞窟だけに、深部では涼しさを味わえる事はもちろんですが、カラフルな照明と圧倒的な高さの内部空間や、数千年と言われるほどの時間の中で成長した鍾乳石や石筍(鍾乳石は100年で1cm、石筍は500年で1cm成長すると言われている)は必見ですよ!
上で紹介した鳴沢洞窟にも言える事なのですが、日原鍾乳洞も階段が多い見学路です。このため、ガチガチなレーシングブーツではなく、歩きやすいライディングシューズなどで訪れる事をお勧めします。
涼を取り込む“ととのい食”
金精軒の水信玄餅(山梨県韮崎市・北杜市)
信玄餅は聞いた事があるけど、その頭に“水”がつく信玄餅ってどんなもの?そう思う方も多いですよね?
あの、きな粉がまぶされた餅を柔らかくしたり湿らせたりしたモノをイメージしたアナタ!
全然違いますョ!
“水信玄餅”、それは“餅”のイメージを覆す品なんです!
イメージしやすい言葉で表現すると、柔らかい水晶玉です!
余計に判り辛くなってしまいましたね・・・まぁ、どんなものかは見てもらうのが一番なので、写真をご覧ください!
どうですか!水晶玉でしょう?
暑い甲府盆地にありながら、目と舌で感じる事のできる“涼”、それが、“水信玄餅”です。
形を保つ事ができるギリギリまで少なくした寒天で白州のミネラルウォーターを立体として整えたその見た目は、手で支えられる清流そのもの。
賞味期限はおよそ30分という儚さから、現地でしか食べられないという点も魅力です。
※水信玄餅を提供しているのは、韮崎店と台ケ原店の2店舗となっており、甲府駅店での提供はありません。
韮崎店
台ケ原店
阿佐美冷蔵の天然氷のかき氷(埼玉県秩父郡皆野町)
秩父の夏といえば、阿佐美冷蔵のかき氷!今や関東では相当有名になっているのではないでしょうか?
長瀞の天然記念物である結晶片岩(岩畳)のゴツさとは対照的に、シルクのようにきめ細かく削られた天然氷は表面積が大きく、口の中に入れた瞬間に得られる熱交換量が段違いです!
そして、天然素材で作られたシロップとの相性も抜群です。
夏場はかなりの行列が見込まれますが、待った分だけ熱の高低差が高まるというもの!極上の“ととのい体験”のために、待ってでも食べてもらいたい一杯です!
まとめ
いかがですか?“感じる”、“包まれる”、そして“取り込む”。涼の取り方も色々ありますよね?
夏ツーリングのエレメントに、1つの涼を!
今年の夏は、暑いだけじゃない!“ととのい体験”ができるオトナな夏ツーリングを試してみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
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BMW F900XRとDucati MonsterS2Rでチョイノリからロングツーリング、サーキット走行まで楽しむリターンライダー。
リターン後のツーリングは首都圏内での日帰りをメインとして、美味しい物や良い景色を堪能している。
ご当地"グルメ調査隊"と称してマスツーリングの企画運営なども手掛けることから、バイクの様々な楽しみ方を伝えて行く事を目標としている。
若い頃は、日帰りで埼玉-青森間を往復したことがある、 "自称"やれば出来る男。
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