
せっかくの絶景ツーリングなのに、手がジンジンして集中できない……
バイク乗りなら誰しも一度は経験する、あの不快な「振動」。単気筒や2気筒エンジン、あるいは旧車に乗っているライダーにとって、振動との戦いは永遠のテーマとも言えます。
振動対策と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは「ハンドルバーエンドを重いものに交換する」ことではないでしょうか?
もちろんそれは有効な手段ですが、実は現在バイクの振動対策はもっと科学的で、スマートな方法へと進化しています。
今回は、定番のバーエンド以外の令和最新版の「バイク振動対策」をご紹介します!
振動を熱に変える「パフォーマンスダンパー」

「回転数を上げると手足が痺れる」「長距離を走ると体がどっと疲れる」そんな悩みを物理学の力で解決してくれる魔法のようなパーツ、それが「パフォーマンスダンパー」です。
バイクのフレームは走行中、エンジンの振動や路面からの衝撃によって、目に見えないレベルで常に「変形」と「振動」を繰り返しています。
この微細な動きが、不快なビリビリとした微振動となってライダーを襲うのです。

パフォーマンスダンパーは、フレームに装着することでこの微細な振動エネルギーをダンパー内部のオイル粘性によって吸収し、熱エネルギーに変換して放出させるという仕組み。
つまり、振動を無理やり抑え込むのではなく、「エネルギーの形を変えて消してしまう」のが最大の特徴です。
パフォーマンスダンパーの効果
- 不快な微振動が激減し、高速巡航時の手足の痺れが軽減される。
- 車体のバタつきが収まり、タイヤが路面に吸い付くような上質な安定感が生まれる。
YAMAHA & ACTIVE社製 パフォーマンスダンパー
2025年現在、最も多くのライダーにおすすめできるのが、カスタムパーツメーカー「アクティブ(ACTIVE)」から発売されている車種専用キットです。
おすすめの理由は、その圧倒的なラインナップの広さ。元々はヤマハの技術ですが、アクティブはヤマハと共同開発で二輪車向けのパフォーマンスダンパーを開発しています。
ヤマハ以外の人気車種向けに、ヤマハ純正と同じダンパーユニットを使用したキットを展開。「Rebel 250/1100」や「GB350」「Z900RS」といった、需要が高いモデルをほぼ網羅しています。
「愛車の振動をなんとかしたいけれど、バーエンド交換だけでは効果が薄かった」という方は、ぜひこのパフォーマンスダンパーを導入してみてください。
剛性を最適化する「ハンドルブレース」

オフロードバイクやカスタムバイクのハンドルについている、左右をつなぐ一本の棒。見た目のドレスアップ効果が高いアイテムですが、実は「振動対策」としても非常に理にかなった機能パーツであることをご存知でしょうか?
ハンドルブレースの本来の役割は、長いパイプハンドルの左右を連結させることで、ハンドルの「剛性(硬さ)」を高めることです。
バイクの振動は、特定のエンジン回転数でパーツが激しく揺れる「共振」という現象によって増幅されます。ブレースを装着して剛性を上げることで、この共振が発生するタイミング(周波数)を変化させることが可能。
これにより、「いつも高速道路の80km/h巡航で手がビリビリしていたのが、ピタリと収まった」というように、常用域での不快な振動を解消できるケースが多くあります。
また、ハンドルのたわみが減ることで、ブレーキやコーナリング時の操作感がよりダイレクトでシャープになるというメリットも。
ハンドルブレースの副次的効果
2025年の現代において、ハンドルブレースは振動対策以上に「スマホやUSB電源を取り付ける場所」として導入するライダーが増えています。
ブレースを一本通すことで、スマホホルダー、USB電源、アクションカメラ、ドリンクホルダーなどを並べて装着できる「一等地」となるのです。
振動を抑えて快適性を上げつつ、コックピットの拡張性も確保できる。まさに一石二鳥のアイテムと言えます。
POSH Faith|クイックリリースブレース

数ある製品の中でも、特におすすめなのが「ポッシュフェイス」から発売されている「クイックリリースブレース」シリーズです。
「手軽に振動対策を試してみたい」「ハンドル周りをもっと便利に使いたい」という方は、まずはこのハンドルブレースから始めてみると良いでしょう。
POSH Faithの魅力
- サイズとカラーの豊富さ ハンドルの形状に合わせて細かく長さが選べるだけでなく、カラーのバリエーションが非常に豊富。愛車に合わせてコーディネートを楽しめます。
- 脱着のしやすさ クランプ部分がクイックリリース構造(分割式)になっているため、グリップやスイッチボックスを外すことなく、ボルトオンで簡単に後付けが可能です。
究極のニッチ対策「制振ワッシャー・ボルト」

「たった一枚のワッシャー、たった一本のボルトで乗り味が変わるなんて本当?」
そう思われるかもしれませんが、これはオカルトではなく、金属の特性を利用した立派なチューニング技術です。
通常、バイクの部品同士は鉄のボルトでガッチリと固定されており、エンジンの振動はそこを伝ってハンドルやシートへダイレクトに響きます。
ここに、鉄とは異なる素材のワッシャーを一枚挟むことで、振動の伝わり方(周波数)が変化し、不快なビリビリとした高周波ノイズだけがカットされる「フィルター」のような役割を果たすのです。
劇的に振動がゼロになるわけではありませんが、「角が取れてマイルドになった」「エンジンの回転フィールが滑らかに感じる」といった、玄人好みの変化を体感できるでしょう。
AELLA|VibraTechシリーズ

この分野で2025年現在、最も信頼と実績があるのが、京都のハイクオリティパーツメーカー「AELLA(アエラ)」が展開する「VibraTech(ビブラテック)」シリーズ です。
「手がしびれて乗りづらい」というライダーの切実な声から開発がスタートしたこのシリーズは、単なるドレスアップパーツではありません。
開発チームが様々な素材と形状の組み合わせを検証する中で、「チタン合金を使用した時にだけ、人が不快に感じる振動が減少する」という事実を発見。そこから生まれたのが、国産チタン合金を使用した制振パーツ群です。
AELLA製品おすすめポイント
- ハンドルバーエンド制振ワッシャー
長時間ライドの最大の敵である「手のシビレ」を軽減するために開発された、効果を最小サイズで得られる専用ワッシャーです。 - エンジンマウントワッシャー
エンジンからフレームに伝わる「ノイズレベルの微振動」を抑制。振動軽減だけでなく、フリクションロスを軽くすることでエンジンフィールそのものを滑らかに改善します。 - チタン製キャリパーボルト&マウントワッシャー
ブレーキング時の微振動を軽減し、ライダーへのインフォメーションをクリアにします。さらにセルフアライメント機能により、ブレーキの引きずり軽減や初期タッチの改善も期待できます。
AELLAの計測データでは、特に不快な80Hzや400Hz付近の振動ピーク値が下がることが実証されています。
「愛車の鼓動感は好きだけど、ビリビリくる雑味だけを取り除きたい」 そんなこだわりのあるライダーにこそ、ぜひ試していただきたい逸品です。
進化した「ゲル入りグリップ」

「グリップを変えるだけで振動が減るの?」と半信半疑の方もいるかもしれませんが、実は最もコストパフォーマンスが高い振動対策の一つが、このグリップ交換です。
かつてのゲルグリップといえば、「グニャグニャして操作しにくい」「すぐに削れてボロボロになる」という欠点がありました。しかし、最新ゲルグリップは、素材と構造の進化によってそれらの弱点を完全に克服しています。
最大の特徴は、硬さの異なる素材を組み合わせた「二重構造」。 ハンドルバーに接する内側には硬めの素材を使って空転やヨレを防ぎ、ライダーの手が触れる外側には振動吸収性に優れたソフトなゲル素材を配置。
これにより、「アクセル操作はカチッとしているのに、手には優しい」という理想的な握り心地を実現しています。物理的に手への振動伝達を遮断するため、エンジンからのビリビリとした振動には特に効果てきめんです。
デイトナ|PROGRIP

ゲル入りグリップでおすすめなのが、デイトナが取り扱う「PROGRIP(プログリップ)」シリーズです。
おすすめの理由は、圧倒的な種類の多さにあります。 手の大きさや好みに合わせて、太さ、デザイン、ゲルの硬さを細かく選ぶことができます。
「PROGRIP(プログリップ)」シリーズ
- 724シリーズ(スタンダード)
純正に近い太さと形状で、違和感なく交換できるベストセラー。 - 601シリーズ(ハードゲル)
スポーツ走行を重視しつつ、微振動も抑えたい方向けの少し硬めの設計。
価格も数千円と非常に手頃なので、「まずは何か一つ対策をしてみたい」という方は、次のオイル交換や点検のタイミングで、グリップ交換を依頼してみてはいかがでしょうか。帰り道、その快適さの変化に驚くはずです!
「パームクッション付き」高機能グローブ

車体の振動をゼロにするのが難しいなら、「振動を体に伝えない」というアプローチが有効です。その最前線にあるのが、衝撃吸収素材を内蔵した高機能グローブ。
長時間のライディングで手が痺れる主な原因は、ハンドルからの微振動が手のひらの神経を圧迫し続けることにあります。
「でも、クッション付きのグローブって分厚くて操作しにくい」 そう敬遠している方もいるかもしれませんが、最新モデルはかつてのようなスポンジを入れただけのモコモコしたグローブではありません。
POWERAGE|PORON®搭載モデル

パワーエイジのグローブは、ほぼ全てのモデルに衝撃吸収素材「PORON®XRD®」が内蔵されています。
「PORON®XRD®(ポロン)」とは、衝撃を受けた瞬間に分子構造が変化し、衝撃エネルギーの最大90%を吸収・分散する次世代の衝撃吸収素材です。
一言で言うと、「普段はフワフワなのに、叩くとカチカチになる魔法のスポンジ」。
POWERAGE|PORON®搭載モデルの特徴
- 絶妙な配置
ハンドルを握った時に圧力がかかるポイントを徹底的に解析し、操作の邪魔にならない位置にピンポイントでPORONを配置しています。 - 疲労軽減の実感
高速道路を数時間走り続けた後の「手の疲労感」が、一般的なグローブとは明らかに違います。
「ハンドル交換やパーツ取り付けはハードルが高い」という方でも、グローブを変えるだけなら今すぐにでも始められます。まずは身につける装備から、振動対策を見直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
バイクの振動は、「バイクらしさ」である一方で、長時間のライディングでは疲労や集中力低下の原因となる「厄介な敵」でもあります。
今回ご紹介した5つの対策は、従来の重りで抑え込むだけの方法とは異なり、「振動をエネルギーとして吸収する」「素材の特性でカットする」「最新素材で体に伝えない」といった、スマートで効果的なアプローチばかりです。
今回ご紹介した5つの振動対策
- 車体の揺れをいなす「パフォーマンスダンパー」
- ハンドルの共振をずらす「ハンドルブレース」
- 微振動を調律する「制振ワッシャー」
- 手への伝達を断つ「ゲル入りグリップ」
- 衝撃を無効化する「PORON®搭載グローブ」
これらは単独でも効果がありますが、例えば「パフォーマンスダンパー」で車体全体の揺れを抑えつつ、「PORON®グローブ」で残りの微振動をシャットアウトするなど、複数の対策を組み合わせることでその効果は最大化します。
特に冬は、寒さで体が硬くなり、振動によるダメージも受けやすい時期。 「手が痺れて辛いな」と感じているなら、最新の振動対策を取り入れて、もっと遠くへ、もっと快適に走り出してみませんか?
関連記事:
投稿者プロフィール
-
【✨ライダーを子どもたちの憧れに✨】
Mister Clean こと えもです!🏍️💨
ロイヤルエンフィールドのカフェレーサー「コンチネンタルGT650」とともに、九州を中心としたツーリングスポット、バイクの魅力、ライダーのライフスタイルを発信しています!
最新の投稿
カスタム2026年1月4日【2026年最新版】バイクの振動対策 5選!手や足痺れを劇的に改善する方法
コラム2025年12月31日【2025年バイク業界総決算】今年のバイク界はどう変わった?【話題のニュース10選】
お役立ち2025年11月27日【2025年冬最新版】足元ぽかぽか!冬におすすめバイクシューズ【5選+α】
メンテナンス2025年11月24日【保存版】バッテリー上がり防止!リチウムバッテリーの選び方&おすすめモデルまとめ






























