
1週間前には元気にツーリングしたのに今日はエンジンがかからない。。。そういうことってありますよね💦それ、バッテリーを見直すことで解決できるかもしれません!
寒くなると「セルが回らない」「エンジンがかからない」──そんな“冬のバッテリー上がり”に悩まされた経験はありませんか?
実は、冬場の始動トラブルの原因は鉛バッテリーの特性にあります。気温が下がると化学反応が鈍くなり、バッテリーの性能が低下してしまうのです。
そこで注目されているのが、軽量・長寿命・低温に強いリチウムバッテリー。この記事では、リチウムバッテリーの選び方と、コスパや性能に優れたおすすめモデルを紹介します。
なぜ冬はバッテリーが上がりやすいのか?

冬になると、バイクのエンジンがかかりにくくなる最大の理由は、気温の低下によってバッテリーの性能が落ちるから。
バッテリーの電気は、内部の化学反応によって作られています。ところが、寒くなるとこの反応速度が遅くなり、電力(電圧・電流)が十分に出せなくなるのです。
真冬の朝にセルを回しても“キュルキュル…”と弱々しく、結局エンジンがかからない──そんな経験がある方も多いでしょう。さらに追い打ちをかけるのが、短距離走行や長期間放置。
寒い時期は通勤や買い物など短い距離の使用が増えますが、バッテリーは走行中に発電して充電する仕組みのため、短距離では充電が追いつかず徐々に電力が減ってしまいます。
また、数週間エンジンをかけないと、自然放電により内部電圧が下がり、次に乗るときにはすでに「上がっている」状態になっていることも。
だからこそ、「リチウムバッテリー+定期充電」対策が効果的。軽量で放電しにくいリチウムバッテリーなら、冬場でも安定した電圧を維持でき、バッテリーあがりを防ぐことができます。
リチウムバッテリーのメリット・デメリット

リチウムバッテリーは、「軽くて強くて長持ち」な次世代バッテリーです。特に寒い冬でも安定した始動性を求めるライダーにオススメ。
その理由は、鉛バッテリーに比べて電圧の維持性能が高く、自己放電が極めて少ないから。長期間放置しても電圧が下がりにくく、久々のツーリングで「セルが回らない…」というトラブルを大幅に減らすことができます。
さらに、同じ容量でも鉛バッテリーと比較して1/3ほどの重さしかなく、バイクの軽量化にも有効。ただし、鉛バッテリーに比べて価格がやや高めである点には注意が必要です。
それでも、総合的に見れば、軽量・高出力・長寿命という3拍子がそろった理想的なバッテリーで、やや高いものの、交換頻度やトラブルリスクを考えれば、長期的にはコスパに優れた選択肢といえるでしょう。
リチウムバッテリー選びの3つのポイント

バイク用リチウムバッテリーを選ぶときは、「適合車種・始動性能・安全機能」この3つをチェックすることが重要です。
見た目や価格だけで選ぶと、取り付けられなかったり、冬に始動しにくくなったりすることがあります。
まず確認すべきは、サイズ・端子位置・容量が自分のバイクに合っているか。純正バッテリーと形状が異なると、ケース内に収まらなかったり、端子が届かない場合も。
次に注目したいのが、CCA値(コールド・クランキング・アンペア)です。これは“寒い環境でどれだけ力強くセルを回せるか”を示す数値で、数値が高いほど始動性が良いということ。
特に冬の朝やツーリング先の高地などでは、この性能差がエンジン始動の「安心感」を大きく左右します。
そして最後に、BMS(バッテリーマネジメントシステム)の有無を確認しましょう。BMS搭載モデルは、内部で電圧や温度を監視し、過充電や過放電を自動で防止してくれます。
リチウムイオンバッテリー選びのポイント
- 適合車種を確認する
- CCA値で“冬の始動力”をチェックする
- BMSで“長寿命と安全性”を確保する
この3つを押さえれば、失敗しないリチウムバッテリー選びができます。
おすすめリチウムバッテリー【7選】
リチウムバッテリーは、各メーカーが採用しているBMSやセル構成、温度耐性のチューニングが異なるため、メーカーや製品ごとに性能差が大きく、見た目や価格だけでは判断が難しいアイテムです。
この章では、「価格帯別」におすすめモデルを厳選しました。あなたの予算に合うバッテリーがきっと見つかるはずです。
🔸コスパ重視_AZ Battery(1万円〜2万円)

【AZ Battery】のリチウムバッテリーは、従来の鉛バッテリーの約1.5倍の始動性と、従来品の約1/3となった軽さが特徴です。LEDインジケーターもついていてバッテリーの状態がひと目でわかるのも嬉しいポイント💡
使用環境にもよりますが、寿命も鉛バッテリーの約1.5倍から2倍を誇ります。
🔸コスパ重視_SKY RICH(1万円〜2万円)

【SKYRICH】は、中国・浙江省を拠点とする2002年設立の二輪車・パワースポーツ用途向けリチウムバッテリーメーカーです。
鉛バッテリーの寿命の短さを覆すべく、【SKYRICH】のリチウムバッテリーは充放電サイクル数が2,000回以上とされています (鉛蓄電池は150~300サイクル)。
頻繁な交換を減らしたいユーザーには大きなメリットです。
🔸コスパ重視_DRC タフスター(1万円〜2万円)

オフロードパーツで知られる国内ブランド「ダートフリーク」の製品で、安価ながら機能性が高いと評判です。
同容量の従来鉛バッテリーと比べCCA値(低温時始動電流)が1.5倍以上と公称され、寒冷時の始動性能にも優れています。
オフロード車だけでなくストリート用の大型バイクにも利用されており、低温時でも力強いクランキングでエンジン始動しやすいと評判です。
🔸性能重視_NOCO(2万円〜3万円台)

【NOCO】は、アメリカのオハイオ州クリーブランドで1914年に創業しました。
【NOCO リチウムパワースポーツバッテリー】は、50,000 回の始動サイクル、2,000 回の充電サイクルに耐えるよう設計されており、高性能で高寿命。
メーカー保証は業界最長の5年を誇ります。購入を証明するレシートは大切に保管しておきましょう。レシートが無い場合は、製造年月日から5年間が保証期間となります。
🔸性能重視_ELIIY Power(2万円〜3万円台)

【ELIIY Power】は、自社開発・国内製造にこだわり、「安全性」「高性能」「長寿命」を追求する、日本国内唯一の大型リチウムイオン電池および蓄電システムの専業メーカーです。
バイク用バッテリーの【HY battEliiy Pシリーズ】は、「低温環境下での優れた始動性」「補充電がほぼ不要なメンテナンス性」「使い続けても性能が変わらない耐久性」を高次元で実現。
複数の製品がホンダの大型バイクに採用されているほか、新しい技術を盛り込んだ新モデルは、スズキの大型バイクにも標準バッテリーとして採用されています。
🔸性能重視_SHORAI(2万円〜3万円台)

米国発の最先端リチウムバッテリーメーカーで、パワースポーツ用リチウム電池の定番ブランドです。
極めて軽量で、自己放電率が非常に低く、硫酸化がなく(品質がほとんど劣化しない)、環境にも優しいのが特長で、【SHORAI】が専売権を持っているeXtreme-Rate リチウム鉄角柱型セルを使用しています。
🔸性能重視_BS Battery(2万円〜3万円台)

【BS Battery】は、欧州発のバッテリーメーカー。全モデルにバッテリーマネージメントシステム(BMS)を内蔵した高性能で安全性の高いバッテリーです。
自己放電に強いため長期保存に適し、適切に使用すれば5~8年間使用可能。また、自己放電率が低いため、定期的な充電を行わない場合においても室温(10~25℃)で12ヶ月放置後でもエンジン始動が可能となっています。
充電サイクルが2,000回を超える実力を評価され、アプリリア等多数のメーカーで純正採用されているバッテリーです。
冬でも長持ち!バッテリー寿命を延ばす3つの習慣

冬場にバッテリーを長持ちさせるコツは「定期充電・走行習慣・保管状態」の3点を整えることです。気温が下がるとバッテリー性能が悪くなり、少しの油断で寿命を縮めてしまうため、日常的なケアが何より重要になります。
まず意識したいのは、定期的な充電です。冬場はついついちょい乗りしかしなくなりますが、短距離走行では満充電になりにくいため、あまり乗らないのなら月1回程度は補充電を行いましょう。
私は、真夏や真冬などバイクに乗る機会が激減する時期にはポータブルバッテリーと充電器を併用してバッテリーの補充電を行っています。※駐輪場にコンセントがないため

しばらくバイクに乗れていなかったあと久しぶりにツーリングの予定が入ると、ポータブル電源とバッテリー充電器をバイクに繋いで数日間充電します。
これをするようになって当日の朝にエンジンが掛からないということがなくなりました!
次に大切なのが、定期的な走行。「寒いから近所だけ」ではなく、週に1回程度は1度に20〜30分以上走るようにすると発電効率が上がり、寿命が延びます。
走ること自体が“バッテリーの健康維持”になるのです。往復1時間程度の定番お散歩コースを見つけておきましょう!
そして3つ目は、保管時の状態管理。
毎週バイクに乗ってバッテリーを充電したいところですが、どうしても長期間乗れないときもありますよね。リチウムバッテリーも自己放電が少ないとはいえ、それでも数か月放置すると内部電圧が低下します。
シーズンオフにはバッテリーを外して室内保管するか、定期的に充電状態を確認しておくと安心です。再接続したときに時計合わせなどをする必要があるのが少し手間ですが ^^;
この3つ――定期的な充電・十分な走行・満充電保管を意識するだけで、リチウムバッテリーはもちろん、鉛バッテリーでも寿命が飛躍的に伸び、冬でも安心してエンジンをかけられるようになります。
🔋まとめ|“冬に強いバイク”はバッテリー選びから!
冬のバッテリートラブルは、実は「寒さ」よりも「準備不足」から起こります。気温が下がるとバッテリーは化学反応が鈍り、セルが回らなくなる──それは誰にでも起こり得る現象です。
だからこそ、リチウムバッテリーへの交換や定期的な充電習慣が、冬ツーリングを快適にする最も確実な対策になります。
リチウムバッテリーは軽量・長寿命で、放電しにくく、BMS搭載モデルなら安全性も高い。初期投資こそやや高めですが、長い目で見れば交換頻度やトラブル対応のコストを抑えられる“賢い選択”です。
「冬でも一発始動!」を実現するために、今のうちに愛車のバッテリーを見直してみましょう。それが、寒い朝でも笑顔で走り出せるライダーへの第一歩です。
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投稿者プロフィール
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【✨ライダーを子どもたちの憧れに✨】
Mister Clean こと えもです!🏍️💨
ロイヤルエンフィールドのカフェレーサー「コンチネンタルGT650」とともに、九州を中心としたツーリングスポット、バイクの魅力、ライダーのライフスタイルを発信しています!
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