バイクをライフを送るうえで必ず生じてしまうのが消耗品です。エンジンオイルやチェーン、タイヤ、バッテリーなど意外とバイクの維持は大変ですよね。
そんな消耗品の1つが「ブレーキパッド」です。交換方法も難しくなく、費用もそこまでかからない消耗品です。しかし、交換を怠ったり、選び方を間違えると恐ろしいことに!
ということで今回は「ブレーキパッド」についての解説と、「どんなパッドを選べばいいのか」つまり、選び方、おすすめのメーカーについて紹介していきます。
今回の記事はこのような人におすすめ!
・バイクのブレーキパッド、そろそろ交換かな?
・どのブレーキパッドを買えばいいの?
・ブレーキの効きが悪くなったな・・・
※カスタムはこちらの記事もおすすめですよ!沼尾宏明さん著
パッドの交換時期
まず、ブレーキパッドの残量はブレーキディスクから見て確認することが出来ます。
ということで、冬眠中のホンダ「ジェイド」にサンプルになってもらいましょう。
(良い感じにヤレていますが、そこは気にしないでください。)
半年に1回はチェック
パッドの交換時期やチェックする目安は、使用頻度に寄りますが交換してから半年に1回はチェックを行いましょう。距離で表すと5000~10,000kmといったところでしょうか。
パッドの厚みが2~3ミリ以下であれば交換をおすすめします。
残量はブレーキキャリパーを覗いて確認
簡単な確認方法として、ブレーキキャリパーの外側から確認することが出来ます。見たところまだまだ残量がありそうですね。
車輪側のパッドも見るように!
そして、パッドの厚みを見る際に大事なのは車輪側の残量を確認することです。理由として、車輪側のパッドの方が外側のパッドに比べると減りやすい傾向があります。
もし、確認しづらいのであれば、一度キャリパーを外して実際に確認するのもいいでしょう。
ということで、外してみました。パッド全体の厚みから、プレートの厚みを引いて差分で計算します。今回はまだ残量が残っていますね。
ただ、パッド自体の錆が酷いので交換してもいいかもしれません。今回は残量がありましたが、ずっと交換を怠ったらどんなことが起きるのでしょうか・・・
パッド交換を怠ったら?適したパッドを選ばなかったら?
ブレーキが効きづらくなる
これは予想しやすいですが、ブレーキの効きが悪くなります。ですが、日常で使っていて変化に気が付くのは難しいですよね。
しかし、気が付かないでそのまま走っていると・・・
ブレーキディスクを痛める
そして、パッドがなくなるほど使用してしまうと、ディスク自体を痛めてしまうことになります。これが一番怖いです!
簡単に言うと、鉄の板でディスクを挟むことになります。こうなるとディスク自体が削れてしまいます。
また、用途に合わせたパッドを選ばないと、同じくディスクを痛めることになります。
ディスク交換となると費用がパッドに比べ高額・・・万単位の出費になってします。
つまり、パッドを消耗させてディスクを長持ちさせるのが、お財布にもバイクにもやさしいということになります。
ブレーキパッドの種類
では、そんなブレーキパッドにはどのような種類があるのでしょうか。メーカーによって呼び方が様々ですが、おおまかにまとめてみました。
メタル(シンタード、フルメタル、焼結、メタリックなど・・・)
主に金属の粉を焼いて形成したものです。スポーツ走行向けの制動力に優れたパッドです。雨天にも強くガッツリした効き目、高性能ではありますが、実はディスクへのダメージが多いのも特徴です。
レジン(オーガニック、セミメタル、ノンアスベスト、ノンフェードなど・・・)
次は、金属と繊維の粉を樹脂で固めて形成したものです。効き目はメタルに比べるとマイルド、値段も手ごろでディスクにも優しいです。
ただし、制動力はメタルに劣ります。どちらかというと街乗り向け、別の表現をすると一般的です。
選ぶポイントは温度だった!?
ということで、選ぶポイントとして大切なのは「どんな走り方」をするかということです。
実は「このパッドは制動力がある」という表現よりも、「このようなシチュエーションで一番効果を発揮できる」という表現が正しいでしょう。
その理由が温度になります。パワーバンドのように、ブレーキにも一番効く動作温度があります。
なので、効くからといってメタル(シンタード)パッドを街乗りで使い続けてると、本来の性能を発揮できずディスクの寿命を削ってしまう可能性があります。
つまり、「効き目があるから絶対に良い」とは限りません。自分の乗り方を振り返りながら選びましょう。
迷ったらこれ、おすすめのメーカー
そして、選ぶポイントとして一番大切なことは、「よくわからないメーカーのものは買わない」ことです。
言い換えると、しっかりとしたメーカーの商品を買いましょう。ブレーキは止まるための装置です。
命を預けている部分なので、通販で見かける「よくわからない安いもの、材質がわからないもの」を買うのは避けた方が良いでしょう。
ということで、おすすめできるメーカーを紹介いたします。
デイトナ(DAYTONA)
様々なバイク用品を手掛けるデイトナ。ブレーキパッドも評価が高く、通販から量販店でも販売されています。
中でも「迷ったら赤パッド」と言われるほどのベストセラーである通称「赤パッド」(セミメタル)はおすすめの一品です。
キタコ(KITAKO)
世界No.1のシェアを誇るSBSのブレーキを取り扱っています。SBSはデンマークに本社を置く自動車・バイクの部品メーカーです。
ロゴを見たことのある方もいるのではないでしょうか。オフロードから耐久レースまで、より細かいシーンに合わせたパッドを発売しています。
キジマ(KIJIMA)
同じく、バイクパーツ用品では有名なキジマです。ハーレー用品を多く手掛け、その中にブレーキパッドもあります。コストパフォーマンスに優れ、純正品に近いパッドを販売しています。
ハーレー用のパッドで調べると必ずヒットするメーカーです。
RK(アールケージャパン)
続いて、RKのブレーキパッドです。RKは日本のオートバイ専門のチェーンの老舗です。その品質から世界のバイクメーカーの純正品として納入されています。
そんな、RKですがブレーキパッドも製造しており、現在は2種類がラインナップされています。
ベスラ(Vesrah)
最後に、ベスラはブレーキパッド専門の老舗です。名前的に海外製に聞こえますが、立派な日本のメーカーです。
デリケートな旧車から外車まで幅広く扱っており、さらにホームページはブレーキに関する細かい知識やトラブルの対処まで丁寧に解説されています。
まとめ
ということで、今回はブレーキパッドについての解説でした。
わかりやすくシンプルにまとめてみましたが、初心者でスポーツ走行のような激しいブレーキをしないのであれば、セミメタルのパッドをおすすめします。
メーカーでも走り方に合うパッドの表があるので、気になったメーカーのHPで確認してみてください。
バイクのカスタムについて詳しく知りたい方はこちらもぜひ参考にしてみてください↓
投稿者プロフィール
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神奈川県出身。バイク歴は15年。1日で下道400キロとか走る猛者です。
好き:コーヒー、洋ロック、お喋り、ケツが四角いバイク、水曜どうでしょう。
苦手:集中すること、単調作業。
愛車:ジェイド250、スーパーカブ110プロ
風と寒さと匂いと危険を感じながら、今日もだるまを乗っけて走ってます。
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