はい、元バイク屋のフォアグラさんです。こんにちは。
さて今回は、昔とはこんなに違う最新のバイクの購入や、乗り換え時に絶対に知っておくべきことについて解説をしていきます。
最初から一発言いますよ。この時代、「情弱」つまり情報弱者はカモにされます。
同じバイクを手に入れるとしても、今回説明する3つのことを知っているかどうかだけで、数十万円規模の無駄な出費を抑えることができるのです。
バイク屋さんを経験している自分ですが、今はもう一切利害関係はありませんので、言っちゃいけない裏事情までしっかりお伝えしていきます。
それでは早速行きましょう!
バイク屋さんの事情
ではまずバイクを売る側。つまりバイク屋さんが考えていることをお伝えしましょう。それは言うまでもありませんが利益を得ること、利益を最大化することです。
商売の基本「利益の最大化」
ただ「利益の最大化」と言ってもなかなか伝わりづらいですよね。
では少し分解して、バイク屋さんにとっての利益とは何でしょうか?
まずバイクを売ることで生じる利益。これは分かりやすいですよね。
そして次に、バイクを仕入れるということ。実はバイクの販売よりも、バイクを仕入れる方が重要で難しかったりします。バイクの販売以上に買い取りというのは重要な仕事なのです。
つまりバイクを乗り換えるお客さんは最高! 1つの商談で販売も仕入れもどちらもできるわけです。しかしそうは言っても、ただ1台売って1台仕入れればよいという単純な話ではありません。実は売り方も重要です。
同じバイクを1台売るにしても、利益が大きい売り方と利益が少ない売り方があるのです。値引きを断って高値で売るというような単純な話ではないです。
では利益が大きい売り方というのはどのような売り方かと言うと、それはクレジット契約とオプション販売です。
バイク屋がおいしい「クレジット契約」
クレジット契約というのはいわゆるローンです。現金一括での購入よりも、店頭で扱っている信販会社のローンを利用してもらうことで利益は大幅に増加します。店にもよりますが、高いところだと9.8%なんていう高額な金利を設定しているところもあります。

9.8%というと、どのくらいの金額を余分に払うことになるか分かりますか? 100万円のローンを5年かけて分割払いとすると1,268,880円、つまり金利分だけで268,880円! 実に27%近くの割り増しとなるわけですから、信販会社は儲かります。
でもちょっと待ってください。儲かるのは信販会社だけではありません。この268,880円という金額の中から少なくない金額が、契約を取ったバイク屋さんに支払われるのです。どのくらいの割合がバイク屋さんの懐に入るかは分かりませんけれども、この半分以下の金利を設定しているバイク屋さんも多く存在しますから、9.8%ともなれば相当なリターンがあることが想像できます。
当然バイク屋さんはできるだけ自社で扱っているローンを組ませて買ってもらいたいのです。
これがバイク屋さんの本音なのです。
ユーザーを囲い込む「オプション契約」
そしてもう1つ、オプションの話があります。
エンジンオイル何回分とかのメンテナンスパックを、バイクの購入時にまとめて買ってもらうものですが、これは単純に顧客の囲い込みです。

せっかくバイクを買ってもらったお客さんですから、自分のところでしっかり整備もしてもらって、将来的には自分のお店に下取りに入れてまた違うバイクを買ってもらう。そのための囲い込みがこのメンテナンスパックなのです。
本音は少しでも安くしたい「買い取り」
そしてさらにもう1つ、バイクの買い取り。
当たり前ですが商売の基本というのは、安く買って高く売ることです。どのお店も「高価買い取り」なんて標榜をしていますが、本音を言えば少しでも安く買い取りたいというのはどこも同じです。
ただ1番困るのが、やはり他のお店と比較されてしまうことです。ですから査定に持ち込まれたら、他のお店に行ったかどうかをさりげなくチェックします。「希望額はありますか?」「いくらで売れたら嬉しいとかありますか?」なんて探りを入れます。
もしこれで「あ、20万で売れたらいいな」なんて言ってくれたら、20万円以上の金額を提示する必要はありませんから。そしてこちらの提示額に対して反応がイマイチで、他のお店にも持ち込もうとするようであれば「今決めてくれたら、2万円プラスしますよ」なんて言って足を止めさせます。だって次の店で査程を受けて、ウチの査程額を聞き出されたら、プラス1万円されても勝ち目はありません。
と、こんなことを考えながら仕事をしているわけです。特に乗り換えともなると本気度は高まります。
賢い買い方のコツ
ではバイク屋さんの心理と巧妙な営業トークを考慮した上で、どのように立ち回ればの後悔のない買い物ができるのかを考えていきましょう。
焦らない・買い急がない
まず重要なことは「焦らない」「買い急がない」ということです。

バイク屋さんは「中古車は一点物」とか「今の時期だから在庫があるんですよ」などと、今すぐに決めるべき理由を並べてきます。
でも安心してください。本当に絶対数が少ない有名な旧車や限定車でもない限り、目の前にあるバイクだけがお買い得で唯一無二の存在ではありません。
確かにその個体が1つしかないというのは事実です。でもビビッ!ときて「もうこれしかない!」と思えたのなら、それを購入すべきとは思いますが、同じ車種、同じ年式、同じくらいの走行距離、同じような傷の状態や機関の状態であれば、同じような値段になるはずなのです。別に焦って決めなくても、探せば他にも同じような個体があるはずなのです。特にレブルとかNinja250といった特に珍しくもない車種、しかも現行モデルであればなおさらです。
バイク屋さんはできるだけ時間をかけずに早く売って、他のお客さんとの相談や他の業務に時間を使いたいと考えています。だからなるべく早く商談をクロージングに持ち込みたいのです。
季節で変わるセールストークに惑わされるな
また季節によってセールストークも変化します。

春なら「今は冬の間に買い取った車両がたくさんあるので、こんな掘り出し物の車両があるんですよ。もう今のうちに決めちゃいましょう」。
夏なら「バイクシーズン真っ盛りに早く決めないと、他のお客さんに取られちゃいます。今決めちゃいましょう」。
秋なら「今が1番走って気持ちいい時期ですし、冬に向けて査程に持ち込む方も多いんです。 乗り換えの需要も多く、夏に買った方が車検切れで乗り換えるんで、意外とよく売れるんですよ。これ早めに決めた方がいいと思います」。
冬なら「今買う人が少ないからこそ、相場が最安になる時期ですからお買い得ですよね。その上シーズンが終ってバイクの買い取りが増える時期ですから、中古車はもう選び放題。今のうちに買うのが得策ですよ」。
といった具合に「今買う理由」なんていくらでも後付けできるのです。
正直なところ、夏だからとか冬だからという理由でいちいち値下げもしません。長期在庫で値下げをすることはありますが、少なくとも自分が経験した2つのバイク屋では、季節ごとに細かく値下げをするお買得車を作るなんていうことはありませんでした。
ちなみに自分が考えている、本当に買うべき時期とか乗り換えるべき時期というのは春です。これからのバイクシーズンに向けて買い取りに本気を出している時期である上に在庫も潤沢、かつ自動車税の支払い義務が生じる前にバイクを手放すことで余計な支払いを回避することができるのです。
バイク屋さんはエンジンをかけて音を聞かせたり跨らせたりして、テンションを高めて早く売ろうとする人が多いはず。実はこの「エンジンをかけてみますか?」というのは、ペットショップの「抱っこしてみますか?」というのと同じなのです。
ですのでまず「焦らない」「急がない」が重要です。今すぐ買ったところで、納車整備などもあるので、どうせ今すぐ乗れるわけではないです。ただどうしても目の前の個体が気になる、ビビッときたのであれば、少しだけお金を入れて商談中ということでキープをしてもらい、一旦冷静になりましょう。
バイク屋でローンを組むな
そして購入するのであれば、バイク屋さんの店頭ローンを組んではいけません。先ほどお伝えしたように金利がバカ高いからです。高金利ローンを組むことはやめましょう。どんなに高い金利を払っても、手元に残るものは同じバイクです。金利なんて安いに越したことはありません。ですのでクラウドローン使ってください。

この記事の前の方で、100万円を借り入れて金利9.8%の5年払いだと、268,880円の金利を無駄に支払うとお伝えしました。これがクラウドローン1.8%だったら金利はわずか46,400円です。
でもローンを組ませたい店員さんは「バイクなんてどうせ大した金額じゃないですから、多少金利が高くても、簡単なウチのローン使ってください。すぐに審査結果出ますよ。」なんてトークをしてくるかもしれません。しかし計算してみれば20万円以上も違うのです。しかもすぐに審査結果が出たところで、どうせ納車整備には最短でも1週間くらいはかかるはずです。
もし審査に通らなかった場合、目の前で「『お断り』になってしまいました・・・」と気まずくなるので、すぐにその場で審査結果が出るのはむしろデメリットです。
クラウドローンであればオンライン上で審査結果が分かるので、そんな気まずい思いをすることはありません。結果も最短即日で出ます。何より銀行の中で最も金利の低いところを選べるというシステムですから利用しない手はありません。
これは金利の一括比較サービスのようなもので、自身の年収や勤務先、使用目的とか借入れ希望額 などを入力すると、その情報を見た銀行から「ウチは〇〇%で貸せます」というオファーが届きますので、その届いたオファーの中から1番金利の低い銀行を選べばよいだけなのです。だから決して店頭で高金利のローンを組むようなことはしないでください。
とにかくバイクを買う側としては、まず一旦冷静になることが重要です。
早く簡単に高い金利で売ろうとしてくる営業は少なくありませんから要注意です。
下取りで高価査定を出す方法
では最後に乗り換えのテクニック、下取りについて解説をしましょう。
下取りの際の注意事項
先ほど言ったように、下取りは販売と仕入れが同時にできる最高の商売のチャンスであるにも関わらず、一部のバイク屋さんではシレっと「下取り手数料」というものを見積もりに入れてきます。
もうありえない!これ載せられていたらしっかり営業を問い詰めてください。「その分は査定価格に反映させていますから」なんて言い訳をしてくると思いますが、それなら最初からその下取り手数料なんか取るなという話です。
買い取り査定は無料なのに、下取り手数料は説明もなく見積もりや契約書に載せてくる時点で自分的にはもうアウトです。
でも実はこれ、もっと後の段階の話です。
限界の査定額を出させる方法
まずお店の下取り査定に出す前に、必ずオンラインの査定とバイク王の査定を受けてからにすることです。

オンライン査定を利用する理由は、とにかく簡単で高額査程、かつ申し込みから成約お断りまでオンラインで完結するという点にあります。写真を撮ってアップするだけ。それでいて複数業者の入札制なので、高額入札が期待でき、キャンセルする場合も「売却しない」とチェックを入れて送信するだけです。
ですので自分のバイクが実際に売れる本当の価格というのが、無料で翌日には分かるのです。そして査定が決まったら、その金額のスクリーンショットを撮っておいてください。その上でバイク王を呼びます。
まずは通常の査定をしてもらい、オンラインの査程よりも低い額だったら先ほどのスクリーンショットを見せて、その金額より上にしてもらえるかどうか交渉してください。
バイク王とオンライン査定の2社を利用したら、もうその査定額はかなり限界に近い金額になっているはずです。その上でバイクを購入するお店に行って下取り査程を受けましょう。バイク王の時と同様に、最初は普通に何も言わずに査定を受けてください。そしておそらくその金額はオンライン査定やバイク王の金額よりも低いはずです。そこで今までの査定額を伝えましょう。その上で金額を合わせてくれるか、それ以上の金額を提示してくれるようであれば、今後も付き合うことになるでしょう。バイクを乗り換えるバイク屋さんで購入すればOKです。ただ「そこまでの金額はやっぱり出せないよ」と言われたら、オンライン査定かバイク王の高い方の金額で売りましょう。
よく「そんな交渉すると嫌がられるんじゃないの?」と聞かれることがありますが、そんなことは全くありません。すでに金額にある程度目星をつけてきてくれて、交渉が短時間で済むのなら全然OKです。
ただ無駄に1時間も2時間も長引かせられたら嫌ですね。他にも仕事があるわけですから。バイク屋さんだって皆さんと同じサラリーマンですから、早く仕事を終わらせて、1時間でも早く帰りたいわけです。
それに多くのバイク屋さんでは、買い取りに関する社員の評価というのは、買い取りの台数がメインになるはずです。 安く買えたかどうかというのは基準が難しいので、台数での評価になってくるのです。少なくとも自分が働いていたお店はそうでした。
ですのでむしろ「バイク王で〇〇円と言われたんで、この金額以下だったら売らない」というくらい分かりやすいスタンスで来てくれた方がありがたいくらいなのです。
(おまけ)オンライン査定のもう一つの活用法
オンライン査定の利用法でもう1つ。
不動の50ccバイクや廃車同然のバイクでもとりあえずオンライン査定に出してみてください。一般のバイク屋さんではとても値段をつけてもらうことは難しく、むしろ引き取り手数料を取られるかもしれませんけれども、オンライン査定であれば全国300社を超える業者が入札してきますので、どこかのバイク屋さんが入札をしてくれるかもしれないです。
「あそこのパーツだけあれば、1台組めて商品にできるのにな」と考えているバイク屋さんが居れば、お金を出して入札をしてくる可能性あります。どうせ写真を撮ってアップするだけですし、無料なので1度試してみると良いと思います。処分に困っていた廃車が数万円なんていうこともありえますので、是非試してみてください。
まとめ
というわけで、バイク屋さんの心理や裏事情も考慮した、賢いバイクの買い方&乗り換え方について解説をしてみました。
・バイクを買うときには焦らない・買い急がない
・バイク屋の高金利クレジットでローンを組まない
・乗り換えなら、事前に自分のバイクの査定額を把握しておく
このことを注意すれば余計な出費がグっと抑えられので、その分をライディングギアの充実やカスタムに回したり、ツーリングの予算にしたりと、あなたのバイクライフがより豊かになってくれるでしょう。
この記事の内容は下の動画でも詳しく解説していますので、こちらもご視聴いただけると嬉しいです。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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投稿者プロフィール
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元バイク屋のYouTuber。
バイクライフに役立つ情報を毎週配信。
メカの話やバイク購入アドバイスはもちろん、用品レビューやバイク屋裏話まで、バイク乗りなら誰もが気になるテーマばかり。
ちなみに中身はアラフォーのおっさん。
好物はサッポロ黒ラベルとキャベツ太郎だが、子どもができて以来、ふるさと納税で貰った無糖レモンサワーで節約している。
最近、血糖値と血圧を気にしているらしい。
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