最近バイク雑誌やWebメディアを開くと、必ずといっていいほど出てくる「スマートモニター」ですが、これを既に使っている人も、あるいはただ純粋に興味があるだけの人も「スマートモニターとはこういうものです」と定義するのは意外と難しかったりします。。。
そこで、バイクライター界きってのガジェット通の僕が「スマートモニターとはなんぞや?」ということを分かりやすく解説した上で、最新のおすすめモデルをご紹介させていただきます!
スマートモニターとは?
既にスマートモニターを使っているライダーも、そしてこれから導入予定のライダーも、おそらく「スマホマウント」は経験済みかと思います。
ここで言う「スマホマウント」とは自分のiPhoneやAndroidを、主にバイクのハンドルにマウントしてGoogleMapなどを使う行為のことで、簡単に言えばそれを専用品に置き換えたものがスマートモニターです!
つまりはバイクにマウントすることを前提に設計されている、まるでスマホのような多機能モニター、それこそがスマートモニターです。
スマホはもともとバイクにマウントする前提で作られていないので、例えば雨風や振動で主にカメラ機能が悪影響を受ける可能性がある、、、ということは誰でもご存知かと思います。
しかし、バイクにマウントすることが前提のスマートモニターは雨風や振動に強く、しかも「手持ちのスマホのナビアプリなどをそのまま使える」という特徴があるので、つまりは大切なスマホを故障リスクに晒すことなく、スマホマウントと同じ効果を得ることができます!
加えてこれから解説するスマートモニターならではの機能も使えるので、導入すれば一歩先のスマートなライディング体験が手に入るってわけです(ニヤリ)
スマートモニターの主な機能
お次はスマートモニターの主な機能を紹介していきます。
なお、これから紹介するCarPlay・AndroidAutoは基本的に全てのスマートモニターで使用可能ですが、それ以外の機能はメーカーやモデルによって使えるものと使えないものがあります。
CarPlay・AndroidAuto
スマートモニターを使う上でメインとなる機能かつ、取り敢えずこれが使えれば「スマートモニターと定義できる機能」が「CarPlay・AndroidAuto」です。
これはスマートモニターとiPhoneまたはAndroidをBluetoothで接続することにより、iPhoneとAndroidの一部機能をそのままスマートモニター上で使える機能で、主にGoogleMapなどのナビアプリを使用する目的で使われます!
例えばiPhoneやAndroidで使っている電話機能やLINEなどのSNS、それから音楽再生アプリなどもそのままスマートモニター上で使えるので、つまりはスマートモニターが「バイク用多機能マルチメディアモニター」へと進化します。
なんといっても大切なスマホを雨風や振動リスクに晒すことなく、しかもスマートモニターの大画面でその便利な機能だけを使えるのが最大のポイントです!
ドライブレコーダー
CarPlay・AndroidAutoと並ぶスマートモニターのツートップ機能が「ドライブレコーダー」です。
あくまで手に入れた機種がドライブレコーダーを搭載していればの話ですが、CarPlay・AndroidAutoに次いで使う機会が多い機能となっております。
そもそもバイク用ドライブレコーダーは数年前から普及の兆しが見えていましたが、、、それがスマートモニターに内蔵されたことで一気に需要が爆発したように思えます(個人の見解です)
仕組みとしてはスマートモニター内にドライブレコーダーの機能が組み込まれていて、別途専用の前後カメラを取り付けることで映像の録画とモニター内での再生が可能になります!
加えてリアカメラの映像をリアルタイムでモニターに表示することで、四輪車でいうところの「デジタルバックミラー」としても使えるところもポイントです。
タイヤ空気圧センサー
ドライブレコーダーが内蔵されているミドル〜アッパークラスのスマートモニターには大抵「タイヤ空気圧センサー」も搭載されており、前後タイヤのエアバルブに専用のセンサーを取り付けることで、リアルタイムで空気圧をモニタリングすることができます!
ただモニターを見るだけで現在の空気圧を把握できるので、出発前にわざわざエアバルブを引っ張り出す必要がなくなります(まさにスマート)
安全運転支援機能
スマートモニターの中にはGPSやミリ波レーダーを駆使した「安全運転支援機能」が搭載されているモデルがあり、左右後方の死角から迫る車両を検知する「BSD:Blind Spot Detection」や、接近する後方車両を警告してくれる「RCW:Rear Collision Warning」などが使えます。
今のところBSDやRCWは各バイクメーカーのフラグシップモデルのみに搭載されているので、それをどんな車両でも後付け(スマートモニター導入)で使える恩恵は計り知れないものがあります!
スマートモニターが向いているライダーと向かないライダー
続けて僕の完全なる主観 of 主観で、スマートモニターが向いているライダーと向かないライダー、つまりは導入すべきライダーとしなくてもよいライダーを語らせていただきます。
これは例えるなら「あたなはスマホナビ派?それともツーリングマップル派?」のようなデジタル or アナログの対比にも似ていますが、要は便利かつスマートな方法を好むか、不便でも味のある方法の好むかの違いだと思います。
僕は普段から徹底したアンチ現金、アンチペーパーの自他共に認めるスーパーデジタリアンですが、ところがバイクという乗り物は少なからず「アナログを楽しむ乗り物」だったりします。
それこそ僕はGSという名の電子制御満載のいわばスマホ(デジタル)のようなバイクに乗っていますが、その一方で未だに寒い時はチョークを引いてエンジンをかけて、ガソリンを入れた時は手動でトリップメーターをリセットさせるセローちゃん(セロー225)のような例えるならガラケー(アナログ)的なバイクにも乗っていますが、やはりそれぞれの楽しさがあります!
確かにスマートモニターは、これまでのライディングシーンを一歩先に進ませるくらいの可能性を秘めていますが、、、その一方で雨の日にツーリングマップルを開いて、紙がべしょべしょになった苦くも楽しい思い出だったり、ツーリング先にエアゲージを持ち込んで、出発前に空気圧を測る非現実ルーティンがなくなってしまったり、、、と、バイクのアナログ的な楽しみが希薄になる可能性もあります。
なので、僕のようなデジタリアンなら今すぐスマートモニターを導入すべきですが、令和の時代だからこそバイクにアナログ的な良さを求める人は「導入しない」という選択肢もありかと思います。
ちなみに僕はGSには最新のスマートモニターを導入していますが、セローちゃんにはプライベートでは導入しておりません(セローちゃんはアナログを楽しむ)
おすすめ最新スマートモニター5選
最後は2024年度末時点でのおすすめ最新スマートモニターをご紹介いたします!
1 TANAX:スマートライドモニターXR-2
日本のバイク業界におけるスマートモニター普及の立役者的存在「TANAX スマートライドモニターシリーズ」の最新機種が「XR-2」です。
フラグシップモデルの「AIO-5系」はハンドル周りの積載スペースが限られるSSや小排気量車にはやや大きめの5インチという画面サイズが導入のネックでしたが、、、XR-2は4.3インチと絶妙のサイズ感が魅力のコンパクトモデルです!
しかし、ヌルサクの快適な動作に加えてしっかりと前後ドラレコも搭載しているので、決してAIO-5系に勝るとも劣らないスペックを秘めています。
2 デイトナ:モトスマートモニター
本来であれば2023年に発売される予定でしたが、その後の度重なる発売延期で「もはや発売中止になるのでは?」と危ぶまれながらも、、、晴れて2024年に発売されたデイトナのスマートモニターが「モトスマートモニター」です。
最大の特徴はバイク用スマートモニターとしては最大クラスの7インチの大画面で、快適にCarplayやAndroidAutoのナビアプリを使用できます!
また、ドライブレコーダーは非搭載ながら、リアカメラによるバックモニターの使用が可能なので、例えば駐輪場からバックで出る際には大変ありがたい存在です。
3 カスタムジャパン:スマートライドディスプレイ 5インチ
スマートモニター導入にあたっての最大のネック、5万〜10万レベルの高額な価格を、、、「え?一体どうやってその価格にしたの?」と逆にユーザーに疑問を抱かせるほどの低価格に抑えた、カスタムジャパンの相場クラッシャーが「スマートライドディスプレイ 5インチ」です。
なんと!前後ドラレコとタイヤ空気圧センサーを搭載した全部入りフル仕様ながら「税込29,800円」という異次元のコスパを実現させており、だからといって決して動作が重かったり、はたまたディスプレイの画質が荒いわけではなく、、、おまけに歴とした国内メーカー品です!
実際、口コミでそのコスパの良さが広がり、主にネット通販でかなり売れている模様です、、、そして、最高にどうでもいい話ですが、これを国内最速で公式にレビューしたのは僕です(カスタムジャパンの回し者じゃないよ)
4 MAXWIN:スマートモトミラー M2-PRO
おそらく現時点で唯一のミリ派レーダーによる後方車両センサーを搭載している、ウルトラハイスペックスマートモニターが「MAXWIN スマートモトミラー M2-PRO」です。
6.1インチの大画面ディスプレイとみんな大好き!SONY製センサー搭載の前後ドライブレコーダー、それからタイヤ空気圧センサーと目玉のミリ派レーダーを搭載している、まさに「全部入りのスマートモニター」で、、、少なくてもミリ波レーダーを駆使した安全運転支援機能で右に出るモデルはありません!
しかも、これだけの機能が揃っていると確実に10万円オーバーコースかと思いきや、意外と8万円台に収まっているコスパの良さ(スペック的に考えれば)もまた魅力のひとつです。
そして、実はこちらも僕が公式で日本最速レビューしたものだったりします、、、(MAXWINの回し者じゃないよ)
5 Carpuride:W702BS
今回最後にご紹介するのは、特にBMWのバイクに乗っているライダーなら「これ一択!」と言えるべきCarpurideの「W702BS」です。
Carpurideとは中国のシリコンバレーこと「深セン」生まれのカー用品メーカーで、近年急速にバイク用スマートモニターの世界的なシェアを伸ばしており、あのツアラテックジャパンでも公式に取り扱いをスタートさせたほどの実力を秘めているメーカーです!
基本的にはどんなバイクにも取り付け可能な汎用性の高いモデルをリリースしていますが、このW702BSはなんと!BMWバイクの純正ナビマウントにワンタッチでポン付けできるという特徴があります!
なんせ、その高額な価格に次ぐスマートモニター導入のネックは「面倒な取り付け作業」だったりするので、、、それがワンタッチで行えるとなると、もはやBMW乗りならこれ以外の選択肢がないのでは?というレベルの代物です(しかも国内メーカー品より安い)
スマートモニターはバイク界隈のNEXT スタンダード!
僕はかつて日本がガラケーからiPhoneに移行する真っ只中にスマホショッパーとして働いていました。
そして、iPhoneの発売当社は「え?iPhone?なにそれ?携帯でネットなんてiモードで十分でしょ?ってか、アプリとか要らなくね?え?なになに?有料アプリ?そんなの誰が課金するん?そもそもスマートフォンなんてよく分からんし、少なくても日本でじゃ絶対に売れないっしょ?」なんて散々なことを言われていましたが、、、ところがその後1年足らずで、日本は雑誌やテレビで頻繁に特集が組まれるほどの「iPhoneフィーバー」に沸いていました(日本人って本当に、、、以下自主規制)
ということで、徐々に普及しているとは言っても、現状ではまだまだ「新しいもの」として懐疑的な意見も多いスマートモニターですが、あと数年、、、いや!確実にそれ以上に早い段階で、必ずや絶対にiPhoneのように「持ってて当たり前、バイクに付いてて当たり前の存在」になることは間違いありません(言い切ります)
きっと今「スマートモニターなんて要る?」なんて言っているライダーに限って、数年後に「まだスマホマウントしてるの?」なんて言ってるに違いありません(断言)
つまりはバイク界隈のNEXT スタンダードが約束された存在!そんなスマートモニターをアナタもぜひ導入してみませんか?
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投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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