皆さんはヘルメットにインカムつけてますか?今ではソロツーリングでもマスツーリングでも、私にとってなくてはならない装備の一つです!
5月に入り、全国的に暖かい日が増えてきました。冬眠していたライダーのみなさんも、そろそろ活動を再開する時期ではないでしょうか。
ところで読者の皆さんはツーリング時にインカムを使っていますか?
スマートフォンが普及してから地図アプリを使うようになったので、紙の地図を見る機会もめっきりなくなってしまいました。
インカムを使うと、目的地までの音声ナビゲーションはもちろん、マスツーリングでのコミュニケーションも円滑になり便利です。
バイクに乗り始めてから10年以上、格安モデルから上位モデルまで様々なインカムを使ってきた筆者が、失敗しないオススメのインカムを用途別に9つご紹介します!
ソロ用インカムの魅力
『友だちはいらない。人間強度が下がるから。』なんて事を考えていた時期が私にもありました(笑)
『インカムって友達とワイワイおしゃべりしながら走るためのものでしょ?』と。友達のいない、基本一人でしか走らない人間には必要ないだろうと。
しかし、あるきっかけでインカムを手に入れてみたところ、最初は、音楽を聴きながらのんびり走る程度の使用を想定していましたが、インカムの真価はそれだけに留まりませんでした。
ナビゲーションの音声案内をクリアに聞けるので、目的地までスムーズにたどり着けるようになりましたし、緊急時には手を放さずに通話ができる安全性も確保されます。
また、一人での長距離ツーリングが多い私にとって、ふとした瞬間に感じる孤独感をお気に入りの音楽で紛らわすことができるようになり、精神的な支えにもなっています。
これまでの「一人で充分」という考えが、いつの間にか「一人でも、もっと楽しもう」という姿勢へと変わりました。
ソロライダーだからこそ、自分のペースで走り、自分の時間を楽しむ。そのためにインカムは、単なる通信ツールを超えた存在になり得ます。
これからインカムを選ぶ際には、音質の良さ、操作のしやすさ、装着感の良さなど、自分の使い方に合った機能を重視することが大切です。
私のように、最初は必要ないと思っていた方も、一度使ってみるとその便利さに驚くはずです。ソロ用インカム、それは一人の時間をより豊かにするための、最高のパートナーです。
ソロ用おすすめインカム【3選】
それでは、ソロライダーにオススメのインカムを3つ厳選してご紹介します。ご自分のスタイルや予算に合わせて最適な機種を選んでみてください!
【サイン・ハウス】B+COM PLAY
【B+COM PLAY】は、SYGN HOUSEから発売されているB+COMシリーズのエントリーモデルです。キャッチコピーは『ひとりのバイク時間が もっと楽しくなる』
同シリーズの中で最安価格で、小さくて軽くシンプルな作りで操作性も抜群です!
その価格と小ささの秘密は、インカム同士の通話機能がないため。インカムからインカムとしての機能を取り除くという発想は新しいですね。
しかし、ソロライダーにとって通話機能が本当に必要でしょうか?基本的に音楽を聴いたり、地図アプリの音声案内を聞くだけなのでこれで十分であるとも言えます。
通話機能がないと言っても、スマホとBluetoothで接続できるのでスマホの音声通話やLINEなどのアプリを介してのグループ通話は可能です。
価格は税込みで12,980円
【シエル】SORO mate
こちらの【SORO mate】はCIEL(シエル)というメーカーから発売されているソロ用インカムです。とてもシンプルでコンパクトな作りで、フルフェイス用とジェット用が別々に用意されています。
連続通話可能時間は15時間もあり、本体重量はなんと55g。ソロ用なのでこちらもインカム同士の通話機能はなく、ナビ音声や音楽再生に特化した商品です。
もちろんスマホの音声通話やLINEなどのグループ通話機能は使えます。
価格は、フルフェイスタイプが3,980円、ジェットタイプが3,300円と破格の安さです!
【デイトナ】DT-KIKUDAKE
『ツーリング中に電話になんかでないよ? 大切なひとり時間を邪魔しないで!』という方には、デイトナの音声通話機能すら廃した聞くだけモデル【DT-KIKUDAKE】はいかがでしょうか?
この商品にはマイクは付属しておらず、機能としてはFMラジオの受信、スマホやナビ、レーダーとのBluetooth接続のみです。
IP67の防水防塵仕様で、バッテリーはなく乾電池で12時間の連続使用が可能。ツーリング中に電池が切れても電池さえあればいつでも復活するのは良いですね。
価格は税込み17,050円と、聞くだけに特化したモデルにしてはお高めですが、AmazonなどのECサイトでは12,000円台から販売されています。
二人で使えるインカムの魅力
『二人なら信号待ちのときなどに大声で話せばコミュニケーションは取れるからインカムなんて必要ないでしょ?』とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
基本的にバイクに乗るのは一人だけど、たまに2台でのツーリングやタンデムツーリングはすることがある。という方にもインカムはオススメです。私も娘とタンデムするようになってかなり重宝しています。
友人や家族との距離も、インカムを通じてより近くなりました。道中で見つけた素晴らしい景色や、突然のトラブル、それらをリアルタイムで共有できるのが魅力です。
2人用おすすめインカム【3選】
ほとんどの方は、タンデムか2台、多くても4台程度でのツーリングがメインではないでしょうか。
私は今でこそ5台から10台規模でのツーリングの先導などをすることがありますが、割合としては2,3台でのツーリングが8割を占めます。
多くの方にとって有名メーカーのハイエンドモデルはオーバースペックです。手軽に購入できてインカムとしての性能も申し分ない、2人〜4人で使えるインカムを3つご紹介します。
【カルド】FREECOM 2X
カルドは、2003年に創業したイスラエルの会社です。2004年には世界初のBluetooth対応オートバイ用ワイヤレスインカムヘッドセットを発売しました。
世界的オーディオメーカーのJBLと共同開発したサウンドシステムを搭載していて、音質と通話品質にこだわっています。
最大通信距離は800mで、多少距離が離れても通話が継続。また、IP65相当の強力な防塵・防水性能を誇ります。
本体内蔵マイクが周囲の騒音や風切り音を感知し、スピーカー音量とマイク感度を自動で調整してくれるという便利機能も搭載。
連続最大13時間の通話が可能で、充電しながらでも使用できます。
価格は税込みで34,800円。4名まで使える4xは税込み44,800円です。
【セナ】3S PLUS
SENAから発売されている【3S PLUS】は、1対1の通話に特化したインカムのエントリーモデルです。
通信距離は400mで、Advanced Noise Control機能により、走行中の外部ノイズも遮断してくれます。
連続通話時間は8時間。バッテリー持ちには少し不安があるでしょうか。帰宅前にバッテリー切れを起こしてしまいそうです。
ジェットヘルメット用の【3S PLUS Boom】は税込み12,760円。フルフェイス用の【3S PLUS Universal】は税込み13,860円です。
【シエル】City mate
シエルから発売されている【City mate】は2人用のインカムで最大通信距離は400mです。
連続16時間のインカム通話が可能で日帰りツーリングならバッテリー切れの心配は少ないでしょう。
防塵・防水性能はIP67で、15cm〜1mの深さの水に30分水没させても問題ない性能。
シエル商品の最大の魅力はその安さで、希望小売価格は税込み8,980円です。
みんなで使えるインカムの魅力
3人以上のグループで走る際、コミュニケーションが取りづらいと感じたことはありませんか?
インカムがあれば、走行中でも手軽に話ができ、ルートの変更や休憩の提案がスムーズに。一度体験すれば、もう手放せなくなるはずです。
右左折や車線変更の指示、トイレ休憩や給油のお願いなど、ツーリング参加者とのコミュニケーションができるので安全で円滑なツーリングが可能。
インカムは、グループツーリングをより安全に、そして楽しくするための、まさに必需品です。
マスツー用おすすめインカム【3選】
今回はマスツーリング用ということで5人以上での通話が可能なモデルを3つご紹介します。
多機能で使いやすいモデルは概ねハイエンドモデルなので価格帯は上がりますが、それだけの価値を感じてもらえることでしょう。
【サイン・ハウス】B+COM SB6XR
こちらはサインハウスから発売されているB+COMシリーズのハイエンドモデルです。
シンプルで目立たないデザインが特徴で、対応機種同士なら最大6人まで同時通話が可能。私の周りのライダーはB+COMを使用している人がほとんどです。
2つのBluetoothチップを搭載することで、スマートフォンとB+COMの音声通信を両立することが可能。音楽を聴きながら会話したり、ナビの道案内を聴きながら会話することができるので、ツーリングがより快適になります。
IP67レベル相当の防塵・防水性能を有しており、雨の中での使用も問題ありません。バッテリーの持ちも良く、インカム通話は最大約22時間、音楽再生は最大約24時間連続で使えます。
ウィンドウズPCでしかソフトウェアのアップデートができないのが難点です。
マウントへの取付けや取り外しに少し慣れが必要で、バイクから離れるときにも面倒くさくてつけっぱなしにしてしまうことが多いですが、人気モデルで盗難も多いので気をつけましょう。
価格は税込みで44,000円。ペアユニットなら税込みで85,800円で販売されています。
【カルド】PACKTALK EDGE
カルドのハイエンドモデル【PACKTALK EDGE】は、第2世代DMC(ダイナミックメッシュコミュニケーション)を搭載しており、最大で15人で会話することができます。
エアマウントシステムにより、マグネットで簡単に脱着できるのは非常に便利です。ソフトウェアのアップデートがスマホアプリから無線通信で行えるのも魅力。
連続通話時間は13時間で、日帰りツーリングならバッテリーを気にせず1日中通話できるでしょう。
JBL社のハイクオリティな40㎜スピーカーを採用していて、音質も非常によく、ボイスコマンド機能により「ヘイ、カルド」と声をかけるだけで、ハンドルから手を放すことなくインカムを操作ができます。
価格は税込み63,900円
【セナ】50S QUANTUM
SENAのハイエンドモデル【50S QUANTUM】のオープンメッシュ機能では、最長8km(1.6km間隔で最低6人のライダー)の範囲内でほぼ無制限の数のMeshユーザーと通話できます。
グループメッシュ機能では最大24人のグループを作成可能。通話範囲はオープンメッシュ機能と同じで、グループ以外の人が通話に割り込むことがありません。
最大通話時間は、Mesh通話で約11時間、Bluetooth通話で約12時間連続使用できます。
同梱されているWiFiケーブルは、WiFi設定をスマホで行えば、充電中に50Sのファームウェアを最新版に更新してくれます。パソコンにつながなくても、ファームウェアを常に最新版に保てるのはありがたいです。
価格はシングルパックが税込み44,400円で、デュアルパックは税込み81,800円。
まとめ
春の到来と共に、バイクシーズンが始まりました!
インカムは、ソロツーリングでもマスツーリングでも、ツーリング中の音声ナビゲーションやグループコミュニケーションを非常に便利にしてくれます。
筆者も、最初はインカムの必要性を感じなかったものの、使用するとその便利さに気付き、ソロツーリングでも一人の時間を豊かにするツールとして重宝するようになりました。
もちろん複数人での使用を想定したミドルレンジモデルやハイエンドモデルも非常に便利です。
自分のスタイルに合ったインカムを選び、今年のバイクシーズンはインカムをフル活用して楽しんでください!
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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