オートバイの大敵、サビ。サビが発生すると見た目が悪くなるだけでなく、腐食が進むことでパーツの劣化や強度の低下が起こり重大なトラブルを引き起こしかねません。
しかし、サビは適切な処理をすれば落とすことができます。発生を予防することもできます。
今回の記事は、オートバイのサビの落とし方や、サビを発生させないためのテクニック。
オートバイを愛するライダーの方々にとって、大切なバイクを美しく、そして安全に維持するための情報が詰まった記事となっています。
この記事を参考にして、サビを落とし、防ぎましょう。
愛車にサビができる原因
オートバイにサビができる原因は、大きく分けて2つあります。
1つは、水や湿気による「水分サビ」、もう1つは塩分や酸化ガス、排気ガスなどの「化学サビ」です。
- 水分サビ…オートバイを洗車した際に水が入り込んだり、雨や霧、湿気の多い場所に長時間放置したりすることで発生する。
- 化学サビ…道路上に散布された塩分の影響や、排気ガス中に含まれる酸化ガスによって発生する。
サビが発生しやすい金属素材もあります。たとえば、スチール製の部品やフレームは、サビに弱い素材です(チタンやステンレスはサビに対して割と強いです)。
いろいろな原因で、オートバイにサビができます。この原因を理解し、サビ対策をしっかりと行うことが大切です。
バイクにできるサビの種類
バイクにできるサビは主に赤サビ、青サビ、白サビの三種類です。
赤サビ
赤サビは、鉄の部分が水分や空気・空気中の水分に触れることで酸化し、赤く変色してサビている状態です。
一番よく見かけるサビです。
青サビ
青サビは、銅や真鍮などの金属部品が空気中の水分や塩分に化学反応し、酸化することによって発生します。
銅製コイン(十円玉など)にできる青い(というか緑色の)サビです。緑青(ろくしょう)とも呼ばれます。
白サビ
白サビとは、アルミ部品の表面に付着した水分や塩分が酸化し、発生する白い粉状のサビです。侵食が進むと、ポツポツとごく小さい穴がたくさんの状態になる場合もあります。
オートバイのサビの落とし方
オートバイのサビを落とす方法は、主に2つあります。
1つは、専用のサビとり剤(薬剤)を使って落とす方法、もう1つは手作業でサビを落とす方法です。
サビとり剤を使って落とす方法
サビとり剤(薬剤)を使う方法では、金属の種類に合わせたものを選びます。車体を丁寧に洗浄したあと使用しましょう。
金属の種類やサビの種類により適したサビとり剤や使い方が異なるため、使用方法を良く読み、正しい使い方をすることが大切です。
赤サビ除去
バイクに一番できやすい「赤サビ」を落とす、ハケ塗りタイプのサビ取り・防サビ剤です。
青サビ除去
真鍮部品や銅の部品にできた青サビを落とすサビとり剤です。
白サビ除去
アルミ部分の白サビを落とし、ポリッシュもできる白サビ除去剤です。
メッキ部分のサビ除去
メッキ部分やメッキのパーツにできてしまったサビも専用の薬剤で落とすことが可能です。軽度なサビの場合は早めにサビを落としましょう。
サビを落としたあとは、保護剤を塗布しコーティングして、メッキ部分を保護することをお忘れなく。
手作業でサビを落とす方法
手作業でサビを落とす場合は、サビ落とし専用の消しゴムタイプ研磨剤やサンドペーパーを使用します。
手作業でサビを落とす場合は、慣れない人が行うと部品を傷つける恐れがあります。使用方法をよく理解して使いましょう。
バイクのサビを防ぐ方法
オートバイのサビを防ぐには、定期的なメンテナンスが必要です。特に、雨や湿気の多い季節や地域では、サビの進行が早まります。
まず、洗車!
基本は洗車をすることです。洗車をすることで、オートバイの部品に付着した塵や泥を落とし、サビの原因となる成分を取り除くことができます。
洗車の際には、専用の洗剤を使って洗浄し、洗剤が残らないように しっかり洗い流すことが重要です。
水分を拭き取る
吸水性の高い拭き取り専用のウェスで水分をきれいに拭き取りましょう。水分が残っているとサビの原因になるばかりか、水垢がシミになることがあります。
保管場所と保管方法
オートバイを保管する場所にも注意が必要です。屋内で保管する場合は空調の管理など、できれば湿気を取り除くための対策をしましょう。
屋外で保管する場合は、カバーを使用して、雨や日光から守ることが大切です。
メンテナンスと定期点検
さらに、定期的なオイル交換や、ガソリンタンク内の水分排出など、メンテナンスを徹底することで、オートバイのサビを防止することができます。
サビ防止グッズ
オートバイのサビを防ぐために、便利なグッズも多数販売されています。手軽にオートバイのメンテナンスができるため、サビ対策には欠かせません。使用する際は、正しい使い方を確認することが重要です。
コーティング剤
コーティング剤を塗布することで、オートバイの表面を保護し、サビの進行を防止することができます。
スプレー類
オートバイの各部に対応した専用のスプレーを使用することで、サビや汚れを取り除くことができます。例えば、チェーン用スプレーや、金属部分用スプレーなどがあります。
まとめ:一番いけないのは「ほったらかし」
オートバイのサビは、ほったらかしにしておくとどんどん進行してしまいます。サビを防ぐためには、定期的なメンテナンスが大切です。洗車や塗装の補修など、日々のちょっとした手入れも欠かせません。
オートバイを長期間保管する場合は、車体の内部や外部にも注意を払う必要があります。内部はエンジンオイルやブレーキフルードの交換を行い、外部はカバーをかけて保管するなど、防錆対策をしっかりと行うことが重要です。
走行後には必ずオートバイを拭き取り、金属部分に専用のスプレーをかけることで、サビの進行を遅らせることができます。
サビの防止には、日頃からのメンテナンスが欠かせません。手軽な方法も多数ありますので、ぜひ取り入れてみてください。
オートバイを大切に扱うことが、サビを防ぐための一番の秘訣です。
バイクに乗ること…稼働させることもサビを防ぐためには大切です。
楽しくバイクに乗りつつ、サビを防ぎましょう。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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