一昔、あるいは二昔前は、”不良の乗り物”、”怖い”といった負のイメージが圧倒的に多かったバイクですが近年では、”爽快感がありそう”、”かっこいい”、”便利そう”といった正のイメージも多く聞かれるようになってきました。しかしながら、今も昔も圧倒的に大きな負のイメージとして、”危険である”といったものがあります。このため、バイクに乗る事に対して否定的な意見の多くは、こうした”危険”を理由としたものが多いのではないでしょうか?今回は、家族によるバイクへの反対意見を覆す、すなわち説得する方法についてお話してみたいと思います。
何に対して反対しているのかを把握しよう
冒頭で述べたように、バイクに乗る事への反対意見の多くは、”危険”を理由としたものだと考えられます。しかしながら、実際には、”危険”意外にも”経済的な負担”や、”家族と過ごす時間が減る”などといった理由もあるかもしれません。このため、家族がバイクに乗る事を反対する理由を正確に理解する事が、説得への第一歩となります。
パターン1【危険を理由とした反対の場合】
反対理由として圧倒的に多いと考えられるのが、”危険”を理由としたものです。そうした危険を理由に反対された場合には、どのような反論、説得を試みたら良いでしょうか?
⇒正当な説得
警視庁の死亡事故統計などを例にあげ、都内ではバイクによる死亡事故は多いが、全国的にみたら、むしろ自動車の方が多い事を説明する。また、都内の二輪死亡事故は、出勤、退勤などの通勤時の自己によるものが半数以上を占めており、交通渋滞時のすり抜け等、焦りに起因したものが多く、自分は時間に余裕をもって運転するという事などを説明すると良いと思われます。
また、死亡事故における致命傷部位としては、頭部や胸部への衝撃によるものが多く、通勤時に利用される事の多い車両が原付である事から、軽装での事故によるものと予想されるため、自分は、しっかりした基準のヘルメットや、プロテクター付きのウエア等を身につけて運転する事を約束してみましょう。
さらに、普通免許でも乗れる原付なら・・・という許可が出る場合もあるかもしれませんが、どうしても普通二輪、あるいは大型二輪に乗りたい場合には、相手からの視認性の高いバイク(原付以外)の方が、むしろ安全である事を力説するのも良いでしょう。
⇒ある意味力業での説得
これは、知り合いの女性が旦那さんに反対されていた時にやった手口(笑)です。まず、二輪免許の取得に関しては、旦那さんに相談する事無しに教習所へ申込みに行きました。つまり、事後報告というヤツです!
そしてこの方は、報告を行う場所を工夫しました。単に家で報告するのではなく、人が多い場所に食事に誘い出し、そこで話をしたのです。このような手段を採る事で、周りに人が居るため、その場で強く反対する事ができず、“いいよね!もう申し込んできちゃったし!”という事で押し切る事がしやすかったとの事でした。
パターン2【生活事情による反対の場合】
・経済的な負担を危惧して
バイクに乗る場合、バイク自体を購入する以前に、免許を取得する、ヘルメット等の装備品を購入するなど、初期費用もかさみます。
⇒家族や家計に負担をかけない事を約束する
これは、事前にどの程度の費用がかかるかという事を検討し、家族等に負担をかける事が無い旨、あるいはお酒やたばこなどをやめる代わりに・・・といった代替案を提案するという事で、説得の成功率が上がります。
・バイクを置く場所が無いという理由
大都市圏にお住まいの方には特に多いかもしれませんが、バイクを購入しても置く場所が無いといった事から、バイクに乗る事自体を反対されてしまう場合もあります。
⇒バイク置き場の事前検討と費用の算出
実際には、自宅から離れた場所にバイク置き場を借りている方も少なくありません。私の知り合いでも、自宅からかなり離れた場所に屋根付きの駐車場を借りてバイクを停め、そこまでの行き来は原付で行っているという人もいます。つまり、“置き場が無い”という事に関しては、乗りに行ける範囲にバイクを置ける場所を借りる事ができ、その費用を捻出できるのであれば、説得はできるはずです。
・家族と過ごす時間が減るという理由
”バイク=独りで楽しむもの”といったイメージから、家族で過ごす時間が減る可能性を危惧して反対される場合もあります。
⇒バイクを弄る時は子供達にも見せるようにする
これは、私がバイクにリターンする際に妻に出された条件です。元々反対されていた訳では無かったのですが、バイクを購入するにあたって、子供達に見せてあげたり、触らせてあげるという事を条件とされました。つまり、バイクに乗る事自体を家族で楽しむようにできるという点を話す事で、バイクを”一人の趣味から、家族の趣味”に変える事ができ、家族からの理解が得られるようになる確率が上がるはずです。
パターン3【イメージ・世間体を気にしての反対の場合】
・バイク自体を良く思っていない
最近は少なくなってきましたが、50代以上の方つまり、今の若者の親世代位の方の中には、”バイク=不良の乗り物”として、バイク自体に良いイメージを持っていない場合もあり、それを理由に反対される場合もあります。
⇒今は、バイク招致を提言している市町村もあり、市や町で公用車としてバイクを採用しているところもある旨説明する
バイク自体の印象が悪いという事に対しては、現在バイクは、公に市民権を得ている点を説明しましょう。
実際に、バイク招致実施している市町村もありますし、公用車としてバイクを採用しようとしている市町村もあります。また、バイクを公用車として採用する理由として、災害時の機動性が良いという事があります。つまり、バイクが1台あるだけで、有事の際の役に立つ可能性があるという事も“バイクは役立つもの=いいもの”という印象付けに役立つのではないでしょうか。
・騒音等の問題を気にしている
バイクのトラブルで意外と多いのが、近隣住民との間での騒音トラブルです。そうしたトラブルの噂を耳にしている方の中には、これを理由に反対する方もいらっしゃるでしょう。
⇒トラブルにならない対策を検討し、説明する
これは、ある意味一番厄介な問題です。よくある騒音対策としては、家の近くではエンジンをかけない。大きな道まで押して行き、帰りも押して帰ってくるという事があります。また、現在は少なくなりましたが、昔のバイク友達は独身者が多かったため、時間帯を気にせず遊びに来る事も多かったのです。このため、バイクに乗っている友達にも、家の近くではエンジンを切って欲しい旨の説明を徹底するという事まで話せば、騒音によるトラブルに対する理解は得られると思います。
まとめ
説得のための役に立ちそうなエピソードはありましたか?
なお、今回お話したエピソードは、説得の成功事例の一例であり、説得の成功を約束するものではありません。また、説得に成功し、バイクに乗り出した事により何等かのトラブルが生じた場合でも、一切責任を取ることはできません。
実際に家族に反対されていてもバイクに乗りたい!そういった気持ちが強く、家族の説得を試みる場合には、バイクに乗る事自体に責任を持ち、家族に迷惑は勿論、心配もかけないようにする事を心がけるようにしましょう。
投稿者プロフィール
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BMW F900XRとDucati MonsterS2Rでチョイノリからロングツーリング、サーキット走行まで楽しむリターンライダー。
リターン後のツーリングは首都圏内での日帰りをメインとして、美味しい物や良い景色を堪能している。
ご当地"グルメ調査隊"と称してマスツーリングの企画運営なども手掛けることから、バイクの様々な楽しみ方を伝えて行く事を目標としている。
若い頃は、日帰りで埼玉-青森間を往復したことがある、 "自称"やれば出来る男。
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