みなさんこんにちは!
バイクで日本を旅する情報を発信しているこつぶです。
前回の旅の様子はこちら↓
今回は岩手編をお送りします。
折爪岳展望台
さて、青森県を抜け、岩手県に突入しました。
最初に向かったのは折爪岳の山頂!
標高852mで周囲に高い山がないため、八甲田連峰、岩手山、八戸の街並みなど、360度のパノラマを見ることができます。
峠は狭くてすれ違いが怖かったけど、頂上の景色は最高でした!
快晴で遠くまで見渡せて気持ちよかったです。
龍泉洞
そこから一気に100km南下して日本三大鍾乳洞のひとつ、龍泉洞へ。
鍾乳洞は全国あちこちで何回も見て来てるので、正直もういいかなって思っていたのですが・・・
ここではどうしても見てみたい景色があったので行ってみました!
それは水深98mの巨大地底湖!
とても透明度の高い水なのに底が見えない・・・
上に通路が渡してあるのですが、そこから下を見るとあまりの深さにゾッとします。
写真じゃまったく伝わらないですが、めちゃくちゃ怖かったんです!
高所への恐怖というより、吸い込まれていきそうな、たとえようのないおそろしさ。
人生で初めての感覚でした。
洞内温度と同じくらい肝も冷えました。
道路を挟んで向かい側にも展示があるというので行ってみました。
サブ施設みたいな立ち位置だけどちゃんとしっかり鍾乳洞!
まだまだ研究中の未公開ゾーンがたくさんあるらしいです。
わくわくしますね!
龍泉洞青少年旅行村キャンプ場
この日の宿は龍泉洞のすぐ近くにある龍泉洞青少年旅行村キャンプ場です。
300円で安い!シャワーもある!しかも貸切!w
・・・と思ったら、ここの主が?
どこに行ってもずっとついてくる、かわいいストーカーさんでした。
しかし夜がかなり寒い!
寒すぎて外でご飯を食べることができず、テントの中で寝袋にくるまりながらコンビニ弁当で済ませました・・・
北海道から青森に戻ってきて暖かくなったと思い油断していましたが、そういえばここは東北です。
季節はどんどん進んでいってるんだ、ぐずぐずしてたらあっという間に冬が来てしまう!
という焦りをじわじわと感じた夜でした。(当時9月末です)
鵜の巣断崖
内陸の龍泉洞から20km走り海岸沿いへ。
Googleマップに惑わされて本当の断崖に出る恐ろしい林道を走らされるところでした。
無事に展望台の方へ到着し、駐車場から気持ちのいい林道歩道を歩いて行きます。
だんだんになっている崖と海のコントラストが迫力満点の絶景でした✨
浄土ヶ浜
続いて30kmほど海岸沿いを南下して、浄土ヶ浜を目指します。
浜の前までバイクで行けるのかと思っていたら、ビジターセンターから館内を通って周遊歩道コースを選んで歩いて行かないといけないらしい。
そんなことは知らずに、全然たどり着かないんだけど!?と、迷って焦ってぐるぐるしてました笑
調べてやっと気づいてビジターセンターへ。
歩きの距離が結構長いみたいでちょっと躊躇したけど、せっかくなのでチャレンジ!
この遊歩道がまたよかった✨
海沿いの爽やかな風にぽかぽか陽気、綺麗なコントラストの空と海、小さなトンネルを通ったり鳥たちを眺めたり時間がゆったりしていました。
目的地の浄土ヶ浜に到着!
真っ白な浜にとても綺麗な海でまさに極楽浄土のごとし〜でした!
東北の海がこんなに綺麗だなんて知りませんでした。
お昼は浄土ヶ浜の目の前のご飯所で海鮮丼をいただきました。
けちって安いミニ丼にしたら本当に小さすぎて後悔したので、皆さんは普通にちゃんと買いましょう!(笑)
恋し浜駅
岩手県三陸地方沿岸沿いをひたすら南下中。
ピンクのポストと写真が撮りたい!というだけで寄った恋し浜駅。
無人駅の感じは東根室駅を彷彿とさせます。
遠くには海も見える。
ホームの中には小さな神棚と、たくさんの貝殻絵馬が。
もちろん恋愛系のものもたくさんあるけど、復興を願うものもたくさんあって、いよいよ東日本大震災の被害エリアに入ってきたんだなと実感しました。
この駅を過ぎたあたりから、沿岸沿いにはびっくりするほど巨大な防波堤がずーーっとズーーーっっと何十キロも続いて建設されていて、海岸沿いを走っていてもまったく海が見えなくなりました。
のどかな田舎の風景に突然の巨大防波堤。
今まで走ってきたどの町にもなかったあまりにもミスマッチな光景は、突如として、よくSF映画にあるような、隠れ要塞都市にワープしたかのようで、すごく変な感覚になりました。
美しい景観よりも人命優先、それだけ過去にうけた津波の被害が大きすぎたことを物語っています。
爪痕の残る街並みを実際に見たわけではないのに、この防波堤ひとつで一気に緊張感が高まりました。
奇跡の一本松
恋し浜駅からさらに海岸沿いを南下し夕方。陸前高田市気仙町へ入りました。
元々市街地だったエリアは新しい道路やコンビニ、スーパー、アパートなどが立ち並びとても綺麗な印象を受けましたが、それは全て壊され、作り直したということを意味します。
かたや街並みを1本外れ沿岸に近い場所は大型トラックの往来する殺風景な景色。
ここに広大な美しい松原や集落があったなんて想像もつきません。
その跡地に建つ道の駅高田松原にやってきました。
高田松原津波復興記念公園の中にあり、東日本大震災津波伝承館も設立された新しく広いとても立派な施設です。
目指したのは公園内にある奇跡の一本松。
約7万本と言われる高田松原の中で唯一耐え残った1本の松の木。
さすがに塩害には打ち勝てないので現在は復興のシンボルとして加工されて保存管理されています。
日が傾き始め、より雰囲気を増します。
松の傍らには崩れたままの建物。
中洲脇の小川には塩害で枯れた木の根元。
9年たっても傷跡は生々しく残っているし、町を走っていて、想像以上に復興が進んでおらず、本当にびっくりしました。
津波伝承館にも入りました。
当時の映像や資料、爪痕の残された物の展示、詳しい時系列の説明、・・・
係員さんも当時の経験者なのだろうか、無料の施設ですがとても丁寧に説明してくれました。
特にシアターにはあの時の生々しい映像が繰り返し繰り返し流れていて、ショッキングすぎて空いた口が塞がりません。
当時まだ幼い私もテレビの前で見ていて、あまりの衝撃的な映像に、にわかに現実のものだとは信じられなかった記憶があります。
自分の地域にはまったく関係なかったにも関わらず、怖くてしばらく眠れなかったのを覚えています。
遠く離れた自分でさえこれなんだから近辺の人達の受けた恐怖は計り知れない。
この映像を直視できる人がどれだけいるんだろうか。
いつもの旅中なら、もう夕方だし、素晴らしく野宿に最適な道の駅なんだけど、さすがにここで仮眠する気にはなれませんでした。
種山高原星座の森
ということでここからさらに40km内陸に向かってひた走り、奥州市の種山高原星座の森というキャンプ場へ。
つく頃には真っ暗で、中々標高の高い山奥なのでかなり怖かったです。
ここはテントサイトと受付エリアがバイクに乗るレベルで離れているような広ーいキャンプ場なので、明るいうちの到着をおすすめします!
施設内に安い温泉が入っていて、係のおっちゃんも優しくて世間話なんかもしてとても和みました。
この日は残念ながら星はあんまり見えませんでした。
かなり移動した1日だったなぁ。
岩手県、大きい!!
夏油温泉
朝、奥州の山奥のキャンプ場を出発しさらに内陸山奥へ進みます。
カーブミラーがあっても怖いほど狭い!崖の際の道や路面状況の悪い峠をひやひやしながらひた走り、北上市の山深い場所にある夏油温泉へ。
ほんとにここに来るまでが怖すぎて秘境・・・
ここは函館のライダーハウスライムライトのオーナーさんからおすすめされていた場所。
入場料を払うと施設内の温泉はもちろん、敷地内の内湯や露天風呂を何個も巡ることができるという、聞いただけで楽しそうな温泉!
敷地内といってもかなり広く、森の中のワイルドすぎる露天風呂がたくさん!
男女で時間交代制になっていたり、混浴タイムがあったり、丸見えやん!!というお風呂もあるし、
おばあちゃんたちは川辺をすっぽんぽんで歩いていたりする・・・
この外湯の1つ、メインのお湯が熱々で有名らしく、元々熱いのが苦手な私は浸かれないかなと思っていましたが、先客のベテランのおばあちゃんに指導されてなんとか1分間浸かることができました。
「あんた若いのにやるじゃない」とお褒めの言葉をいただきました。
安全に手軽に野湯のような雰囲気を楽しめる感じでとても楽しかったです!
巡りすぎてのぼせました・・・これはおすすめされたのも納得!
番外編:ちょこっと秋田リベンジ!
さてここからまさかの県境の山をも超え、終わらせたはずの秋田県へ突入しました。
前回行きそびれた野湯、川原毛大湯滝にリベンジするためです!
しかしこの日はもう日暮れまでに間に合いそうになかったので、前回と同じ、とことん山キャンプ場に宿泊。
まさかまた戻ってくるとは思わなかったなー。
ここはキャンプ場内に露天風呂がついてて最高なのです。
テントのまわりに栗がたくさん落ちていて、秋になっていることを実感。
いっぱい拾って茹でて食べました。
昔田舎のばあちゃんちの庭で拾った栗を茹でて食べさせてもらうのが大好きだったなあ、と思い出してしみじみ。
なんで茹でただけでこんなにうまいんでしょう?
そして翌日、満を持してリベンジにやってきました!
川原毛大湯滝!!
秋田県の超特大野湯!♨️
滝、川自体が温泉なのです!
そこらじゅうから湯気があがっています。
入口からかなり歩いてやっとたどり着く滝つぼ。
ほとんど登山です・・・
9月も終わりでしたがけっこう人がいました。
おそるおそる入ってみるといい湯加減でびっくり!
リベンジで戻ってきてよかった!
ここは野湯ライダーなら行くべきだと思います!
秋田県ありがとう!
ここから一気に90km斜めに南下し
宮城県登米市へ。
やっと探し当てた無料キャンプ場にテントを貼り一息。
というわけで、次回宮城編へ続きます!
最後に
実はこの夏、この連載でずっと綴っている東日本側の旅にもう一度リベンジすべく、2年ぶりにCBR250RRをフル積載仕様にして出発しました!
ここまでの記録を映像に残しながら最新版として辿っていきたいと思います。
今後のYouTube動画も見てくださいね!
投稿者プロフィール
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バイク旅のYouTuberとして活動している、こつぶと申します。
2019年から愛車のCBR250RRで日本一周を開始し、一年半かけて達成しました。
現在はその体験記をYouTubeやSNSに投稿しています。
私の日本一周記を通して、全国のおすすめツーリングスポットや、
ぜひバイクで走って欲しい日本の絶景道、キャンプ地、そしてバイクで旅する楽しさを、
皆さんにお届けしていきます。
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