私個人の意見で恐縮ですが、ライダーはおしゃれさんが多い!
デニムやレザージャケットで走行中もかっこよくキメたり、バイク駐輪場でジャケットを脱いだらカジュアルな服装に変身する人もいます。
一方で、オシャレライダーの中にはライディングウェアのデザインが苦手、と思う方もいるのではないでしょうか。ウェアは走行中の機能性だけでなく、自分の身を守るためのプロテクターが内蔵されているため、安全性にも配慮しています。しかし、必ずしもライディングウェア付属のプロテクターを利用する必要はありません。ウェア内蔵のものだけでなく、後付けの製品も販売されているのです。
この記事では後付プロテクターの種類や、利用シチュエーションについて、実際の製品の紹介を交えながら解説します。
普段着ライダーでも怪我防止にプロテクターの装着を!
プロテクターはライディングウェアに内蔵されているものだけでなく、インナーや服の上に取り付ける等、様々な後付け製品が販売されています。
バイク乗車時のプロテクター装着は必須ではないが…
乗車中のヘルメット着用は法律で定められた通り義務ですが、その他の部位にプロテクターを着用することは任意となっています。そのため、特に夏は軽装でプロテクターを装着せず走行する人もいるでしょう。
しかし、任意とはいえプロテクター未装着のまま走行することは、万が一のことが起こると最悪の事態を招く可能性が高まります。
警視庁のデータによると、死亡事故が発生した際の損傷部位は胸部、背中が上位に入っています。死亡者の中には、プロテクター未装着の状態で走行されていた方が含まれているかもしれません。
また、特に下半身は致命傷には至らずとも、生活に重大な影響を及ぼす後遺症を残す場合もあります。
どんな服装でバイクに乗るにしても、やはりプロテクターの装着は欠かせません。
参考:死亡事故の損傷部位の比率
プロテクターの強度について
プロテクターは物体との衝突に際して受ける衝撃を吸収する役割を持ちます。しかし、ただなんでもいいから買えば良いというわけではなく、高い強度を誇るものである事が証明された製品を購入するべき。
プロテクターの強度の指標として代表的な物が CE 規格です。この規格はEU の法律で定められた基準で、EU加盟国へ製品を輸出する際、安全基準を満たしている事を証明するためのマークです。そのため、バイク用品以外の様々な製品で用いられています。
プロテクターにおいて、CE 規格にはレベル1とレベル2が設けられています。レベル2の方が高い強度を持つため、安全重視するのであればレベル2の製品を購入するべき。
上記の規格は安全規格を満たす指標のため、製品を選ぶ際の基準として利用可能です。一方で国内で販売することを目的とした製品であれば、CE規格を取得していないものもあります。CE規格がない=信頼できないといった事にはならないということを覚えておきましょう。
乗車時の機能性を重視する場合は、バイク用ウェアの着用を検討
ライディングウェアはプロテクターを内蔵している製品が多く、ウェアを着ることはプロテクターを装着することと同義、と言ってもよいでしょう。
更に、ライディングウェアは走行中の機能性の高さにも優れています。夏用であれば走行風を通すためのメッシュ素材、冬であれば逆に走行風から身を守る防風性能付きの素材。また、ライディングポジションを保つための立体構造が備わっており、走行中の安全性だけでなく、快適性を徹底的に追求したウェアになります。
上記の性能を重視する場合は、後付けプロテクターよりライディングウェアを着た方が良いかもしれません。ライディングウェアの中にはレザージャケットやジーンズ、カーゴパンツといったおしゃれな製品も販売されています。ライディング用お気に入りコーデを探すのもまた一興です。
目立たないインナープロテクターを装着
ここからは、実際に後付けプロテクターを装着する際のシチュエーションについて解説となります。まずは、インナータイプのプロテクターを装着する際のポイントを紹介します。
服の下に装着するタイプ
走行中もファッション性を高めたい方にオススメのプロテクターはインナータイプのアイテムです。常にプロテクターを装着している状態のため、乗降時の着脱を行う必要がないうえ、カジュアルな服を着やすい点が大きなメリットです。
逆にプロテクターの感触が気になってしまう場合はあまりお勧めできません。また、上に着る服によっては着膨れする可能性もあり、逆に違和感を感じるような見た目になってしまう場合も。着脱の面倒さをなくしたり、コーデが崩れる心配がない場合に検討してみてはいかがでしょうか。
バイクウェアで有名なコミネからも上半身、下半身対応のインナーが販売されています。
強度が気になる場合は、別売りのプロテクター購入を検討
製品によっては購入時点で内蔵されたプロテクターの強度が低めなケースがあります。その際は、別売りのプロテクターを購入しましょう。もちろん、CE規格レベル2のプロテクターも販売されています。
以下の製品はインナープロテクターに付け替えが可能。通常のバイクウェアにも対応しています。
下半身はバイク用ウェアでもファッション性↑
走行中の理想的なコーディネートにジーンズやカーゴパンツが合えば、バイク用のものを買うという手もあります。単なるウェアとしてだけでなく普段着でも着ようと思えば着れる点が魅力。
コミネからはジーンズ、カーゴパンツが販売されています。
バイク乗車時のみ外付けプロテクターを装着
インナープロテクターは、特徴上乗降時の取り外しが難しい一方、服の中の固い感触が煩わしく感じる場合も。その場合は、走行中のみプロテクターを装着するようにしたほうが良いでしょう。服の上から装着できる後付けプロテクターも販売されているので、チェックしてみましょう。
バイク乗降時に着脱、目的地ではファッショナブルに!
外付けのプロテクターは、教習所で装着したプロテクターを思い浮かべるとイメージが湧きやすいと思います。教習開始前に装着→終了後は外していたように、市販の外付けプロテクターも同様の用途を想定して販売されています。
普段着の上からでも装着が可能な一方、プロテクターを身体に固定することで着崩れが発生する場合があります。乗降時もコーデによっては着脱する必要があるため面倒くささを感じることもあるでしょう。
一方で上半身のプロテクターは、普段着であるジャケットの下に着る事で隠せるため、インナータイプと同じような使い方もできます。
外付けプロテクターはコミネの他、RSタイチから多く販売されています。
カジュアルさに磨きがかかるプロテクターもある
人によっては、教習所で装着するような外付けプロテクターはダサい、と思う方もいるでしょう。しかし、プロテクターがファッションに一役買うような製品も登場しています。
プロテクターは見た目が少しゴツゴツしているため、走行中のファッション性は損なわれる可能性があります。一方で、上記のようなカジュアルな見た目のプロテクターも販売されています。バイクから下車した後もアクセントとして装着することができるかもしれませんね。
プロテクターと普段着を併せて理想の姿へ!
ライディングウェア、ひいてはプロテクターにあまり良いイメージを持たれていないライダーでも、最悪の事態を想定するのであればプロテクターを装着するにこしたことはありません。
しかし、普段着のファッション性を保つためのプロテクターも多く販売されています。
自分のコーディネートや使い方に合う製品を見つけて、理想のライダーを目指してみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
一緒にツーリングに行っていた友人がバイクを降りてからソロツーリングメインになり、月一の遠出やソロキャンプを楽しんでいます。
一人気ままなツーリングをしながら得た知見をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
最新の投稿