北陸の富山県は三方を山に囲まれた、まさに「山に富む」地域。
北側は富山湾に面していて、県の南東には3,000m級の峰が連なる北アルプス立山連峰があり、山に降る雪が富山湾へと流れ込みます。そのため海も山も素敵な観光スポットがあり、食材も海の幸と山の幸が楽しめます。
海方面にも山方面にも魅力ある道路が充実しているのでどちらにもすぐツーリングに行ける、まさにバイク乗りにとって恵まれた環境。富山を20年以上バイクで楽しんでいる地元民の私が、富山にバイクで行くならこれという「おすすめツーリングスポット&おすすめグルメ」をご紹介します。
富山ツーリングのおすすめ観光スポット16選
【富山城址公園】とやまじょうしこうえん
富山のシンボルである、続日本百名城にも選ばれた富山城。
富山城の天守閣は、1954年(昭和29年)に、戦後の復興を記念して建てられたものです(国の登録有形文化財)。現在は富山城址公園として整備され、観光客や市民に広く親しまれており、四季折々の美しい自然が楽しめます。
城址公園内には、富山城内の富山市郷土博物館や、富山県出身の実業家・茶人の故佐藤助九郎が開館した佐藤記念美術館などの施設があります。さらに芝生広場や和風庭園では散策が楽しめるほか、イベントもよく催されます。
すぐ横には松川が流れており、桜の時期には遊覧船でのゆったりクルーズが楽しめます。松川茶屋ではコーヒーやお抹茶・富山城抹茶パフェ・そばやうどんなどの軽食がいただけます。
地下駐車場は混みやすいですが、近隣にコインパーキングも多いので、バイクを停めて是非散策してみてください!
アクセス:〒930-0081 富山県富山市本丸1
・JR富山駅から徒歩約10分
・北陸自動車道富山ICから車で約15分
富山城:9:00~17:00 (入館は16時30分まで)、料金 大人:210円 高校生以下無料
駐車場:富山城址公園地下駐車場(有料)入場時から1時間まで330円、30分ごとに110円増(バイクも同様)
富山城址公園公式ホームページ
【富岩運河環水公園】ふがんうんが かんすいこうえん
富岩運河環水公園は、富岩運河を囲むように広がる、水辺空間の豊かさを大切にしながら整備された面積9.8haの親水文化公園。
富岩運河は海まで続く長さ5.1kmの運河です。途中の中島閘門(なかじまかんもん)まで、約1.8kmの散策路が整備されています。
富岩運河環水公園のシンボル施設として、泉と滝の広場・天門橋・天門橋展望台・野外劇場・世界一美しいスタバとされたスターバックスコーヒーなどがあります。
●スターバックスコーヒー環水公園店
全世界のスターバックス店舗の中から、優れたデザインの店舗に贈られる最優秀賞を受賞したお店。スタバ好きライダーは是非世界一のスタバも行ってみてください。
天門橋展望台からは、天候が良ければ雄大な立山連峰を望むことができ、富山の街並みも見ることができます。また、公園の船着場から出発して中島閘門を通り、港町である岩瀬までを結ぶ運河クルーズ「富岩水上ライン」が運航されています。
アクセス:〒930-0805 富山県富山市湊入船町
・富山駅北口から徒歩約9分
・北陸自動車道富山ICから車で約20分
駐車場:環水公園横に無料駐車場、スターバックス横の無料駐車場、レストラン横に無料駐車場があります。道路を挟んだ赤十字病院の近くに立体駐車場もあります(入場から2時間無料 以降30分毎に110円加算)
富岩運河環水公園公式サイト
【高岡古城公園(高岡城跡)】たかおかこじょうこうえん
高岡古城公園は、市街地のほぼ中心に位置していて、加賀前田家2代当主前田利長が築いた高岡城の城跡を公園として開放したものです。
約21万平方メートルの広大な公園で、美しい水堀や土塁が残されており、桜の名所としても知られ、四季折々に美しい景色が見られます。
広い公園内には射水神社、護国神社、高岡市立博物館、高岡市民体育館、広場や噴水、休憩所、古城公園動物園などがあります。動物園にはニホンザルやアメリカンミニチュアホース、フラミンゴ、フンボルトペンギン、ウサギ等の小動物を中心に、 約40種135点が飼育展示されています。
日本有数の水濠公園で「甦る水100選」などにも選ばれています。さらに「日本の歴史公園100選」に選ばれ、平成27年には国指定史跡となっています。
アクセス:〒933-0044 富山県高岡市古城1-1
・あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩で15分
・能越自動車道高岡ICから車で15分
駐車場:高岡古城公園小竹藪駐車場(無料)があります。
高岡古城公園公式ホームページ
【高岡大仏】たかおかだいぶつ
高岡大仏は、富山県高岡市大手町の鳳徳山大仏寺にある、高さ約16メートルの青銅製の阿弥陀如来坐像。銅器日本一である高岡の象徴的存在で、背中にそびえる円光背(えんこうはい)が特徴です。
小杉大仏、庄川大仏と共に越中三大仏の一つで、さらに奈良・鎌倉の大仏と並ぶ日本三大仏に数えられています(諸説あります)。また、その見栄えの良さから「日本一の美男」と呼ばれています。
高岡大仏が鎮座している台座下には回廊が広がっていて参拝することができます。回廊には13作の色鮮やかな仏画や、大火に見舞われ消失した際の2代目大仏の仏頭が展示してあり、見応えがあります。
大仏巡りが好きなライダーは、是非美男の大仏さんに会いに行ってください。
アクセス:〒933-0039 富山県高岡市大手町11-29
・あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩約10分
・能越自動車道高岡ICから車で約10分
拝観時間:台座(回廊)6:00~18:00 寺務所 9:00~18:00
駐車場:無料駐車場8台、高岡市営御旅屋駐車場(有料)
高岡大仏公式サイト
【国宝瑞龍寺】こくほう ずいりゅうじ
瑞龍寺は、高岡の開祖、加賀前田家2代当主前田利長の菩提寺です。
山門・仏殿・法堂が国宝に指定され、総門・禅堂・大庫裏・大茶堂・回廊三棟が重要文化財として指定されており、江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されています。観光客も全国から多く訪れます。
瑞龍寺には東司の守護神である烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)が祀られています。憤怒と言われる怒った顔をしていて、身体には炎をまとい、その炎であらゆるけがれを焼き払う魔除けの神様です。
大きく厳粛な姿の山門、左右対称の回廊、鉛板葺きの仏殿屋根、美しい天井画、手入れされた庭園など、見どころが満載です。また瑞龍寺には3種類の御朱印があり(各300円)、御朱印集めをしているライダーにもおすすめのスポットです。
アクセス:〒933-0863 富山県高岡市関本町35
・能越自動車道高岡ICから車で約10分
・北陸自動車道小杉ICから車で約15分
拝観時間:9:00~16:30
料金:大人500円、中高生200円、小学生100円
駐車場:瑞龍寺駐車場(無料)約100台
国宝高岡山瑞龍寺
【チューリップ四季彩館】ちゅーりっぷしきさいかん
チューリップ四季彩館は、富山の県花であるチューリップの花を一年中見ることができる施設。
たくさんの様々な品種のチューリップが見られるのはもちろん、チューリップの成長過程や歴史、一年中咲かせる秘密などが学べます。
特に、4月後半から5月にかけて開催される「砺波チューリップフェア」には300品種300万本のチューリップが色鮮やかに咲きそろい、全国から多くの来場者で賑わいます。
チューリップグッズがたくさんあるミュージアムショップに、レストランやカフェも併設されており、花と緑に囲まれた中で食事や休憩ができます。チューリップを眺めつつ自然に癒されたいライダーにおすすめ。
アクセス:〒939-1381 富山県砺波市中村100-1
・富山空港から車で45分
・北陸自動車道砺波ICから車で約5分
・高岡砺波スマートICから車で約7分営業時間:9:00~18:00
休業日:不定休、年末年始
料金:常設展示場の見学 大人・高校生310円、小中学生160円
駐車場:無料(80台)
チューリップ四季彩館
【大岩山日石寺】おおいわさんにっせきじ
大岩山の日石寺は、不動明王を信仰する山岳宗教の道場で、不動明王の磨崖仏(まがいぶつ)は国指定史跡・重要文化財となっています。不動明王像の像高は約2.8メートルで、巨岩に半肉掘で彫り出されたものです。
大岩に刻まれた不動明王に覆いをかける形で本堂が建造されていて、建物内なのに岸壁が見られるという不思議な空間。写仏や巡礼、滝行などの修行体験もできます。
大日堂、江戸時代に造られた高さ2mを超える木造の延命地蔵、富山県で唯一江戸時代に造られた木造の三重塔、六本滝、十二支滝、とやまの名水にも指定されている霊水「藤水」など、不動明王以外にも見どころがたくさん。
百段坂と言われる石段の参道沿いは門前街と呼ばれ、そうめんやお団子、川魚や山菜などが食べられるお食事処や旅館が並んでいます。特にそうめんは、お出汁に浸かったスタイルで見た目が美しく、美味しいと有名です。参道入り口にあるドライブイン金龍のそうめんも有名です。
アクセス:〒930-0463 富山県中新川郡上市町大岩163
・富山地方鉄道上市駅から車で約10分
・北陸自動車道立山ICから車で約15分
駐車場:100台(無料) 看板通りに、勾配きつめの細いくねくね道を上がっていくと、広い駐車場があります。
真言密宗大本山大岩山日石寺
【倶利伽羅県定公園】くりからけんていこうえん
倶利伽羅県定公園は、今からおよそ830年前、木曽義仲(きそよしなか)が平維盛(たいらのこれもり)と対戦した、源平倶利伽羅合戦の舞台となった古戦場です。
公園内には、義仲が牛の角にたいまつをつけて平家の軍勢に放ち勝利したという歴史を偲ばせる「火牛(かぎゅう)の像」など、合戦に関する史跡も多数あります。
他にも、義仲が戦勝祈願した埴生護国八幡宮、日本三大不動の一つに数えられる倶利迦羅不動寺、いにしえの街道(旧北陸道をゆくハイキングコース)など見所がたくさんあります。春は6,000本の桜が咲き、秋には紅葉の名所となる自然の豊かな公園です。
アクセス:〒932-0836 富山県小矢部市埴生
・北陸自動車道小矢部ICから車で約20分
・能越自動車道小矢部東ICから車で約15分
駐車場:無料(約200台)
小矢部市観光協
【国定公園 雨晴海岸】こくていこうえん あまはらしかいがん
海越しに標高3,000m級の立山連邦を眺めることができる雨晴海岸。国道415号線、海がすぐそこという道路で、爽快感が半端じゃありません。
日本の渚百選・白砂青松百選・日本の海水浴場88選にも選ばれている美しい景勝地です。
海と雪が残る立山連邦という青と白のコントラストが美しく、万葉の歌人である大伴家持もこの雨晴の風景をこよなく愛し、訪れるたびに絶賛したと言われています。
海岸にある大岩は「義経岩」と呼ばれ、鎌倉幕府の追捕を受けた源義経が奥州へ落ちのびる途中、俄雨が降り出したため、弁慶が岩を持ち上げてその陰で雨宿りをしたという伝説が残っています。これが「義経岩」と地名「雨晴」の由来となっています。海岸線のすぐそばを走る氷見線も鉄道ファンに人気の撮影場所です。
アクセス:〒933-0135 富山県高岡市太田雨晴
・能越自動車道高岡北ICから車で約15分
・北陸自動車道高岡砺波スマートICから車で約35分
・JR氷見線雨晴駅から徒歩約5分
駐車場:道の駅雨晴駐車場(無料) すぐ
高岡市観光ポータルサイト
【五箇山合掌集落】ごかやまがっしょうしゅうらく
五箇山合掌集落は、富山県の南西端、庄川沿いに点在する集落。
相倉(あいのくら)と菅沼(すがぬま)の2つの集落には、合掌造り家屋をはじめ伝統的な建物が数多く残り、今でもそこで人々が生活しています。
1995年に世界文化遺産に登録されました。長い歴史の中で受けつがれてきた数百年変わらない人々の暮らしは、まさに日本の貴重な財産と言えるでしょう。
世界遺産を見たいライダーや、自然を感じたいライダー、特に静かに自分の世界に浸りたいソロライダーにも是非訪れてほしいところ。
■相倉合掌造り集落(あいのくらがっしょうづくりしゅうらく)
相倉合掌造り集落には、20棟の合掌造り家屋が現存し、集落では住民の方々が生活されています。五箇山に唯一残る合掌造りの原型である原始合掌小屋をはじめとして、大小さまざまな合掌造りの家屋が見られます。
自然と共に約100~350年前の合掌造りが立ち並ぶ歴史的風景は美しく神秘的で、タイムスリップしたかのような感覚になれるでしょう。
集落内には、合掌造り家屋を利用した相倉民俗館や相倉伝統産業館、和紙漉き体験館などもあり、お土産店兼お食事処・民宿もあります。五箇山和紙、三笑楽、とち餅、民芸品など五箇山を代表するお土産が購入できるほか、新鮮な三菜の天ぷらや蕎麦、固豆腐などが楽しめます。
アクセス:〒939-1915 富山県南砺市相倉
・東海北陸自動車道五箇山ICから車で約20分(国道156号線経由)
営業時間:8:30~17:00
駐車料金(保存協力金):普通・軽自動車:500円 二輪車:300円
相倉合掌集落
■菅沼合掌造り集落(すがぬまがっしょうづくりしゅうらく)
庄川沿いに建つ菅沼合掌造り集落には、9棟の合掌造り家屋が現存しています。
集落内には、江戸時代の主産業である塩硝作りの工程や歴史・火縄銃の体験もできる「塩硝の館」や、五箇山の伝統的な暮らしの姿を伝える「五箇山民俗館」があります。
喫茶店やお土産屋、食事処も合掌造りで風情があり、豊かな自然風景を満喫することができます。
食事処では岩魚、山菜、五箇山豆腐、うどんやそばなど五箇山ならではの料理を楽しめます。五平餅・コロッケ・自家製しそジュースなどのテイクアウト品も豊富で、運が良ければお店の人から五箇山の生活についてお話しが聞けることもあります。
アクセス:〒939-1973 富山県南砺市菅沼
・東海北陸自動車道五箇山ICから車で約2分
4月~11月 8:00~17:00(駐車場入場16:00まで)
12月~3月 9:00~16:00(駐車場入場15:30まで)
駐車料金(保存協力金):普通車・軽自動車 500円、バイク100円
世界遺産菅沼合掌造り集落
■飛騨合掌ライン
富山県の砺波市庄川町周辺から岐阜県の大野郡白川村周辺までの、南北に渡って繋がる国道156号(イチコロ)を「飛騨合掌ライン」と呼びます。
この付近は庄川の蛇行のため、約3kmの間に県境を7本の橋で行ったり来たりと通過することになる、珍しいルートです。この7本の橋(県境を越える6本に北側の楮橋を加えた橋)のことを飛越七橋(ひえつななきょう)と総称し、虹のかけ橋という愛称もついています。
昔は酷道でしたが、現在では山あいの自然を感じながら庄川の清流やダム湖を望める、走りやすく快適な道となっています。スピードを出し過ぎないよう注意して走行し、自然を楽しみましょう。
【新湊大橋】しんみなとおおはし
新湊大橋は、富山新港に架かる日本海側最大級の斜張橋。
総延長はアプローチ部分も含め3.6kmで、橋を支える主塔の高さは127m、海上に架かる主橋梁部は600mです。
橋からは日本海や立山連峰、能登半島が一望でき、隣接する海王丸パークにある帆船「海王丸」も上から見ることができます。橋の上で停車することはできませんので、走りながらよそ見をしすぎないようにしましょう!
アクセス:〒934-0031 富山県射水市海王町~海竜町
・北陸自動車道小杉ICから車で約25分
・能越自動車道高岡ICから車で約30分
荒天時は通行止めになる場合があります(風速25m/秒以上や波浪警報発表時など)
駐車場:東側 堀岡緑地 普通車31台・身障者用2台・バス1台 、西側 海岸緑地:普通車約20台・バス約3台新湊大橋公式ホームページ
【海王丸パーク】かいおうまるぱーく
海王丸パークは、帆船「海王丸」を中心とした人々が集うベイエリア。
海王丸をはじめとして、日本海交流センター、海王バードパーク(富山新港臨海野鳥園)、大型ネット遊具波のハンモックなど各種遊具で遊べるふれあい広場、ラジコン広場、新湊観光船、富山湾・立山連峰・新湊大橋・海王丸が一望できる展望台など多くの施設があります。
海王丸の進水日が2月14日のバレンタインデーであることから、「恋人の聖地」にも選定されています。タンデムライダーカップルのデートにも良さそうです。
●海王丸(かいおうまる)
海王丸は「海の貴婦人」と呼ばれる純白の大型練習帆船。姉妹船の日本丸とともに建造されました。
船種は4本マストバーク型帆船、総トン数2,238.40トン、定員168名、全長97.05m、型幅12.95m、メインマストは海面からの高さ46m、総帆数29枚(約1,245畳分)という大きさ。
商船学校の練習船として昭和5年(1930年)2月14日に進水して以来、59年間に106万海里(地球約50周)を航海し、学生を育ててきました。平成2年の4月から富山で一般公開を開始し、現在も海洋教室等の青少年錬成の場として活用されています。
海王丸パークには海王丸が常時停泊していて、船内の一部が見学できます。前部航海船橋の航海計器類、訓練生宿泊室、船の心臓部である機関室、船を操作する舵輪(だりん)など、見所がいっぱいです。
帆船海王丸(海王丸パーク)
アクセス:〒934-0023 富山県射水市海王町8
・万葉線海王丸駅から徒歩5分
・北陸自動車道小杉ICから車で約20分営業時間:9:30~17:00(季節により異なります)
休業日:帆船海王丸は水曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・船体整備期間(年2回)
海王丸乗船料:大人(高校生以上)400円 小人(小中学生)200円
駐車場:無料 新湊大橋西の交差点から海側の両脇に、海王丸パークの駐車場とバードパークの駐車場があります。
海王丸パーク|帆船海王丸を中心とした憩いのベイエリア
【内川】うちかわ
内川エリアは、富山県射水市の川沿いに広がる美しい町並みから「日本のベニス」と呼ばれている観光の穴場スポット。内川は、富山新港から東西約3420メートルを結ぶ運河で、海から海へとつながる珍しい川です。
内川には12の橋がかかっており、それぞれに個性的な姿をしていて、気候が合えば橋越しに立山連邦が見える場所もあります。
北前船の寄港地として栄えたエリアで、川の両脇は民家が立ち並び、両岸には漁船が繋留されていて、静かでどこか懐かしさを感じさせる佇まいです。映画やドラマの撮影地としてもよく使われています。
海王丸パークから出港する「新湊観光船」のクルーズで訪れることもできますし、川沿いを歩いて散策し、点在しているカフェや川の駅で休憩するのもおすすめ。
●川の駅 新湊
川の駅新湊は、内川散策の拠点として、また海王丸パークと市街地を結ぶ玄関口としても親しまれる施設。
駅には、射水市の特産品を販売する「うまいもんショップ」、豪華絢爛な曳山を常設展示している「曳山展示室」、新湊ご当地の食事が楽しめる「カフェ&レストラン」があります。
カフェで休憩したり、テラスから内川を眺めたり、おみやげを購入したりできます。
アクセス:〒934-0013 富山県射水市立町1-26
・北陸自動車道小杉インターより車で約25分
・海王丸パークより車で約5分
営業時間:9時00分~21時00分(カフェは9:00~18:00)
休館日:毎月第4水曜日(祝祭日の場合翌日・カフェは毎週水曜日)駐車場:無料
川の駅新湊
【魚津水族館】うおづすいぞくかん
魚津水族館は、富山湾の魚や世界の珍魚を展示する、日本に現存する水族館の中で最も歴史が古い(!)水族館。
初代の魚津水族館は、大正2年(1913年)9月に建設されました。その後2代目の建物を経て、3代目となる現在の水族館は日本海側最大級の水族館として昭和56年にオープンしたものです。
魚津水族館は平成25年(2013年)9月に「創立100周年」を迎えました。
「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」「日本海を科学する」を基本テーマとし、富山県・富山湾の水生生物を中心に展示を行っています。
また、ホタルイカの生態研究では世界トップクラス。さらに、世界で初めてマツカサウオの発光を魚津水族館で発見され、論文が発表されました。
魚津水族館の入り口手前では、フンボルトペンギンとアザラシが建物の外で飼育・展示されていて、なんと無料で観られます。すぐ隣には魚津総合公園みらパークがあり、遊具のある敷地で休憩でき、春は桜が楽しめます。道路向かいの海側には大観覧車がシンボルの遊園地、ミラージュランドもあります。
ただ最近では、設備の老朽化が問題となっているのが悲しいところ。地元民としてぜひ海の生物好きなライダーに訪れていただきたい水族館です。
アクセス:〒937-0857 富山県魚津市三ヶ1390
・北陸自動車道魚津IC・滑川ICから車で15分
・魚津駅から車で7分
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休業日:12月1日~3月15日までの月曜日(祝日の場合は翌日)
入場料金:大人(高校生以上)1,000円、小・中学生500円、幼児(3歳以上)200円
駐車場: 無料(普通自動車1,000台、大型車30台)
魚津水族館
【宇奈月温泉・宇奈月駅】うなづきおんせん・うなづきえき
宇奈月温泉は黒部峡谷の玄関口にあり、富山県随一の規模(収容人員3,500名)を誇る温泉郷で、全国的にも珍しい7kmにも及ぶ引湯管を使った引湯です。
富山地方鉄道宇奈月温泉駅にある温泉街のシンボル「温泉噴水」は黒部峡谷の黒薙(くろなぎ)温泉から引湯された約60度の豊富なお湯で、勢いよく湯けむりを上げて噴水のように噴き出ています。また駅のホーム内には無料で利用できる足湯「くろなぎ」があります。
宇奈月温泉のお湯は無色透明の弱アルカリ性単純泉で、お肌にやさしい「美肌の湯」と言われています。
宇奈月温泉には、峡谷の美しい眺めや富山の山の幸・海の幸を楽しめる、個性豊かな10軒(旅館組合所属旅館数)の宿があります。また温泉街には足湯が点在しているので、ツーリングの休憩に立ち寄り、気軽に温泉気分が味わえます。
宇奈月温泉はその立地から、黒部峡谷トロッコ電車に乗る際の拠点となり、春から秋にかけてのシーズンには特に多くの観光客で賑わいます。バイクで訪れているライダーもよく見かけられますよ。
アクセス:〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉260
・北陸自動車道黒部ICから車で約15分
駐車場:宇奈月駐車場 〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉325−1(立体駐車場)
入庫から5時間目までは30分¥100、5時間目から12時間目までは一律¥1000
●黒部峡谷トロッコ電車
黒部市の宇奈月駅から欅平(けやきだいら)駅までを黒部川沿いに沿って走り抜ける黒部峡谷トロッコ電車。片道約1時間20分で全長全長20.1kmを走ります。
黒部峡谷は北アルプスに深く刻まれた日本有数のV字形の谷で、日本三大渓谷・日本の秘境100選のひとつでもあります。
車中から眺める大自然と四季折々の渓谷はまさに絶景で、特に紅葉が楽しめる秋は大人気のシーズンです。1泊2日ツーリングでトロッコ電車でしか行けない民宿に泊まったり、秘湯を楽しんだりするのもおすすめです。トロッコは当日でも乗車できますが、週末や連休などオンシーズンは混雑しますので予約が確実です。
アクセス:〒938-0283 富山県黒部市黒部峡谷口11
・黒部ICから黒部峡谷鉄道宇奈月駅まで車で約20分
駐車場:黒部峡谷鉄道 宇奈月駅前駐車場、普通車 1,000円(約350台)バイク 500円 1泊2日は1,500円
宇奈月温泉旅館協同組合
【黒部ダム】くろべだむ
黒部ダムは、3000m級の山々が連なる北アルプスの立山連邦と後立山連邦に挟まれた黒部峡谷にある標高1,454mの水力発電専用に開発されたダム。
1956年着工、171人の殉職者を出し、7年の歳月をかけて、1961年1月に送電を開始、1963年6月5日に完成。総工費は建設当時の費用で513億円。
秘境の黒部峡谷での困難なダム建設は世紀の大事業と呼ばれ、映画にもなりました(「黒部の太陽」)。
186mという日本一の高さでも有名であり、毎秒10トンから15トンもの水が日本一の高さから噴き出される「観光放水」は大迫力。
レストハウスでは黒部湖とダムを表現した見た目も楽しい名物の「黒部ダムカレー」も人気です。「黒部湖遊覧船ガルベ」では、展望台から見る黒部ダムとはまた違った湖上ならではの景色が楽しめます。
立山黒部アルペンルートは中部山岳国立公園内にあるため、車・バイクでの乗り入れはできません。富山方面からいく場合には、立山駅から立山黒部アルペンルートで高原バス、ロープウェイ、ケーブルカーなどの乗り物を乗り継いで行くことになります。
アクセス:富山県中新川郡立山町芦峅寺
・富山県中新川郡立山の立山駅から黒部湖駅まで立山黒部アルペンルートで約3時間30分
・長野県大町市扇沢駅から電気バスで約16分
料金:黒部ダム見学無料
立山駅駐車場:約900台(臨時約600台)駐車料金:無料
扇沢駅駐車場:有料350台、無料210台
黒部ダム公式サイト
●立山駅
立山駅はアルペンルートの富山側の出発点で、長野側からの終着点です。
ここから先はマイカーの乗り入れは不可で、駐車場に車を置き、ケーブルカーや高原バス・ロープウェイなどを利用して黒部ダムに向かいます。
ロッジ風の建物の1階は富山地方鉄道立山駅、2階はケーブルカー駅となっています。駅構内にはフードコートや売店があります。
アクセス:〒930-1405 富山県中新川郡立山町千寿ケ原2
・北陸自動車道立山ICから車で約35分
・北陸自動車道富山ICから車で約40分
駐車場:900台(無料)
以上、富山のツーリングで訪れて欲しいスポットをご紹介しました。次のページは富山ツーリングのおすすめグルメ8選をご紹介します!
投稿者プロフィール
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GPZ750R改に乗っているねこにんじゃと申します。
ライターでイラストレーターです。
「おすすめグッズを知りたいけど面倒だから誰かまとめて」
「整備について知りたいけど難しいから簡単に知りたい」
などなどのバイクライダーの希望をかなえます。
バイクライフがより楽しくなるような情報を、できるかぎりわかりやすくお届けしていきます。
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