私はよく娘とタンデムツーリングに行きますが、今のバイクはちょっと不便。ハーレーのときは非常に快適でした。子供はすぐに居眠りしてしまうのでタンデムベルトを使っています。
『バイクは一人で楽しむもの』
と言う意見をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、反対に恋人や配偶者、子どもとタンデムするのが好き(するのが夢)という方も一定数いらっしゃるのではないでしょうか?
私は、娘の足がタンデムステップに届くようになったことをきっかけにタンデムデビューしました。
先日バイクを買い替えて改めて感じたことがあります。それは、タンデムできることと向いているかは別問題であること。
安全で快適な2人乗りを楽しむためには、適切な準備とコツが必要です。
今回は、娘とのタンデムツーリング歴4年の私が2人乗りに最適なおすすめバイクと、あると便利なグッズについてご紹介します。
2人乗りのコツ
バイクで2人乗りを楽しむためには、安全性と快適性を重視した準備が欠かせません。
まず、バイクがしっかりと整備されていることを確認しましょう。タイヤの空気圧、ブレーキの効き、チェーンの張り具合などをチェックします。
ライダーとパッセンジャーの間で、事前に簡単なコミュニケーション方法を決めておくと安心です。インカムなどのコミュニケーションツールを活用すると、走行中の会話がスムーズになります。
そして、事前にルートを確認し、休憩ポイントを計画しておきましょう。長時間のタンデムライディングは疲れやすいので、定期的に休憩を取ることが重要です。
特に初心者やお子さんと一緒の場合は、無理をせずこまめに休憩を入れるよう心がけましょう。
ライダー側のポイント
パッセンジャーが快適に感じるためには、スムーズな運転が求められます。急な加速や減速、急な方向転換は避け、穏やかな運転を心がけましょう。
また、2人乗りになるとバイクの重心が変わり、操縦性にも影響が出ます。出発前に駐車場などでバイクの挙動を確認しておくと安心です。
パッセンジャーがバイクに乗り降りする際には、ライダーがしっかりとバイクを支え安定させることが必要。バイクの安定を確認してから乗り降りするようにパッセンジャーに指示を出しましょう。
パッセンジャー側のポイント
2人乗りを楽しむためには、パッセンジャーもいくつかのポイントに気を付ける必要があります。
まず、パッセンジャーもライダーと同様に、安全装備をしっかりと整えましょう。ヘルメット、ジャケット、グローブ、長ズボン、ブーツなどを着用し、安全性を確保します。
乗り降りの際は、バイクが安定していることを確認し、ライダーの指示に従いましょう。急に乗り込んだり降りたりすると、バランスを崩してバイクを立ち転けさせてしまう危険性があるからです。
走行中は、ライダーに合わせて体を動かすことが重要。特にカーブの際には、ライダーと同じ方向に体を傾けるようにしましょう。
休憩中には、ストレッチをして体をほぐし、水分補給を忘れずに行いましょう。無理をせず適度な休憩を挟むことが重要です。
2人乗りにおすすめのバイク
2人乗りに最適なバイクを選ぶ際、重要なポイントは快適性と安全性です。2人乗りでは、長時間のライディングでも疲れにくく、パッセンジャーも快適に過ごせることが求められます。
タンデム時にライダーの動きを妨げない乗車姿勢が取れること、ライダーに体を預けなくても、パッセンジャーが安定して座れるポジションが取れることも重視すべき要素です。
この観点から、スクーター、クルーザー、アメリカンの3種類のバイクが特におすすめです。
スクーター
スクーターは低重心で扱いやすく、操作が簡単です。シートが広めに設計されているため、パッセンジャーも快適に座ることができます。
また、オートマのためライダーの操作負担が軽減される点も魅力です。さらに、スクーターは収納スペースが豊富で、荷物を多く積むことができるため、タンデムツーリングにも便利です。
クルーザー
クルーザーは長距離ツーリング向けに設計されており、シートが広くクッション性が高いため、パッセンジャーも快適に過ごせます。
エンジンのトルクが強く、2人乗りでもスムーズな走行が可能です。また、クルーザーは大きなフットペグやバックレストが装備されていることが多く、パッセンジャーの安定性と快適性が向上します。
大型のパニアケースでたくさんの荷物が積めることや、重心が低く安定した走行ができる点も、2人乗りにおいて重要なポイントです。
主に大排気量モデルにしかラインナップされていないのがデメリットです。
アメリカン
アメリカンタイプのバイクは、低いシート高と広いハンドルが特徴で、ゆったりとしたライディングポジションが取れ、パッセンジャーも快適に過ごすことが可能です。
また、クルーザーと比較すると低排気量車にも多くのアメリカンバイクが存在するのがメリット。普通自動二輪でも選択肢があるので幅広い世代にオススメできます。
以上のように、スクーター、クルーザー、アメリカンは2人乗りに最適なバイクとして非常におすすめです。
快適性と安全性を重視したバイク選びをすることで、大切な人と一緒に素晴らしいツーリング体験を楽しむことができるでしょう。
2人乗りに便利なアイテム
2人乗りを安全かつ快適に楽しむためには、適切なアイテムを揃えることが重要です。以下に、タンデムライディングにおいて特に便利なアイテムをご紹介します。
タンデムベルト
タンデムベルトは、パッセンジャーがライダーにしっかりとつかまるためのベルトです。これを使用することで、急な加速やブレーキの際にもパッセンジャーが安定しやすくなります。
特に、お子さんやバイクに慣れていないパッセンジャーは走行中に眠ってしまうこともあるので、タンデムベルトは大きな安心材料となります。
インカム
インカムは、ライダーとパッセンジャーが走行中にコミュニケーションを取るための無線機です。これを使用することで、走行中でもお互いの状態や要望を伝え合うことができ、安心感が増します。
バックレスト
バックレストは、パッセンジャーの背中を支えるためのサポートです。これにより、長時間のライディングでも疲れにくく、快適に過ごすことができます。
特に、発進加速時や高速道路を利用するツーリングの際には非常に有効です。女性や子供は身体を支える腹筋や背筋が弱いのでバックレストがあるとずいぶん楽に過ごすことができます。
汎用品もありますが、車種専用品も多く存在するのでご自分のバイクに適合しているかどうかしっかりと確認しましょう。
まとめ
バイクで2人乗りを楽しむためには、快適性と安全性を重視したバイク選びと適切なアイテムの準備が欠かせません。
スクーター、クルーザー、アメリカンは、それぞれの特性から2人乗りに最適なバイクとして特におすすめです。
また、タンデムベルトやインカム、バックレストなどの便利なアイテムを活用することで、パッセンジャーの快適性と安全性が向上し、タンデムツーリングがより一層楽しいものになります。
タンデムベルトはお子さんや初心者のパッセンジャーにとって大きな安心材料となり、インカムは走行中のコミュニケーションをスムーズに。バックレストはパッセンジャーの疲労を軽減し、安全性を高めてくれるでしょう。
これらのポイントを押さえることで、大切な人と一緒に素晴らしいタンデムツーリングを楽しむことができます。適切な準備と2人乗りのコツを理解し、愛する人と共に安全で楽しいバイクライフを満喫してください。
2人乗りの楽しさを最大限に引き出すために、自分たちに合ったバイクとアイテムを選びましょう。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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