インカム選びに困っている人はいますか?
インカムはソロツーリングでも非常に便利で、今ではなくてはならないアイテムのひとつです。
ツーリングシーズンを前にして、バイク乗りにとって必要不可欠なアイテムの一つがインカムです。
しかし、市場には様々な種類のインカムがあり、どれを選べば良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。
適切なインカムを選ぶことで、同行者との円滑な会話はもちろん、ナビゲーションや音楽の利用もより快適になります。
この記事では、インカム選びのポイントから最新のおすすめモデルまで、ツーリングに最適なインカムを徹底的に紹介します。
サインハウス|B+COMシリーズ
B+COMシリーズは、その性能と使い勝手の良さから、バイク乗りの間で高い評価を受けている製品です。
グループ通話や、快適なソロツーリングを楽しむ事ができ、ソロモデルからハイエンドモデルまで4種類が展開されています。
システムアップデートがWindowsOSにしか対応していないのが難点。
ソロモデル|B+COM PLAY
ソロツーリングばかりで誰かと一緒に走るということがない人には、ソロモデルの【B+COM PLAY】がオススメ。
他のインカムとの通話機能はありませんが、音楽やナビの音声を聞いたり、電話通話が可能です。
機能が少ない分本体もコンパクトであることがメリット。
もし、他の人と走ることがあればLINE通話やDiscodeなどの無料通話アプリを利用すればグループトークも可能です。
ただし、電波状況に左右されるので山間や田舎道では通話が途切れることもあるので注意してください。
ベーシックモデル|B+COM TALK
ベーシックモデルの【B+COM TALK】は、3人までのツーリングに最適な機種です。
インカムとしての基本性能を搭載した、お求めやすい価格のモデルでインカムデビューにぴったり!
バイク仲間って意外と多くないですよね。殆どの場合3人までのグループで走ることのほうが多いのではないでしょうか?
決まった少人数の仲間としかツーリングしないのであればこの【B+COM TALK】は非常におすすめです。
4人以上のグループになったときには無料通話アプリを活用してみましょう。
プレミアムスタンダードモデル|B+COM ONE
2020年1月に発売された【B+COM ONE】は、最大6人でグループトークが可能です。
ハイエンドモデルの【B+COM SB6XR】とこちらの【B+COM ONE】には、〈B+COM SOUND SYSTEM〉が搭載されています。
大出力D級アンプと高磁力ネオジムマグネットを採用した高音質スピーカーにより、B+COM史上最強の音質とパワフルな音圧を実現。
また、ユニバーサル通話機能を搭載しているため、他社製インカムとの接続もできます。
ハイエンドモデル|B+COM SB6XR
ハイエンドモデルの【B+COM SB6XR】は、【B+COM ONE】の機能に加えて『聴きトーク』が搭載されています。
これは、2つのBluetoothチップを搭載することで、スマートフォンとB+COMの音声通信を両立することを可能にしたものです。
お気に入りの音楽を聴きながら会話したり、ナビの道案内を聴きながら会話することができるので、ツーリングがより快適になります。
特にマスツーリングで先導を務めることが多い人におすすめ。
また、グループトーク中にもお気に入りの音楽を聴きながら走ることができるのもいいですね。
2024年発売|B+COM SX1
2024年には、ヘルメットのスマートなインカム装着機構「SHOEI COMLINK」にフィットした【B+COM SX1】が発売されます。
ハイエンドモデル【B+COM SB6XR】をベースに スリムでスタイリッシュなビルトインタイプとして設計・開発されました。
ヘルメットとの一体感があり、よりスマートな外観を実現できます。
SENA|SENAメッシュシリーズ
SENAからは非常に多くのモデルが発売されていますが、今回はその中からSENAメッシュが搭載された3つのモデルをご紹介します。
SENAメッシュ機器同士なら、高速でお互いの位置情報をメッシュネットワーク上で確認し、ライダー間でメッセージを伝える最適なルートを瞬時に計算します。
オープンメッシュ機能では、ボタンを1回押すだけで、すぐにメッシュインカム通話が開始。
最長8km(1.6 km間隔で最低6人のライダー)の範囲内でほぼ無制限の数のMeshユーザーとつながります。
グループメッシュ機能では最大24人のプライベートグループの作成が可能。ツーリングクラブや店舗でのツーリングイベントなどでは非常に相性がいいと言えます。
SENAのインカムでジョグダイヤルが採用されているモデルは、直感的でグローブを付けていても操作しやすいのがメリットです。
その反面、本体が大きいのでヘルメットとの一体感はあまりないのがデメリット。
SPIDER ST1
【SPIDER ST1】は、50シリーズでも使用されている簡単で繋がりやすく、切れにくいSENAメッシュに特化したモデルです。
基本はソロツーリングで、たまに走るバイク仲間がSENAメッシュユーザーならこの商品が最適。
別売りの【+MESH】と言う商品を使えばその他のSENA製Bluetoothインカムなどとも繋がることができます
50S QUANTUM
SENAのハイエンドモデルがこちらの【50S QUANTUM】です。
ハーマン・カードン社が手掛けたマイクとスピーカーを採用していて、音質ではどのインカムにも負けません!
大きなジョグダイヤルは、グローブをはめたままでも直感的に操作できて便利。
SENAメッシュ通話には【オープンメッシュ】と【グループメッシュ】の2種類があり、【オープンメッシュ】では人数無制限で周辺にいるSENAメッシュユーザー全員と会話ができます。
【グループメッシュ】では、よりプライベートなグループを作ることで他のSENAメッシュユーザーの割り込みを防ぐことが可能。
【50C QUANTUM】なら動画撮影と同時にグループメンバー全員の声も録音できてモトブログに最適です。
SRL3
【SRL3】は、SHOEIのNEOTEC3, GT-Air3ヘルメットと一体化した設計のインカムです。2023年12月8日に発売されました。
【50S QUANTUM】と同様にSENAメッシュインターコム技術、そしてSOUND BY Harman Kardonオーディオシステムが搭載されています。
本体が大きくてヘルメットとの一体感がないというSENA製品のデメリットを克服した商品となっています。
Meshインターコムは、オープンメッシュ(9チャンネル)とグループメッシュ(グループ作成)の2種類から選択できます。
グループ通話時に、オーディオマルチタスクにより、音楽やナビを聴きながらメッシュ同士の通話も可能です。
価格は46,200円+消費税となっています。
デイトナ|デイトナトークシリーズ
デイトナ製のインカムには3種類ありますが、今回はその中でインカム同士の通話が可能な2機種をご紹介します。
デイトナのインカムは、『親しみやすく、リーズナブルで、使いやすい』をコンセプトに開発されました。
初めてのインカムとして購入しやすい低価格と、シンプルな操作性が魅力です。
ただし、サインハウスやSENAなどの高価格帯製品と比較するとスペックや機能ではやや劣ります。
DT-01⁺
デイトナの【DT-01⁺】は、インカム最大通話距離1,000m、最大同時通話人数6人のインカムです。
特徴的な機能はGセンサーを搭載することで、操作ボタンを押さなくてもデバイスやヘルメットを叩くだけで電話の受話、終話、音楽の再生、停止などが可能であるというもの。
その他には仲間同士で一斉にボタンを押すだけで繋がる簡単ペアリング機能や、一斉にペアリングモードにするだけですぐに始まるグループトーク機能があります。
1対1なら他社製インカムとのペアリングも可能。
DT-E1⁺
【DT-E1⁺】の最大通話距離は800mで、最大同時通話人数は4人です。
Gセンサーは付いていないので、デバイスやヘルメットを叩いても電話の受話、終話、音楽の再生、停止などはできません。
コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルで、グローブをしたままでも操作しやすい大きなボタンが特徴です。
その他のインカム
B+COM シリーズやSENAの商品の品質は素晴らしいけど高すぎる。
でもデイトナのような中価格帯のインカムを選ぶくらいならもっと安価な製品で充分だ!
というような方は、低価格帯のその他のインカムを試しに導入してみてはいかがでしょうか?
必要最低限の機能でコストパフォーマンスに優れており、ほとんどソロでしか使わないのであれば充分に使える商品が多いです。
ただし、通信品質や音質には期待しないようにしてください。あくまでも最低限のインカム機能が備わっているだけです。
FODSPORTS|M1-S Pro
こちらの商品は9,000円台で購入できます。
Bluetooth5.0搭載で、デバイスを同時に2台接続可能。
インカム2台での最大通信距離は500mで、グループトーク時の最大通信距離は2,000mです。
グループトークは最大8人まで通話できるのでマスツーリングでも十分に使えます。
周りのバイク仲間がインカムを持っていないのなら安い機種で揃えるのもありですね。
LEXIN|LX-B4FM
レシンというメーカーの【LX-B4FM】は、最大10名での同時通話が可能なインカムです。
グループ(10人)での最大通話距離は2,000m。
また、音楽シェア機能が搭載されていて、ツーリングやタンデム中に仲間とお気に入りの音楽を同時に聴くことができます。(音楽シェアリング中は通話できません)
価格はこちらも9,000円台です。
まとめ
今回は、シーズン前に揃えておきたいツーリングの必須アイテムであるインカムを、高価格帯の有名メーカーのものから、手軽で安価なエントリーモデルまで12種類ご紹介してきました。
インカムが出始めの頃は、『バイクに乗って音楽を聴いたり喋ったりするのは邪道。バイクは自然の音や排気音を愉しむものだ!』なんて声も聞きました。
しかし、今となっては多くのライダーがインカムを使用してツーリングを楽しんでいます。
ハイエンドモデルの品質は最高ですが、その分お値段もかなりのもの。
まだインカムを試したことがない、そして周りにもインカム使いのライダーがいないという方は安価なエントリーモデルから導入するのもありでしょう。
しかし、マスツーリングで違うメーカーのインカムが混ざると通話自体は可能ですが音声の中にノイズが混ざってしまうこともしばしば。
周りのバイク仲間がインカムを使っている場合は、メーカーを揃えたほうが通信品質が安定します。
ぜひ暖かくなる春のツーリングシーズンに備えて、インカムの導入をご検討ください!
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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