速さやスペックって男の子ならみんな大好きですよね!
ですが最近は最高速チャレンジなんてコンテンツはあまり見なくなりました。
最高速度の計算は、様々な要因を考慮する必要があり非常に複雑です。
また、最高速は公表していないメーカーも多く、ライダー同士の中でもどのバイクが速いのかと言う話題は盛り上がるのではないでしょうか?
速さを考える上では様々な指標がありますが、今回は馬力と車両重量から計算するパワーウェイトレシオから最も速いバイクを検証していきます。
また、選んだ車両は空気抵抗が少なく、パワーもあり、サーキットで速く走ることに特化して作られたフルカウルのスーパースポーツに絞りました。
パワーウェイトレシオとは
パワーウェイトレシオとは、乗り物(特に自動車やバイク)の重量を、エンジンの出力(馬力やキロワット)で割った値を指します。
この数値は「1馬力当たりの重量」や「1キロワット当たりの重量」として表現されることが多いです。
この「単位馬力あたりの重量」の数値が小さければ小さいほど、バイクは軽快に加速する能力があると言えます。
今回比較する車両一覧
メーカー名 | 車種名 |
---|---|
ホンダ | CBR1000RR-R |
ヤマハ | YZF-R1M |
カワサキ | Ninja ZX-10R |
スズキ | GSX-R1000R(生産終了) |
BMW | M 1000 RR |
TRIUMPH | SpeedTriple1200RR |
DUCATI | Panigale V4 R |
Aprilia | RSV4 Factory 1100 |
今回は国内外の8メーカーから8車種のスーパースポーツバイクを選出しました。
パワーウェイトレシオだけ見ると、もしかしたらもっとすごい数値のバイクがあるかもしれませんが、エンジンパワーと空気抵抗も考慮に入れてスーパースポーツに絞ります。
比較した結果のトップ5を第5位から順番に発表しますのでぜひ最後まで御覧ください!
【第5位】カワサキ|Ninja ZX-10R
第5位は我らが日本車からカワサキの【Ninja ZX-10R】がランクイン!
パワーウェイトレシオは、0.972kg/PS。
水冷4ストローク並列4気筒/DOHC 4バルブ・998cm³エンジンを搭載。
レースでのポテンシャルを最優先としながら、なおかつストリートでも走る楽しさを堪能できるよう設計されています。
Ninja ZX-10R | 主要諸元 |
---|---|
全長/全幅/全高 | 2,085mm/750mm/1,185mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 207kg |
燃料消費率 | WMTCモード値 16.5㎞/L(クラス3-2)1名乗車時 |
最高出力 | 149kW(203PS)/13,200rpm ラムエア加圧時:156.8kW(213.1PS)/13,200rpm |
最大トルク | 115N・m(11.7kgf・m)/11,400rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
メーカー希望小売価格 | 2,365,000円 [消費税10%含む] |
【第4位】Aprilia|RSV4 Factory 1100
第4位はアプリリアの【RSV4 Factory 1100】
アプリリアは1945年創業のイタリアのオートバイメーカーです。
RSV4 Factory 1100の最高出力は217ps/13000rpmを発揮し、ユーロ5の厳格な基準をクリアしながらもカタログ値では最高速度は305km/hに達します。
パワーウェイトレシオは0.931kg/PS
RSV4 Factory 1100 | 主要諸元 |
---|---|
全長/全幅 | 2,055mm / 735mm |
シート高 | 845mm |
車両重量 | 202kg |
燃料消費率 | 記載なし |
最高出力 | 217 PS (159.6 kW) / 13,000 rpm |
最大トルク | 125 Nm /10,500 rpm |
燃料タンク容量 | 17.9L |
メーカー希望小売価格 | 3,399,000円 [消費税10%含む] |
【第3位】ホンダ|CBR1000RR-R FIREBLADE SP
第3位は日本メーカーからホンダの【CBR1000RR-R】がランクイン!
パワーウェイトレシオは0.922kg/PSです。
水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒の999ccエンジンを搭載しており、カウルデザインは直列4気筒1000ccクラスにおいて最小クラスの空気抵抗(CD値=0.270)を実現。
CBR1000RR-R | 主要諸元 |
---|---|
全長/全幅/全高 | 2,100mm/745mm/1,140mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 201kg |
燃料消費率 | WMTCモード値 15.0㎞/L(クラス3-2)1名乗車時 |
最高出力 | 160kW(218PS)/14,500rpm |
最大トルク | 113N・m(11.5kgf・m)/12,500rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
メーカー希望小売価格 | 2,783,000円 [消費税10%含む] |
【第2位】BMW|M 1000 RR
第2位は、BMWより【M 1000 RR】がランクイン!
エアロダイナミクスを最適化しつつ、カーボンパーツを投入することで最高速度は314 km/hにまで向上。
パワーウェイトレシオは0.910kg/PSです。
M 1000 RR | 主要諸元 |
---|---|
全長/全幅/全高 | 2,085mm/740mm/1,230mm |
シート高 | 832mm |
車両重量 | 193kg |
燃料消費率 | WMTCモード値 15.38㎞/L(クラス3-2)1名乗車時 |
最高出力 | 156 kW (212 PS) / 14,500 rpm |
最大トルク | 113 Nm / 11,000 rpm |
燃料タンク容量 | 16.5L |
メーカー希望小売価格 | 3,849,500円 [消費税10%含む] |
【第1位】DUCATI|Panigale V4 R
堂々の第1位は、限りなくレーシングマシンに近い市販スーパースポーツバイク【Panigale V4 R】
最高出力は218ps@15,500rpmでユーロ5規制にももちろん適合。
レース用エグゾーストを装着すると237PS、シェルと共同開発した専用オイルを使用すれば、なんと240.5PSにも達する驚異的なパワーを秘めています。
パワーウェイトレシオは他の追随を許さない0.887kg/PS!
Panigale V4 R | 主要諸元 |
---|---|
シート高 | 850mm |
車両重量 | 193.5kg |
燃料消費率 | 12.5㎞/L 1名乗車時 |
最高出力 | 160.4 kW (218 ps) @ 15,500 rpm |
最大トルク | 111.3 Nm (11.4 kgm) @ 12,000 rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
メーカー希望小売価格 | 4,999,000円 [消費税10%含む] |
まとめ
今回選んだ8車種のパワーウェイトレシオランキングは下記のような結果でした。
順位 | メーカー名 | 車種名 | 車両重量 | 最高出力 | パワーウェイトレシオ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1位 | DUCATI | Panigale V4 R | 193.5kg | 218PS | 0.887kg/PS | 4,999,000円 |
第2位 | BMW | M 1000 RR | 193kg | 212PS | 0.910kg/PS | 3,849,500円 |
第3位 | ホンダ | CBR1000RR-R | 201kg | 218PS | 0.922kg/PS | 2,783,000円 |
第4位 | Aprilia | RSV4 Factory 1100 | 202kg | 217PS | 0.931kg/PS | 3,399,000円 |
第5位 | カワサキ | Ninja ZX-10R | 207kg | 213.1PS | 0.972kg/PS | 2,365,000円 |
第6位 | ヤマハ | YZF-R1M | 202kg | 200PS | 1.010kg/PS | 3,190,000円 |
第7位 | スズキ | GSX-R1000R | 203kg | 197PS | 1.030kg/PS | 2,156,000円 |
第8位 | TRIUMPH | SpeedTriple1200RR | 200kg | 180PS | 1.111kg/PS | 2,285,000円 |
馬力だけ見ればホンダのCBR1000RR-Rも同率1位、重量で見ればBMWのM 1000 RRが最も軽いという結果に。
バイクの速さには様々な要因が複雑に絡み合っていますので、パワーウェイトレシオだけで測れるものではありませんが、参考にされてください!
また、速いバイクを開発するのはメーカーの技術力の証明にはなりますが、サーキットでの走行を想定してのスペックです。
決して公道で無理な速度で走行することがないように気をつけてくださいね。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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