あなたのバイクの空気、減ってませんか?
最後に空気を入れたのは、いつですか?
バイクの動力を地面に伝えるタイヤ。
そのタイヤの空気圧が適正でないと、本来の性能を発揮できないばかりか重大なアクシデントにつながりかねません。
そこで今回は、大切なタイヤの空気圧について詳しく解説します。
バイクのタイヤは適正空気圧にすべし!
バイクのタイヤの空気圧は、メーカー推奨の規定値に合わせましょう。
当然のことですが、意外にできてないライダーが多いのも事実です。
実は…若かりし頃の私がそうでした。
空気圧が適正でないと、危険がいっぱいですよ。
知っておくべきはバイクの規定空気圧
ライダーの皆さんに質問です。
あなたのバイクの空気圧、メーカー推奨適正値(規定値)をすぐに答えられますか?
答えられない場合は、すぐに調べましょう!
◎メーカー推奨のタイヤ空気圧(規定値)を調べる方法
・バイクのチェーンカバーなどに貼ってある空気圧表示シールを見る
・メーカーのホームページを見る
・バイク屋さんに尋ねる
どの方法でも良いので、愛機の空気圧を調べておきましょう。
調べた空気圧は、スマホのメモアプリなどに入力して保存しておけば、いつでも見ることができて便利ですよ。
私は覚えきれないので、主要諸元と共にスマホに入力して管理しています。
空気圧不足の危険性
- 走行安定性の低下
空気圧が低いと、タイヤがつぶれ、コーナーリング時にヨレて走行安定性が低下します。
そのほか、ブレーキをかけた時に滑りやすくなり、転倒につながる恐れがあります。 - 燃費の悪化
空気圧が低いと、タイヤの転がり抵抗が大きくなるので、燃費が悪化します。 - タイヤの異常発熱
空気圧が低いと、タイヤが異常発熱します。異常発熱はタイヤの劣化や、最悪の場合バーストにつながる恐れがあります。 - タイヤの寿命が短くなる
空気圧が低いと、タイヤの接地面積が大きくなり、タイヤの接地面が余分に摩耗します。そのため、タイヤの寿命が短くなります。 - 振動の増加
空気圧が低いと、タイヤが変形し振動が増加します。振動は、疲労や腰痛などの原因になります。 - 異音の発生
空気圧が低いと、タイヤが変形したり、接地面が摩耗したりするので、異音が発生する場合があります。
空気圧過剰の危険性
- グリップ力の低下
空気圧が高すぎると、タイヤの接地面積が小さくなりグリップ力が低下します。そのため、コーナーリング時などに滑りやすくなり、転倒の恐れがあります。 - 乗り心地の悪化
空気圧が高すぎると、タイヤが硬くなり乗り心地が悪化します。路面の凹凸が体に伝わりやすくなり、疲れにつながります。 - タイヤの偏摩耗
空気圧が高すぎると、タイヤの中心部分だけが減り、偏摩耗します。偏摩耗はタイヤの寿命を短くするだけでなく、ハンドルのブレや異音の原因につながります。 - タイヤがバーストするリスク
空気圧が高すぎると、パンクやバーストのリスクが高くなります。バーストは重大な事故につながる恐れがあります。
タイヤの空気圧は低すぎても高すぎてもいけません!
季節(気温)で空気圧は変化する
特に冬は空気圧が低くなりがち。
これは、寒い冬の気温でタイヤ内のエアが縮むことが原因です。
タイヤ内の空気が縮めば、エアが減っていなくても、空気圧は低下します。
逆に暑い夏はタイヤ内の空気が膨張し、空気圧が高くなる場合があります。
季節の変わり目はタイヤの空気圧に注意しましょう。
バイクのタイヤはカテゴリーで空気圧が違う
バイクのタイヤは、カテゴリーで適正空気圧が変わります。
・オフロード用タイヤ(ブロックタイヤ)は低め
・オンロード用タイヤは高め
それぞれの特性に応じた適正空気圧・規定空気圧にしましょう。
オフロード用タイヤ(ブロックタイヤ)の特性
- 林道など、未舗装路の走行を重視し開発されている。
- 未舗装路でのグリップを向上させるため、ゴツゴツしたブロックパターン。
- 空気圧を低めにすることで接地面積を増やし、未舗装路でのグリップ向上を図っている。荒れた地面からの衝撃吸収も狙っている。
オンロードタイヤの特性
- オンロード(舗装路・アスファルト)の走行をメインに想定し開発されている。
- オフロードタイヤに比べ、空気圧は高め。特に重量車用は高い剛性でタイヤの変形を防ぎ、グリップを一定に保つことを狙っている。
- アスファルト路面でのグリップ力を高めるため、トレッドパターンには細かい溝が刻まれている。
オフロードバイクにオンロード用のタイヤを装着している場合の空気圧は高めに!
オフロードバイクにオンロード用のタイヤを装着している場合、空気圧を高めに設定しましょう。
オフロードバイクのメーカー規定空気圧は、低めです。
多くのオフ車にはブロックタイヤが純正で装着されているためです。
こういったオフ車にオンロード用のタイヤを装着する場合、空気圧を高めにしないとタイヤ本来のグリップ力を発揮できません。
具体的に説明します。
私の愛機、Kawasaki250TR は元々オフロードバイクです。
純正ブロックタイヤのときは
空気圧が フロント150kpa、リア175kpa (規定値)でした。
現在、オンロード用タイヤを装着している私の Kawasaki250TR…
空気圧は フロント200kpa、リア225kpa にしています。
参考にしたのは、Kawasaki エストレヤ の規定空気圧。
オンロードバイクであるエストレヤは、フレームとエンジンがTRと一緒。
車格もTRと似ている兄弟車だから、エストレヤの空気圧を参考にしました。
オフロードバイクにオンロード用タイヤをつけて、モタードスタイルで乗っているライダーは、空気圧に注意しましょう。
バイク用タイヤの空気の入れ方
具体的な空気の入れ方を解説します。
週一でタイヤの空気圧を点検しよう!
週に1回はタイヤの空気圧をチェックしましょう。
空気圧を測るためには、エアゲージ(タイヤゲージ)が必要です。
リーズナブルな商品も市販されているので、1つ持っておくと便利ですよ。
エア抜け(漏れ)に注意!
エアゲージを使う際は、タイヤの空気が抜けないように注意しましょう。
タイヤのエアバルブにエアゲージを素早く しっかり押し込み、空気圧を測定します。
測定後は素早く抜きましょう。
「シュー」という音はエアが抜けている音です。
空気入れを使う際も、エア抜けに注意しましょう。
エアが足りないなら入れる、多すぎれば抜く!
エアが足りない(空気圧が低い)場合はエアを入れましょう。
自宅に空気入れがない場合は、ガソリンスタンドに行きましょう。
ほとんどのガソリンスタンドで、エアを入れることができます。
逆にエアが多すぎる(空気圧が高すぎる)場合は、エアを抜いて適正値にしましょう。
エアバルブにエアゲージを浅く入れれば「シュー」という音がしてエアが抜け始めます。
抜きすぎないように注意が必要です。
エア・空気圧関連おすすめアイテム
タイヤの空気圧を適正値に保ち、ベストコンディションでバイクに乗りましょう。
自宅にタイヤのエア関連アイテムがあると、好きなときにメンテナンスできて便利ですよ。
エアゲージ関連アイテム
バイクの空気圧を適正値に保つためには、エアゲージが不可欠です。
持ち歩きに便利なタイプも市販されています。
エアゲージ スタンダードグレード 8821(エーモン)
エーモンから販売されている定番エアゲージ。
ホース付きなのでバルブの場所に関係なく、空気圧を測定できます。
エア漏れ防止機構がついているので、正確な測定が可能です。
タイヤゲージ800K バー型(SK11)
シンプルで小型のタイヤゲージです。
胸のポケットに収まるサイズなので、どこにでも持ち運べます。
空気入れ関連アイテム
バイクだけでなく、自動車や自転車に対応している空気入れも市販されてます。
空気入れが自宅に1台あれば安心ですよ。
電動 スマートエアポンプ 空気入れ(キジマ)
空気圧をあらかじめセットしておけば、その空気圧に達したときに自動でストップする、便利な電動空気入れ。
販売元はバイク用品を多く手がけるキジマです。
手動 空気入れ 携帯用エアーポンプ(キジマ)
こちらは携帯できるサイズの手動空気入れ。
林道を走るときにタイヤのエアを抜き、再びオンロードを走る際にエアを入れたい…そんなシチュエーションで大活躍する空気入れです。
手動なので、電池切れの心配がありません。
足踏み式空気入れ(ニューレイトン)
足踏み式の便利な空気入れ。
手で押すタイプに比べ、足で踏むタイプなのでラクです。
バイクのほか、浮き輪やボールなどのレジャー用品にも使えます。
その他のエア関連アイテム
あれば便利なエア関連グッズを紹介します。
バイク用エアーバルブ 90°エクステンション(キタコ)
タイヤ径が小さくてエアを入れにくい、スクーターや小排気量のバイクにはコレ。
90°に曲がっているので、エアを入れやすくなります。
アルミカラードエアーバルブキャップ(ポッシュ)
エアーバルブキャップをアルミ製につけ換えてオシャレしませんか?
シルバーのほか、豊富な色がそろっています。
オシャレなだけでなく、樹脂製に比べ脱落しにくくなりますよ。
愛機の適正空気圧を覚えてチェックしよう!
キモは、愛車の適正(規定)空気圧を知ることと、それに合わせて空気圧を調整することです。
空気圧が合っていないと、重大な事故につながりかねません。
常々、愛機の空気圧をチェックして適正空気圧を保ちましょう。
モトコネクトの過去記事でタイヤの空気圧やメンテナンスについて紹介していますので、是非ご覧ください。
この記事が読者の皆様のお役に立てば幸いです。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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