こんにちは、kanaeです。
2023年5月にCL500が納車されました。
今回は「X-ADVが最高の旅バイクだ」と言ってきた私目線でCL500の魅力を探って行きます。実際に走ってみてどうだったのか、納車されて1ヶ月、1000kmを走ってみて感じた事をお伝えします。
私がCL500を選んだ理由
X-ADVこそが、私のバイクライフに最適な旅バイクだと思っていました。それはどんなバイクに試乗しても変わらなくて、CL500に試乗した時もそうでした。
まず、X-ADVに乗ると感じるのが、DCTの素晴らしさです。バイクが自動でシフトチェンジを最適なタイミングで行ってくれ、手元のボタンでシフトチェンジ操作も可能です。走り出しの飛び出すようなスピード感も気持ち良く、高速道路走行でその力を発揮します。ワインディングも最高に楽しい。と、私が求める「バイクライフを楽しむ為の要素がX-ADV」には詰まっていて、これ以上のバイクは見つからないのではと考えてたのです。それが私の悩みでした。
贅沢な悩みかもしれません。でも、ここ一年ほど「X-ADVとは違うバイクの楽しみを知りたい」と真剣に考えるようになりました。
そんな時に出逢ったのがCL250、CL500でした。
Hondaからスクランブラーモデルの新しいバイクが出る!そんな事を耳にし、どんなスタイルなのか気になっていました。
レブルと同じエンジンということで、なんとなく乗り心地を想像していました。実は早い段階でCL500の予約をしていたので購入前に試乗してはいなかったのですが、「もし私がX-ADVと違うバイクライフの楽しみ方を探すならこのバイクだろう」と直感がありました。それは間違っていなくて、納車されて1ヶ月が経った今新しいバイクの楽しみ方をようやく見つけ始めています。
高速道路、ワインディングロード、ガレ道、名古屋市街地、いろんなシーンで走ってみて感じたことをお伝えして行きます。
CL500はシフトチェンジ操作が楽めるバイク
「CL500はシフトチェンジ操作が楽しめる」。何を言っているのか、と思われるかもしれませんが、私は全てのバイクがDCTなら良いのにと思うほどDCTに魅力を感じていました。
シフトチェンジ操作が「余計な動作」だと感じることも。偏った考えかと思われるかもしれませんが、走行中にエンストすることが無いのはバイク操作の安全面にとっても大きなメリットなはずです。シフトチェンジ操作のあるバイクを所有する選択にありませんでした。ですが、CL500に対してそれは違うかもと思ったのは実際に跨った時です。乗車姿勢が自分にとてもしっくり来ました。
CL500の幅の広めなハンドルと、アップタイプのバーハンドルが、乗車してハンドルを握った時の視界をぐんと広げてくれました。視界が広い!が第一印象です。
エンジンがレブルと一緒なので比較してしまいますが跨った時点では別物で、レブルに試乗した時に感じた、なんだか操作しにくいかも(自分の体型に合っていないのかも)という印象は一切ありませんでした。しっくりくるのです。
タンクにはニーグリップパッドがあり、普段慣れないニーグリップの位置を誘導してくれます。シート高790mmとシート幅の丁度良さで、自然と一番楽な乗車姿勢になります。自分の体型に合っているからだと感じます。
そうするとどうなるかと言うと、苦手意識のあったシフトチェンジ操作がとても自然に行えるのです。あえてシフトチェンジをするのではなくて、走行中ごく自然に体が動いています。そうするといろんな事に余裕が持て、ツーリングが楽しめるのですね。
CL500オフロードの走行性
納車されてすぐに、軽くオフロード走行を試す機会が訪れました。
CL500はフロント19インチ、リアが17インチのセミブロックタイヤです。セミブロックタイヤであることや、足回りがオフも走って行ける雰囲気を醸し出しています。
スクランブラーモデルについて調べてみると、オンロードをベースにして、マフラーやタイヤなどがオフロード仕様になっているバイク。セミブロックタイヤの足回りを見ただけだと、砂利道くらいは行けるかなといった印象でした。アップマフラーに関してはそこまでオフロードを走ることもないので、自分に関係あるのは性能というよりデザインの一つくらいに思っていました。
実は、納車されて初めてのツーリングが愛知県で豪雨だった翌日でした。名古屋市街から愛知の山間部を走るツーリングです。
名古屋市内は全く普段と変わらなかったのですが、愛知の山間部の道路状況はいつもと違いました。道路の至る所で山から流れる水で川のように見えます。泥や小石も多く落ちていていました。最初は「新車が汚れるな」くらいの気持ちでしたが、すぐに「もっと走り進めたい」とわくわくしてしまいました。泥や石や、水の流れる道を走っているのですが「驚くほど不安がない」のです。
タイヤとサスペンションのおかげなのかな、とふんわり考えながら、伝わる振動の柔らかさに驚いていました。泥道の手前で一瞬躊躇した以外は、セローの友人の後を同じように走っていました。
バイクは泥まみれになりましたが、CL500が予想以上にどんなシーンも走っていける事を体感して高揚していました。走って行けるシーンの広がりとバイクの軽さと扱いやすさで、今まで見た事ない景色が見られるかもと期待が高まります。
CL500はオフロードバイクのようにとはいかなくても、私のバイクライフスタイルには十分なオフロード性能でした。
高速道路走行で行動範囲を広げたい
「高速道路は走ってみてどうですか?」。最近私のSNSのメッセージ機能を使って質問が多く届きます。全てに返信しきれていないのでここでお答えすると、スムーズ、楽、特に不満はない、です。
これがCL250ならそうは行かないかもしれませんが、CL500は特になんの不満もありません。高速道路の合流時の加速は、X-ADVほどではないですが、すぐに追い越し車線に入れるくらい余裕を持った加速ができます。ウインドスクリーンが無いバイクは走行時の風の負担が身体に大きいと思い込んでいましたが大した事がないのですね。個人的はそう感じます。
新東名高速道路をなんの恐怖心もなく自分のペースで走って行けます。排気量のせいでしょうか。一日1000km移動するぞ!と言うとそれほどツアラーモデルのような性能ではないかもしれませんが、愛知県から四国、九州ツーリングへ不安なく移動できるのは分かります。それで十分ですね。
CL500バイクライフの楽しさを広げてくれるバイク
CL500って足りないものが多いですね。X-ADVオーナーはそう感じる部分もあるはずです。荷物を乗せるスペースも少ないですし、ハンドル周りも極めてシンプル。モード変更で走りを楽しむ機能や、ETCもありません。X-ADVに当たり前にあった機能や要素がCL500には最初からありませんでした。それがどうしてこんなにわくわくさせてくれるバイクなんでしょうか。
まずは乗車姿勢が自分に合っている事が大前提ですが、いろんなシーンで走ってみると、どのシーンでも「楽しい」と思えます。
交通量の多い名古屋市街はCL500のデザインにマッチして写真を撮りたいななんて考えながら走り、山道に入ると走りそのものが楽しい!ガレ場が現れても進んで行ける。初めての道でちょっと行ってみようかな、ができます。高速道路走行も負担なく、荷物をいっぱい積んで旅がしたくなります。
乗ってみてわくわくするバイク。でもまだ足りない所がいっぱいです。そこで足りないを埋めるカスタムを楽しむ事にしました。
荷物がたっぷり積載できるキャリアを取り付けたり、ETCも取り付ける予定です。さらに見た目も自分好みにしたくてポイントカラーを足して行きます。自分らしくカスタムしていくと、「なんだ、最初から完璧な自分仕様のバイクでなくて良いんだ」と気付きました。
走行モード操作の楽しみはないけれど、自分でバイクの操作を楽しむ、自分好みにカスタムしていく、今までなかったバイクの楽しみ方が始まり、今わくわくしている最中です。
今年はCL500で長距離ツーリングにチャレンジして、まだ知らないバイクライフの楽しさを見つけてみたいです。CL500だから楽しめる事を理解して、発信して行きたいですね。
投稿者プロフィール
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愛知県でHONDAのX-ADVとスーパーカブ110に乗っていますkanaeです。
バイクが好きでバイクに関わるお仕事がしたくて2021年に会社を退職。
SNSを活用しバイクの楽しい事を発信したり、アパレルブランドを立ち上げました。
YouTubeではその土地で出逢った人々や綺麗な景色、美味しいグルメにスポットを当てています。
全国のゲストハウスをバイクで巡るのも目標!