コロナ渦中、一人でも楽しめる趣味としてキャンプ、そしてバイクがブームとなりました。
そして、このジャンルでセンセーションを巻き起こす人物、それがDJ cabhey(キャブヘイ)さんです。
キャブへイさんは主にYoutube上で型に縛られないキャンプスタイルを披露して視聴者を魅了。
一方でバイク大好きなライダーとしての一面もあり、チャンネルでは中型車からオフロード、原付といった様々なバイクに乗車しています。
この記事では、キャブへイさんが乗車したバイクを、所有歴からチャンネル内で登場したレンタル車まで紹介します。
DJ cabhey(キャブヘイ)さんはバイク兼キャンプYoutuber!
キャブヘイさんはYoutuberとしてアウトドアをメインとした動画を数多く配信しています。元々はゲーム実況者で人気を博していましたが、2019年に「CABHEY RIDE ON!!」というチャンネルを開設し、現在のスタイルを確立しました。2022年10月時点のチャンネル登録者数はなんと145万人!
チャンネル内動画の最大の特徴は、キャブヘイさんのイケボな低音ボイスから繰り出されるハチャメチャな実況です。キャブヘイさん自身が体を張った企画が満載で、ほんのわずかな装備で弾丸キャンプに出掛けたり、怪我をした2日後に撮影のためにバイクに乗るといった体当たりの連続!
企画を経てアップロードされた動画では、誰が見ても楽しめるエンタメに昇華されています。キャンプやバイクを知らなくともわかる演出と、どんな厳しい状況におかれてもチャンスと言わんばかりに楽しい状況説明を繰り広げ、視聴者に笑いを注入。
そして、英語を交えた個性的な実況により、動画のテンポに軽快さが加わります。特に「EASY, EASY」と発する場面が多くみられますが、自身が初出版した書籍によると困難や上手く行かない時の「おまじない」だとか。
チャンネル視聴者からは「人生楽しそうで好き」「キャブヘイさんから生きる活力をもらっている」といったコメントが絶えません。
そんなキャブヘイさん、バイクに乗り始めたきっかけは「高校1年生の夏休みに朝までゲームをして、寝ようとしたら突然考えが下りてきた」とのこと。最初は原付から乗り始め、その後は様々なバイクを乗り継いでいます。
乗車したバイクはいずれも普通自動二輪免許を取得していれば乗れるものばかり。彼のこだわりがあふれるバイク遍歴をチェックしてみましょう。
キャブヘイさんが乗車したバイク(所有中)
ホンダ HORNET250
ホーネット250は2006年までホンダから発売された250cc。今では同排気量のバイクには珍しい四気筒のエンジンを搭載し、高回転域まで回しやすい車種です。現在は絶版となっており中古車を探す必要があります。
おそらくチャンネル内で最も多く登場したバイク。キャブヘイさんは乗車するバイクに名前を付けるのですが、こちらはナンバー末尾が27だったことから「ニーナ号」と名づけられました。
ホーネットのスタイルやエンジン音に憧れ、中古車を探したものの状態が良いものが少なく、やっと見つけたのは神奈川県のバイクショップ。現地で購入後は寄り道しながら自宅のある大阪まで乗って帰りました。
その後は、キャンプツーリングや淡路島での「50回ヤエーもらえるまで帰れません」企画等で度々登場し、現在でもキャブヘイさんの良き相棒となっています。
ヤマハ TW200
アドベンチャーモデルで登場した後、時代の流れを経てオンロード色の強い姿に変えていったヤマハ発のバイク。
木村拓哉さんが出演したドラマで本バイクのスカチューンカスタムが登場し、当時のバイク乗りの中では大きな話題となったそう。こちらもホーネットと同様、購入の際は中古車を探すことになりますが、カスタム済みの車両が多く出回っているようです。
キャブヘイさんは先代である「わび助」(YB125SP)から乗り換え、本モデルを中古で購入しました。名前は「ボブ蔵」。
TW200の原型をとどめておらず、スカチューン度合いに磨きがかかっています。最大の特徴は太めのタイヤを履かせてスイングアーム等によりバイク長を伸ばした「ボバーカスタム」。傍から見ればさながらハーレーのような見た目となっています。
キャンプ目的で利用する際はリアに荷物を取り付けづらいものの、リュック1つでキャンプに行くため問題なしとのこと。
ホンダ ジャイロキャノピー
シールドと屋根が取り付けられた3輪バイク。フードデリバリー用の配達バイクで利用される機会が多い車種です。
チャンネル内ではキャンプの積載にジャイロキャノピーを利用できないか?という企画のために購入しました。
ボックスにはキャンプギア一式を詰め込むことができたものの、坂道を登る際アクセルを全開にしなければいけない程のトルク不足に苦戦していました。企画のため、福井県の野営地へ(原付の制限速度を厳守し)約6時間かけて向かいましたが…。
尚、現在は実家に送っており、帰省した際に乗車しているそうです。
キャブヘイさんが乗車したバイク(手放したもの)
ホンダ ズーマー
太めのタイヤに車体から分離したようなサドルが無骨さを感じさせる50cc原動付自転車。
原付免許を取得後に、当時人気だったズーマーをバイトでこつこつお金を貯めて購入しました。しかし、自身の無理な運転が祟ってエンジンが破損。更に、色々とパーツが盗まれてしまい廃車に繋がってしまった模様。
スズキ ST250
スズキから発売された250シングルで、クラシカルなデザインから街乗りを始めとした走行に向いたフォルムとなっています。
キャブヘイさんの”ファースト2半”で名前は「キャブヘイ」。自身の名前のルーツとなったバイクです。父親から譲ってもらった際にキャブレターが壊れており、それが名前の由来となったそう。
駐輪していたところを倒され廃車になってしまいましたが、チャンネル内の企画で前輪のタイヤチューブからキャンプに使うナイフの鞘とOD缶のカバーを自作。後輪タイヤはタイヤチューブを再利用した製品を販売する「SEAL」さんの協力の元(下記動画を参照)、特注のツーリング用サコッシュに生まれ変わりました。
ホンダ CB400SF
普通二輪免許を取得するために教習車として誰もが乗るバイク。バイクと言ったらこれ!といったイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?そんなCB400SFは2022年10月31日、排ガス規制により生産終了。ライダーに大きな衝撃が走りました。
キャブヘイさんも以前所有していた車種で、名前は「さおり号」。ST250以上の速度や力強さに憧れ、気づいた時にはローンを組んで購入していたそう。3年以上乗り続けたものの、自宅の都合上バイクを置けなくなってしまい売却してしまいました。
その後はチャンネル内で登場した「わび助」「ニーナ号」「ボブ蔵」の購入へ繋がっていきます。
ヤマハ YB125SP
中国で発売されたバイクをモデルチェンジさせる形で日本でも2012年に発売されました。車格は250ccに近く、ナンバープレートの色を見て125ccであると気づく程。全ての原付二種に言えることですが、高速道路には乗れない一方で燃費は良好で取り回しもしやすいため、試しにマニュアル車に乗ってみたいといった方への入門に最適です。
キャブヘイさんの所有していた「わび助」はゲーム実況チャンネル時代の収入で購入。次のバイクへの「つなぎ」として乗り始めましたが、納車後にちょっとコンビニに行こうと思ったら、自宅から50km離れた場所まで走り続けるほど夢中になったようです。
関西の酷道の1つ暗峠(国道308号線)を低速ギアフルスロットルで爆走する企画や、近場のキャンプツーリング企画に登場。ミラーが折れてしまったり、動画外で転倒したりと度々災難に遭ったものの、最終的に後輩に譲り渡しました。
動画内で「連れてってくれてありがとう」とコメントを残すあたり、非常に思い入れのあるバイクだったことが伝わってきます。
キャブヘイさんが乗車したバイク(レンタル)
ヤマハ YB-1
50ccの原付で、キック式でエンジンを始動させるタイプ、かつロータリー式の変速ギアが搭載された車種。燃費は原付らしく非常に良好。ヤマハから1999年まで生産されていました。
チャンネル内の動画では大阪のレンタルバイク屋でレンタルしています。同動画でキャブヘイさんの原付免許取得に関するエピソードを聞くことができます。自身で描いた絵での説明は必見。
動画の視聴者の中には、免許取得後に実際にYB-1を購入して乗っている方も現れました。キャブヘイさんの影響力の高さが伺えます。
ヤマハ JOG
1983年に初代が発売されて以来、モデルチェンジを繰り返しながら約30年もヤマハの50ccスクーターとして現役で稼働しています。同メーカーの原付ではビーノと双璧をなす存在です。
動画内ではキャブヘイさんが淡路島でレンタルしたスクーターで、地元のおばあちゃんになりきった状態でヤエーしてもらえるか?という企画を慣行。
JOGの原付らしい見た目に加え、「ババヘイ」に扮したキャブヘイさんが「パーフェクトおばあちゃニズム」と言わしめる程の擬態能力を見せつけ、中々ヤエーが貰えませんでしたが…。
SHERCO TY125 Classic
フランス・スペインのバイクメーカー「SHERCO」から発売されたバイクで、動画内ではオフロード用ながらオンロードもそつなくこなせるオールラウンダーとして紹介されました。尚、現在は「TY125 Adventure」として発売されています。
チャンネルでは自身で購入した山にオフロード車で走り回る企画で登場。バイクショップ協力のもと乗車し、シフトレバーの操作方法など慣れない取り回しに苦労していました。
スズキ Verde
2004年までスズキから発売されていた原付。クラシックさを感じさせるフォルムがかわいらしいさを醸し出しています。
チャンネル内の企画で度々登場した「森と湖の楽園キャンプ場」の管理人Pさんからキャブヘイさんが借りたバイク。キャンプ場内の足として利用することから「アッシー君」と命名。
Pさんに使い込まれているのか、アクセルを全開で回すと戻らなくなるという難点がありながら、アッシー君を駆ってトレッキングコースである林道に突入。障害物を物理的に除去しながらも無事走破しました。
その後はキャンプ場貸し切り企画にてアッシー君以上に長い木材の運搬に利用。積載物大きさ制限超過違反に該当するため、公道ではマネしないこと!
ホンダ CT125・ハンターカブ
ホンダのカブシリーズの中でも、とりわけオフロード走破性に特化したハンターカブ。
チャンネル内ではキャブヘイさんが雑誌「モトチャンプ 2021年12月号」の取材を受けた際、パーツメーカーである「Gクラフト」のカスタム車に乗車。
走行コース、車両操作に関するアドバイスなしでオフロードコースを走行した結果、見事に転倒してミラーを破損するという悲劇に見舞われました。取り回しに慣れず、低いギアで足をつきながら走行する姿はまるでエリマキトカゲと本人から称されています。
ホンダ スーパーカブ50
世界累計生産台数は1億台を突破、2018年には誕生から60周年を迎えたホンダ スーパーカブ。スクータータイプの原付とはまた異なるおもちゃのような見た目と取り回しのしやすさ、頑丈さから長く乗れるバイクです。
自宅のある大阪から東京新宿まで向かう際に、原付で移動する企画のため、YB-1を借りた場所と同様のレンタルバイク屋でレンタル。走行中にカブからピーピー異音がすることから、「P助」と名づけられました。
その他ニュートラルのインジケーターが点灯しない不具合があったものの、約600kmの道のりを走破。
平坦な道が比較的多い太平洋沿いのルートをあえてスルーし、岐阜・長野を経由する標高差1100mの道を選択して走行。結果、夜の寒さによって大変な思いをすることに…。
(番外)キャブヘイさんが乗車したバイク?
SUPER 73
総排気量0cc、最高速度は乗車する人間次第。タイヤの太さとスカチューン感が押し出された見た目からオートバイと錯覚しますが、正体は電動アシスト搭載自転車です。アメリカ生まれのブランドで、現地ではスロットルが搭載されているため、バイクのような走行も可能とのこと。日本仕様では法に適合させるため、スロットルを排したモデルが販売されています。
キャブヘイさんは購入直後に林道に突っ込み即パンクさせてしまいました。早すぎるチューブ交換を経て、動画の企画内で暗峠(国道308号線)を走破。電動アシストが付いていても、坂の途中で停車するとペダルを踏むことができませんでした。何という激坂…。
以降はチャンネル内で度々姿を見せ、太陽光発電機を装着してしまなみ海道を横断する企画や、キャンプに出掛ける際にも利用しています。今後もSUPER 73の活躍に目が離せません。
終わりに
キャブヘイさんはチャンネル内のみならず、Youtuberとして活動する前から様々な車種に乗車していました。そのバイク歴の過程や動画内でも様々な目に遭いながらも、大好きなことには全力で取り組む精神で楽しく実況する姿は視聴者たちのあこがれの的。私たちライダーもキャブヘイさんと同じ精神でバイクに乗っていきたいと感じます。
次はどんなバイクに乗車するのか、どんな破天荒な企画を始めるのか?一視聴者として楽しみにしています!
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投稿者プロフィール
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主に千葉、神奈川へツーリングに行くことが好きな鈴木敬です。ライダー歴は今年で3年になりました。スズキですがYAMAHA MT-25乗りです笑
一緒にツーリングに行っていた友人がバイクを降りてからソロツーリングメインになり、月一の遠出やソロキャンプを楽しんでいます。
一人気ままなツーリングをしながら得た知見をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
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