今年は車検かぁ。10万円コースかなぁ、きついなぁ。
車検費用、高いですよね。
ディーラーに頼んでいたらなおさらでしょう。
今日は、車検費用を安く抑えられるユーザー車検の方法を詳しく解説していきます!
ユーザー車検の手順
- 車検の予約
- 簡易点検
- 書類の準備
- 検査開始
- 検査終了
車検の予約
車検は、インターネットから予約することができます。
自動車検査インターネット予約システムへアクセスしてログイン(新規の方はアカウント登録)して予約しましょう。
詳しい登録方法やシステムの操作方法は操作ガイドページをご確認ください。
※アカウントは2年1か月以上システムの使用がなかった場合削除されますので、その際は改めてアカウントを登録しなおしてください。
簡易点検
車検の前には、車両の簡易点検をしておきましょう。
特に、カスタム車両の場合は不足するパーツや基準を満たしていない箇所が無いようにしておく必要があります。
検査項目
- 車検証との相違はないか?
- 外観の確認
- 灯火機類の確認
- 排ガス・騒音の確認
- スピードメーターの確認
- ブレーキの確認
車検証との相違はないか?
まずは車検証の記載事項との相違がないかを確認しましょう。
乗車定員が2人になっているのに、シングルシートがついていたりタンデムステップがついていなかったりすると車検に通りません。
また、カスタムによって車体寸法が変わっていないかも確認してください。
外観の確認
外観の検査では、次の項目をチェックしておきましょう。
チェックリスト
- ミラーのサイズ
- タイヤのスリップサイン
- 反射板の有無
- オイル漏れの有無
- 各部の緩み
ミラーのサイズは、
- 鏡面の面積が69平方センチメートル以上であること
- 円形以外のミラーは鏡面のサイズが120mm×200mm(200mm×120mm)未満で、直径78mmの円が収まるサイズであること
- 円形ミラーは鏡面のサイズが直径94mm以上150mm以下であること
という規定があります。不適合のミラーが付いている場合には、車検の前に付け替えておきましょう。
タイヤはスリップサインが出ていれば交換、反射板を外しているのであれば取り付け、オイル漏れや各部の締め付けが甘くなっていないかを確認しておいてください。
その他具体的な保安基準については【道路運送車両の保安基準(2021年4月28日現在)】をご確認ください。
灯火器類の確認
灯火器類は、ヘッドライト・ウィンカー、ブレーキ灯、ナンバー灯、ホーンなどです。
球切れに気をつけるのはもちろんですが、ウィンカーのサイズや角度、ヘッドライトの光量や光軸にも注意する必要があります。
ウィンカーは、バイクの正面からの他に側面からも目視で確認できなければいけません。
ウィンカー点検ポイント
- 発行色は橙色(オレンジ色)のみ
- 光源のワット数は10W以上60W以下
- 照明部の面積は7平方cm(500円玉程度)以上
- 発光面中心より内側20度、外側80度から視認可能
- 毎分60回~120回で一定の周期で点滅すること
- フロントウインカーの内側同士が240mm以上離れていること
- リアウインカーの発光面の中心が150mm以上離れていること
- 車両中心面に対して対称の位置に取り付けられていること
- 照明部の中心は地上2.3m以下となるように取り付けられていること
ただし、Eマークがついているウィンカーは照明部の面積が7平方cm以上なくてもOKです。
検査員の前でエンジンを始動し、指示通りにウィンカーやブレーキ灯などを作動させ、きちんと作動してOKが貰えれば次の検査へ移ることができます。
排ガス・騒音の確認
排気ガスの検査では、排気ガスのなかに一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物がどの程度含まれているかを確認されます。
騒音の検査は、マフラーの音量が何デシベルか。
しかし、バイクの製造年によって基準が異なるので注意してください。
ノーマルマフラーがついていて排気漏れがなければ落ちることはないでしょうが、カスタムして社外品に交換している場合には純正品もしくは車検対応マフラーに交換しておきましょう。
スピードメーターの確認
スピードメーターの検査は、時速40㎞で回転するローラーの上にタイヤを乗せ、メーターが正しく動けば合格です。
タイヤサイズを大きく変更するカスタムを施していない限りは問題なくクリアできるはずです。
ブレーキの確認
ブレーキの検査では、スピードメーター同様ローラーを使った検査が行われます。
一定の速度で回転しているローラーの上でブレーキを掛け、正常に作動してローラーが止まれば合格です。
普段乗っていてブレーキの効きが悪かったりブレーキパッドが減ってると感じたりするようであれば事前に修理・交換していきましょう。
必要書類
バイクの車検では以下の書類が必要になります。
必要な書類
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 軽自動車税納税証明書
- 継続検査申請書
- 定期点検整備記録簿
- 自動車検査票
- 重量税納付書
- 手数料納付書
この内、自動車検査票、重量税納付書、手数料納付書以外は事前に準備することが可能です。
自賠責保険証明書は、車検時に保険期間が残っていれば古いものと新しいものをどちらも持っていきましょう。
軽自動車税納税証明書は、手元になければ役所にて発行して貰う必要があります。
軽自動車税をクレジットカードで支払った場合、納税証明書が届くまでにかなり時間がかかるので車検の時期によっては車検前に発行して貰う必要があるでしょう。
継続検査申請書と定期点検整備記録簿はダウンロードできるので事前に印刷・記入して持参できます。
※陸運局でも入手できるので現地で記入しても構いません。
車検費用
ユーザー車検費用
- 自動車重量税(2年分)
- 自賠責保険料(2年分)
- 印紙等手数料
250cc超の小型二輪に掛かる自動車重量税は、初回登録からの経過年数によって3段階に分かれています。
ポイント
- 登録後12年まで 年間1,900円
- 登録後13〜17年まで 年間2,300円
- 登録後18年以上 年間2,500円
これを2年分払うので3,800円、4,600円、5,000円と自動車重量税が掛かります。
自賠責保険料は2年分なので9,270円。
最後に、印紙代や手数料についてです。
ユーザー車検で必要な手数料は以下の2つ。
必要なモノ
- 自動車検査票紙代 1,300円
- 自動車検査登録印紙代 400円
初回登録後12年までのバイクを車検に持っていくと、合計で14,770円です。
安い!
ちなみに私のバイクはお世話になっているカスタムショップに車検をおまかせしますが、オイル・エレメント交換込みで90,000円弱の費用がかかります。
それに加えてバッテリーがヘタっているので交換すればプラス30,000円、プラグ交換にプラス3,000円、タイヤ交換すればプラス50,000円。。。(;´д`)トホホ…
私の場合は購入時から純正パーツが無かったのでユーザー車検で合格させることは技術的に難しいのです。
ハーレーはカスタムするのも楽しいですが、純正のままでも完成されていて、安心安全の国産車の方がやはりコストは抑えられますね。
ほぼ純正パーツで構成されたバイクに乗っていて、車検費用を抑えたいとい言う方はユーザー車検も検討してみてはいかがでしょうか??
ユーザー車検の費用と方法まとめ
今回は車検費用を抑えるために自分で車検を受ける『ユーザー車検』について解説してきました。
純正パーツ、車検対応パーツしか装備されていないバイクであれば、よほどのことがない限り落ちることはないでしょう。
インターネットから予約することもできますし、必要書類の一部はダウンロードすることもできます。
落ちたら二度手間になるので、車検の前には自分で点検できる箇所は見ておきましょう。
特にカスタム箇所は車検に通る仕様なのかどうか確認が必要です。
車検をショップやディーラーに依頼すると数万円から十万円程度掛かってしまうので、2万円出せばお釣りが来るユーザー車検は非常に魅力的ですね♪
ただし、平日しか営業していないのでお休みを取るなどして時間を作る必要があることは覚えておいてください。
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投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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