売れている人気のバイクって、確かにカッコいいですよね。しかし人気のバイクを買うと…他のライダーと被る確率がとても高くなります。
「ほかのライダーと被らないバイクに乗りたい。」
そう思ったことはありませんか?
そこで今回は めったに見かけない、他のライダーと被りにくいレアなバイクを紹介します。
私はバイク歴40年ですが、今回この記事で紹介するバイクたちが実際に公道を走っている姿を見たことがありません。
他と被らないバイクをお探しのライダー、必見ですよ。
レアなバイクを買うときの注意点
今回紹介するバイクは、中古車です。中には年式の古いバイクもあります。
購入する際は、ほかの中古車と同じように注意が必要です。
・そもそも販売台数が少ないから見つかりにくい
・年式の古いバイクは故障しやすい
・純正パーツが手に入りにくいかも
これらの注意点をよく理解したうえで購入を検討しましょう。
激レアなバイクたち
「不人気車」なんて、かわいそうなことを言われることもあるレアなバイク。
でも今、改めて見ると…結構ステキなバイクたちですよ。
DN-01(HONDA)
AT限定免許で運転できる、排気量680ccの大型スポーツクルーザー「DN-01」。販売開始は2008年3月。変速機には油圧機械式自動変速機(HFT)を採用した、ホンダの独創的なバイクです。
特徴は近未来的でサメのようなルックスと流れるような美しいデザイン。
昔から大型二輪車のオートマチックモデルに取り組んできたホンダの意欲作だったけど…売れなかった。カッコいいんだけどなぁ。
バイクは嗜好性の強い乗り物。やはりATが敬遠された感は否めません。それに、DN-01に乗るためには販売当初の免許制度では大型免許が必要でした。
色々な要素で販売が振るわず、登場からわずか1年で生産終了。
DN-01なら、他のライダーとは被りにくいですよ。
【主要諸元】
発売年月:2008年3月
シート高:690mm
車両重量:269kg
燃料タンク容量: 15L
燃料消費率(60km/h走行時):25.0km/L
エンジン:水冷4ストローク OHC4バルブ V型2気筒
総排気量: 680㎤
最高出力:61PS / 7,500rpm
最大トルク:6.5kgf・m / 6,000rpm
変速機:油圧機械式
CB250F(HONDA)
開発コンセプトは「ストリートファイター」。ホンダのCB250Fはムダを削ぎ落とし、アスリートのようにたくましく躍動感あふれるデザインが特徴のネイキッドスポーツ。販売開始は2014年8月です。
単気筒でムダのない作りとデザインは、どこか欧州車のよう。でも、なぜか売れなくて2017年に生産終了。
似たようなデザインとコンセプトの欧州車勢が結構売れている現状を見ると、世に出すタイミングが早過ぎたのかなぁ…と思います。
250cc単気筒に乗っている私から見れば、素敵なバイクに見えるのですけどねぇ…
【主要諸元】
発売年月:2014年8月
シート高:780mm
車両重量:158kg
燃料タンク容量: 13L
燃料消費率(60km/h走行時):50.1km/L
エンジン:水冷4ストローク DOHC4バルブ 単気筒
総排気量: 249㎤
最高出力:29PS / 9,000rpm
最大トルク:2.3kgf・m / 7,500rpm
変速機:6速/リターン
ディバージョン400(YAMAHA)
「ウインドツアラー」の愛称で、ヤマハから1991年に発表されたディバージョン400(型式名XJ400S)。
長距離を高速でツーリングするというコンセプトで、ツアラーとして開発されました。
実用性を重視し、扱いやすいフラットなパワー特性で、風圧によるライダーの疲れを低減するためにフレームマウントのカウルを装備。整備性も考慮し、オプションでセンタースタンドをつけることもできるモデルでした。
ツアラーに徹したXJ400Sディバージョン。しかし…400ccでオンロードツアラーというカテゴリーはムリがあったのか、日本国内で このコンセプトはウケず、売上が低迷しわずか1年で生産終了。
その後、ヤマハは方針転換し、ネイキッドのXJR400を開発。XJR400は大ヒットしました。
【主要諸元】
発売年月:1991年7月
シート高:770mm
車両重量:197kg
燃料タンク容量: 17L
燃料消費率(60km/h走行時):45.0km/L
エンジン:空冷4ストローク DOHC2バルブ 4気筒
総排気量: 398㎤
最高出力:42PS / 10,000rpm
最大トルク:3.5kgf・m / 7,000rpm
変速機:6速/リターン
アルティシア(YAMAHA)
ヤマハから1991年に発売された400ccクラスのオフロード・トレール、アルティシア。
空冷4スト単気筒OHCエンジンは、SRX400に搭載されているのと同じ4バルブのユニット。潤滑方式はSRと同じドライサンプ方式で、フレームの一部をオイルタンクとして使うユニークなものでした。
楽しく、気負うことなくオフロードを走るバイクというコンセプトは、同時期のセローと同じ。しかし400ccのオフロードバイクは、当時の日本国内ではウケなかった…。
やはり、このバイクも登場した時代が早過ぎました。同じコンセプトで今の時代に販売したらウケたかも。
今、改めて見ると質実剛健でカッコいいバイクなんですけどねぇ…。
【主要諸元】
発売年月:1991年8月
シート高:860mm
車両重量:172kg
燃料タンク容量: 13L
燃料消費率(60km/h走行時):52.0km/L
エンジン:空冷4ストローク OHC(SOHC)4バルブ 単気筒
総排気量: 399㎤
最高出力:31PS / 7,000rpm
最大トルク:3.3kgf・m / 6,000rpm
変速機:5速/リターン
COBRA250(SUZUKI)
GSX-R250Rのネイキッドバージョンとして、1989年にスズキから販売されたCOBRA。
張り出したラジエーターサイドシュラウドが相手を威嚇するコブラのように見えることから、COBRAとネーミングされました。
このモデル、ただ単にGSX-R250Rのカウルを外しただけのカウルレスバージョンではありません。
随所に扱いやすさを追求した改修を施しながらも、GSX-R250Rの戦闘力を維持。ワインディングを快調に走ることができるモデル。むしろ、街中ではGSX-R250Rより優れたところもありました。
今となっては珍しい、250ccの4気筒モデル。特徴的でスパルタン。
COBRAなら、他のライダーと被りませんよ。
【主要諸元】
発売年月:1989年9月
シート高:730mm
車両重量:160kg
燃料タンク容量: 13L
エンジン:水冷4ストローク DOHC 4気筒
総排気量: 248㎤
最高出力:45PS / 15,000rpm
最大トルク:2.6kgf・m / 10,500rpm
変速機:6速/リターン
GSX400Xインパルス(SUZUKI)
あのカタナを手掛けたハンス・ムートがデザインした、GSX400Xインパルス。
販売開始は1986年3月。レーサーレプリカのGSX-R(400cc)と同じエンジンを搭載。
エンジン冷却システムは、当時のスズキ自慢のSATCS(Suzuki Advanced Three-way Cooling System)。
満を持して、鳴り物入りで登場させた…はずだった。
しかし「東京タワー」とも揶揄されるヘッドライト周りのデザインなど、市場的には全くウケず販売不振。
エンジンや足回りなど、当時の技術の粋を尽くしてあったのですけどねぇ…
性能的には良かったけれど、あまりにも奇抜なデザインが原因で売れなかったバイクです。
GSX400Xインパルスなら他のライダーと被らないし、逆に目立つかも。
【主要諸元】
発売年月:1986年3月
シート高:745mm
車両重量:177kg
燃料タンク容量:18 L
エンジン:水冷4ストロークDOHC 4バルブ 4気筒
総排気量: 398㎤
最高出力:59PS / 12,000rpm
最大トルク:3.8kgf・m / 10,500rpm
変速機:6速/リターン
ZR-7(Kawasaki)
ゼファー750にも積まれている空冷DOHC直列4気筒エンジンを搭載したZR-7。1999年に登場したバイクです。
ゼファー750がトラディショナルなネイキッドスタイルであるのに対し、ZR-7はデザインや足回りがモダンな作りでした。
カワサキにしては流麗なタンク周り、コンパクトにまとまった全体的なデザインなど、まるでホンダ車のよう。
案の定というか…国内ではイマイチ売れませんでした。
しかし海外、特にドイツでは1万台以上売れたバイクです。ドイツなど欧州では、実用性と性能が高く評価されていました。
性能が良くて実用的なんだけど、国内ではほとんど見かけることがないバイクです。
【主要諸元】
発売年月:1999年3月
シート高:800mm
乾燥重量:202kg
燃料タンク容量:22 L
燃料消費率(60km/h走行時):35km/L
エンジン:空冷4ストロークDOHC 2バルブ 4気筒
総排気量: 738㎤
最高出力:67PS / 9,000rpm
最大トルク:5.8kgf・m / 7,500rpm
変速機:5速/リターン
激レアバイク…出会えたらラッキー!
今回の記事で紹介したのは、悪く言えば「人気がなくて販売台数が少ない」バイクたち。
しかし、どのバイクもメーカーの意欲作です。
時代にそぐわなかった、または販売当時のライダーに受け入れられなかった…そんな不運なバイクたちです。
もしも中古車市場で見かけたら、超ラッキー!
他のライダーと被らないバイクをお探しの方は、購入リストに入れてみてはいかがですか?
この記事が読者の皆様のお役に立てば幸いです。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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