暑い季節が過ぎれば、タンデムツーリングに最高の季節がやってきますね。
今回は、タンデムにおすすめのバイクとタンデム用の便利アイテムを、バイク歴40年の「むらなす」が独断と主観で紹介します。
タンデムといえば、足つきが良く、パッセンジャーの乗り降りもラクなアメリカンタイプやツアラーがおすすめ、と聞いたことがあります。
しかし今回は、あえてアメリカンタイプやツアラー以外のバイクを紹介します。
アメリカンタイプやツアラー以外のカテゴリーにも、タンデムに向いているバイクは意外に多いのです。
あなたのイメージに合うバイクとアイテムを探して、タンデムライディングを楽しみましょう!
※この記事では2人乗りを「タンデム」、運転者を「ライダー」、うしろに乗る人を「パッセンジャー」と記述します。
タンデムしやすいバイク、しにくいバイク
オートバイにはさまざまなカテゴリーがあります。
カテゴリーによってはタンデムに向いているバイクと向いていないバイクがあります。
バイクの特性やカテゴリーをよく理解して、タンデムライディングを楽しみましょう。
タンデムしやすいバイク
タンデムに向いているのはアメリカンやツアラー、アドベンチャータイプのバイクです。
これらのバイクは、タンデムランを前提として開発されていることが多いからです
タンデムしにくいバイク
一方、オフロードバイクやスーパースポーツ・レーサーレプリカモデルは、タンデムに向いていないモデルが多いと言われています。
モデルやカテゴリーによっては、タンデム走行でパッセンジャーだけでなく、ライダーも疲れてしまうので注意が必要です。
タンデムにおすすめのバイク401cc〜編
401ccを超す排気量の大型バイクには、タンデムにおすすめのバイクが多く存在します。
まず紹介するのは、新車で買うことができる国内メーカー「大型二輪」の4台です。
HONDA XL750 TRANSALP
750(ナナハン)という排気量に思わず反応してしまいました。昭和の老ライダーである私(むらなす)にその数字は響きます。
私の所感はさておき、XL750 TRANSALPは走る場所を選ばないオールラウンダー。
いわゆる「アドベンチャー」タイプのバイクです。
意外かもしれませんが このタイプ、タンデムに向いてます。長距離を走ることが前提で、直立に近いライディングポジションはライダー・パッセンジャー共にラクなのです。
そして、オンロード・オフロードの両方を楽しめる余裕のパワー。
タンデムも楽しいバイクですよ。
【主要諸元】
シート高:850mm
車両重量:209kg
燃料タンク容量:16 L
燃料消費率(WMTCモード値):22.8km/L
エンジン:水冷4ストロークSOHC 4バルブ 直列2気筒
総排気量: 754㎤
最高出力:67kW [91PS ] / 9,500rpm
最大トルク:75N・m [ 7.6kgf・m ] / 7,250rpm
変速機:6速/リターン
メーカー希望小売価格(消費税込):1,265,000円
YAMAHA XSR700
初代RZ350を思い出させる、懐かしいタンクデザイン。
ネオレトロなXSR700は、どこかノスタルジックなイメージ。
しかし見た目とは裏腹に中身は最新テクノロジー。
気軽に、シンプルに、カジュアルにライディングを楽しめるバイクです。
排気量の割に車両重量が軽く、アップタイプのハンドル採用で、取り回しもラク。
余裕の排気量とアップライトなライディングポジションで、タンデム走行も楽しむことができますよ。
【主要諸元】
シート高:835mm
車両重量:188kg
燃料タンク容量:13 L
燃料消費率(WMTCモード値):24.6km/L
エンジン:水冷4ストロークDOHC 4バルブ 直列2気筒
総排気量: 688㎤
最高出力:54kW [73PS ] / 8,750rpm
最大トルク:67N・m [ 6.8kgf・m ] / 6,500rpm
変速機:6速/リターン
メーカー希望小売価格(消費税込):1,001,000円
SUZUKI Vストローム800DE
Vストローム800DEは、超人気の「Vストローム兄弟」の中で、上から二番目に大きい排気量です。
6,800回転で最大トルク76N・m を発揮するエンジンは、低回転域からとてもパワフル。
アドベンチャーツアラーとして開発されたモデルなので、長距離も楽しい!
ひとりで乗るもよし、二人で乗るもよし。道を選ばない、楽しすぎるバイクです。
【主要諸元】
シート高:855mm
車両重量:230kg
燃料タンク容量:20 L
燃料消費率(WMTCモード値):22.6km/L
エンジン:水冷4ストロークDOHC 4バルブ 直列2気筒
総排気量: 775㎤
最高出力:60kW [82PS ] / 8,500rpm
最大トルク:76N・m [ 7.7kgf・m ] / 6,800rpm
変速機:6速/リターン
メーカー希望小売価格(消費税込):1,320,000円
KAWASAKI Z650RS
2022年11月に登場したZ650RS。
先代「Z650」(ザッパー)を彷彿とさせるスタイリングと乗り味。
「Z」の名前はダテではありません。
現代に蘇った「Z650RS」は2気筒エンジン。
中・低回転域でも比較的トルクが太くて扱いやすい。しかも車体が軽い!
タンデムランにも うってつけです。
アップハンドルの楽な乗車姿勢で、ライダーもパッセンジャーもタンデムを楽しめますよ。
【主要諸元】
シート高:800mm
車両重量:188kg
燃料タンク容量:12 L
燃料消費率(WMTCモード値):23.0km/L
エンジン:水冷4ストロークDOHC 4バルブ 直列2気筒
総排気量: 649㎤
最高出力:50kW [68PS ] / 8,000rpm
最大トルク:63N・m [ 6.4kgf・m ] / 6,700rpm
変速機:6速/リターン
メーカー希望小売価格(消費税込):1,034,000円
タンデムにおすすめのバイク126〜400cc編
126〜400ccクラスにおいても、タンデム向きの楽しいバイクが国内外から多く販売されています。
HONDA フォルツァ
自動二輪のスクーターって、実はタンデムしやすいのです。
HONDA フォルツァも、タンデム向き。
シートの下にはヘルメットを2個収納できるスペースがあります。
つまり、開発段階からタンデムを考えているわけですね。
高速道路もタンデムで走ることができる、楽しいスクーターですよ。
【主要諸元】
シート高:780mm
車両重量:186kg
燃料タンク容量:11 L
燃料消費率(WMTCモード値):32.0km/L
エンジン:水冷4ストロークSOHC 4バルブ 単気筒
総排気量: 249㎤
最高出力:17kW [23PS ] / 7,750rpm
最大トルク:24N・m [ 2.4kgf・m ] / 6,250rpm
変速機:オートマチック
メーカー希望小売価格(消費税込):691,900円
BMW G310GS
BMWのGSシリーズは、オンロードとオフロードの両方を楽しめるモデルです。
G310GSは普通自動二輪免許で運転可能なアドベンチャーバイク。
あらゆる道を走ることを前提にしています。
乗車姿勢がラクなアドベンチャータイプなので、ライダーは運転しやすく、パッセンジャーも楽しいバイクですよ。
輸入車、しかもBMWブランドなのに80万円を切る価格も魅力です。
【主要諸元】
シート高:835mm
車両重量:175kg
燃料タンク容量:11.5 L
燃料消費率(WMTCモード値):30.3km/L
エンジン:水冷4ストロークDOHC 4バルブ 単気筒
総排気量: 312㎤
最高出力:25kW [34PS ] / 9,250rpm
最大トルク:28N・m / 7,250rpm
変速機:6速/リターン
メーカー希望小売価格(消費税込):790,000円
ROYALENFIELD HUNTER 350
世界最古といわれているバイクブランドのひとつ「ROYALENFIELD」。現在は、イギリスからインドに生産拠点を移しています。
ROYALENFIELDのバイク達は、どこかノスタルジック。HUNTER 350はクラシカルで魅力的なバイクです。
特筆すべきは、最大トルク27N・mを4,000回転で発揮するエンジン。
低回転域からパワフルなので、タンデムしやすいのです。
変速機は5速。余裕のトルクで、頻繁にシフトチェンジせずに走ることができます。
新車の輸入車が、70万円以下で買える!
ほかのライダーとは違うバイクに乗りたい方は、いかがですか?
【主要諸元】
シート高:790mm
車両重量:181kg
燃料タンク容量:13 L
エンジン:空冷4ストロークSOHC 2バルブ 単気筒
総排気量: 349㎤
最高出力:14.9kW [20PS ] / 6,100rpm最大トルク:27N・m / 4,000rpm
変速機:5速/リターン
メーカー希望小売価格(消費税込)
Dapper White, Dapper Ash, Dapper Grey:¥657,800
Rebel Black, Rebel Blue, Rebel Red:¥664,400
タンデムにおすすめのアイテム類
タンデムをより楽しく、快適にするためのアイテムを紹介します。
HARDREV タンデムバー カワサキ Z650RS用
バイクのシート後方に取り付け、パッセンジャーが握ることで乗車姿勢を安定させることができます。
多くはバイクごとに専用設計されているので、購入する際はバイクとの適合性をよく確認しましょう。
LEXIN バイク用インカム LX-B4FM
タンデム走行中の会話は、安全運転のためにはよくありません。ライダーがパッセンジャーの声を聞き取ろうとして視線がうしろに行き、前方不注意になるからです。
ライダーとパッセンジャーのヘルメットにインカムを装着することで、この問題を解決することができますよ。
KOMINE バイク用 タンデムライディングベルト
タンデムする際に、パッセンジャーはライダーのどこをつかめば良いのか悩みますよね。
ライダーがタンデムベルトを装着すれば、この問題は解決できます。
AG トップケース(背もたれ付き)
荷物を積むのに、とても便利なトップケース。リアボックス、またはパニアケースとも呼ばれています。
背もたれ(バックレスト)付モデルを選べば、パッセンジャーもラクですよ。
Bike Parts Center フォルツァ用 バックレスト付タンデムバー
アメリカンタイプに装着されることが多いバックレスト。しかし、最近はバイク別に多くのメーカーから さまざまなバックレストが販売されています。
バックレストはバイクごとに専用設計されているので、購入の際はバイクとの適合性をよく確認しましょう。
EFFEX ゲルザブ R バイクシート
ツーリングはお尻の痛みとの戦いです。
慣れてないパッセンジャーはお尻が悲鳴をあげるかもしれません。
ゲルザブを使えば、お尻の痛みは かなり改善されますよ。
タンデムには、タンデムに適したバイクとアイテムを選ぼう!
今回は、タンデムに向いているバイク達とタンデムアイテムを私(むらなす)の主観と独断で集めました。
この記事で紹介している以外にも、タンデム向きのバイクはたくさんあります。
ライダーの体格や技量により、選択肢はさまざまです。
あなたに合うバイクやアイテムを選んでタンデムを楽しんでくださいね。
この記事がタンデムライディングを考えているライダーのお役に立てば嬉しいです。
それでは、また。
投稿者プロフィール
-
熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
最新の投稿
- コラム2024年10月1日バイクの保管は雨ざらしでも大丈夫?リスクとトラブルを解説
- ツーリング2024年9月28日【熊本】ワンピース銅像聖地巡礼ツーリング完全ガイド|モデルルート&おすすめスポット【後編】
- ツーリング2024年9月22日【地元ベテランライダーが選ぶ】長崎県のおすすめツーリングスポット&地元グルメ7選
- コラム2024年9月11日バイクを降りるべき?免許返納を考えるサインと安全な引退のタイミング