ツーリングに出掛ける際、リュックやポーチだけでは持ちきれない荷物を積載する時に便利なアイテムといえばシートバッグ。主に座席後部のタンデムシート部分に取り付けて固定することで利用できるバッグです。
シートバッグには小物をいれる小容量サイズから、キャンプ用の荷物を積める大容量サイズまで販売されていますが、現在も様々なメーカーから最新製品が発売されています。先日開催されたモーターサイクルショーでも、タナックスで公開された新製品が話題となりました。
この記事では、シートバッグの選び方と、最新製品を中心としたおすすめアイテムを紹介します。
初めてシートバッグを購入する方や、買い換えを検討されている方の参考になれば幸いです。
シートバッグの選び方は様々
先述したように、シートバッグは小物からキャンプ用品の収納まで、様々な用途に適したアイテムが販売されています。
単純な積載量もさることながら見た目にこだわったものから、リュックに変身する2Way仕様や防水といった多機能なものまで様々です。この項では、シートバッグの選び方についてタイプ別に解説します。
積載量で選ぶ?
日帰り程度であれば20リットルまでの小型サイズ、1, 2泊程度のツーリングであれば40リットルまでの中型サイズがおすすめ。長期のツーリングやキャンプ目的の利用の場合は、40リットルを越える大容量サイズのバッグが必要となります。
もちろん、人によってシチュエーションごとに持ち運ぶ荷物に違いがあるため、あくまで目安としてご参考ください。
機能で選ぶ?
一言に機能といっても様々ですが、ご自身が重視するポイントに注目してアイテムを選ぶと良いでしょう。機能の例を下記に掲載したので、ご参考ください。
- 車体の各部位にひっかけて固定するためのベルト同梱
- 容量可変式で、旅先で荷物が増えた時などに容量を拡張可
- 複数のバッグやオプション品を組み合わせて増設可
- 防水カバーが付属し、雨天時にかぶせて利用可
- 本体の素材そのものが防水加工
- 手提げバッグとして、リュックサックとして、ショルダーバッグとしても利用可
- 視認性を上げる反射材(リフレクター)の搭載
- 盗難防止のためのロックファスナー付き
見た目やタイプで選ぶ?
機能の幅広さから分かるように、一言にシートバッグといってもその種類は様々。アイテムによっては自身のバイクと見た目が合わないことが気がかりなこともあるでしょう。
しかし、各メーカーは様々な形状、同型種でもカラーリングが異なるアイテムを販売しています。特に20リットル以下の低容量バッグのラインナップは豊富。アメリカンであればブラウンを基調としたバッグ、スーパースポーツであればやシェルタイプや曲線を描く様なシルエットを持つバッグといった形で選択できます。
タナックスから発売予定! 最新シートバッグ一覧
今年の3月に開催された大阪モーターサイクルショー2023では、タナックスから従来のアイテムとは雰囲気の異なる新しいモデルが発表となりました。
いずれも従来のタナックス製品の使いやすさはそのままに、新しい領域の開拓を予感させるような作りとなっています。
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ Heritage Edition
今までタナックスから販売されていた「フィールドシートバッグ」をベースに、レザー生地を用いてレトロなテイストを醸し出したアイテムが発売予定です。シートバッグの他、サイドバッグも公開されています。
現時点では価格、発売日は未定ですが、アメリカンやネオクラシックに似合うその見た目から、早くも注目を集めているようです。
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ 2WAY(シートバッグ・ザック)バッグ ライディングザック18 MFK-294
こちらは2023年5月30日に発売予定の新型シートバッグです。ビジネスバッグのような外見でリュックサックにもなる2Way仕様で、ディティールもビジネスマンに向けたかのよう。
A4サイズの荷物が入るほか、PCなどの精密機械用のポケットがシートバッグ利用時の振動を受けづらい作り。リュック時は背中に当たる部分がメッシュ素材で蒸れを軽減し、ショルダーベルトもライディングウェアにフィットする形状となっています。
フォーマルな見た目と性能に惹かれた方は、購入を検討してみては如何でしょうか。
メーカー希望小売価格:23,100円(税込み)
チョイ乗りや日帰りツーリングにおすすめの低容量シートバッグ(~20リットル)
ここからは、容量別に各メーカーから販売されているシートバッグを紹介します。
20リットルまで積載可能なバッグは日帰りやわずかな荷物で出掛ける用途で使いやすく、外見のバリエーションが豊富な点が最大の特徴です。お持ちのバイクの形状に合わせて選ぶとよいでしょう。
HenlyBeginsシートバッグ 【DH-708】
スポーツモデルのシルエットを崩さないシャープな作りが特徴的なシートバッグ。4リットルと積載量は少ないものの、わずかな小物を入れるには十分な大きさです。
メーカー希望小売価格:9,900円(税込み)
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ シートバッグ シェルシートバッグ2 MFK-301
こちらはショートツーリングに最適な容量が入るシェルデザインのシートバッグで、14リットル→18リットルの可変式。
既存のモデルから、Tベルトストッパーを引っ提げてアップグレードしたアイテムです。シート部分に固定したベルトの余りを巻いて収納することにより、見た目を損なわない作りとなっています。
メーカー希望小売価格:17,050円(税込み)
イガヤ エックスシートバッグ 20L
イガヤから販売されているシートバッグはリュックサックとしても利用可能。また、サイドバッグにもなる上に、他のシートバッグの上に固定して容量を拡張、といった変幻自在な働きができる優れモノ。
シート部分に固定するには付属のベルトをバイクに取り付けて行います。
10リットルのタイプも販売されており、20リットルタイプとの併用もできます。
メーカー希望小売価格:19,800円(税込み)
10リットルサイズはこちら↓
1、2泊程度のロングツーリングに最適なシートバッグ(~40リットル)
1、2泊の旅行に出掛ける際は20リットル以上のシートバッグがおすすめ。キャンプ用や長期間とまではいかずとも、積載のためにある程度容量が必要な時に重宝できます。各メーカーのラインナップも豊富です。
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ ミニフィールドシートバッグ EX MFK-293
タナックス製品で人気のミニフィールドシートバッグが”EX”を冠して登場。19→27リットルへの容量可変の他、バッグの左右からの開閉が可能となり、大きな荷物を入れやすくなっています。
2023年3月発売で、リリースからまだ間もない時期ですが、ネット通販サイトでは一部品切れも起こっている模様。
メーカー希望小売価格:20,680円(税込み)
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ キャンプフラットシートバッグ MFK-292
ミニフィールドシートバッグでは容量的に足りないと言う方は、40リットルまで収納できるこちらのタイプがおすすめ。
名前の通りフラットな作りの為、上部にバッグを重ね置いたり、ツーリングネットを被せて荷物を積載することが可能。側面のホルダーベルトを利用してキャンプで利用するポールやマットの固定もできます。
メーカー希望小売価格:27,720円(税込み)
ドッペルギャンガー TPU ウォータープルーフ ダッフルバッグ DBT589
シートバッグは安価なモデルを利用したい!といった方には、ドッペルギャンガーから販売されているアイテムがおすすめ。
こちらのダッフルバッグはポケットが少なくシンプルな見た目ながら、大容量38リットルまで収納できます。がま口構造で大きな荷物の出し入れもしやすい点と防水素材におおわれているためレインカバーが必要ない点がグッド。
リュックサックや手提げバッグにもなる3Way仕様である事にも注目です。
ゴールドウィン GWM X-OVER リアバック30
30リットル収納可能なシートバッグで、リュックサックにも利用できる2Way仕様。筒状の洗練されたデザインに加え、広い開口部と左右の開閉もできるため、大きな荷物の収納に適しています。
レインカバーはゴールドウィン製品共通である蛍光色となっており、雨のなかでも視認性を保つことができます。
メーカー希望小売価格:19,030円(税込み)
ラフ&ロード|シュバルツR「アタックザック」
バックパックの意匠が濃いデザインですが、シートバッグにもなる面が魅力のアイテム。30リットルまで持ち運びができ、コーデュラ素材により高い強度と軽量さを実現しています。シート部分に取り付ける際は開口しないバイクの取り付けに優れたバンジーコードを利用。
また、目的地でリュックとして持ち運ぶ際も、ライディングファッションを崩さない格好よいデザインとなっています。背面の立体パッドは背負った際の装着感の向上と、蒸れを防止する仕組みです。
メーカー希望小売価格:21,780円(税込み)
3泊以上のロングツーリングやキャンプツーリングに使える大容量シートバッグ(40リットル~)
40リットルを越える大型のシートバッグになると、積載能力に比重をおいたアイテムが増えてきます。
キャンプやロングツーリング目的で利用する方は、まずはここで紹介するアイテムを候補にいれてみてはいかがでしょうか。
ヘンリービギンズ DH-760 シートバッグPROⅡ LLサイズ
ヘンリービギンズのシートバッグPROⅡ LLは最大70リットルまで積載することができます。
車体の4方向からベルトで引っ張るタイプで、より安定性を求める場合はサブベルトを利用して6方向から支えることができるため、重量が原因の落下の心配はありません。
S、M、Lも含めて4サイズが販売されており、2つのバッグを連結して増設したり、オプション品を使ってポケットを増やすこともできてしまいます。
自宅保管時の収納は、本体を折り曲げて小さくでき、場所を取らない点が地味ながら大きなメリットです。
メーカー希望小売価格:29,700円(税込み)
その他のサイズはこちら↓
ヘンリービギンス 防水シートバッグ DH-749
1万円を切る価格ながら60リットルまで収納可能、かつ全身防水素材のバッグ。付属のベルトを利用してシート部分に固定できるだけでなく、手提げバッグにもなります。
同型品である30リットルのシートバッグ(DH-748)と連結することで積載量を増やすこともできるため、60リットルでは足りなかった・・・といった場合でも心配ありません。どちらの製品も安価で手に入るため、コストパフォーマンスに優れた製品といえるでしょう。
メーカー希望小売価格:7,920円(税込み)
一回り小さい30リットルタイプはこちら↓
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ MFK-102 キャンピングシートバッグ2
タナックス発のシートバッグのなかでも特に巨大な59~75リットルの可変式、見た目に違わぬ積載量を誇ります。左右のポケットは着脱可能となっており、ちょっとした理由でバイクから離れる際のポーチとしても機能してくれます。
中型のシートバッグにも搭載されているツーリングネットの装着機能や、左右の開口部からの荷物の出し入れ、側面のホルダーベルトも健在。まさに、キャンプツーリングの決定版ともいえる製品です。
メーカー希望小売価格:28,380円(税込み)
今後もラインナップが増えていくシートバッグに期待
シートバッグのおすすめを最新モデルを中心に紹介しました。
タンデムシート部分に取りつけて荷物を積載するという役割は変わらずとも、時代を経るうちに細部の機能や利用範囲が広がってきている様な感じがします。
今回紹介したアイテムはどれも使っている姿を想像してしまうものばかりなので、ご興味を持たれた方は是非実際に手に取ってみてくださいね。
投稿者プロフィール
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主に千葉、神奈川へツーリングに行くことが好きな鈴木敬です。ライダー歴は今年で3年になりました。スズキですがYAMAHA MT-25乗りです笑
一緒にツーリングに行っていた友人がバイクを降りてからソロツーリングメインになり、月一の遠出やソロキャンプを楽しんでいます。
一人気ままなツーリングをしながら得た知見をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
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