■ドゥカティ・レノボ・チームが、イタリア・ルネサンスを讃える特別なカラーリングを纏ったマシンでMotoGPイタリア・グランプリに参戦
■デザイナーのアルド・ドルディと歴史家のマルチェロ・シモネッタのコラボレーションから生まれたこのプロジェクトでは、ドゥカティ・オフィシャル・ライダーのフランチェスコ・バニャイアとマルク・マルケスを現代の騎士と見立て、戦いに出陣する軍馬としてデスモセディチGPマシンを表現
■ルネサンスの思想は、芸術と科学の融合を永遠に象徴する存在として今日でも人々にインスピレーションを与え、ドゥカティのDNA、テクノロジー、美的表現の中に宿り続ける
特別なカラーリングのマシンでMotoGPイタリア・グランプリに参戦
ドゥカティが、優れた芸術性と独創的なアイデアにより、メイド・イン・イタリーの卓越性を示しました。ルネサンス、フィレンツェ、そしてムジェロで開催されるイタリア・グランプリ。卓越性を象徴するこれらの要素が、ユニークなプロジェクトとして結合しました。
ドゥカティは、ホームレースとなるイタリア・グランプリにおいて、この3つの要素の組み合わせを最大限に示すため、ドゥカティ・レノボ・チームのデスモセディチGPマシンとオフィシャル・ライダーのレーシング・スーツに特別なカラーリングを施しました。
近年、ムジェロで開催されるイタリア・グランプリは、特別プロジェクトを通じて、ドゥカテ のアイデンティティを人々に示す場の一つとなっています。2024年は、イタリアのスポーツ代表チームに敬意を表し、そのユニフォームに採用されているアッズーロ(ブルー)・カラーを纏ったマシンでレースに参戦しました。
ルネサンスの思想について
今年は、プロジェクトがさらなる進化を遂げ、ルネサンス発祥の地であり、イタリアの創造的才能の象徴であるフィレンツェへの賛辞として、美しさと独創的なデザインを融合したカラーリングが制作されました。
ルネサンスは、14世紀から16世紀にかけてヨーロッパで起こった文化運動で、芸術、文学、科学など、様々な分野に影響を与え、中世から近世への移行を促しました。イタリアで生まれたルネサンスは、ムジェロ・サーキットからわずか数キロの距離にあるトスカーナ州フィレンツェで特に栄え 人間中心主義への転換、中世的な神秘主義や権威主義に対する批判的思考、知識の表現としての美に焦点が当てられました。
ルネサンス期には、芸術、科学、美を融合し、卓越性と創造性のモデルとなる先見の明のある人物が登場し、その思想は今日でも工業デザイン、アイデア、革新的思考などにインスピレーションを与えています。ルネサンスの精神は、ドゥカティのDNAに息づいており、ドゥカティのすべてのモーターサイクルは、高度なテクノロジーと美しさを融合するイタリアの卓越性を象徴しています。
ルネサンスを象徴する要素と文化的価値を表現するカラーリング
デザイナーのアルド・ドルディと歴史家のマルチェロ・シモネッタのコラボレーションから生まれたこのプロジェクトでは、ルネサンスを力強く象徴する要素と文化的価値を表現するカラーリングが生み出されました。そのインスピレーションの源は、イタリア・ルネサンスを代表する2人の人物です。その一人は、芸術と科学の調和を体現した天才芸術家のレオナルド・ダ・ヴィンチで、もう一人はマキャベリズムを提唱した思想家のニッコロ・マキャベリです。
アルド・ドルディは、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画『Profile of an ancient captain』(古代の隊長の肖像)にインスピレーションを得て、ダイナミックかつ現代的な方法でそのイメージを表現しました。彼は、前傾姿勢を強調することで、ルネサンス時代の騎士が エンジン付きのケンタウロス」に跨るイメージを思い描き、ドゥカティ・ライダーを現代の騎士へと変身させました。
フランチェスコ・バニャイアとマルク・マルケスを現代の騎士に見立てGPマシンを表現
この新たなストーリーでは、フランチェスコ・バニャイア(#63)とマルク・マルケス(#93)という2人の現代の騎士が誕生し、パワーとインテリジェンスを組み合わせた、メイド・イン・イタリーの卓越性を象徴するマシンを駆り、サーキットという名の戦場に挑みます。
デスモセディチGPには、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた騎士の鎧からヒントを得たライオンとキツネが描かれています。これは、マキャベリの政治思想書、『君主論』における教え(「勝利するにはキツネの狡智(ずるがしこさ)とライオンの勇猛さの両方が必要である」)を反映したもので、強さと狡猾さの完璧な融合を意味しています。
フィレンツェでは特別なイベントが開催
フィレンツェでは特別なイベントが開催されました。ルネサンス・コレクションで有名なフィレンツェのスティッベルト博物館 では、ドゥカティ・レノボ・チームのライダーが現代の騎士に変身して登場しました。彼らが身に着けているヘルメット、レーシング・スーツ、グローブには、MotoGPマシンの特別なカラーリングからインスピレーションを得たデザインが採用され、中世の騎士がまるで現代に蘇ったような印象を与えました。
シニョリーア広場では、広場に面したヴェッキオ宮殿の荘厳なファサードの下、ミケランジェロのダビデ像と並んでデスモセディチGPが展示され、周囲の素晴しい芸術作品に匹敵するエレガントで威厳あるスタイルで人々の注目を集めました。今回のプロジェクトは、何世紀にもわたるイタリアの芸術と歴史へのオマージュであり、現代のテクノロジーとフィレンツェの不滅の美しさを巧みに組み合わせています。
この 特別なカラーリングを纏ったマシンをサーキットで走らせることにより、ドゥカティは過去と現在、芸術とエンジニアリング、ルネサンスの天才芸術家とモーターサイクル・メーカーの独創的なアイデアという異なる世界を融合し、目に見える形で表現しています。ルネサンスに敬意を表した製作された特別なMotoGPマシンは、テクノロジーと美しさを高次元で組み合わせ、刺激的かつ感動的、印象に残るユニークな芸術作品に仕上がっています。
■リリース:ドゥカティジャパン株式会社
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