2019 年発表のRSV4 X、史上最もパワフルかつ最軽量のハイパーネイキッドバイクTuono X を送り出してきたアプリリアレーシングは、アプリリア初の世界選手権タイトル獲得30 周年を記念し、個性溢れるアプリリアRSV4 XTrenta を発表し、V4 プロジェクトを再発進させます。
ノアーレのレーシング部門が手がけたRSV4 XTrenta は、アプリリアレーシングのエンジニアリングとMotoGPテクノロジーから生まれた最も過激で高性能なアプリリアRSV4 です。世界初のリアウィング及びアンダーウィング搭載し、洗練されたエアロダイナミクスを実現しています。サーキットの楽しみを最大限に高めるかつてないパフォーマンスは、わずか166kg の車重にして230 馬力エンジンを搭載。レーシングエレクトロニクス、サスペンション、Sc-Project 製の専用エグゾーストを装着し、レース仕様のセットアップとなっています。
RSV4 XTrentaの特徴
素材、コンポーネント、エレクトロニクス、細部へのこだわり、エアロダイナミクスにおいて、史上最もMotoGPに近い技術を搭載したマシンです。近年さらに注目度の高まるエアロダイナミクスの分野において、アプリリアレーシングは2022 年シーズンに新たなRS-GP を投入し、フロントランナーとしての存在感を放ちました。
これほど高度なエアロダイナミクスを誇るバイクの一般発売は史上初の試みです。カーボンフェアリングの全パーツはMotoGP と同じ工程によるPAN Compositi 製。ダウンフォース性能を向上させながら抵抗を減らす新設計のフロントウィングと、全く新しいテールリアウィングの両方を搭載。RS-GP には2019 年から搭載しMotoGP では「スプーン」と呼ばれる、スイングアームに取り付けられた下部ウィング「アンダーウィング」を世界で初めてを採用し、ダウンフォース量を25%向上させ、4%の空気抵抗の軽減を実現しました。
2022 年のアプリリアRSV4 ファクトリー2022 という既に秀逸なマシンをベースの出発点に、アプリリアレーシングが全網羅的改良を加えて完成させたRSV4 XTrenta。圧縮比を高め、最高出力230 馬力を実現したエンジンに、アプリリアレーシングの排気システム開発を全て手掛けるパートナー企業SC-Project が特殊チタンとカーボンで完成させたエグゾーストシステムを合わせ、さらにMotoGP、F1 などに採用されているスプリントフィルター・エアフィルターを搭載。またMotoGP にも使用されるフルチタン製サイレンサーのオプション販売も予定しています。ラジエターとオイルクーラーには、高性能かつ過酷なサーキット走行を想定した、スーパーバイク発祥のTaleo Tecnoracing 製を採用しました。
シャシー面では、RSV4 の高品質なシャシーに、Andreani とアプリリアMotoGP のエンジニアが共同で改定したOhlins 製サスペンションを採用し、さらなるパフォーマンスの向上を図りました。ビレットのステアリングプレートは、アプリリアレーシングの専用品です。フロントにGP4-MS ビレットモノブロックキャリパーと330mm 径のT‐ドライブディスクを装着したブレーキシステムは、最高峰のBrembo 製。鍛造マグネシウムのMarchesini M7RGENESI ホイールに、Pirelli 製Diablo SBK スリックタイヤ(F:120/70、R:200/65 サイズ、フロントSC-1 コンパウンド、リアSC-X コンパウンド)を装着。ホイール重量は標準品と比べ約2kg の軽量化を実現しています。
新型アプリリアRSV4 XTrenta のカラーリングは、ロレンツォ・サヴァドーリがオーストリアGP に参戦した際に使用したグラフィックと同じく、現在54 の世界タイトルを保有し、モーターサイクルスポーツ界屈指の受賞歴を誇るアプリリアが、1992 年のWGP125cc クラスで初の世界タイトルを獲得したときに使用していたカラーリングを、現代的に解釈したものです。
価格及び申込方法
100 台限定のアプリリアRSV4 XTrenta は、factoryworks.apilia.com によるオンライン予約のみの受付を開始しています。価格は50,000 ユーロ(税抜き)で、アプリリアレーシングから直接アプリリアレーシング本社にて納車されます。一部の購入者には、アプリリアレーシングでの車両の受け渡しと同時に、ノアーレのレーシング部門を見学できる機会が与えられます。さらにシリアルナンバー付き車両と共に、専用バイクカバー&マットが付属されます。
RSV4 XTrenta は、プロダクションバイクの選手権でのトップレベルを目指す方や、サーキットでのライディングに最適な性能のRSV4、Tuono V4 をお望みの方に向け、レーシングバイクを開発したものと同じ技術を提供する、アプリリアレーシングの世界で唯一のプログラム「ファクトリーワークスプログラム」の一環で誕生したモデルです。
リリース:ピアッジオグループジャパン株式会社
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