バイクを毎日使用していると、カバーをかける手間が面倒に感じることはありませんか?しかしその一方で、雨風や紫外線によるバイクの劣化、サビ、さらには故障や盗難のリスクも心配です。
この記事では「毎日乗るバイクにカバーをかけるのは面倒くさい、でも雨ざらしが心配」と感じているライダーに向けて、カバーが手間に感じる場合の対策や効果的なバイクの保護方法を、1984年からバイクに乗り続けている、バイク歴40年の筆者が提案します。
毎日のバイクライフを快適にするためのカバー選びや手間を減らすアイデアを見つけ、バイクを長持ちさせるための最適な方法を一緒に探りましょう。
バイクを雨ざらしで毎日乗る場合、カバーが面倒なときの対策
バイクを雨ざらしにすることは、錆や塗装の劣化、電気系統の不具合を引き起こす可能性があります。しかし、毎日乗るバイクにカバーをかけるのが面倒に感じることも多いでしょう。そこで、手軽にできる対策として、簡単に装着できるハーフカバーや防錆剤、コーティング剤の利用がおすすめです。これにより、面倒を減らしながらバイクを守ることができます。
雨ざらしによるバイクへの影響とその対策方法
バイクを雨ざらしにすることで、錆や塗装の劣化、電気系統へのダメージが発生しやすくなります。特に金属部分が多いバイクは、酸性雨による錆が進行し、放置すると故障につながる可能性が高いです。また、紫外線による塗装の劣化や、樹脂パーツの変色・ひび割れも避けられません。
そこで、毎日バイクに乗る人が手軽に実践できる対策方法として、以下のことを考慮してください。
1. 定期的なクリーニング
雨に濡れた後は、できるだけ早くバイクを拭いて乾かし、表面の汚れや酸性成分を取り除くことが重要です。
2. 簡単に使えるハーフカバーの活用
毎回フルカバーを使うのが面倒な人には、タイヤやエンジン部分を露出させながらもシートやメーター部分を守るハーフカバーがおすすめです。これなら手間が少なく、基本的な保護は可能です。
3. 防錆剤やコーティング剤の使用
錆びやすい金属部分には、防錆スプレーを使って予防するのも効果的です。また、塗装部分には撥水性の高いコーティング剤を使うことで、雨の影響を軽減できます。
筆者の経験談
ある朝、愛機カワサキ250TRのウィンカーの樹脂部分が折れてぶら下がっていました。面倒くさくてカバーをかけてない時期があり、紫外線を浴び続けた結果、樹脂部分のヒビ割れが進行していたのです。経年劣化は避けられませんが、カバーをすることで経年劣化を遅らせることは可能です。
カバーが面倒な人向けの簡単に装着できるバイクカバーの選び方
バイクカバーが面倒と感じる人にとって、簡単に取り外しできるカバーを選ぶことが重要です。ここでは、カバー選びのポイントをいくつか紹介します。
1. ワンタッチベルト付きカバー
ワンタッチで固定できるベルト付きのカバーは、素早く装着できるので、毎日使用する人に最適です。ベルトを締めるだけでバタつきを抑えることができるため、風が強い日でも安心です。
2. 軽量素材のカバー
軽くて取り扱いが簡単な素材のカバーを選ぶことで、装着の手間を減らせます。例えば、ナイロンやポリエステル製の薄手のカバーなら持ち運びもしやすく、取り外しの際に時間を取られません。
3. カバーのフィット感を重視
バイクの機種(型式)専用に設計されたサイズのカバーを選ぶと、カバーのかけ外しと使用感がより快適になります。
防水とUVカット機能を備えたおすすめのバイクカバー
バイクを雨ざらしにせざるを得ない状況では、防水性とUVカット機能を兼ね備えたバイクカバーを選ぶことが重要です。以下は、おすすめのバイクカバー選びの基準です。
1. 防水性能の高いカバー
防水性が高いカバーは、雨水の侵入を防ぎ、錆びや電気系統の劣化を防ぎます。撥水加工が施されたカバーを選ぶと、雨がかかっても水滴がすぐに弾かれます。
2. UVカット機能付きカバー
紫外線による塗装や樹脂パーツの劣化を防ぐため、UVカット機能が搭載されたカバーがおすすめです。特に樹脂製パーツが多いバイクの外観保護に役立ちます。
3. 通気性も重要
防水性とUVカット機能を持つカバーでも、通気性がなければ内部が湿気で蒸れてしまうことがあります。通気性が確保されたカバーは、湿気を逃がし、サビを防ぎます。
筆者のカバーの選び方
愛機は250ccですが「250cc用(中型バイク用)」と書いてあるカバーを買って失敗したことがあります。小さかったのです。それ以来、大型バイク用を買うことにしています。大きいカバーは着脱がラクですよ。
バイクカバーなしで雨ざらしを防ぐコーティング剤の利用法
バイクカバーを使わずに雨ざらしからバイクを守る方法として、コーティング剤の使用があります。特に、毎日乗るバイクには、頻繁なカバーの使用が難しい場合もあるため、コーティング剤での保護が効果的です。
1. 防水コーティング剤を使用する
防水コーティング剤は、バイクの表面に撥水性を持たせ、雨水が塗装に浸透するのを防ぎます。特にタンクやフェンダーなど、水が溜まりやすい部分に重点的に使用することをおすすめします。
2. 防錆スプレーの利用
錆びやすい金属部分には、防錆スプレーを使用することで、錆の発生を抑えることができます。金属の露出部分に使用すると効果的です。
3. クリーニングと再コーティングの繰り返し
定期的にバイクを清掃し、コーティングを重ねることで、雨ざらしでもダメージを最小限に抑えることが可能です。1ヶ月に1度のメンテナンスを目安にすると良いでしょう。
バイクカバーの素材と耐久性を比較して選ぶポイント
バイクカバーはさまざまな素材がありますが、それぞれの素材によって耐久性や防水性が異なります。ここでは、バイクカバーの素材と耐久性を比較し、選び方のポイントを解説します。
1. ポリエステル素材
ポリエステルは軽量で扱いやすく、耐久性も高いことから、人気のある素材です。撥水加工が施されたものは、防水性能も優れています。通気性も良く、カバー内が蒸れることを防ぎます。
2. オックスフォード生地
オックスフォード生地は、繊維がしっかりしているため、耐久性が高い素材です。防水性があり、紫外線にも強いので、長期間の使用にも適しています。
3. タフタ素材
タフタは撥水性が高く、防水効果が期待できる素材です。また、軽量で持ち運びやすいため、頻繁にバイクに乗る人にも向いています。ただし、耐久性では他の素材に劣ることがあるため、定期的な交換が必要です。
これらのポイントを踏まえ、使用頻度や保管場所に合わせた素材を選ぶことで、より長持ちするカバーを選ぶことができます。
筆者がカバーを買う周期
カバーも劣化します。筆者の場合は、駐輪場の西陽が強く、大体2年でカバーが劣化して交換時期を迎えるので、高級な(高価な)カバーは買いません。5,000円以内のカバーを1年〜2年ごとに買い換え、カバー本来の性能を維持するようにしています。
雨ざらしでも安心!バイクカバーの簡単なメンテナンス方法
バイクカバー自体も定期的にメンテナンスを行うことで、その性能を維持できます。特に雨ざらしの環境下では、カバーに汚れやカビが発生しやすくなるため、以下のメンテナンス方法を参考にしてみてください。
1. カバーのクリーニング
定期的にカバーを水洗いして、汚れやホコリを落とすことが大切です。洗剤を使わず、優しくスポンジで擦る程度で十分です。
2. 乾燥させる
カバーを使用しない時は、しっかりと乾燥させましょう。湿ったまま保管すると、カビの発生やカバーの劣化を招きます。
3. 撥水スプレーを使用する
防水性が落ちてきたら、撥水スプレーを使って防水効果を回復させましょう。これにより、カバーの寿命が延び、雨水を弾く力が復活します。
これらのメンテナンスを定期的に行うことで、バイクカバーの性能を維持し、バイクを長期間にわたって保護することが可能です。
バイクの雨ざらしで発生する盗難や故障を防ぐための工夫
雨ざらしにしているバイクは、錆や劣化だけでなく、盗難のリスクも高まります。バイクカバーと併用してU字ロックやチェーンロックを使用することで、盗難対策が強化されます。また、定期的な防錆スプレーやコーティング剤のメンテナンスを行うことで、バイクの故障や劣化を防ぐことも重要です。風が強い日にはバイクをしっかり固定し、倒れるリスクも回避しましょう。
バイクカバーと併用した盗難防止アイテムの選び方
バイクを雨ざらしにする場合、盗難防止対策は非常に重要です。バイクカバーを使うだけでは盗難を完全に防げないため、併用できる防犯アイテムを選びましょう。例えば、U字ロックやチェーンロックは、バイクのホイールやフレーム部分に固定できるため、物理的に持ち去られるリスクを減らします。
さらに、防犯性を高めるためには、アラーム付きロックもおすすめです。動きや振動を感知すると警告音を発する仕組みで、バイクに触れた瞬間に音が鳴るため、不審者や窃盗犯を驚かせ、周囲に注意を引くことができます。これらのアイテムをバイクカバーと併用することで、盗難リスクを大幅に下げられます。
サビや劣化を防ぐための雨ざらし対策メンテナンス
雨ざらしによるバイクのサビや劣化を防ぐためには、日常的なメンテナンスが不可欠です。まず、コーティング剤を使用することが効果的です。雨水や湿気が直接バイクの金属部分に触れるのを防ぎ、サビの発生を抑制します。特に、チェーンやボルトなどの金属部分には防錆スプレーを定期的に塗布することが推奨されます。
また、バイクのプラスチックやゴム部品も紫外線や雨に弱いため、これらの部分にはUVカット機能を備えた保護剤を使用すると良いでしょう。さらに、バイクに乗った後には、なるべく早くバイクを拭き取り、湿気が残らないようにすることで、劣化を防ぐことができます。
風が強い日にバイクを倒さないための固定方法
強風の日にバイクが風にあおられて倒れるのを防ぐためには、しっかりとした固定方法が必要です。まず、バイクのサイドスタンドやセンタースタンドを利用して、安定した状態に保つことが基本です。特にサイドスタンドは、風を受け流しやすくするために便利です。
さらに、バイクを柱やフェンスに固定するためのロープやベルトを使用することで、風での倒壊リスクをさらに軽減できます。台風や強風が予想される場合は、できる限りバイクを風の影響を受けにくい場所に移動させるか、重りを載せたカバーを使用することも効果的です。
バイクカバーとチェーンロックの併用による防犯効果
バイクカバーをかけるだけでは防犯対策として不十分な場合があります。そこで、チェーンロックと併用することで、盗難防止効果を格段に高めることができます。バイクカバーをかけてしまうと、外からバイクの車種や状態がわかりにくくなるため、窃盗犯のターゲットにされるリスクを減らせます。
さらに、チェーンロックはホイールやフレームなど、取り外しが難しい部分にしっかりと固定することで、バイクを動かしにくくします。このように、バイクカバーで視認性を下げつつ、チェーンロックで物理的な防御を強化することで、盗難リスクを大幅に抑えることが可能です。
筆者の防犯対策
- フロントブレーキディスクにディスクロック
- リアタイヤに極太チェーンロック
- フロントタイヤにカバー固定を兼ねてチェーンロック
- バイクにカバー
窃盗犯に「面倒」と思わせるのがコツです。
雨ざらしでも安心な高耐久性カバーの使い方
雨ざらし環境でもバイクを守るためには、高耐久性のバイクカバーを使用することが大切です。選ぶ際は、防水性やUVカット機能を備えたものを選び、通気性が確保されているかどうかも確認しましょう。通気性が悪いカバーでは、内部に湿気がこもりやすく、結果としてサビの原因になります。
高耐久性カバーを使う際のポイントは、バイクの形状にしっかりフィットしたサイズを選ぶことです。風によってカバーがバタつくことを防ぐために、裾にゴムや調整可能なベルトが付いているカバーを選ぶと良いでしょう。また、使用しないときにはカバーを乾燥させ、湿気がこもらないように保管することが、カバー自体の耐久性を保つために重要です。
まとめ:カバーをかけるとバイクが長持ちする、防犯にもなる
バイクを雨ざらしにしておくと、錆や塗装の劣化といったダメージが蓄積し、バイクの寿命を縮める原因になります。これを防ぐためには、簡単に装着できるバイクカバーを利用するのが効果的です。特に、ハーフカバーやワンタッチベルト付きのカバーは、手間をかけずにシートやメーターなどの重要部分を保護できるため、毎日バイクに乗る人におすすめです。また、防水性とUVカット機能を備えたカバーを選べば、雨風や紫外線によるダメージを最小限に抑えられます。
バイクカバーを使わない場合でも、防水コーティング剤や防錆スプレーでしっかりと対策を講じることで、劣化や錆を防ぐことが可能です。耐熱性や通気性のあるカバーを選ぶことで、湿気対策も同時に行えます。さらに、カバーの定期的なクリーニングや、カビの発生を防ぐためのメンテナンスも忘れずに行いましょう。盗難対策としては、チェーンロックとカバーを併用するのが効果的です。
バイクを長持ちさせるために、今日から適切なバイクカバーやメンテナンスアイテムを選び、愛車をしっかり保護してみてください。
この記事が読者の皆様のお役に立てばうれしいです。
皆様のバイクライフを応援しています。
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投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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