外出時はマスク着用を求められた時代が過ぎつつある2023年春ー とはいえ、マスクを付けていないとやってられないシチュエーションは変わらず現れます。
花粉症の人は2月頃から飛散する花粉に悩まされることに。また、道路に出ると自動車の煙を浴びて不快な気分になる事もあるでしょう。排気ガスには有害物質も混じっているため、身体にも毒です。
バイク乗りの方にはヘルメットをしていても周囲の環境の影響を受けてライディングに集中できない方もいらっしゃるかもしれません。
上記のような状況にはマスクが効果的な場合がありますが、ヘルメットの中でも着用できる製品が販売されていることをご存知ですか?
マスクは空気中のウイルスや有害物質への対策の他、乾燥や紫外線から肌を守ったり、果てはファッションとしても使うことができるのです。
この記事ではバイクに乗車する際にマスクを着用するメリットと、タイプ別におすすめのバイク用マスクを紹介します。
バイク用マスク着用のメリットは?
不織布をはじめとした一般的なマスクは、内部に搭載されているフィルターが空気中の粒子を止める役割をになっています。しかし、ただマスクをつけるだけではNG。口元と顎、そして鼻をすっぽり覆わなければ効果は発揮されません。
上記の観点から、バイク乗車中に被るヘルメットだけでは微粒子の流入を防止しきれないことが想像できると思います。自動車と違い、常に外気にさらされ続けるライダーにとっては、ヘルメット内でマスクを装着することには大きな意味があるのです。
この項目ではライダー目線からのマスク着用メリットを紹介します。しかし、アイテムのタイプによって享受できるメリットも大きく変わるため、自身の用途に合わせたマスクを選びましょう。
花粉・ウイルスを遮断
マスクと言われて多くの方が最初に思い浮かべるであろうメリットのひとつが花粉・ウイルス対策です。
不織布タイプのマスクにはフィルターが搭載されており、呼吸による微粒子の吸い込みをある程度防げます。反対に、呼吸から発生する飛沫の拡散を防止するので、自分だけでなく周囲の人もウイルスから守ってくれます。花粉症の方は花粉をブロックすることで、症状の軽減も期待できます。
当然ですが、バイク乗車中はヘルメットを頭に装着する必要があります。花粉対策としては一見ヘルメットだけで大丈夫…、かと思いきや相手はほんのわずかな隙間も通過してくるほどの微粒子。彼らにとってはヘルメットの首元部分の開口部は口や鼻を開け放っているようなものです。
バイク用のマスクはライディング中でも着用しやすい作りとなっているものが多く販売されています。花粉症による鼻のむずむずのせいでライディングに集中できなくなる事があれば、ヘルメット装着時もマスクを着用してみましょう。
排気ガスやPM2.5などの有害物質対策
マスクのフィルターはP.M2.5レベルの微粒子も遮断する効果がありますが、走行時もマスクを装着することで自動車の排気ガスをはじめとした有毒物質の流入防止が期待できます。
自動車を運転するドライバーと違い、ライダーは常に外気の影響を受け続けます。特に信号待ちや渋滞時は、停車中の自動車から排出されるガスの匂いを強く感じることでしょう。ガスに含まれる有毒物質は呼吸器官系(気管支炎、喘息等)の病気を発症するリスクを持つため、長時間同じ環境に居続けることは危険です。
知らないうちに忍び寄る病気を予防する目的としてもマスクを装着する意味があるのです。
肌を乾燥から守る
バイク乗車中は砂埃をはじめ、多くの微粒子が走行風で飛んできます。また、太陽から受ける紫外線の影響も肌の傷つきや乾燥といった要因となります。
バイク用のマスクには、上記に起因した肌荒れを防止するアイテムが販売されています。走行中にマスクを着用することで防風、防塵、紫外線カットに期待大。本記事で紹介するネックチューブタイプのような、顔半分から首回りまでカバーするマスクが特におすすめです。
バイク乗車中だけでなく、降りてからも利用できる
バイク用のマスクは、乗車中の着用感を意識したアイテムが販売されていますが、目的地に到着してバイクから降りた後も引き続き使うことができます。走行中だけでなく、降りてからも引き続きマスクを着用して花粉対策がしたい、といった方へおすすめ。
また、ブランドロゴが入ったマスクや、ネックチューブタイプのアイテムはデザイン性が高く、ファッションとしても使うことができます。
◆普段使いでバイク乗りアピールにも? 半面タイプ
半面マスクとは、マスクと言われたら思い浮かべるような、鼻から下の顔全体を覆うタイプのことです。この項目で紹介するマスクの多くは、鼻から流入する微粒子を防ぐ効果は薄い一方でブランドロゴを印字したデザイン性の高いアイテムです。
バイクメーカーブランドロゴマスク
国内バイクメーカーである「カワサキ」、「ホンダ」、「スズキ」からマスクが発売されています。購入時は自身の乗っているバイクとメーカーを合わせてみましょう。これらのマスクは、洗濯することでメーカーの指定した回数までは何度も利用することもできる点も共通しています。
ファッションとして利用できる他、速乾性のあるタイプはマスク内のムレを防止する効果も期待できます。
カワサキ
スズキ
ホンダ
ヨシムラ 3D FIT MASK
バイクパーツブランドの老舗、ヨシムラからもマスクが発売されています。どんな人にもフィットしやすい3Dマスクのメリットを持ちながら、伸縮性があり長時間の利用で耳が痛みづらいアイテムです。
花粉といった比較的大き目の微粒子から鼻を守れる他、ポリエステル生地のため、洗濯をすることで繰り返し使える点もポイント。
ブランドロゴも印字されているため、ヨシムラパーツのファンであることもアピールできるかも?
メーカー希望小売価格:2,640円(税込み)
本格的な防塵・花粉対策に!フィルター付きタイプ
この項目で紹介するマスクは、土台にフィルターを挿入することで鼻を守ります。ヘルメットの中で付けられる構造のものが多く、バイク走行中も効果を発揮してくれます。
長時間走行する事を前提として利用する場合は、サイズの合わないマスクを付けると耳部分に痛みが生じ、運転に集中できなくなる恐れがあります。そのため、このタイプのマスクはサイズ選びが重要となります。
ヘンリービギンズ HBV-028 シームレスマスク
比較的安価なフィルター付きアイテムがヘンリービギンズから発売されています。市販の不織布フィルターをカットして入れることで、花粉や有害物質から身を守ります。
3Dデザインで鼻回りがフィットしやすく、素材は吸水速乾性があるため夏場の利用に向いています。日常生活でも利用ができるため、不織布マスクの感触が苦手な人にもおすすめ。
メーカー希望小売価格:1,650円(税込み)
NAROO マスク F5S
スポーツマスクブランドであるNAROOからは、バイク乗車時も装着可能なマスクが販売されています。
表裏で役割が異なるフィルターをリバーシブルに利用できる点が最大のポイント。通気性のある目の粗い表面と、PM2.5の基準値である2.5μmクラスの微粒子から守る細かな裏面を状況に応じて使い分けることができます。
特に裏面のフィルターは花粉対策としての守備範囲は十分。花粉が舞う2月〜4月にかけておすすめのマスクです。春先以外のシーズンでも表面、表面のフィルターと併用することで多様な活躍が期待できるでしょう。
メーカー希望小売価格:3,520円(税込み)
RESPRO エアロ/アレルギーマスク
イギリス発のブランドで、有害物質対策マスクを販売するレスプロのバイク用マスクです。主にアレルギー対策を重視しており、同メーカーの他モデルより軽量で通気性の良い素材となっています。
内蔵フィルターは今回取り上げたマスク中最も微細な0.3μmレベルの微粒子をシャットアウト。別売りのアレルギーフィルターを購入して付け替えることで、排気ガスへの対策に一段と効果を発揮してくれます。
ポリエステル素材の欠点である、肌触りの違和感は肌との接触部の素材を変えて解消しているため敏感肌に優しい仕様。一方で、他のアイテムに比べて本体の伸縮性が少なくなっているため、サイズ選びに特に注意を払う必要があります。
メーカー希望小売価格:7,480円(税込み)
別売りのフィルターはこちら↓
メーカー希望小売価格:4,400円(税込み)
肌荒れや寒さから身を守る! ネックチューブタイプ
ネックチューブとは、首元から顔半分まで覆うように付けるタイプのマスクで、防風、防塵、紫外線対策に使えます。似たようなタイプとしてネックウォーマーがありますが、顔部分までをカバーするかどうか、機能面ではより防寒性に優れているか、といった点で差異があります。
エイジオブグローリー ネックチューブ
クラシック感漂うギアが売りのバイクウェアブランド、エイジオブグローリー発のアイテム。
ネックチューブのメリットは一通り網羅している他、なめらかな質感で肌にも優しく冬場は防寒にも使える仕様となっています。
カラーは9種類と豊富で、選択肢の幅が広い点も魅力。
メーカー希望小売価格:3,300円(税込み)
アルパインスターズ MM93 ネックチューブ
ポリエステル素材で薄手のネックチューブで、走行風から発生する寒さや砂埃から肌を守ることができます。首周りや頬が敏感な方におすすめのアイテムです。
こちらは春・夏の利用が推奨されています。首に巻くタイプのため、夏場は暑くなるのでは?と思いきや、暑さの原因の一つである直射日光を首に受けることがないため、夏でも使用できるのです。
カラーは2種類から選べます。
メーカー希望小売価格:1,650円(税込み)
マスク装着で走行中の不快感を取っ払おう
目的に合わせて購入するマスクを検討する必要はあるものの、着用してしまえば今まで感じていた走行中の不快感は風で飛ばされるかのように解消されるでしょう。
これからの季節に目いっぱいツーリングを楽しむために、バイク用のマスクで対策をしてみませんか?
投稿者プロフィール
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主に千葉、神奈川へツーリングに行くことが好きな鈴木敬です。ライダー歴は今年で3年になりました。スズキですがYAMAHA MT-25乗りです笑
一緒にツーリングに行っていた友人がバイクを降りてからソロツーリングメインになり、月一の遠出やソロキャンプを楽しんでいます。
一人気ままなツーリングをしながら得た知見をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
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