最近のバイクって「シュッ」としてて格好いいんだけど、積載のことが全く考慮されてない気がする。。。荷物が積みやすいバイクってどんなのがあるかな?
バイクでツーリングやキャンプを楽しむライダーにとって、「荷物がどれだけ積めるか」は非常に重要なポイントです。キャンプ道具や数日分の荷物を持っての旅では、バイクの積載性能が快適性を大きく左右します。
最近のモデルはスタイリッシュでコンパクトなデザインが増えており、見た目重視の反面、積載性が犠牲になっている車種も少なくありません。
しかし、『バイクのスタイルが崩れるので後づけでボックスを付けるのも抵抗がある。。。』という方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、積載に適したバイクの特徴を解説しながら、キャンプや旅にぴったりの積載力に優れたおすすめモデルをタイプ別にご紹介します。
積載しやすいバイクの特徴とは?
積載しやすいバイクとは、単に「荷物が乗る」だけでなく、「安定して積めて、走行に支障が出にくい」ことが求められます。
最初からパニアケースなどが標準装備のバイクはもちろんですが、そうでないバイクでも、以下のような特徴があると荷物の積載が非常に楽になります。
- リアシートがフラットかつ広いこと
平らで横幅のあるシートは、バッグやテントなどの荷物をしっかり載せやすく、ズレにくいため安定性に優れます。 - キャリアやサイドケースが取り付けやすい構造
リアキャリアやパニアケース対応の車体設計がされていると、社外品も含めて積載オプションの幅が広がります。 - 低重心であること
重い荷物を積んでも、走行時の安定性が確保できます。特にタンデムしやすいモデルは、積載にも強い傾向があります。
こうした視点でバイクを選べば、積載ストレスの少ない快適な旅が実現できるでしょう。
【タイプ別】荷物が積みやすいバイクおすすめモデル10選
ここからは、積載力の高いおすすめバイクを「パニア標準装備」「ネイキッド」「アドベンチャー」「ツアラー」「スクーター」の5タイプに分けて、国産車を中心にご紹介します。
それぞれに適したシーンと特徴がありますので、あなたのスタイルに合った1台を見つけてください。
パニア標準装備タイプ|「最初から積載フル装備」の旅バイク
旅の準備に余計なカスタムはいりません。ここで紹介する2台は、メーカー純正で“積むこと”を前提に設計されたフル装備ツアラー。走り出した瞬間から快適な旅が始まる、そんな贅沢なバイクたちです。
ホンダ Gold Wing Tour(ゴールドウイング ツアー)
価格:3,740,000円(税込)/区分:大型二輪 AT
バイクに「積載力」と「安定性」を求めるなら、ホンダ Gold Wing Tourは、その理想形ともいえる存在です。
まず驚くべきは、その圧倒的な積載力。左右のパニアケースに加え、大型トップケースを標準装備し、合計で約121リットルもの容量を誇ります。
低重心レイアウトの水平6気筒エンジンと、ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションの組み合わせが、どんな積載状態でもふらつかない、驚くほどスムーズで安定したハンドリングを実現。
さらに、電子制御によるトルク配分やサスペンション調整、さらにはDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)によるギアチェンジの最適化により、重装備のロングライドでも疲れ知らず。
Gold Wing Tourは、積めるだけでなく、積んだ状態でこそ真の性能を発揮するバイクです。旅の荷物と、大切な人と、安心と贅沢を“すべて載せて”走り出したい――そんなあなたにこそ、この1台が応えてくれるでしょう。
ホンダ Rebel 1100 T(レブル1100T)
価格:1,380,500円(税込)/区分:大型二輪 MT(DCT仕様あり)
クルーザーらしいゆったりとした佇まいに、ツアラーの実用性を融合させた1台――それがホンダ Rebel 1100 Tです。
まず注目すべきは、最初から装備された専用サドルバッグ。左右合計で約35リットルもの容量があり、ちょっとしたキャンプギアや宿泊セット、カメラ機材やPCなどもすっぽり収まる収納力を誇ります。
バッグ自体も車体にマッチするデザインで、ツーリング装備を「後付け感ゼロ」で手に入れられるのは大きな魅力。しかも、レブルシリーズならではの低重心・ロングホイールベース設計は、荷物を積んでも安定感を崩しません。
直進時の落ち着いたハンドリングに加え、1,084ccのパワフルなツインエンジンが、重量物を積んだ状態でも余裕の走りを可能にしてくれます。
Rebel 1100 Tは、「旅バイクがほしいけど、ハーレーみたいに大きくて重たいバイクはちょっと…」というライダーにもぴったりな選択肢。車体重量は240kgです。
ネイキッドタイプ|シンプルで積みやすい万能型
ネイキッドバイクの最大の強みは、“荷物を積む自由度の高さ”です。リアシートの形状がシンプルでフラットなうえ、外装パーツが少なく、キャリアやバッグの取り付けも容易。
見た目を損なわずに実用性を高められるのが魅力と言えます。中でも「GB350」シリーズと「W800」は、積載しやすいフラットで幅広のシートが非常に優秀です。
ホンダ GB350|誰にでもおすすめできる旅バイク
価格:649,000円(税込)〜/区分:普通二輪 MT
GB350は、リアシートが広く平坦で、荷物を積載しても安定しやすい構造になっています。キャリアをつけても外観を損ねにくく、「見た目と実用性の両立」がしやすい1台です。
空冷単気筒エンジンによる穏やかな鼓動感と、低重心かつ軽快な車体バランスは、荷物を積んでもフラつきにくく、ゆったりとしたツーリングを可能にしてくれます。
スポーティーさに重点を置いた「GB350 S」や、よりクラシカルな印象の「GB350 C」など、ライダーの好みに応じた兄弟車がラインナップされているのも魅力。
日常使いも、非日常を楽しむツーリングも似合う万能バイクとして、初めての積載旅にもぴったりな一台です。
カワサキ W800|積載映えするクラシックスタイル
価格:1,243,000円(税込)※2025年モデル/区分:大型二輪 MT
W800の魅力は、積載アイテムとの相性が非常に良いリア周りのデザインにあります。
前後にゆったりと長いシートは、フラットでしっかりとした幅があり、大型のシートバッグやキャンプ用ロールバッグを積むのに理想的な形状。
クラシカルなデザインのレザー製サイドバッグは、W800の雰囲気にピッタリで、積載力の向上が“実用+映え”を両立するカスタムにもなります。
アドベンチャータイプ|積載力+悪路走破性の最強コンビ
アドベンチャーバイクは、長距離ツーリングやアウトドア志向のライダーのために設計されており、サイドパニアやトップボックスといった大容量の積載システムを装着することを前提に開発されています。
ネイキッドやスポーツバイクでは、パニアケース装着が「後付け感」や「スタイルの崩れ」につながりがちですが、アドベンチャーバイクはフルパニア・トップボックス装備がむしろ本領発揮。
多くのモデルが、パニアケース装着時の走行安定性や、ケースを外した時のスタイリッシュさにも配慮した設計となっており、積載力と美しさを両立しています。
スズキ Vストローム250|旅心を解き放つ万能アドベンチャー
価格:668,800円(税込)/区分:普通二輪 MT
Vストローム250の魅力は、その圧倒的な積載力。純正オプションのトップケースと左右サイドケースを装着すれば、合計63Lもの大容量を実現。
アドベンチャーバイクらしいタフなデザインと、パニアケースとの一体感が、積載時のスタイルをより一層引き立てます。
さらに、幅広くフラットなシート形状は大型シートバッグやロールバッグとの相性も抜群。荷物をたっぷり積んでも安定感があり、長距離ツーリングでも快適です。
積載力の高さが“実用+映え”を両立し、どんな荷物も旅の一部として美しく見せてくれる――それがVストローム250の最大の魅力です。
ホンダ NC750X|積載力と実用性が光るクロスオーバー
価格:997,700円(税込)/区分:大型二輪 MT(DCT仕様あり)
NC750Xの魅力は、23Lもの大容量を誇るフロントラゲッジスペースと、純正オプションのパニアケースやトップボックスを組み合わせることで実現する圧倒的な積載力にあります。
燃料タンク位置に設けられたラゲッジスペースは、フルフェイスヘルメットも収納可能な使い勝手の良さ。さらに、サイドパニアやトップボックスを装着すれば、キャンプツーリングや長期の旅でも余裕の積載量を確保できます。
積載した姿は、アドベンチャーバイクらしい機能美と存在感を際立たせ、フル装備でこそNC750Xのスタイルが一層引き立ちます。
積載力の高さと実用性、そしてフル装備で映えるスタイリング――NC750Xは、旅の自由度を広げる現代アドベンチャーの理想形です。
ツアラータイプ|長距離ツーリングに特化した積載力
ツアラーとは、長距離ツーリングに特化したバイクのカテゴリーです。特徴としては、大きなウインドスクリーンを備え、走行中の風をしっかりと防いで疲労を軽減する設計がなされています。
また、ゆったりとした広いシートやアップライトな乗車姿勢により、長時間の走行でも疲れにくい快適性を実現。大容量のガソリンタンクで、高速道路を使った長距離巡行にも最適です。
積載面でも優れており、パニアケースやトップボックスなど大容量の収納装備が標準またはオプションで装着できるため、宿泊を伴うツーリングでも必要な荷物をしっかり積み込めます。
ヤマハ TRACER9 GT|機能美と積載力が際立つスポーツツアラー
価格:1,595,000円(税込)/区分:大型二輪 MT(Y-AMT仕様あり)
TRACER9 GTの魅力は、スポーティな走りとツーリング性能を高次元で両立しつつ、充実した積載力を備えている点にあります。
純正オプションのサイドパニアケースやトップケースを装着すれば、長期ツーリングやキャンプでも十分な収納スペースを確保。
積載した姿は、TRACER9 GTのシャープなデザインと見事に調和し、フル装備でこそ“旅バイク”としての存在感が一層際立ちます。
電子制御サスペンションやアダプティブクルーズコントロール、スマートキーシステムなど最新装備も充実。快適なロングツーリングを実現しつつ、荷物をたっぷり積んでも高い安定性と操作性を維持します。
ホンダ NT1100|上質な快適性と積載力のスポーツツアラー
価格:1,848,000円(税込)/区分:大型二輪 AT
NT1100の魅力は、長距離ツーリングを快適に楽しむための上質な装備と、アドベンチャー譲りの積載力にあります。
純正オプションのサイドパニアケースやトップボックスを装着すれば、長期ツーリングやキャンプでも十分な荷物をスマートに収納可能。
積載した姿は、流麗なカウルデザインと見事に調和し、フル装備でこそNT1100の堂々たるスタイルが一層際立ちます。荷物をたっぷり積んでも安定感があり、タンデムやロングツーリングでも快適な乗り心地を実現。
積載力の高さと快適なツーリング性能、そしてフル装備で映えるスタイリング――NT1100は、旅の自由度と上質さを両立した現代スポーツツアラーの理想形です。
スクータータイプ|通勤からキャンプまで使える万能型
スクータータイプのバイクは、日常使いからツーリングまで幅広いシーンで活躍する「積載力の高さ」が大きな魅力です。
最大の特徴は、シート下に大容量の収納スペース(メットイン)を標準装備している点。たとえば125ccクラスでも20~40L、250ccクラスのビッグスクーターなら約60Lもの荷物を収納できるモデルもあります。
スクーターは、MTバイクと比べて圧倒的に収納スペースが広く、荷物を背負わずに快適に移動できるため、日常の足としてはもちろん、ちょっとした旅行やアウトドアにも最適です。
ヤマハ TMAX560|プレミアムスポーツスクーターの頂点
価格:1,452,000円(税込)/区分:大型二輪 AT
TMAX560の魅力は、ビッグスクーターでありながらスポーツバイクに迫る走行性能と、快適性・積載力を高次元で両立している点にあります。
上級仕様のTECH MAXは、電動調整式スクリーン、グリップ&シートヒーター、クルーズコントロール、TPMS(タイヤ空気圧監視)など豪華装備を標準搭載。高速巡航から街乗りまで快適そのものです。
水冷561cc直列2気筒エンジンは48PSを発揮し、スポーティな走りと滑らかな加速を実現。電子制御サスペンションなどの最新技術も惜しみなく投入され、スクーターの枠を超えた走行性能と安全性を両立しています。
積載力・快適性・走りのすべてを高次元で求めるライダーにふさわしい、ヤマハTMAX560は“スポーツスクーターの最高峰”です。
ホンダ X-ADV|唯一無二のアドベンチャースクーター
価格:1,438,800円(税込)/区分:大型二輪 AT
X-ADVの魅力は、スクーターの利便性とアドベンチャーバイクの走破性・積載力を融合した唯一無二の存在感にあります。
745cc水冷2気筒エンジンと電子式6速DCTを搭載し、街乗りから高速道路、さらには未舗装路まで幅広く対応。AT限定免許でも運転可能です。
シート下には22Lの大容量メットインスペースを確保し、フルフェイスヘルメットも収納可能。さらに純正オプションのトップケースやサイドバッグを装着すれば、キャンプ道具や長旅の荷物も余裕で積み込めます。
スクーターの手軽さとアドベンチャーバイクの積載力・走破性を両立したX-ADVは、「どこへでも行ける万能コミューター」として、旅好きライダーから絶大な支持を集めています。
まとめ
荷物を積載しやすいバイクの特徴
- パニア標準装備タイプ
→ 最初から大容量パニアケースやトップケースが装備されており、積載力抜群。 - ネイキッドタイプ
→ フラットで広いシート形状により、バッグ類を簡単かつ安定して積みやすい。 - アドベンチャータイプ
→ パニアやキャリア装着が前提の設計で、重い荷物も安定して積載できる。 - ツアラータイプ
→ 長距離走行でも疲れにくい快適なシートと大容量積載が両立している。 - スクータータイプ
→ シート下の大容量メットインスペースで、普段使いから旅まで荷物がたっぷり入る。
バイクでツーリングやキャンプを楽しむなら、「どれだけ快適に、そして美しく荷物を積めるか」は重要なポイントです。
最近のバイクはスタイリッシュなデザインが増えていますが、積載力に優れたモデルを選べば、旅の自由度も大きく広がります。
「積載しやすいバイク」を選ぶことで、旅の荷物も思い出も、余裕を持って積み込める――そんな快適なバイクライフが実現できるでしょう。
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