ツーリングのスタイルについてローランド風に言うと、“ソロ”か、“ソロ意外”か・・・になりますよね?ソロ意外、つまりマスツーリングや、タンデムツーリングなどももちろん楽しいのですが、気楽に走り、気が向いたところで停まる事のできるソロツーリングには、ソロツーリングなりの楽しみ方があるものです。
今回は、そういったソロツーリングの特徴を踏まえ、一人でも楽しい!一人だからこそ楽しめる!そんなスポットを紹介していきたいと思います。なお、紹介するスポットについては、走りや食、景色など、重視する事柄によって、ザックリとした場所からピンポイントな場所まで様々なものになっています。
ソロツーリングの魅力&メリットとは?
ソロツーリングの一番の魅力&メリットは、“自由であること”コレに尽きると思います。
具体的には、自分のペースで、好きな場所へ行く事ができ、好きな時に走ることができるという事です。つまり、周囲のペースに合わせる必要が無く、絶景ポイントなど、自分が長居した場所で満足するまで滞在することも可能となるのです。また、食事や休憩をとる、とらないという選択も自由ですし、立ち寄り場所が混雑していた場合などには、あえて立ち寄らないといった選択をする事も自由に決める事ができます。さらに、出発する時間も、帰る時間も自由に決める事ができ、気分次第で途中で帰る事も、目的地を変える事も自由にできます。
そんな自由を満喫できるスポットは数多くあるのですが、あえてお勧めしたいメジャースポットを5つ、挙げていきたいと思います。
景色を楽しむ:夜の都心部(東京都)
“ツーリング”というと、自然豊かな場所や、地方の観光地、あるいは穴場的な場所を想像する事が多いと思いますが、都心部も立派なツーリングスポットになるのです。といっても、観光地やオフィス街が密集する都心部の日中は、人や車で溢れかえっているため、なかなか気持ち良く走る事が難しい場合も多いと思います。特に、初心者が都心部を走る場合、車線数が多く、変則的な交差点も多い都心部の道は、“怖さしかない”といった事も多いでしょう。
そんな都心部の道路であっても21時を過ぎたあたりからは、昼間と異なり車や人の数が減って来て、比較的空いていて走りやすい道へと変わっていきます。そして、元々観光地が密集する都心部ですから、夜景スポットも点在しています。そうした、都心部ならではのスポットを巡り、自分の停まりたいポイントで停まり、休憩や夜景を撮るといった楽しみ方をしてみるのも良いのではないでしょうか。もちろん、橋の上など、駐停車が禁止されている場所については、事前確認が必要です。
走りを楽しむ:金精峠-中禅寺湖-国道122号線(群馬県-栃木県)
関東で走りを楽しむというと、奥多摩が有名ですが、紅葉の時期以外の中禅寺湖周辺は比較的空いている事が多いように感じます。また、金精峠から中禅寺湖に抜ける国道120号線沿いには、華厳の滝を始め、竜頭の滝、湯滝、吹割の滝(金精峠の手前)などの名瀑を見る事ができるスポットも存在しています。
国道122号線は交通量も少ない事が多い快走路です。また、沿道を走る“わたらせ渓谷鉄道”の神戸(こうど)駅近辺では、3月下旬から4月上旬頃に花桃が咲き乱れ、素晴らしい景色を見る事も可能です。ソロツーリングで時間を気にせず走れる場合には、花桃と鉄道車両の共演を見る事もできるかもしれませんね。
食を楽しむ:江の島(神奈川県)
近年は食の流通や保存技術の進歩から、季節を問わず、しかも気軽に、様々な物を食べる事ができるようになっています。しかし、養殖や栽培、及び鮮度を保ったままの保管が難しい食べ物も少なからずあり、そうした食べ物というのは旬の時期にしか食べる事ができなかったりします。
関東では、5月から7月頃に漁獲量が多くなる生シラスが、そうした旬の時期にしか食べる事ができないものの1つです。その理由は禁漁期間(1月1日から3月10日)があるためです。禁漁期間としては短いですが、やはり禁漁期間のある食べ物だからこそ、“生”が有る時期に食べに行きたくなりますよね。天気の良い日に気軽に食べに行く!そんなところも、ソロツーリングの楽しみ方の1つではないでしょうか。
巨大建造物を楽しむ:雷電廿六木橋と滝沢ダム(埼玉県)
秩父方面は、埼玉ツーリングの定番ですよね。しかし、だからこそ、巡りたいスポットも数多くなり、休憩時間が長くなりがちなマスツーリングでは、時間が足らなくなってしまう事も!ソロツーリングでは、そうした心配無く自分のペースで観光スポットを回る事ができますよ。
奥秩父に位置する雷電廿六木橋と滝沢ダムもソロであれば、巨大なループ橋を下から見上げる広場に行ってみたり、上(横)から見下ろせるダムの堤体に行ってみたりと、じっくり見学する事ができます。また、コチラの橋は夜間ライトアップされており、昼間とは違った雰囲気を味わう事もできますよ。さらに、ここまで来たら気分次第で、そのまま山梨県に抜ける事も可能です。
自然と人工物の融合を楽しむ:鋸山(千葉県)
バイクを降りて歩くのを嫌うライダーも多いので、マスツーリングでは、バイクを降りて長時間移動するという企画は立てにくい場合があります。これに対してソロツーリングでは、自分のやりたい事ができるというメリットがあります。
軽登山も、そうしたソロならではの企画の1つです。例えば鋸山(日本寺)は、百尺観音や地獄覗きなど、ライダーが好きな映えスポットも多いのですが、少々歩く距離が長いため、なかなかツーリングで立ち寄る機会が少ないんですよね。軽登山で汗をかいたあとは、温泉に行ってみるなんて事も、ソロツーリングならではの楽しみ方ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?どのスポットも当然、マスツーリングやタンデムツーリングでも楽しむ事は可能です。ソロツーリングは自分のペースや思い付きで、行ってみたり、途中で予定を変更したりという事ができる分、ツーリングの自由度を広げる事ができる事が最大の魅力だと思います。上に挙げたスポットや道を走りながら、近くの魅力的なスポットを探して、新たな目的地として走り出してみるのもソロならではの楽しみ方かもしれません。
投稿者プロフィール
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BMW F900XRとDucati MonsterS2Rでチョイノリからロングツーリング、サーキット走行まで楽しむリターンライダー。
リターン後のツーリングは首都圏内での日帰りをメインとして、美味しい物や良い景色を堪能している。
ご当地"グルメ調査隊"と称してマスツーリングの企画運営なども手掛けることから、バイクの様々な楽しみ方を伝えて行く事を目標としている。
若い頃は、日帰りで埼玉-青森間を往復したことがある、 "自称"やれば出来る男。
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