ツーリングが好きなライダーなら、誰でも一度は「北海道に行ってみたい!」と思ったことがあると思います。
通称「ライダーの聖地」と呼ばれる北海道には、地平線まで続く道、スケールの大きな絶景、ロケーション抜群のキャンプ場など、ライダーの大好物が揃っています。
今回はそんな北海道が好き過ぎて、本州から移住してしまった僕が、初めての北海道ツーリングに最適なおすすめルートを紹介します。
ルートの概要について
今回紹介するルートは、多くのライダーが本州からやってくる「苫小牧フェリーターミナル」から、日本最北端の「宗谷岬」を目指す往復ルートです。
やはりライダーたるものせっかく北海道に来たのなら、愛車と日本のテッペンを目指したいですよね!
ちなみに日数としては3泊4日を想定して、今回は初日〜2日目までのルートを紹介します。
初日:苫小牧→札幌 走行距離約80km
本州からの長距離フェリーは、大抵お昼前後に苫小牧へと到着します。
つまりは北海道ツーリングの初日の活動時間は、事実上半日程度となるので、慣らしの意味も含めて距離は控えめにするのがおすすめです。
ということで、無事にフェリーから下船したら、まずは北の大地の海の幸を「マルトマ食堂」で味わいましょう。
フェリーターミナルからバイクで10分位の場所にある食堂で、名物は「ホッキ丼」と「ホッキカレー」で、どちらもボリューム満点です!

プリップリのホッキ貝を堪能しましょう
お腹が満たされたら次は走りを楽しむために、国道276・453号線と走り継いで「支笏(しこつ)湖」を目指しましょう。
支笏湖までの道は北海道の大自然を実感できますし、道幅の広さと信号の無さにきっと驚くと思います!
そしてライダー定番の休憩スポット「ポロピナイ園地PA」で支笏湖の美しい景色を眺めながらコーヒーを飲めば、あなたも立派なホッカイダーです。

ポロピナイ園地PAはライダーの溜まり場です
北海道は日が落ちると都市部以外は文字通り「真っ暗」になるので、頃合いを見て早めに札幌を目指して出発しましょう。
国道453号線のワイディングを楽しみながら札幌へと向かい、バイクを屋根付きの場所に置かせてくれる「東横イン札幌すすきの南」が初日の寝床としてはおすすめです。
荷物を部屋に置いて身軽になったら、札幌の市内観光と美味しいラーメンを楽しみましょう!
ちなみに個人的には「麺屋 彩未(さいみ)」の味噌ラーメンを推しておきます。

ベタに時計台の観光なんてどうでしょうか?

麺屋 彩未の味噌ラーメンは絶品です

東横イン札幌すすきの南はバイクを軒先に駐輪できます
2日目:札幌→天塩(てしお) 走行距離約250km
初めての北海道の夜を満喫した次の日は、日本海沿いの国道231・232号線、通称「オロロンライン」をひたすら北上します。
その先にあるのは最北端の町の稚内と宗谷岬、つまりは日本のテッペンを目指す旅がいよいよ始まります!
まずは札幌を抜けて国道231号線を走り「西の知床」と呼ばれる秘境「雄冬(おふゆ)岬」を目指すのですが、きっと断崖絶壁に囲まれた海スレスレの道に圧倒されますよ。

断崖絶壁が延々と続く道です

雄冬岬には白銀の滝が見れるPAがあります
秘境めいた雄冬岬を超えると、徐々に開放的な風景へと移り変わっていきますが、そこで現れるのが「増毛(ましけ)町」です。
僕は自他共に認めるフッサフサなので何とも思わないですが、髪の毛が気になるライダーはその地名に反応してしまうとか!?
、、、ここでは髪ではなく歴史のある「増毛駅」を観光して、ノスタルジーに浸る場所なのでお間違い無く。

これが名前がキャッチー過ぎる「増毛駅」です
増毛町を抜けてしばらく走ると国道232号線に突入しますが、ここからがいよいよオロロンラインのハイライト区間です!
綺麗な蒼い海を横目に、ひたすら信号のない道を快走する、、、これで笑顔にならないライダーはきっといないはずです。
途中「とままえだべあー」という駄洒落が効いている、苫前(とままえ)町のライダー定番撮影スポットで写真を撮ったら、次は羽幌(はぼろ)町の「北のニシン屋さん」でお昼にしましょう。
ここでは日本海で撮れたプリップリの甘エビがてんこ盛りの「甘エビ丼」を堪能できますよ。

ここからがハイライト区間です

ここで写真を撮るのがライダーの定番です

見た目も美しい甘エビ丼は絶品です!
羽幌町からフェリーで行ける離島「天売島(てうりとう)」には、絶滅危惧種の「ウミガラス(通称オロロン鳥)」が生息しているので、道路上にはそのモニュメントが設置してあります。
先程の「とままえだべあー」と並んでこちらもライダー定番撮影スポットなので、ここで写真を撮ったら後はひたすら「天塩町」を目指しましょう。
ここにある「鏡沼海浜公園キャンプ場」が今日の寝床ですが、チェックインする前に町の片隅にある「とらや菓子司」で黒いプリンと白いプリンを入手しておくと幸せになれます!
テントを建てて日本海に沈む夕日を見ながら、とらや菓子司のプリンを頬張りながら、北海道初のキャンプ生活をエンジョイしたら、、、3日目はいよいよ「最北端アタック」が待っています!(後編へと続く)

オロロン鳥と記念撮影しましょう

とらや菓子司の黒いプリンと白いプリンは絶品です!

鏡沼海浜公園キャンプ場は快適です