スーパーカブ C125の燃費は68.8km/L(WMTCモード値)で、2024年2月2日(金)時点のレギュラーガソリン平均価格は170.9円。車体価格や電動バイクを含めて考えるとコスパのいいバイクはどんな車種があるでしょうか?
燃費の良いバイクと言えばホンダのスーパーカブが思い浮かびます。レギュラーガソリン1リットルで約70㎞走ることができるのはすごいですね。
最近は電動バイクやハイブリッドのバイクも出てきており、電動バイクは航続距離ではガソリンエンジンに勝てませんが、燃料にかかる費用はかなり抑えられます。
今回は車両の購入コスト(メーカー希望小売価格)、1,000㎞走行するのに必要な燃料コストからコストパフォーマンスに優れた原付一種及び原付二種バイクをご紹介します!
原付一種クラス【10選】
原付一種には、電動バイクも豊富にラインナップされています。
ガソリンエンジン、電動スクーター、電動キックボードなど様々な商品が発売されており、中には購入に際して補助金が出る車種もあります。
今回は任意の10車種を選んでランキング型式で表にまとめました。【EM1e:】と【E-Vino】には、CEV補助金が適用されるので購入コストから補助金額を差し引いています。
※すべての車種を網羅しているわけではないので、是非他にもコスパの良い車種がないか探してみてください!
順位 | 車種 | 燃費(航続距離) | 購入コスト (円) | 1000km走行時の燃料コスト (円) | 総コスト (1000km走行時, 円) |
---|---|---|---|---|---|
1 | ZERO9 | 40㎞/15円 | 149,800 | 375 | 150,175 |
2 | CU mini + | 40km/15円 | 167,800 | 375 | 168,175 |
3 | レッツ | 52.8km/170円 | 178,200 | 3,220 | 181,420 |
4 | タクト | 58.4㎞/170円 | 179,300 | 2,911 | 182,211 |
5 | JOG | 58.4㎞/170円 | 181,500 | 2,911 | 184,411 |
6 | SMART EV | 45km/16円 | 202,400 | 356 | 202,756 |
7 | スーパーカブ | 69.4㎞/170円 | 247,500 | 2,450 | 249,950 |
8 | EM1 e: | 53㎞/15円 | 276,200 | 283 | 276,483 |
9 | E-Vino | 32㎞/15円 | 283,600 | 469 | 284,069 |
10 | MINO | 88㎞/45円 | 299,800 | 511 | 300,311 |
各自治体の電動バイク導入補助金を適用すると更に順位が変動する可能性があるので、お住いの地域で補助金制度があるか確認してみてください。
驚異的な燃費を誇るスーパーカブも、車体価格も含めた総コストでは第7位と言う結果。ただし、電動バイクは道路状況や速度等によってかなり電費が変わるので参考程度に。
以下、トップ3の車種を詳しくご紹介します。
【第1位】SWALLOW|ZERO9
選んだ原付一種クラスで最もコストパフォーマンスが良かったのは、SWALLOWから発売されている【ZERO9】でした。
電動キックボードで、コンパクトに折りたたむことが可能です。折りたたみサイズは【長さ1130mm x 幅200mm x 高さ390mm】。車種によってはクルマのトランクにも十分入ります。
最高時速は40kmで、航続距離は40km。法定速度は時速30kmです。時速30kmで走り続けると1時間20分ほどでバッテリーが切れる計算。
実際にはストップアンドゴーや登り坂もあるので1時間弱といったところでしょうか。バッテリーの取り外しができないので予備バッテリーで航続距離を伸ばせないところはデメリットです。
フル充電にかかる電気代は約15円。通勤通学など日常の足としてならかなり活躍するでしょう。価格は税込みで149,800円です。
【第2位】SUPER SOCO|CU mini +
こちらはSUPER SOCOから発売されている【CU mini +】と言う車種。
最高時速は48km(法定速度は時速30km)で、搭乗者体重57kg にて交通の流れに沿って走行した実測値では航続距離40kmでした。
取外し可能なリチウムバッテリーは3年から5年で寿命が来るので買い替える必要があります。バッテリー単品では税込み84,000円です。
普通のスクーターのように座って乗ることができるので疲労感も少ないでしょう。鍵はスマートキーになっているのでリモコンのボタンを押すだけで起動します。
在庫限りで販売終了なので気になる方はぜひお問い合わせください!価格は税込み167,800円です。
【第3位】スズキ|レッツ
第3位にはガソリンエンジンのスズキ【レッツ】がランクインしました。
燃料タンク容量は4.8Lで、燃費はリッターあたり52.8kmなので航続距離は253.44kmです。一度の給油でより遠くまで行けるのがガソリンエンジンのメリット。
シートした収納にはフルフェイスヘルメット1個分のスペースも有り、便利です。グローブやペットボトルなどの小物が入る便利なインナーラックも装備しています。
価格は税込み178,200円です。
原付二種クラス【10選】
原付二種クラスでも、最も燃費がいいのはホンダのスーパーカブ(C125)です。レギュラーガソリン1リットルあたり68.8㎞走ることができます。
原付二種クラスになると電動バイクはかなり少なくなりますが、こちらもガソリン車・電動キックボード・電動自転車・電動スクーターから10車種を選び、ランキングにしました。
順位 | 車種 | 燃費(航続距離) | 購入コスト (円) | 1000km走行時の燃料コスト (円) | 総コスト (1000km走行時, 円) |
---|---|---|---|---|---|
1 | CD110DX | 60㎞/170円 | 189,000 | 2,833 | 191,833 |
2 | ジョグ125 | 51.9㎞/170円 | 255,200 | 3,276 | 258,476 |
3 | アドレス125 | 53.8㎞/170円 | 273,900 | 3,160 | 277,060 |
4 | VX125 | 70㎞/43.7円 | 288,000 | 633 | 288,633 |
5 | ZERO10X | 60㎞/30円 | 289,800 | 500 | 290,300 |
6 | スーパーカブ110 | 67.9㎞/170円 | 302,500 | 2,504 | 305,004 |
7 | De vida bike | 70㎞/10円 | 322,800 | 143 | 322,943 |
8 | マーベリックS1-1000 | 50㎞/25円 | 341,000 | 500 | 341,500 |
9 | VMOTO F01 | 77㎞/40円 | 419,800 | 519 | 420,319 |
10 | スーパーカブC125 | 68.8㎞/170円 | 440,000 | 2,471 | 442,471 |
電動バイクの充電にかかる電気代は、住んでいる地域や契約している電力会社によっても異なるので一概には言えませんが、カタログ表記を元にしています。
燃費が良かったり、航続距離が長いと言っても限界がありスペックはどの車種も似通っています。ランキング型式にするとどうしても車体価格の安いモデルが上位に来ますね。
原付一種及び原付二種はどれも燃費がいいので、コストパフォーマンスを気にするなら安ければ安いほど良いと言えそうです。
【第1位】ホンダ|CD110DX(国内未発売)
ホンダの【CD110】は、インドで製造されている車両です。こういった並行輸入車は国内発売モデルと比較して価格がかなり安くなっていることが多くあります。
CD110は、車両価格189,000円です。
燃費はリッター当たり60kmで、タンク容量は9.1リットル。満タン給油で546km走ることができます。
リアキャリアは標準装備ですがスクータータイプと違って積載力がないのがデメリット。
【第2位】ヤマハ|ジョグ125
第2位はヤマハの【ジョグ125】。都市部での利便性と快適性を追求したスクーターです。
車両重量は95kgでヤマハの125ccスクーターで最軽量。そしてシート高もヤマハの125ccスクーターで最も低い設計。小柄な方や女性でも取り回しが簡単です。
燃費はリッター51.9kmで、タンク容量は4リットル。満タン給油で207.6km走ることができます。コンパクトな設計と優れた燃費性能は、日常の通勤や買い物など、都市での短距離移動に最適!
価格は税込み255,200円です。
【第3位】スズキ|アドレス125
第3位はスズキの【アドレス125】。都市部での通勤や通学、日常の移動に最適で、快適な乗り心地と経済性を兼ね備えた人気のスクーターモデルです。
ゆったりとしたシートは、大きくフラットな作りでタンデムにも十分な広さと快適性。シート下には容量21.8Lの収納スペースと、左右に1つずつヘルメットホルダーも装備しています。
燃費はリッターあたり53.8kmで、タンク容量は5リットル。航続距離は269kmです。
価格は税込み273,900円。
まとめ
原付一種クラスでは、バイクの免許を持っていない人もターゲットになっており多くの需要が見込まれるため電動バイクの種類も豊富で価格も抑えられている印象です。
ランキングを作っても電動キックボードや電動スクーターがランクインしていました。
原付二種クラスでは、バッテリー容量が大きくなることも原因として考えられますが、まだまだ電動バイクの価格が高い印象。安くても4位のVX125、5位のZERO10Xで29万円弱です。
原付一種、原付二種ともに、燃費の良いスーパーカブシリーズも、車両価格を含めた今回のコスパランキングでは下位の方に位置していました。
コストパフォーマンスは燃費だけでは判断できません。車両価格も考慮して計算しましょう。
ただし、電動バイクは数年に一度バッテリーの交換に数万円単位でお金がかかったり、ガソリンエンジンのバイクでは定期的にオイル交換等の維持メンテナンス費用がかかります。
一概にどちらのほうがお得かは判断できませんので、ご自分の生活スタイルなどに応じてお気に入りの1台を見つけ、長く乗るのが一番お得になるでしょう。
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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