岐阜県は本州のほぼ中央にある県で、周りを7つの県に囲まれた内陸県です。乗鞍岳などの山々に、世界遺産の白川郷など、絶景を楽しめる有名なツーリングスポットがあることでも知られています。一度は行ってみたい、岐阜県のおすすめツーリングスポットとルートをご紹介します。
岐阜県ツーリングをおすすめする理由
実はアクセスしやすい地域
岐阜県は本州のほぼ中央に位置し、面積は全国第7位の広さを誇ります。縦に長めの形をしているので、北陸からはもちろん、中部地方や関西方面からでも訪れやすい地域です。
山と川の多い自然溢れる地域なため、アクセスしにくいと思われることもあります。しかし国道や県道がしっかりと整備されていて、山奥の方でも二車線で快適な道路が通っていて、ライダーが楽しめる快適な道が多く存在します。
観光名所が多い
観光名所が多いのも岐阜の魅力です。世界遺産の白川郷集落や、下呂温泉、郡上八幡城、また飛騨観光の定番といえる高山の古い町並など、有名な場所が満載です。自然の中で景色やBBQ、ものづくり体験などを楽しめる施設が多いのも魅力となっています。
楽しめる山道
岐阜は、山の多い地域ならではの高低差やワインディングが楽しめる快走路がたくさんあるのが大きな魅力です。自然いっぱいの景色も美しく、四季折々の絶景を見られるので、観光名所に立ち寄るだけではなく、道を走ることそのものが目的にできるようなツーリングスポットです。
岐阜の立ち寄りたいおすすめツーリングスポット
岐阜城
岐阜城は、岐阜県岐阜市の金華山(きんかざん)山頂にある城で、織田信長の天下統一の拠点となったとされ、岐阜の象徴として親しまれています。
標高329mという国内にある城の中でも屈指の高さにあり、楼上からの眺望は絶景です。岐阜城は金華山山頂にあるので、岐阜公園から出ている金華山ロープウェーで向かいます。
馬籠宿(まごめじゅく)
岐阜県中津川市の馬籠宿は、石畳が敷かれた坂に沿った宿場町で、馬籠地域の中心部を江戸初期に開通した街道中山道が通っています。
中山道は江戸時代の五街道のひとつで、木曽を通るため木曽路とも呼ばれていて、馬籠宿は長野県の妻籠宿とともに観光客が多く訪れる場所です。石畳の両側にお土産物屋が並び、坂の横にある水車小屋は特に人気スポットとなっています。
養老の滝
養老の滝は養老公園内にあり、岩角を打って流れ落ちる様子が美しい滝で、日本の滝百選に選定されています。養老公園では養老天命反転地というアートや自然を楽しめるテーマパークがあり、他にもキャンプ場や、食事や買い物できる施設があり、一日を通して楽しめます。
郡上八幡城
郡上八幡城は、郡上八幡市街地の北東にある八幡山の頂に位置する城で、紅葉の名所としても有名です。木造で造られた郡上八幡城の擬似天守は、現存する木造再建城としては日本最古として知られています。
木造の天守の内部では、郡上八幡城ゆかりの所蔵品が多数展示されています。最上階は展望フロアとなっていて、城下町や奥美濃の山並みを一望することができます。
モネの池
岐阜県関市板取に位置する根道神社参道脇にある「名もなき池(通称モネの池)」。透明度の高い湧水に、睡蓮の浮かぶ水中を鯉が泳ぐ姿は美しく、フランスの絵画の巨匠クロード・モネの絵画「睡蓮」のようだと話題になっています。特に初夏で睡蓮の花が咲く時期は絶景です。
白川郷
白川郷は合掌造りの集落で、昭和51年に国の重要伝統的建造物群保存地区として認定され、平成7年にはユネスコの世界遺産に登録された名所です。合掌造り家屋59棟に、寺院の本堂や神社の鳥居、水路など、歴史的な景観がそのまま維持され、まさに日本の原風景を楽しむことができます。
下呂温泉
下呂温泉は、草津温泉・有馬温泉と並ぶ日本三名泉のひとつで、江戸時代から湯治場として栄えてきた温泉です。源泉温度最高84℃のお湯は美人の湯と呼ばれており、リウマチや神経痛を癒し、美肌効果が期待できるとされています。レトロな町並みの温泉街は、散策して食事やお茶を楽しんだり、立ち寄り湯や足湯で疲れを癒したりできます。
平湯温泉
平湯温泉は岐阜県と長野県を結ぶ、安房トンネルの岐阜県側の玄関口に位置する温泉で、奥飛騨温泉郷の中でも最も古く歴史ある温泉と言われています。宿泊施設がたくさんありますが、日帰りで利用できる立ち寄り湯や足湯もあり、ツーリングの疲れを癒すことができます。
新穂高温泉
新穂高温泉は岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷のひとつで最も奥にあり、北アルプスが間近に眺められる雄大な自然の景観が自慢の温泉地域。宿泊施設の立ち寄り湯や日帰り温泉がたくさんあり、特に新穂高の湯は自然を楽しみながら入れるワイルドな露天風呂。水着の着用OKなので女性も入れます。温泉街ではグルメや買い物を楽しめるほか、周りには自然を楽しめる施設が多く、登山客も多く訪れます。
新穂高ロープウェイ
新穂高ロープウェイは、気軽に標高2,000mを超える北アルプス(飛騨山脈)の雄大な景色を眺められる、日本で唯一の2階建てロープウェイ。各駅には食事や買い物・露天風呂・足湯・自然を楽しめる施設などがあり、それぞれに楽しめます。西穂高口駅屋上にある山頂展望台からの眺めは360°見渡せるパノラマで、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に二つ星として掲載されました。
飛騨高山 古い町並
飛騨高山の古い町並とは、城下町の中心で商人町として発達した上町、下町の三筋の町並みのこと。国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、出格子の連なる軒下には用水が流れており、駄菓子屋さんや酒屋、伝統工芸のお店、飛騨牛串焼きやコロッケ・だんごなどの食べ歩きのお店、グルメが楽しめる料理店、また地域に根ざした骨董屋や文具店などが立ち並ぶ有名な観光スポットです。
御母衣(みぼろ)ダム
庄川を堰き止めて造られた御母衣ダムは、日本初の岩石や土砂を積み上げて構築する形式のロックフィルダム。堰堤の一部が展望台になっていて、御母衣湖の静かな湖面の眺めは絶景スポットとなっています。御母衣湖畔の展望台にある2本の樹齢500余年といわれる巨桜は、御母衣ダム建設の際に沈む運命だったものを世界史上例を見ない大移植事業を経て移されたもので、荘川桜と呼ばれて親しまれています。
北アルプス大橋
北アルプス大橋は、新穂高温泉の中尾高原から新穂高ロープウェイ第2乗り場へ向かう鍋平高原を結ぶ、全長150m高さ70mの大橋です。ドライブルートとしても人気で、特に新緑や紅葉の頃には錫杖岳や笠ヶ岳など美しい山々を見ることができます。橋を散策する際には他の自動車などに配慮して、隣接する北アルプス展望園地駐車場を利用するようにしましょう。
岐阜関ヶ原古戦場記念館
関ヶ原は慶長5年(1600年)、天下分け目の戦いが繰り広げられた場所。岐阜関ヶ原古戦場記念館はこの歴史について知り、体験できる施設です。1階はシアター、2階は展示や体験コーナーで、5階には古戦場全体を見渡せる室内展望台があります。記念館には歴史・戦国グッズや岐阜県産品が購入できるショップが隣接されています。
虎渓山永保寺(こけいざんえいほうじ)
虎渓山永保寺は岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺院です。景色が中国廬山の虎渓に似ていることから虎渓と山号がつけられたとされています。観音堂や開山堂は国宝、庭園は国の名勝に指定されていて紅葉の名所であり、本堂の前には市の天然記念物の樹齢700年の大イチョウと灯籠があります。
うだつのあがる町並み
うだつのあがる町並みとは、小倉山城の城下町にあたり、日本三大和紙のひとつ美濃和紙の産地として、江戸時代から明治時代にかけて栄えた商家や紙問屋などの家々が並ぶ町並み。国の伝統的建造物群保存地区に選定されています。うだつとは火災の類焼を防ぐために屋根に作られた防火壁のことで、町並みを歩けば様々なデザインのうだつを眺めることができます。町並みを散策し食べ歩きを楽しんだり、和紙のワークショップを体験したり、おみやげを購入したりできます。
長良川うかいミュージアム
長良川うかいミュージアムは、岐阜市を代表する伝統文化である長良川の鵜飼を分かりやすく紹介してくれる施設です。鵜飼(うかい)とは鵜匠が鵜という鳥を操って魚を捕える漁法で、およそ1300年の歴史があります。木曽川水系の一級河川である長良川で行われる鵜飼は、毎年5月11日から10月15日までの期間中に行われています。近くには長良川温泉街があり、日帰り湯や足湯、風情ある旅館と格子造りの古い町並があります。
ひるがの高原
ひるがの高原は岐阜県郡上市高鷲町にある高原で、自然を満喫できるレジャーランド。手作り体験や動物とのふれあいができる牧歌の里、キャンプや川遊び、BBQや釣りなどができるパークにアクティビティが楽しめるひるがのピクニックガーデン、日帰り温泉、レストラン、自然を散策できる公園や植物園など、雄大な景色を眺めながら様々な楽しみ方ができます。
岩谷ダム(東仙峡金山湖とうせんきょうかなやまこ)
岩屋ダムは、岐阜県下呂市、一級河川の木曽川水系馬瀬川に建設されたロックフィル式ダム。岩屋ダム周辺の山々の紅葉は飛騨美濃紅葉33選に指定されていて、湖畔では四季を通じて様々な景観が楽しめ、ツーリングコースとしても人気です。
恵那峡(えなきょう)
恵那峡は、岐阜県恵那市と中津川市を流れる木曽川中流の渓谷で、木曽川をせき止めて作られた大井ダムによってできた景勝地です。恵那峡には豊かな自然が広がり、両岸には奇岩や怪石が立ち並び、春の桜や秋の紅葉など自然の美しい観光スポットです。
岐阜の走りたいおすすめの道
せせらぎ街道
せせらぎ街道は、岐阜県郡上市八幡町城南町から明宝地域を抜けて、高山市清見町に至る約64キロメートルのコース。せせらぎの名の通り川沿いを走るコースで、新緑の白樺林や西ウレ峠の紅葉など、季節ごとに大自然を満喫できます。
整備されていて路面はしっかりしており、急カーブもなく、道沿いには道の駅や温泉などもあり、のんびりと楽しめます。
やまびこロード
やまびこロードは岐阜県郡上市内をはしる37kmほどの農村道で、R156の郡上大和からひるがの高原方面に抜ける裏道としてライダーがよく使うルート。アップダウンやヘアピンカーブなどがあり、バイクだからこそ楽しめる道。国道であり、路面があまり良くない箇所もありますが、ほとんどはよく整備されています。
桜街道
美並ICより国道156号を北上すること5分、約500mにわたってソメイヨシノがあり、春の満開時には国道を通るドライバーの目を楽しませてくれます。この桜は、1965年の国体開催に向けて地元深戸地区の人々により植樹されて、育てられてきたものです。(マップは美並ICから5分・深戸(ふかど)の桜並木まで)
飛越峡合掌ライン
飛越峡合掌ラインは、岐阜県の御母衣湖と富山県の砺波市をつなぐ区間の通称。世界遺産に登録された合掌集落白川郷・菅沼・相倉(あいのくら)の3つの集落を結ぶ国道156号線のことです。橋梁やトンネルなど道の整備がされている快適なルートとなっています。蛇行する庄川を越えながら県境を何度も越えつつ、白川郷の五箇山の合掌造り集落のある通り沿いを抜け、絶景を眺めながら走ることができます。
まとめ
岐阜県は、山と川に囲まれた地域であり、高低差やワインディングを楽しめる快走路が多く、ツーリングにおすすめの地域です。観光名所も多く、走りながらでも目に入る楽しめる山々の景色や大自然は雄大で素晴らしいものです。
安全のためにも走るときはライディングに集中し、観光スポットでは駐車場にしっかりバイクを停めて楽しむようにしましょう。何度でも訪れたくなる場所と道路の多い岐阜県に、ぜひツーリングに出かけてみてください。
投稿者プロフィール
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GPZ750R改に乗っているねこにんじゃと申します。
ライターでイラストレーターです。
「おすすめグッズを知りたいけど面倒だから誰かまとめて」
「整備について知りたいけど難しいから簡単に知りたい」
などなどのバイクライダーの希望をかなえます。
バイクライフがより楽しくなるような情報を、できるかぎりわかりやすくお届けしていきます。
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