パープルセーバーを知っていますか? パープルセーバーは、三角停止板の代わりに使用できる、コンパクトで軽量な停止表示灯です。三角停止板の代替えとして、道路交通法に適合しているます。
バイクに乗っていると、故障や事故など、予期せぬトラブルに遭遇することがあります。そんなとき、後続車に自分の存在を知らせるためには、三角停止板を置くのが一般的です。
しかし、三角停止板は大きすぎて持ち運びが不便だったり、設置場所が限られたりするなどのデメリットがあります。
そこで注目されているのが、小型でコンパクトなパープルセーバーです。特にバイクの場合は、小型のほうがいいですよね。
本記事では、パープルセーバーの特徴や使い方、おすすめの製品などを紹介します。
あわせて、緊急時に使えるアイテムも紹介しますので、パープルセーバーや緊急時用のアイテムをツーリングの必携アイテムに加えておきましょう。
パープルセーバーとは、バイクで困ったときに使うアイテム
パープルセーバーはバイクの故障や事故など、緊急時に自分の存在を周囲(特に後続車)に知らせるために使います。三角停止板の代わりに使用でき、道路交通法にも適合する製品です。
パープルセーバー最大のメリットは、コンパクトで軽量なことです。パープルセーバーは大きい三角停止板にくらべはるかに小型で、ポケットに入れても邪魔にならないほど小さい製品も販売されています。
また、パープルセーバーは、LEDライトと集光レンズを組み合わせることで、遠くまで明るく光らせることができます。そのため、夜間や視界不良時でも、後続車に確実に存在を知らせることができます。
パープルセーバーは、バイクに乗っているなら必ず持っておきたいアイテムです。いざというときに役立つだけでなく、自分の身を守ることにもつながります。
パープルセーバーのメリット
- コンパクトで軽量
- 車両のミラーに取り付けられる
- LEDライトと集光レンズで遠くまで明るく光る
- 道路交通法に適合
これらのメリットにより、パープルセーバーは、バイクの故障や事故などの緊急時に、後続車や周囲に自分の存在を知らせることができます。
パープルセーバーの使い方
パープルセーバーの使い方は簡単です。
- パープルセーバーの電源を入れる
- パープルセーバーをバイクのタンクなどに置く
- またはパープルセーバーが後続車から見える位置に設置する
電源を入れてからの点灯持続時間は、パープルセーバーにより違います。たとえば、エーモンのパープルセーバーは連続5時間点灯可能です。
おすすめのパープルセーバー
パープルセーバーは、自動車用品やバイク用品を多く製造販売しているエーモン工業の製品です。エーモン工業のパープルセーバーは道路交通法施行規則に適合しています。
エーモン工業 パープルセーバー
単4乾電池4本で最大5時間使用できます。コンパクトなサイズで持ち運びにも便利です。道路交通法施行規則に適合しており、緊急時に使用可能です。
強力マグネットで、バイクのタンクにくっつけて使えます。もちろん、車にも使用可能です。
エーモン工業 パープルセーバー Moto
パープルセーバー Motoはバイク用に特化した製品で、特徴はそのサイズです。厚さ26mm×縦39mm×横68mmと手のひらサイズで、持ち運ぶ際にかさばりません。
緊急時はバイクのミラーに取り付けて使えます。単4電池3本で最大14時間連続使用可能です。
エーモンのパープルセーバーは、いずれもコンパクトで軽量ながら、LEDライトと集光レンズを組み合わせることで、遠くまで明るく光らせることができる優れた製品です。
パープルセーバーの注意点
- 夜間や視界不良時など、後続車に確実に存在を知らせたい場合は、複数個用意しておく
- パープルセーバーを設置する場所は、後続車から見える位置にする
- パープルセーバーの電源(電池など)の残量を使用前にチェックする
特に注意すべきは、電源の残量です。乾電池の残量をチェックしましょう。いざというときに、電池がなくて使えなくては意味がありません。予備の新品電池を用意するのがベターです。
パープルセーバー以外のバイクで困ったときに使うアイテム
パープルセーバーは、緊急時に自分の存在を周囲に知らせるためのアイテムです。では、実際に「困った」状況でほかにどういったアイテムが役に立つのでしょうか?
この章では「困った」状況を解決できるアイテムを紹介します。
緊急時は、バイクの車載工具で助かる!
バイクに車載工具は積んでいますか? いつ、どこで、何があるか分かりません。もしもの際の緊急時に役に立つのが車載工具です。もしものときに備えて、バイクに積載しましょう。
バイク用 車載工具17ピースセット(デイトナ)
デイトナの車載工具17ピースセットは、ドライバー(プラス・マイナス)、プライヤー、プラグレンチなど必要最低限な工具のセットです。ツーリング先での「困った」に対応できるツールが含まれています。
筆者の「困った」が車載工具で救われた経験談
筆者はツーリング先で車載工具に救われた経験があります。愛機カワサキ250TRのリアドラムブレーキステーの固定用ボルトが走行中に外れて、ステーの片側が落ちて地面に接触し始めました。このままでは、危険で走れません。
そこで筆者は、キーホルダーの丸カン(リング)をプライヤー(愛機に積載している純正車載工具)で細工し、ボルトの代用として応急処置したのです。
このときばかりは「車載工具、積んでてよかったー」と思いました。車載工具は、やっぱり重要ですね。
パンクの時、どうする?
ツーリング先のパンクは怖いですよね。泊りがけなど長距離ツーリングに出る際は、パンク対策アイテムもそろえておきましょう。
チューブレスタイヤ用パンク修理キット(デイトナ)
釘などでパンクしたタイヤの穴を補修材と接着剤でふさぎ、付属のエアボンベで空気を入れてパンク修理完了。ただし、チューブレスタイヤ専用なので、チューブタイヤには使えません。ご注意を。
携帯用空気入れ(キジマ)
空気圧が足りないままの走行は危険です。パンクを修理して空気圧が足りないときは、携帯用空気入れでエアを入れましょう。キジマの携帯用空気入れは高さ26cmmとコンパクトサイズ。手動だから、電池切れの心配をせずに使えて便利です。
タイヤゲージ800Kバー型(SK-11)
持ち歩くのに便利な、ペン型で細身のタイヤゲージ。パンク修理したあとの空気圧チェックは必須です。普段の空気圧チェックにも重宝します。筆者も同じタイプのタイヤゲージを愛用しています。
そのほかの緊急時お助けアイテム
ガス欠や転倒などの緊急時に役立つお助けアイテムたちも紹介します。
ガソリン携行缶(メルテック)
「ガス欠で困った」に備えるなら、ガソリン携行缶です。メルテックのガソリン携行缶は消防法に適合している製品で、ガソリンが1L入ります。
ただし、給油の際はガソリンスタンドで身分証明書を提示し、ガソリンスタンドの店員さんにガソリンを入れてもらわなくてはなりません。携行缶に自分でガソリンを入れるのは、違法となるのでご注意ください。
エマージェンシー レバー&ペダル補修キット(ケメコ)
ケメコのエマー ジェンシーレバー&ペダル補修キットは、転倒などで折れてしまったシフトレバーやクラッチレバーなどを応急処置でとりあえず使えるようにできる補修キットです。
折れてしまったレバーにキットをしっかり固定して使います。ただし根元から折れてしまっていたら、使えない場合があるので注意が必要です。
バイクで困ったときのために、パープルセーバーやお助けアイテムをそろえよう!
ツーリング先では、いつ、何が起こるかわかりません。あまり考えたくはありませんが、走行不能になったときにライダー自身の身を守るためにもパープルセーバーがあれば安心です。
また、不測の事態に備え、車載工具やパンク修理キットなども用意しておけば救われる場合があります。
自分自身のためにも、ぜひこの機会にパープルセーバーやお助けアイテムを用意してみてはいかがでしょうか。
この記事が読者の皆さまのお役に立てばうれしいです。ライダーの皆さんのバイクライフを応援しています。
投稿者プロフィール
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熊本県在住。生まれも育ちも熊本。
阿蘇をこよなく愛する生粋の熊本人。
昭和の時代に限定解除し、原付/中型/大型の所有歴あり。
現在の愛機はKawasaki 250TR。
愛機250TRで一日500km(下道)を走破することもある、元気おやじライダー。
「安全第一、無事帰る」をモットーに、今も安全運転を模索しながら走り続けている。
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