「デニム」は海外でその丈夫な生地が注目され、作業着として使用されていた歴史を知っている方は多いのではないかと思います。
現代では、「デニムパンツ」や「ジーンズ」はファッションのひとつであり、最もポピュラーなパンツですよね。
バイク乗りにとっても、この丈夫でファッション性も高い「デニムパンツ」「ジーンズ」は必要必須アイテムです。
「デニム」や「ジーンズ」について説明しながら、バイク乗りにおすすめする「デニムパンツ」「ジーンズ」を紹介していきます。
デニムとジーンズの違い
引用:Unsplash
ここでは普段の生活の中で普通に耳にする「デニム」「ジーンズ」についてその違いを少し説明していきます。
現代に於いては「デニム」ですべて通用しますが、ファッションの豆知識として知っておくとちょっとカッコいいのではないでしょうか?
「デニム」とは
「デニム」とは、生地の種類のことを指します。この「デニム」という言葉は、フランス語の「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nîmes )」が語源とされて、本来はニーム産のセルジュ(サージ生地)を意味しているのです。
また、布地は産地の名で呼ぶ習慣もあることから「セルジュ」が無くなり産地を表わす「ドゥ・ニーム(de Nîmes )」が「デニム(denim)」へと変化したと言われています。
しかし、「セルジュ・ドュ・ニーム」はウールや絹を使用した織物であり、デニム生地とは異なる織物であったにも関わらず、なぜ「デニム」の語源になったのかは実はよくわかっていないのです。
「ジーンズ」とは
「ジーンズ」とは、一般的にはデニム生地やその他の綿生地で生産されたカジュアルなズボンやスカートを指します。
この「ジーンズ」という言葉は、イタリアの港町「ジェノバ」に由来します。上記で説明した「デニム」の語源である「セルジュ・ドュ・ニーム」は、このジェノバ港から世界各国に輸出されていました。
当時のフランス語では、「ジェノバ」を「ジェーヌ(Gêne)」 と表現し、これがアメリカに渡り英語では「ジーン(Jean)」と表現され、この生地で作られるズボンを「ジーンズ(Jeans)」と呼ばれるようになりました。
また、ジェノバから運ばれてくる船の船員たちが履いていたズボンの素材もしくはズボンそのもののことを「ジェノバ製」という意味の「ジェンズ(Gênes)」が、アメリカに渡り「ジーンズ(Jeans)」となったという説もあります。
「ジーパン」とは
また「ジーパン」というのは第二次世界大戦の終戦直後に日本人が命名した和製英語です。これには「ジーンズと呼ばれる生地で作られたパンツ」だからとうい説と、「G.I.(アメリカ兵の俗称)が穿いていたパンツ」だからという説などがあります。
しかし、当時「ジーンズ」という言葉自体が世間に浸透していなかったため、現代では後者の「G.I.が穿いていたパンツ」の説の方が有力視されています。
バイク乗りにおすすめするデニムパンツとは
引用:Unsplash
デニムパンツといっても様々なモノが市場にはありますよね。では、バイクに乗る時にどんなデニムパンツが良いのでしょうか?
市場にはバイク専用を謳っているデニムパンツもたくさんありますので、それはバイクに乗るを前提に開発されたモノであるため、ほとんどのモノは選択しても間違いがありません。しかし、ここでは敢えて「バイク専用ではない」を前提におすすめさせていただきます。
デニムには、生地の重量を示す単位としてoz(オンス)が使用されますが、ozという表記を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。これは生地の厚さの目安になります。数字が大きいほどデニム生地が重いということであり、生地が厚いことを意味するので、厚いほど丈夫という事になります。
また、「ダブルニー」と呼ばれている加工は膝部分に当て布をして、生地を二重にして補強することで衣類の強度補強がしてある仕様です。他にも「ケブラー」と呼ばれるアメリカのディポン社が開発した超高機能繊維を配合したデニム生地を使用したものも存在します。
このように、バイク乗りにおすすめするデニムパンツは、ファッション性だけでは無く、安全性を考慮したデニム生地の頑丈さがポイントとなります。
また、スソの採寸の際にはデニムの縮み具合、バイクに跨った時を想定して少し長めにしておくのもポイントです。お店の人に相談してみるのも良いでしょう。
カットせずにおしゃれにロールアップもおすすめです。
※ケブラーは同じ重さの鋼鉄と比べて5倍の強度を持つと言われています。
おすすめ商品
ここでは、上記の条件から筆者の好みで「おすすめ商品」を選定して紹介しています。
児島ジーンズ 21oz WIDE DENIM RNB-1221W
引用:YAHOO!ショッピング
参考価格:15,400円(税込み)
繊維の町、岡山県倉敷市児島から「児島人」の職人魂にリスペクトを込めて立ち上げられた「KOJIMA GENES」の21ozデニムを使用した、ヘビーオンスジーンズです。
極厚の21ozのヘビーオンスがゆったり穿けるワイドシルエットのジーンズで、バイク乗りにとっても丈夫さとファッション性を併せ持ったおすすめアイテムです。
児島ジーンズ 13oz KEVLAR MIX CARGO DENIM RNB-1217NS
引用:YAHOO!ショッピング
参考価格:20,900円(税込み)
こちらも「KOJIMA GENES」から、高強度のケブラー糸を織り交ぜた13ozのケブラーミックスデニムに、新素材の柔軟性を持たせたストレッチケブラーミックスデニムを使用したカーゴタイプのジーンズです。
膝の部分にはケブラーデニムを重ねたダブルニー仕様で、ダイヤモンドステッチが入り耐久性と摩耗性、更に柔軟性も併せ持ち、デザイン的にも非常におしゃれに仕上がっています。
バイク乗りにもおすすめのジーンズです。
TROPHY CLOTHING 15TH ANNIVERSARY 1606 W KNEE STD DIRT DENIM
引用:YAHOO!ショッピング
参考価格:28,600円(税込み)
「古さの中に新しさを求める」をコンセプトに、1950年代以前のワークウェアをリスペクトし、現代の技術でより品質を高め、職人が手間を惜しまずに作り上げた洗練されたアイテムを世に送り出す「TROPHY CLOTHING」から、「15周年アニバーサリー1606 ダブルニー スタンダードDIRT DENIM」ジーンズです。
「DIRT DENIM」は、その名が示す通りの舗装される前の路面を連想させる凸凹感のあるデニムで、独自の技法でデニム独特の素材感を出し、長年培った職人技術で織り込まれています。
14.5ozセルビッチデニムのダブルニー仕様となっており、バイク乗りにもおすすめの1本です。
TROPHY CLOTHING 1603W W KNEE MECHANIC OVERALLS
引用:YAHOO!ショッピング
参考価格:39,600円(税込み)
同じく「TROPHY CLOTHING」から、「1603W W KNEE MECHANIC OVERALLS」です。
その昔、労働者たちが愛したオーバーオールです。当時は10ozのものが主流であったのに対し、14.5ozの「DIRT DENIM」で製作されています。
少しゆったり目の現代的なオリジナルシルエットで製作し、「1603W」はダブルニー仕様で耐久性を強化してあります。
オーバーオールは、バイク乗りにも非常にマッチするアイテムでおすすめです。
IRON HEART 805 21oz EXTRA HEAVY DENIM OVERALLS
引用:YAHOO!ショッピング
参考価格:36,652円
「古き良きアメリカのLIFE STYLEに尊敬と憧れを込め」をコンセプトにバイク乗りの為のアイテムを作る「IRON HEART」から「805 21oz EXTRA HEAVY DENIM OVERALLS」です。
従来10ozから11ozのデニムが使用されるオーバーオールを、バイク乗りのために21ozで仕立られています。
ダブルニー仕様で21ozを2枚重ねすることにより42ozと極厚で、後ろポケットの裏側にはアイアンハート伝統の力布前面張り強度がアップされています。
バイク専用を謳っているわけではありませんが、バイク乗りのことを考えて製作されたオーバーオールです。
まとめ
「2022年版 バイク乗りにおすすめのデニムパンツ・ジーンズ 【まとめ】」ということで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回はデニムについて少し詳しく説明してきましたが、「ジーンズ」はまだまだ奥が深いファッションアイテムです。本物の「ジーンズ」は、穿き込むことで自分の体にマッチしたシワや色の落ち方をしていくので、買ってからがスタートであり、楽しみでもあります。
革製品と同じく「エイジング」を楽しめる「ジーンズ」は、バイク乗りにとって最高の相棒となってくれることでしょう。
楽しんでここまで読んでいただけたのであれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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投稿者プロフィール
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バイク大好きで30年近く乗っています。
バイクのメンテナンス・カスタムは、ほぼ自分ですべてやります。
愛知県在住でツーリングも大好きです。
◇バイク保有経歴
ゼファー400(マフラーはモリワキのワンピース搭載)
⇒ボルティ(カフェレーサーフルカスタム)
⇒Roiyal Enfield Bullet350
⇒エストレヤ(カフェレーサー・CRキャブ搭載)
⇒GN125H(カフェレーサカスタム進行中・現在所有)
読者のみなさんが【楽しめる記事・役に立つ記事】をお届けします。
よろしくお願いします。
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