クルーザーやアメリカンタイプのバイクは乗車姿勢がラクなので初心者にも扱いやすくおすすめです♪
中型のクルーザーやアメリカンスタイルのバイクは、その魅力的なデザインと乗り心地の良さで、多くのライダーに愛されています。
特に初心者にとっては、ラクな乗車姿勢と車体の取り回しやすさ、スタイリッシュな見た目が魅力的な選択肢となるでしょう。
この記事では、バイク歴14年で乗り継いできた5台のバイクの内、3台がアメリカンタイプだった筆者が、初心者にもおすすめな中型クルーザー&アメリカンバイクを国産車と輸入車に分けて紹介していきます。
クルーザー&アメリカンバイクの特徴
クルーザー&アメリカンバイクは、低重心と長いホイールベース、リラックスできるライディングポジションが特徴です。
一般的に、幅広いシートと足を前に伸ばすスタイルのフットポジションが採用されており、長時間のツーリングでも疲れにくい設計となっています。
市街地での街乗りから長距離ツーリングまで幅広く対応可能。デザイン面では、クラシカルで重厚感のある外観が魅力的で、多くのライダーから支持されています。
国産クルーザー&アメリカン(現行車)
免許を取り立てのバイク初心者さんが手を出しやすいメーカーはやはり日本車なのではないでしょうか。
ディーラーも各県にたくさんあり、購入するにもメンテナンスするにも、面倒を見てくれるショップがたくさんあるというのは魅力的です。
まずは現行の新車で買える中型のクルーザー&アメリカンバイクを紹介します。
ホンダ レブル250
ホンダのレブル250は、老若男女問わず人気があります。ロースタイルで足つきもよい、水冷シングルエンジンのクルーザーバイクです。
車体の基本構造はレブル500と共通。エンジンはCBR250R用がベースとなっています。
2020年型からは、アウターレンズ内に4眼LEDが配置されたヘッドライトが採用されました。シンプルな小型反転液晶メーターも白色バックライトが採用されていて非常に見やすいです。
価格は通常モデルが税込み610,500円、Sエディションが税込み649,000円です。
カワサキ エリミネーター400
カワサキのエリミネーターは、水平基調の造形が特徴的な水冷二気筒の400ccエンジンを搭載したクルーザーです。
このエンジンはニンジャ400のものがほぼそのまま流用されています。2024年3月には、カワサキプラザ専売モデルも発売され、こちらには前後ドラレコとUSB電源ポートも装備されていて便利です。
また、ヘッドライトカウルが標準装備されたSEモデルには、ミツバサンコーワ製の前後ドラレコが標準装備。
それに加えてフォークブーツ、ステッチ仕上げのツートーンシート、防水設計のUSB電源ポートもついています。クラシカルな印象がより強くなりました。
価格は通常モデルが税込み814,000円、プラザエディションが税込み869,000円、SEモデルが税込み913,000円となっています。
国産クルーザー&アメリカン(絶版車)
現在はラインナップにない絶版車もまだまだ人気です。古いバイクはメンテナンスに気を使うこともあるかもしれませんが、日本車は故障も少なく安心して乗り続けることができます。
ただし、部品の供給が続いているかどうか、純正部品がない場合は社外品で対応可能かどうかは確認した方が良いでしょう。
ここからは250cc、400ccの絶版クルーザー&アメリカンバイクをご紹介していきます。
ホンダ V-TWIN MAGNA
ホンダのV-TWIN MAGNAは、【SPIRIT OF THE PHOENIX】の考えのもと各部の開発が進行。大型車イメージの走行感を演出するために、以下の3点が開発要件として掲げられていました。
V-TWIN MAGNA開発要件
- ゆったり、おおらかな解放感を味わえるライディングポジションと操縦性
- 低・中速域で小気味よいカスタムパルスの得られるパワーユニット
- ストレスなく吹き上がり、解放感の感じられる高速域でのクルーズ走行
水冷 DOHC 4バルブ 90度V型2気筒の249ccエンジンを採用し、低・中速域でのトルクアップを図るための大幅なリファインを施されています。
低くフラットなワイドハンドルによってゆったり、堂々としたライディングポジションと、加減速時にライダーをしっかりとホールドするスポーティさ、小気味よい鼓動感を味わうことができます。
年式や走行距離、車両の状態にもよりますが中古相場は20万円から80万円といったところです。
ヤマハ ドラッグスター250
ドラッグスター250は、2000年6月に登場したヤマハの250ccクラスのアメリカンクルーザーです。
ドラッグスターシリーズの最小排気量モデルで、248ccの4ストローク空冷OHC2バルブ60°V型2気筒エンジンを搭載しています。
シート高が670mmと低く設計されているため、足つき性が良く、バイクのコントロールがしやすいのも特徴。
60km/h走行時の燃費も51.0km/Lと経済的で、年齢や性別を問わず幅広い層に人気があり、長く愛され続けているモデルの一つとなっています。
中古相場は30万円から80万円前後といったところです。
ホンダ スティード400
ホンダのスティード400は1988年にデビューし、日本のアメリカンバイク市場に大きな影響を与えたモデルです。若者を中心に人気を集め、アメリカンバイクブームの火付け役となりました。
スティード400は、399ccの水冷4ストロークOHC3バルブV型2気筒エンジンを搭載しており、滑らかで力強い加速が魅力です。
このエンジンは特に、低回転から中回転域での豊かなトルクが特徴で、リラックスしたクルージングを楽しむことが可能。
低く設計されたシート、長いホイールベース、そして流れるようなラインのフェンダーが、そのクラシックな雰囲気を引き立たせます。
中古相場は20万円から70万円で、カスタムベースとしても人気の車種であるため、80万円から130万円のレンジでフルカスタムされた車両もちらほら見られます。
ヤマハ ドラッグスター400
ドラッグスター400は、1996年2月にXV400ビラーゴの後継車種として登場しました。ドラッグスターシリーズの中核を担うモデルとして、長年にわたり人気を集めてきたバイクです。
2008年9月に自動車排出ガス規制の強化により一旦生産終了となりましたが、その後2010年モデルからインジェクションモデルとして復活し、2016年モデルまで販売が続きました。
エンジンには399ccの4サイクル空冷OHC2バルブ70°V型2気筒エンジンを搭載し、低回転から高回転にかけてスムーズで力強い加速を体感できます。
走行時の振動は非常にマイルドで、長時間のツーリングでも疲れにくい設計。デザイン面では、クロームパーツの多用や、クラシックなラインを持つ燃料タンク、厚みのある快適なシートが特徴的です。
中古相場は30万円から130万円と幅広いです。
スズキ イントルーダー400
イントルーダー400は、1994年に登場した中型二輪免許で運転可能な本格的なアメリカンクルーザーです。
イントルーダー800と同等の質感と車格を持ちながら、400ccエンジンを搭載することで、より幅広いライダーに向けて設計されています。
399cc水冷4サイクルV型2気筒SOHC4バルブエンジンで、低回転からでも十分なトルクがありスムーズで静かな走りを実現。
後年には「イントルーダークラシック400」という派生モデルも登場し、よりクラシカルなイメージの外観を持つバリエーションも展開されました。
グーバイクでは中古の弾数が少なく30万円から90万円のレンジで3台が出品されていました。(2024年11月現在)
イントルーダークラシックの方は、30万円超から130万円のレンジで46台が出品されています。(2024年11月現在)
カワサキ バルカンクラシック400
カワサキのバルカン400クラシックは、399ccの水冷4ストロークV型2気筒エンジンを搭載し、400ccクラスながら大型バイクの風格を持つカスタムベース車として高い人気を誇りました。
デザイン面ではクラシックなアメリカンクルーザーのスタイルを踏襲し、流れるようなタンクの形状、豊富なクロームパーツ、そして丸みを帯びた大型のフェンダーが特徴的。
シートは低く設計されており、足つき性が良いため、初心者や身長が低めのライダーにも扱いやすいです。日常の通勤用から週末のツーリングまで、幅広い用途で楽しむことができるでしょう。
バルカン400クラシックの中古相場は、40万円からフルカスタムでも100万円前後で出品されています。
輸入クルーザー&アメリカン(現行車)
輸入車は大型バイクの方が圧倒的に多いのですが、400cc以下の中型バイクもいくつか日本で購入することができます。
ディーラーや販売代理店が国産車に比べると少ないのがネックですが、他の人と被りにくくてかっこいい輸入車は所有欲を満たしてくれるでしょう。
ロイヤルエンフィールド メテオ350
ロイヤルエンフィールドのメテオ350は、直進安定性と旋回性に優れたコンパクトクルーザーです。
イギリス生まれインド育ちのロイヤルエンフィールドのバイクは、クラシカルな外観と現代的な走行性能を両立させた車両として注目を集めています。
クラシカルな単気筒エンジンの味わいを残しつつ、扱いやすさも向上しており、エンジンの振動を抑えるためのバランサーシャフトのおかげで、快適なライディング体験が可能です。
スペック上は最高出力20馬力と控えめで、快適に走行できるのは時速80㎞から100㎞程度まで。
しかし、時速120㎞あたりまでは無理なく加速できるので高速道路でもパワー不足を感じることはないでしょう。
ロイヤルエンフィールドは、カラーによって価格が異なるのも特徴です。メテオ350の場合は以下のような価格設定になっています。
METEOR 350 ( Fireball Black, Fireball Red, Fireball Blue, Fireball Matt Green ) | ¥710,600 |
---|---|
METEOR 350 ( Stellar Black ) | ¥727,100 |
METEOR 350 ( Supernova Red ) | ¥743,600 |
METEOR 350 ( Aurora Green, Aurora Blue, Aurora Black ) | ¥743,600 |
ヒョースン GV250S Bobber
ヒョースンは、韓国発のバイクメーカーとして、特にクルーザータイプのバイクで独自の地位を築いています。
GV250S Bobberは、2024年10月に日本市場に導入された新型車です。以前からラインナップされていたGV300Sとほぼ同様の車体構成となっています。
※GV300Sは『受注生産モデル』です。納期は販売店にお問合せ下さい。
新開発の水冷Vツインエンジンを搭載。300ccをベースにショートストローク化した250ccエンジンです。ロー&ロングなボディーにショートフェンダー、無駄を削ぎ落とした独創的ボバースタイルが特徴。
ティアドロップ型のタンクは、サイズ感を抑えたスリムなデザインながら12.5の十分な容量を備え、アップライトなライディングポジションは、疲労が少なく、且つ自然な操作感です。
価格はGV250Sが税込み643,500円で、GV300S 693,000円となっています。
まとめ
この記事では、中型のクルーザー&アメリカンスタイルのバイクについて紹介しました。
初心者にも扱いやすい特徴、快適な乗り心地、そしてスタイリッシュなデザインがクルーザー&アメリカンスタイルの大きな魅力です。
今回は国産から輸入車、現行車から絶版車まで、10車種を取り上げ、それぞれの特性を解説しました。
これからバイクを購入しようと考えている初心者に、選択肢の一つとして中型クルーザー&アメリカンスタイルのバイクを是非ご検討いただきたいです!
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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