福井県は日本海に面した断崖絶壁の多い地域。そのため特に海岸線をツーリングするには最適の場所です。
また岐阜や京都とつながる山方面ではツーリングにぴったりなワインディングもあります。そして福井ならではの海の幸やご当地グルメも特徴があって美味しく楽しい!
北陸を拠点に20年以上バイクに乗る筆者が、福井県のおすすめツーリングスポット&グルメを厳選してご紹介します!
福井県ツーリングおすすめスポット5選!
【東尋坊】とうじんぼう
東尋坊は荒波と断崖絶壁で知られる、福井でも有数の観光スポット。
柱状節理(ちゅうじょうせつり)と言われる地質構造で、約1kmにわたり岩壁が続いています。
その大規模さと希少性から世界三大奇勝に数えられており、国の名勝・天然記念物に指定され、また日本の地質百選にも選ばれている場所です。
周辺には約300mにわたって続く東尋坊商店街があり、海の幸が食べられるお食事処や休憩できるカフェ、能登半島まで見渡せる東尋坊タワーや遊覧船など、見どころもいっぱいです。
断崖絶壁には景観保護のため、フェンスや手すりがありません。バイク用ブーツで歩く場合は滑らないように注意して観光してください!
アクセス 〒913-0064 福井県坂井市三国町安島64−1
・北陸自動車道金津ICから約40分
営業時間:午前8時30分〜午後5時
休館日:年中無休
料金:展望台入場料 大人(中学生以上)500円 小人300円
駐車場:東尋坊駐車場 普通車1台 500円 169台
福井県坂井市/東尋坊
福井県坂井市公式観光ガイド さかい旅ナビ
【永平寺】えいへいじ
永平寺は、道元禅師によって開かれた禅の修行道場で、曹洞宗の大本山です。雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧たちが実際に修行に励んでいます。
永平寺の33万㎡という広大な敷地には70を超える諸堂があり、そのうち19の建物が国の重要文化財に指定されています。その中でも七堂伽藍(しちどうがらん)は7つの建物が回廊と呼ばれる階段と廊下で結ばれていて、参拝のメインです。
また永平寺で最も古い築約270年の山門や四天王像、五百羅漢なども是非見ておきたいところです。
永平寺までの門前町は土産物屋や食事処があり、永平寺そばや永平寺だるまプリン、ごま豆腐などのグルメも楽しめます。お寺好きライダーや座禅体験がしたいライダー、静かな自然に癒されたいライダーにおすすめです。
大本山永平寺
アクセス 〒910-1228 福井県永平寺町志比5-15
・北陸自動車道福井北ICから中部縦貫道(無料区間)で永平寺参道IC下車、国道364号経由で車で15分
営業時間:年中無休
拝観料:大人 700円 8時30分から16時30分まで
駐車場:大本山永平寺第一駐車場、大本山永平寺半杓橋駐車場
また町営駐車場やコインパーキングが永平寺近隣に多数あります
【丸岡城】まるおかじょう
丸岡城は、戦国時代の天正4年(1576)に柴田勝家の甥である柴田勝豊によって築かれた城。
江戸時代以前に建設された天守が残っている城を現存天守(現存十二天守)と呼びます。丸岡城はその貴重な現存天守で、北陸地方に残る唯一の天守です。天守内は最上階まで自由に見学できて、撮影も可能です。
日本さくらの名所100選にも認定されていて、桜の季節は特に賑わいます。
丸岡城の公園内にある一筆啓上茶屋では、地酒・菓子・工芸品・農産物を販売する物産コーナーがあり、越前そばを味わえる蕎麦処や、丸岡城を眺めながらゆったりできるカフェもあります。
丸岡城
アクセス 〒910-0231 福井県坂井市丸岡町霞町1丁目59
・北陸自動車道丸岡インターチェンジから一般道で約10分
営業時間:8時30分~17時(入場券販売は16時30分まで)
入場料金:大人450円・小中学生150円
駐車場:一筆啓上茶屋前駐車場 40台 一筆啓上日本一短い手紙の館北駐車場 140台 無料
【九頭竜湖】くずりゅうこ
九頭竜湖は、岩を積み上げたロックフィル式ダム「九頭竜ダム」の建設によってできた人造湖。周囲を山々に囲まれていて、四季折々の美しい大自然が楽しめます。
九頭竜湖に架る「夢のかけはし」(九頭竜湖にかかる全長266mの橋。正式な名前は箱ヶ瀬橋)は交通量も少なく、迷惑にならないように気をつければバイクを停めて景色を眺め、写真撮影することもできます。
九頭竜湖までのルートは岐阜県との県境近くの山間部で、湖沿いに続くR158は気持ちの良いワインディングロードです。道の駅九頭竜で休憩するのがおすすめ。
大野市公式ウェブサイト 九頭竜湖
アクセス 〒912-0000 福井県大野市大谷
・東海北陸道白鳥ICよりR158経由で福井方面へ15分
駐車場:九頭竜ダム駐車場 無料 乗用車30台
【福井県立恐竜博物館】ふくいけんりつきょうりゅうはくぶつかん
福井県立恐竜博物館は、「世界三大恐竜博物館」の一つで、世界有数の規模の博物館。
恐竜化石の一大産地として全国的にその名が知られる福井県勝山市にある、恐竜を中心とする地質・古生物学博物館です。
4,500㎡という広大な展示室には、50体もの恐竜骨格をはじめとして、化石・標本、大型復元ジオラマや映像などがあり、大迫力の恐竜模型を間近で見られて大人も子供も楽しめる施設です。
施設内には恐竜にちなんだメニューがいただけるレストランや恐竜グッズのお店もあり、恐竜好きライダーにはたまらないスポット。
土日祝日やGW・夏休みなどはたいへん混雑するので、ホームページで混雑具合を確認してチケットを購入しておくのがおすすめ!
福井県立恐竜博物館
アクセス 〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51-11 (かつやま恐竜の森内)
・北陸自動車道福井北JCTから中部縦貫自動車道(無料区間)に入り勝山ICから国道416号線(約30分)
・東海北陸自動車道白鳥JCT・ICから中部縦貫自動車道油坂峠道路、国道158号~国道157号(約1時間30分)
営業時間:9~17時(入館は16時30分まで)
定休日:第2・第4水曜日
料金:一般 1,000円
駐車場:かつやま恐竜の森の駐車場 無料 乗用車約1,200台
福井ツーリングおすすめルート&おすすめ休憩スポット
越前海岸(国道305号)
越前海岸は、隆起海岸による雄々しい奇岩断崖が特徴の海岸。
風と波の浸食作用が作り上げた自然の大トンネル「呼鳥門(こちょうもん)」や大断崖「鳥糞岩(とりくそいわ)」、「恵比寿岩(えびすいわ)」などの岩断崖による海岸美が有名です。
また、越前岬や東尋坊は「日本の夕陽百選」にも選定されています。
ドライブスポットとしても人気が高く、休日や天気の良い日は多くの車やバイクで賑わいます。
越前水仙の群生地でもあり、バイクではちょっと厳しい時期ですが、12月から1月のシーズンには日本海を背景にして美しい越前水仙の花が咲き誇ります。
アクセス 〒916-0303 福井県丹生郡越前町血ヶ平
えちぜん観光ナビ
●越前岬展望台
越前海岸を見渡せる越前岬展望台。高低差の異なる2箇所がありますので、それぞれに休憩して見晴らしの違いを楽しむのもおすすめ。
アクセス 〒916-0303 福井県丹生郡越前町
・北陸自動車道鯖江ICから国道8号・365号・305号線経由 (約50分)
・北陸自動車道敦賀ICから国道8号・305号経由 (約60分)
三方五湖レインボーライン(県道273号)
県道三方五湖レインボーラインは、美浜町笹田の日向ゲートから若狭町海山の海山ゲートまで、三方五湖を望む絶景を走ることができる、全長11.4kmのドライブコースです。
三方五湖とは「三方湖(みかたこ)」「水月湖(すいげつこ)」「菅湖(すがこ)」「久々子湖(くぐしこ)」「日向湖(ひるがこ)」の五つの湖の5つの湖。
それぞれ異なる水深と塩分濃度で5色の湖とも呼ばれ、海水魚から淡水魚まで様々な魚が生息し、水鳥の貴重な生息地となっています。
三方五湖レインボーライン
レインボーライン途中にあるレインボーライン山頂公園からは、三方五湖、若狭湾、そして大空の広がる360度の大パノラマが見られます。リフトとケーブルカーでさらに上へ行って景色を楽しめます。
是非ツーリングの休憩などで立ち寄って欲しい絶景スポット。
若狭湾国定公園 三方五湖 レインボーライン山頂公園
アクセス 〒919-1126 福井県三方郡美浜町日向75-2-6
・北陸自動車道敦賀ICからレインボーライン第一駐車場まで28km 約40分
・舞鶴若狭自動車道若狭三方ICからレインボーライン第一駐車場で10km 約20分
エンゼルライン(県道107号)
エンゼルラインは、久須夜ヶ岳展望台まで続く9.7kmのドライブロード。頂上には久須夜ヶ岳展望台があります。
展望台では、天気が良ければ越前岬から丹後半島まで、若狭湾が一望できます。
途中の道沿いにある巨岩「大神石」は縁結びの神とされ、狼が吠えているように見えることから狼岩とも呼ばれています。カップルのライダーも行ってみてはいかがでしょうか。
小浜市観光 おばまナビ エンゼルライン
アクセス 〒917-0106 福井県小浜市阿納尻(県道107号)
・舞鶴若狭自動車道小浜ICから車で約25分
気比の松原(松原公園)
敦賀湾最奥部に広がる気比の松原(けひのまつばら)は、白砂青松の景勝地。赤松・黒松などが生い茂る日本三大松原のひとつで、国の名勝にも指定されています。
長さ約1km、広さ約34万m²という広大さに、白い砂浜と青緑の松葉というコントラストが美しく印象的。
夏場は海水浴場として開放され、多くの海水浴客で賑わいます。遊歩道も整備されていて、海と松を見ながらウォーキングが楽しめます。
敦賀観光協会 気比の松原
気比の松原(松原公園)
アクセス 〒914-0801 福井県敦賀市松島町33
・北陸自動車道敦賀ICより 車で約15分
駐車場:無料・海水浴期有料
道の駅 九頭竜
JR九頭竜湖駅一帯が、道の駅「九頭竜」。国道158号線沿いにあり、大きな恐竜の親子模型が目印です。一定の時間で、鳴き声をあげたり、首を動かしたりします。
食事処や生産物直売所、コンビニ、休憩所がありますので、九頭竜湖のツーリング時の待ち合わせや一休みに最適です。
道の駅九頭竜
アクセス 〒912-0205 福井県大野市朝日26−30−1
・東海北陸道白鳥ICよりR158経由で福井方面へ約30分
・中部縦貫自動車道九頭竜ICから県道127号と国道158号経由3分
営業時間:8:30~17:00 季節により変更有
駐車場:乗用車30台
道の駅 越前
道の駅「越前」は、越前加賀海岸地域の中央部に位置していて、観光への玄関口となっている越前町最大級の複合観光施設。
レストランやお土産物屋があり、ズワイガニをテーマにした「越前がにミュージアム」や雄大な日本海を見ながら入れる露天風呂「漁火」もあって、ゆっくりと楽しめます。
道の駅 越前
アクセス 〒916-0422 福井県丹生郡越前町厨71-335-1
・北陸自動車道鯖江ICから国道8号・365号・305号線経由で約50分
・敦賀ICから国道8号・305号経由約45分
駐車場:大型車11台・小型車157台・身障者用4台
休館日:4月~10月毎週火曜日(祝日の場合は翌日)夏休み期間は無休
11月~ 3月 休館:第2・第4火曜日(祝日の場合は翌日)
福井県ツーリングおすすめグルメ4選!
ソースカツ丼
福井名物といえば、ソースカツ丼。蕎麦屋や食堂、喫茶店など色々な店でも食べられるソウルフードです。
福井県の老舗洋食店「ヨーロッパ軒」が発祥で、豚肉を薄目の衣で揚げ、ソースを絡めたものがごはんの上に乗っています。
他の県では玉子とじのカツ丼が一般的ですが、福井では玉子ではなくソースを絡めたカツ丼が当たり前のメニュー。薄めにスライスされたトンカツの甘みとソースのコクがご飯に合います。提供店によって微妙な違いがあるので、食べ比べるのもおすすめ!
ヨーロッパ軒総本店
越前おろし蕎麦
越前おろし蕎麦(越前そば)は、田舎そばに薬味の大根おろし・ネギ・かつお節が乗っていて、直接冷たい出汁をかけて食べるスタイルの蕎麦。提供された時にすでに出汁につかっているタイプや、自分でかけるタイプがあります。
福井県内には、昔から特定の地域で栽培が続けられてきた在来種の蕎麦がある蕎麦どころであり、石臼挽きで香りもよく、蕎麦好きに好まれています。食べ方や具材には提供する店舗によって違いがあります。
福井ではたくさん蕎麦屋があり、道の駅やカフェなどでも越前そばが食べられるところも多いので、是非味わってみてください。
ボルガライス
ボルガライスは、福井県越前市で30年以上前から食べられるソウルフード。
オムライスの上にトンカツが乗り、こだわりのソースがかかったボリュームたっぷりの洋食です。
トンカツもロースやヒレなど様々で、オムライスの中身がチキンライスやピラフであったり、上にかかるソースがデミグラスソースだけでなくトマトソースだったりなど、お店によって個性があります。
レストランはもちろん、道の駅や喫茶店・カフェ、バーなどでも提供されているボルガライス。お店によって違いがあるので、色々なボルガライスを味わってみてください。
越前がに
「越前がに」は、福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニのことで、黄色いタグがつけられているのがその証。
カニは漁場の環境によって食味が違いますが、中でも越前がにの美味しさはズワイガニの中でも最高級品種として知られています。
越前がには料亭やレストランだけでなく、道の駅やカフェ、海鮮市場などでも食べることができます。
ただし漁期は11月6日から翌年の3月20日まで。お店によりますがカニがあれば5月ごろまで提供しています。福井に来たら是非食べておきましょう!
ちなみに越前がにの雄よりも一回り小さいメスの蟹を、福井では「せいこがに」と呼び、地元ではこちらのカニも好んで食べられています。
福井は海岸と山のワインディングとご当地グルメ!
福井は、海岸線で断崖絶壁沿いの東尋坊や越前海岸、山では大本山永平寺や九頭竜湖沿いのルートなど、ワイルドな自然を楽しめるツーリングコースが盛りだくさん。
こちらで紹介した以外にも、たくさんの見所やバイクで走るのに魅力的なルートがあります。
さらに恐竜王国なので、恐竜博物館はもちろんのこと、JR福井駅や道の駅でも恐竜の模型やモニュメントがあって、恐竜好きにはたまらなく楽しいところです。
グルメでは越前がにに代表される海の幸に、越前そばやソースカツ丼など、福井ならではのご当地メニューを味わえます。
海も山も楽しめて、ご当地ならではのグルメがある福井、是非一度訪れてみてください。
投稿者プロフィール
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GPZ750R改に乗っているねこにんじゃと申します。
ライターでイラストレーターです。
「おすすめグッズを知りたいけど面倒だから誰かまとめて」
「整備について知りたいけど難しいから簡単に知りたい」
などなどのバイクライダーの希望をかなえます。
バイクライフがより楽しくなるような情報を、できるかぎりわかりやすくお届けしていきます。
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