バイクの楽しみ方は大きく分けると「乗る楽しみ、見る楽しみ、いじる楽しみ」の3つに分類することができます。
しかし、このうち「乗る楽しみ・見る楽しみ」は誰もが好きですが「いじる楽しみ」すなわち「メンテナンス」に対しては苦手意識のあるライダーが多いのではないでしょうか?
やってはみたいけど難しそう、どこから手をつけたらいいのか分からない、、、そんな時は道具を揃えればメンテナンス初心者でも取り組める「チェーンの清掃と注油」からはじめてみることをおすすめします!
チェーンの清掃と注油は重要なメンテナンス
4輪と同じシャフトドライブのマシンが多いBMWと、ベルトドライブのマシンが多いハーレーを除けば、ほとんどのバイクの駆動方式は「ドライブチェーン」です。
エンジンのパワーを後輪に伝えるチェーンは、バイクの駆動系を司る重要なパーツなので、定期的にメンテナンスをすることでマシンのコンディションを良好に保つことができます!
具体的には大体500〜1000kmごとにチェーンの清掃と注油をすることで、汚れやグリス不足によるパワーロスを防ぐことができたり、チェーン自体の寿命を延ばすことができます。
加えてチェーンの清掃や注油をする際に、チェーンが適正な張り(たわみ)を維持しているか併せてチェックすることで、張り過ぎて走行中にチェーンが切れてしまったり、緩みすぎて外れてしまうトラブルを防ぐことができます。
ギアをニュートラルに入れた状態で、チェーンの真ん中あたりを指で押し上げた時の振れ幅が、スイングアームまたはサービスマニュアルに記載のある規定値に収まっているかを確認してみましょう。
なお、チェーンの張り具合が規定値からずれている場合は、メンテナンス上級者でない限りはバイクショップに持ち込んで調整してもらいましょう。
チェーン清掃のやり方
チェーン清掃に必要な道具は「チェーンクリーナー、チェーンブラシ、ウエス」の3点です。
このうちクリーナーは必ず「シールチェーン対応」と表記のあるものを選ぶ必要があります!
現在多くのバイクがグリスを封入している「シールチェーン」を採用しているので、対応外のクリーナーを使うと最悪シールを傷めてグリスが流出する恐れがります。
手順としてはまずは水でチェーン全体の汚れを飛ばして、次にクリーナーをまんべんなく吹きかけて、ある程度馴染んだらチェーンブラシで磨いていきます。
その際に気合を入れてに力一杯ゴシゴシと磨いてしまうと、チェーンを痛めてしまう可能性があるので、適度な力で磨いていきましょう。
最後は再び水で汚れとクリーナーを飛ばして、ウエスで水気を拭き取れば完了です。
チェーン注油のやり方
原則チェーンを清掃した後は、オイルがある程度流れ落ちている状態となるので、必ず注油を行うようにしましょう。
作業としてはチェーンにチェーンオイルを吹きかけていくのですが、特にプレートとプレートの繋ぎ目に吹きかけると効果的にグリスアップすることができます。
最後は余計なオイルをウエスで拭きあげて完成です!
なお、チェーンクリーナーと同じく、チェーンオイルも必ず「シールチェーン対応」と表記のあるものを使う必要があります。
ちなみに清掃と合わせて作業をする際は、タイヤやホイールに汚れやグリスなどが付かないように、あらかじめ新聞紙や段ボールなどで覆っておきましょう。
センタースタンドがないバイクはメンテナンススタンドを用意
センタースタンドがないバイクでチェーンの清掃と注油を行う場合は、徐々にタイヤを動かしながら作業する必要があるので、お世辞にも効率が良いとは言えません。
なので、必ずしも用意する必要はありませんが、できれば「メンテナンススタンド」を手に入れることをおすすめします!
メンテナンススタンドをかければリアタイヤを浮かすことができるので、片手でタイヤを回しながら楽にチェーンの清掃と注油を行うことできます。
ただし、くれぐれもチェーンに指を挟まないように注意しながらタイヤを回しましょう。
チェーンメンテナンス道具はセットでの購入がおすすめ
今回登場したチェーンの清掃と注油に必要な道具は、それぞれ単品で買い揃えるよりセットで購入することをおすすめします。
具体的には「チェーンクリーナー、チェーンオイル、チェーンブラシ」の3つがセットになっているもので、ウエスは家に余っている雑巾や100円均一のもので問題ありません。
メーカーは特に拘りがなければ「AZ」または「ワコーズ」のものがおすすめで、クリーナーもオイルもシールチェーン対応品となっています。
また、馴染みのバイクショップに置いてあるものだと、効果的な使い方を教えてくれる可能性があるので、それを購入するのもおすすめです。
チェーンの清掃と注油はメンテナンスの第一歩
はじめは誰もが緊張しながらの作業になりますが、何度かやっている間に徐々に楽しくなってきます。
チェーンの清掃と注油は特別な技術が必要ないので、メンテナンスの第一歩としてぜひチャレンジしてみましょう!
メンテナンススタンドに関する記事はこちら↓
投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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