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Moto Connect(モトコネクト) > 記事 > コラム > 【2024年のバイク業界を予測】今年は原付二種に動きが! さらに規制で価格上昇、消えるモデルも?
コラムEV

【2024年のバイク業界を予測】今年は原付二種に動きが! さらに規制で価格上昇、消えるモデルも?

沼尾宏明
最終更新日 2024/01/31 11:49
沼尾宏明
Published: 2024年1月31日
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2024年のバイク業界は一体どうなるのか? バイク業界29年のベテランライターが予測! なかなか激動の一年になりそうです!

目次
  • 原付二種が好調、2024年はヤマハの125が台風の目! 
  • 125クラスの電動化も進む! 初のスポーツEVも出た!
  • 125クラスの出力を下げ、原付免許で乗れる「新原付」に進展がありそう
  • マニュアルなのにラク、ホンダEクラッチの搭載車が続々登場する……かも?
  • 次期規制ユーロ5+で価格上昇、消えるモデルも!?
  • 【まとめ】2024年はさらなる激動期の前段階か?

原付二種が好調、2024年はヤマハの125が台風の目! 

今年は「原付一種」(50cc以下)と「原付二種」(51~125cc)クラスに様々な動きがありそうです。

原付二種に関しては、今まで同クラスで沈黙を守っていたヤマハが一挙に3車種を発売しました。このクラスはホンダが強く、グロム、モンキー125、スーパーカブC125、CT125ハンターカブ、ダックス125、CB125Rと怒濤の人気集団をラインナップ。また、スズキはGSX-R125とGSX-S125を販売中、カワサキはZ125プロ(既に生産終了)を販売していました。

そんな中、ヤマハは沈黙。125ccにスクーター以外の車種を擁していませんでしたが、フルカウルのYZF-R125を9月に、ネイキッドMT-125を11月にリリース。そして12月に一番人気と目されるXSR125を12月に販売開始しました。

2023年のバイク新車販売は、原付二種クラスが14万9655台を売上げ、前年から1.5倍も伸びました。この勢いに乗って、ヤマハ125勢がますます人気を獲得しそうです。

ヤマハのXSR125。このクラスでは珍しいネオクラシックなデザインで、各部の質感も高い。50万6000円。

125クラスの電動化も進む! 初のスポーツEVも出た!

125ccクラスと言えば、ホンダが125cc相当の電動スクーターを市販化する見込みです。

2023年のジャパンモビリティショーや欧州のショーに出展した「SC e Concept」は、125ccクラスの電動コンセプト車で、ホンダとしては同クラス初の個人向け電動バイクとなります。

交換可能な着脱式バッテリー=モバイルパワーパック e:を2個搭載するため、電動バイクの泣き所だった航続距離の短さをカバーできそう。また、ホンダの電動バイクでは現行車で唯一、2人乗り可能なモデルとなります。

SC e Concept。モーターは、一般的なインホイールではなく、
後輪の左横に搭載。バッテリーはシート下へ縦に二つ配置とし、スリムな車体を実現しています。

さらにカワサキが原付二種クラスの電動バイク「Ninja e-1」と「Z e-1」を1月13日に発売。日本メーカーでは初のモーターサイクルEVとなります。中でも筆者が楽しみにしているのがE-BOOST機能! 加速と最高速を約15秒間向上させるシステムです。

電動バイクながら、しっかりスポーツできそうなバイクが登場することは朗報。少しずつですが、バイクの電動化も進んでいます。

Ninja e-1はフルカウルを採用。車重140kgで、航続距離は55km。
Z e-1はネイキッドタイプ。2車とも最高出力は12psですが、最大トルクは4.1kg-mと400ccクラス並み。
車重も軽く、爽快な走りが楽しめそう。

125クラスの出力を下げ、原付免許で乗れる「新原付」に進展がありそう

さらに原付関連の話題で外せないのが「新基準原付」(新原付)。

50cc以下の原付一種は2025年10月末までに「令和2年排出ガス規制」に適合する必要があります。しかし、技術的にもコスト的にも適合するのが難しく、原付が絶滅する可能性があります。

そこで125ccクラスの出力を50cc並みの4kW(5.4ps)以下に抑え、従来の「排気量」ではなく「最高出力」で原付一種の枠組みを再定義していく予定。この新区分が「新原付」と呼ばれています。つまり従来の原付免許で、最高出力を抑えた125cc以下の「新原付」に乗車可能となるのです。

今後は法改正に向けてパブリックコメントを募集。順当に進めば次期排ガス規制が原付に適用される2025年11月までに法改正と、メーカーによる製品開発が並行して進められ、「新原付」が原付免許で乗車可能になるでしょう。

2024年内にも法改正に関してパブリックコメントの募集があるかもしれません。どんなモデルが新原付として発表されるのかは現状では不明で、詳細が明らかになるのは来年と予想。しかし早ければ、年内に何らかの発表がある可能性もあります。

警察庁が行った実証実験では、新原付バージョンにデチューンしたPCX、CB125R、スーパーカブ110、リード125、ビジョン110(国内版ディオ110)の5車です。中でもCB125R(写真)はオートマではなく、マニュアルミッション。これが原付免許で乗れる可能性も?

マニュアルなのにラク、ホンダEクラッチの搭載車が続々登場する……かも?

2024年には新システムである「ホンダEクラッチ」搭載車が増えると予想します。

ホンダEクラッチとは、クラッチレバーを備えながら、使っても使わなくても走行できる世界初の技術。システムONでは発進から半クラッチ、停止まで、レバーを握らずに走れます。ただし足元のペダルでギヤ変更は必要。これがオートマとは異なる点です。

そしてクラッチレバーを使いたい時は、握るだけで瞬時にマニュアル操作に移行。ラクチンながら、操る楽しさを一切損なわないシステムなのです。

第1弾として2024年型のCB650RとCBR650Rに搭載され、国内仕様も登場する見込みです。

ポイントは、既存エンジンへの搭載も可能ということ。大改造しなくてもEクラッチ化できることから、今後さらに採用拡大が見込まれます。2024年は他のモデルにも搭載されると予想します!

気になる価格に関しては「シフターが約3万円、DCTが約10万円。その間ぐらいでは」と開発者。となると価格はマニュアル車から+6万円前後で収まるかもしれません。

エンジン右側にある 2つのモーターがクラッチを自動制御。
車速やスロットル開度など多彩な情報に基づいてクラッチの接続&切断をしてくれます。※筆者撮影
国内登場予定の2024年型のCB650R(写真)とCBR650Rに搭載予定。※筆者撮影

次期規制ユーロ5+で価格上昇、消えるモデルも!?

いい予想だけでなく、バッドなニュースもあります。欧州で2024年から、さらなる排ガス規制=ユーロ5+が導入され、同年末から日本でも規制がスタートします。

現在の規制(ユーロ5、令和2年排ガス規制)は、50ccを除き、故障ログを記録するOBD2(車載式故障診断装置)の設置が義務付けられていますが、マフラーなどの触媒劣化を検知するシステムについては猶予が与えられていました。

その追加機能を持つ通称「OBD2-2」の装着義務が欧州でスタート。新型車は2024年1月までに、継続生産車は2025年1月までに適合する必要があります。欧州仕様のニューモデルはもちろん既に規制に対応しており、モデルチェンジで規制に適合した継続生産車も登場しています。

そして日本ではそれぞれ2024年12月、2026年11月が適用期限(51~125ccはそれぞれ1年遅れで導入)。この期限までにメーカーが対応しないと販売できなくなってしまうのです。

新規制によって車両価格がアップするのは必至。これに対応せず生産終了するモデルも出てくるかもしれません。欲しいバイクがある人は、今後の動向を注視した方がいいでしょう。

欧州で発表された新型のCB1000ホーネット(写真)をはじめ、CBR600RR、CBR1000RR-Rらはユーロ5+規制に適合済み。
欧州メーカーの2024年型は多くが対応モデルになっています。

【まとめ】2024年はさらなる激動期の前段階か?

2024年は125ccモデルが一段と盛り上がり、125をデチューンした新原付の動きもあるかもしれません。さらに、Eクラッチ搭載車が追加されるはずです。

一方で消滅するモデルも出てくると思われます。ただしユーロ5+が本格導入され、新原付制度が始まるのも2025年。したがって来年の方がより激動の一年になるでしょう。様々な動きはあるにせよ、バイクを楽しんでいきましょう!

投稿者プロフィール

沼尾宏明
ふだんフリーランスとして、主にバイク雑誌の編集やライターをしている沼尾です。
1989年に2輪免許を取得し、いまだにバイクほどオモシロイ乗り物はないと思い続けています。フレッシュな執筆陣に交じって、いささか加齢臭が漂っておりますが、いい記事を書きたいと思っているので、ご容赦ください。趣味はユーラシア大陸横断や小説など。よろしくお願いします。
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