日本人なら誰もが知っている桃太郎伝説発祥の地、岡山県。歴史的な建物や豊かな自然が残り、魅力的な観光地が多くあります。中国山地と瀬戸内海に抱かれ、「晴れの国」と呼ばれるほど温暖で天候も安定しているため、ツーリングを年中楽しめる、なんとも羨ましい地域です。
そこでこの記事では、関西をバイクで走り回っていると気づけば全国を走り回っていたカゲモトが選んだ、岡山県のオススメツーリングスポットと、ツーリングに欠かせない!近所のおいしいごはん屋さんをまとめてご紹介します。
ぜひ、最後までお付き合いください。
「岡山県を堪能したい」「ご当地グルメを食べたい」その欲望、叶えます
岡山県は、走りごたえのあるワインディングロードや歴史を感じられる町並みが多く、ツーリングでは北部の山間エリアを走りがちです。でも、南部の瀬戸内海沿岸エリアも立ち寄ってほしいスポットがいっぱいあります。海が見える快走路や走りごたえのある道が点在し、山間エリアとは違った景色を楽しめます。
バイクを駐めて散策したい、白壁の町並みが今も残る「倉敷」や、国産ジーンズ発祥の地「児島」も見逃せません。海まで出れば、日本のエーゲ海と称される瀬戸内海の絶景を望むこともできます。
そして、岡山市南部の新岡山港から出港する「国際両備フェリー」を利用すると、香川県の離島「小豆島」へ渡れます。小豆島は魅力がぎゅっと詰まったコンパクトな島なので、日帰りでも十分楽しむことが可能です。
記事を読めば簡単にツーリングルート作成ができる!
実は、この記事でご紹介しているスポットは、1日で立ち寄れるであろう範囲から厳選しています。
つまり、ご紹介するスポットを巡るだけで簡単にツーリングルートが完成します!
バイク乗りさんによって、スタート位置や心地のいい総走行距離は異なるので、お好みでカスタマイズしてみてください。
岡山県オススメのツーリングスポット&グルメ
山間エリアと瀬戸内海沿岸エリアをバランスよくご紹介します。ランチは岡山県人が愛するソウルフードを選びました。
森の中の巨門|羅生門
まずご紹介するのが、異質な雰囲気が漂う絶景スポット「羅生門(らしょうもん)」です。自然が創り出した高さ約40mの石門は、鍾乳洞の一部が崩れて残ったものといわれています。石門の正面に設置された展望台からの景色は迫力満点!
現在は落石の恐れがあるため近づくことができませんが、ガイドツアーに参加すれば向こう側の世界を覗くことができます。
ちなみに羅生門といえば、芥川龍之介の代表作「羅生門」を連想しますが、同一の門ではありません。石門に作品を彷彿とさせる雰囲気があることや、苔が薄衣を意味する「羅」のように垂れ下がっている様子からつけられたといわれています。確かに石門からは、何かが潜んでいそうな不気味な雰囲気を感じます。
広々とした駐車場はトイレと東屋を完備。羅生門へと続く遊歩道はよく整備されていますが、なぜか蜘蛛の糸によく引っ掛かります。芥川龍之介感の強い不思議なスポットです。
フォトスポット|勝山町並み保存地区
出雲街道の宿場町として栄えた「勝山町並み保存地区」には、今もノスタルジックな景色が残ります。白壁の土蔵や格子窓の商家などの古い町並みと、軒先に掛けられたのれんが特徴的です。のれんはヒノキの皮などを使った草木染めで、軒先ごとにモチーフが異なり、眺めているだけでも楽しめます。
町内にあるひのき草木染織工房では、のれんはもちろん、洋服やバッグ、小物などが販売されています。町の中には、武家屋敷や古民家を活用したカフェやギャラリー、資料館など見どころいっぱい!無料の観光駐車場や休憩所もあるので、ふらっと立ち寄りやすいスポットです。
細長ーーーい滝|絹掛の滝
岡山県を南北に走る国道180号線沿いには、細長ーーい「絹掛の滝」があります。高さ60mから優雅に流れ落ちる様子は、美しさと力強さを同時に感じさせます。広い駐車場とキレイなトイレ、自動販売機まで完備。美しい滝を眺めながら、ちょっと一息つきませんか?
鍾乳洞トンネル|羽山第2トンネル
鍾乳洞を転用したワイルドな手彫りトンネルが「羽山第2トンネル」です。圧倒的な存在感のある岩壁に開いた大穴は、向こう側に出られるかどうか不安を感じさせます。鍾乳洞部分もしっかり保存されており、トンネルのすぐそばの横穴を覗くと、完全な暗闇が奥の方まで続いています。
羽山第2トンネルのある県道300号宇治下原線は、細く荒れた道が続く険道のため、走りやすい北側からのアクセスがオススメです。岩が屋根のように覆いかぶさる「羽山の片洞門」や、すれ違えない手彫りのトンネル「羽山第1トンネル」などを経由でき、探検気分をさらにかき立ててくれます。
ご当地グルメ|キッチンかいぞく
日本のエーゲ海と呼ばれる牛窓にある、1978年創業の老舗洋食屋さん「キッチンかいぞく」へやってきました。オシャレな青いコートを着た船長さんが目印です。店内はマリンランプやウッド家具で飾られていて船の中にいるみたい。
お店からは、海賊のイメージにある荒々しさは感じられず、逆にアットホームで居心地のいい雰囲気があります。謎めいた店名の由来は、昔働いていたお店が「山賊」だったので、海に近い自分のお店は「かいぞく」にしたそうです。
いただいた料理は、牛窓で愛され続けるソウルフード「えびめし」にエビフライをトッピングした、えび好きにはたまらないコンボ!特徴的な真っ黒なごはんの中に、プリップリなエビがゴロゴロと入っています。一口食べた感想は、見た目とは裏腹に優しい味付けで、例えるならバターライスに近い感じでしょうか。
味が頼りないわけではなく、スパイシーな香ばしさとソースの深いコクがクセになります。おかずに合うような味付けなので、単品よりもセットメニューがオススメです。
こちらは名物「海賊カレー」の上にカツをトッピング。ルーはいろんなものが溶け込んだ旨味をたっぷりと感じます。フルーティーだけど嫌な甘さではなく、辛さ自体はピリッと中辛くらい。カツはサクサクでボリューミー!えびめしも海賊カレーも追加トッピングができるので、食べ盛りのバイク乗りさんも安心です。
キッチンかいぞくは、県外からもたくさんの人が足を運ぶ人気洋食屋さんで、週末になれば行列ができることも多くあります。並ぶのを避けるには14時以降を狙うと良いかもしれません。
キッチンかいぞくの詳細情報
電話番号 | 0869-34-4741 |
予約 | 可 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 水曜日(祝日の場合は翌営業日) |
公式サイト | https://kitchen-kaizoku.studio.site/ |
駐車場はキッチンかいぞくから南160mの地点にある「牛窓港駐車場」が利用できます。
ご馳走ロード|鷲羽山スカイライン
瀬戸内海沿岸エリアにある、全長約19kmの気持ちのいいワインディングロードが「鷲羽山(わしゅうざん)スカイライン」です。夜景スポットで人気の水島展望台を越えると、景色がぱっと開け倉敷の街が目の前に広がります。
景色を一望できる開けた場所は少ないですが、南側はスカイラインらしい尾根道、北側はリズムが気持ちいい連続コーナーが楽しめます。昔は有料道路だったため、路面もきれいで走りやすい道です。
穴場の絶景公園|田土浦公園
地元の方に教えてもらった穴場スポット「田土浦公園」では、瀬戸大橋を真下から眺められます。駐車場からの景色も良く、愛車と一緒に撮影も可能です。橋下は夏でも気持ちのいい風が抜けるため、食後に立ち寄ってしまうと、思わずお昼寝したくなる快適さ。
トイレや自動販売機もあるので、ぜひ日向ぼっこしていってください。そして、対岸に見えるのは四国地方。橋を渡った先では、うどん県こと香川県が首を長くして待っています。
まとめ
今回は、カゲモトが厳選した岡山県のツーリングスポットとオススメのランチをご紹介しました。
岡山県の道は気持ちが良く、渓谷や鍾乳洞などの立ち寄りスポットも多いため、ツーリングの目的地に事欠きません。山間エリアだけで満足しがちですが、瀬戸内海沿岸沿岸エリアも魅力はたっぷりあります。ぜひ、山と海をまとめて楽しんでください。
ではまた!
投稿者プロフィール
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バイクと旅が大好きな夫婦ライダー、カゲモトです。ハネムーンの東本州1周をきっかけに、北海道1ヵ月旅、九州1年移住をへて、全国を走破しました。
今は関西を拠点に日本中を走り回って、ご当地グルメやB級ツーリングスポット、ミニマムキャンプを楽しんでいます。
愛車はNUDA900R・トリッカー・XL883R改。
執筆担当のカゲ太とご意見番のカゲ美が「実体験にもとづいたモトライフを楽しむヒント」をお届けします。
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