日本は都道府県や地域の違いよる「文化や慣習の違い」が強い国ですが、これはそのままバイク乗りにも該当します。
実際、かつてバイクで日本を2周した僕は「〇〇県のライダーは〇〇である!〇〇である傾向が強い!」という特徴を現地で見たり聞いたりした経験が何度もあるので、今回はそれを自分なりにまとめてみました。
なお、当記事はあくまで「ちょっとしたネタ」として、バイクに乗れない雨の日にでも楽しんでいただければ幸いです♪
北海道ライダー:ナチュラル距離ガバ勢が多い
北海道はデカい!めちゃくちゃデカい!なまらデカい!…と頭では理解していても、やはり実際に住んでみないとそのデカさは分からないものです。。。
例えば「お昼は札幌でラーメンを食べて、午後は小樽とニセコを観光して、それから夜は函館の夜景を見て、から〜の!次の日はサクッと宗谷岬まで行っちゃうぜぇ?ウェ〜イ」みたいな日程を、北海道のデカさを過小評価している本州ライダーや観光客がよく宣言していたりしますが…結論から言うとその日程少なくても1泊2日ではほぼ不可能です(軽く1,000kmコース)
少なくても僕なら最低3日間…いや、余裕を見て5日間は欲しいレベルの移動距離ですし…少なくても「普通の北海道民」なら「それは無謀なプランだよね」と苦笑いするはずです。。。
だがしかし!実は「ネイティブ道民ライダー」の中には札幌から日帰りで函館(片道300km弱)や知床(片道400km超え)まで行く人が普通にいたりするので…やはりライダーという種族は一般人とは大きくかけ離れた存在であり、特に道民ライダーはその土地柄「ナチュラル距離ガバ勢」が多いのかもしれません。
ちなみにGSで1日200kmのツーリングが心地よい僕は、往復800km超えの日帰り知床とか絶対無理です。。。
神奈川県ライダー:とにかく迷ったら湘南!!
神奈川県民が日本…いや、世界に誇る海水浴やサーフィンの聖地!その名も「SHONAN」とにかく全力で湘南!
そのブランド力の強さはあのApple様も泣いてひれ伏すレベルで、仮にツーリング先で「俺っちは湘南住みのライダーなんだぜ?」なんて言われたら「OH、湘南ライダー様、お声がけ頂きありがとうございます!」と少なくても僕は泣いて喜びます。
…とにかく神奈川県のライダーは行く場所に迷ったら国道134号線(湘南メインロード)を走ればもれなくシーサイドライディングを楽しめるし、バイクが似合うおしゃれなカフェも沢山あるし、それから江ノ島もあるし大仏さんにも会えるし、おまけにちょっと遠出すれば伊豆にも行けちゃうなんて…やっぱりどう考えても羨ましいですよね?
実際、僕が湘南のどこかの海岸で話したライダーは「もうね、湘南があるから勝ち組なんですよね!」と自信に満ち溢れた目で申しておりました(異論はありません)
長野県ライダー:他県に行く必要がない
長野県といえば日本屈指の絶景ワインディングロードのビーナスラインだったり、日本屈指の絶景スポットの上高地だったり、それから美味すぎる信州そばとか、BMW乗りの聖地の白馬村とか、ただいま絶賛インバウンド爆発中の野沢温泉とか…とにかくまるでツーリングマップルを凝縮したような走りどころ、見どころ、食いどころが満載の「ライダーズパラダイス」ですよね?
実際、僕がその昔ビーナスラインを走った後に松本市に寄ってみたところ、地元ライダーに「あ、もしかしてビーナスライン走ってきました?最高でしょ?僕にとっては庭みたいな存在だから、ぶっちゃけ他県に行く必要がないんですよね…」と強力な「長野県マウント」を受けた経験がありますが、実際その通りだと思ったので「ですよね〜」としか言えませんでした。。。
だって…ビーナスラインがお庭で、お昼に信州そばが食えて、毎年9月にBMWモトラッドデイズに日帰りで行けて、気晴らしにちょっと野沢温泉に浸かってこれるんだから、そりゃ〜わざわざ他県まで行く必要がないってもんです。
ちなみに僕は数年前に北海道に移住しましたが、最後まで移住先候補として悩んでいたのが長野県だったりします。
大分県ライダー:ツーリング先の温泉でテンションが上がらない
これは僕がかつてバイクで日本一周をした際に最も衝撃を受けた事実ですが…どうやら大分県ライダーはツーリング先の温泉でテンションが上がらないみたいなんです。。。
ちなみにこれは実際に大分県ライダーに聞いた話ですが…要は大分県民にとっては温泉が「当たり前の存在」であって、多くのライダーや僕のように「ウェ〜イ、今日はツーリング先で〇〇温泉に入ったるで〜、バイブス上がるぅ」とはならないみたいなんです…ってか、温泉が当たり前とかこの上なく羨ましい話ですよね。。。
確かに大分県には日本屈指の温泉パラダイスの「別府温泉」それからこれまた超メジャーな存在の「湯布院温泉」そして高濃度炭酸泉で有名な「長湯温泉」などなど…とにかく「おんせん県」の名に恥じない名湯が沢山あるので、そんじょそこらの温泉ではテンションが上がらないのも頷けます(次は大分県に移住するのもいいな…)
沖縄県ライダー:通勤・通学スクーターが多い
おそらく内地のライダーが沖縄県に行くと、きっと例外なくこう思うはずです「あれ?なんだかバイク…ってかスクーターの数が異常に多くね?」ってね。
実は沖縄県はこれまで何度も「人口千人当たりのバイク保有台数ランキング」で全国1位に輝いており、つまりは日本有数のバイク天国だったりします!
しかも、いわゆる「ギア付きスポーツバイク」よりはスクーター方が圧倒的に多く、特に昔から慢性的な渋滞が続く那覇市内では「通勤・通学の足としてスクーターが重宝されてきた」という背景があります。
そして2003年までは那覇市内を循環するモノレール「ゆいレール」がなかったので「バイクは車と並んで日常的な移動手段して使われていた」という背景もまた沖縄がバイク・スクーター天国である一つの理由です。
雪国ライダー:冬眠とシーズンイン文化
北海道や東北、それから北陸や信州などの雪国に住んでいるライダーには「長期に渡る積雪により物理的にバイクに乗れない期間」があり、その期間のことを便宜上「冬眠」と呼んでいます。
例えば関東や関西のライダーが「冬は寒いからバイクに乗らない」という実に甘ったれた…おっと失礼!あくまでライダー本人の感覚による「自主的な冬眠」ではなく「物理的にバイクに乗れない期間」を冬眠と呼んでいます。
それゆえ雪国のバイク屋には「冬季預かり」と呼ばれる長期保管サービスがあったり、一般的には憧れとされている「屋根付きガレージ」が普通に一般家庭で普及していたり、それから春に走り出すことを「シーズンイン」と呼ぶ独特の文化があります。
ちなみに雪国以外のライダーは「冬眠中は何をしてるの?」と気になるかもしれませんが、それこそ雪国ならではのスキーなどのウインタースポーツを楽しんでいるライダーが多く、一部雪が降っても冬眠しない頭のネジが外れているライダーも存在します(意味深)
首都圏・都市部ライダー:ナイトツーリング文化(田舎は無理)
僕も首都圏に住んでいた頃はよくやってました!いわゆる「ナイトツーリング」ってやつをね。
光り輝く都会の夜を颯爽とバイクで駆け抜ける俺っち…っふ、決まったな!ってな最高のナルシシズムを味わうアレです。
実際、首都圏のライダーのSNSを見ると「レインボーブリッジの夜景と俺とバイク」ってな写真が大量に出てきますよね?
ところが今の僕みたいに「田舎に住んでるライダーのナイトツーリング写真」って探しても全然見当たらないですよね?
だって、田舎は夜に走ると道路に鹿が飛び出してくるし、そもそも夜景はおろか街灯すらないから…とてもじゃないけど危なくてバイクで走れたもんじゃないですから(苦笑)
北陸ライダー:レインウエアが手放せない
時代は今空前の「北欧ブーム」ですが、実は日本の北陸エリアが「日本の北欧」と呼ばれていることを知っていますか?
そもそも北欧といえば「国民の幸福度」が世界的に高いことで知られていますが、実は日本の北欧こと富山県・石川県・福井県の3県は日本総合研究所の「全47都道府県幸福度ランキング」でほぼ毎年ベスト5に入っているんです!
つまりは北欧と「日本の北欧」こと北陸3県の幸福度には、なんらかの関連性があることが考えられますが…その理由の一つとしては「北欧と北陸はどちらも天候が不安定」という共通点で、例えば石川県には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があるくらいで、とにかく北陸の天気は「晴れのち雨のち強風のち小雨」のような感じが日常茶飯事だったりします。。。
ちなみにこれは自他共に認める「スーパー晴れ男」の僕でも覆せないことが証明されています(今まで北陸で何度も雨に遭遇しています)
…っとすると、むしろ天候が悪いと幸福度が下がる気がしますが…これが「天候が不安定で予定を立てにくい→思考が行き当たりばったり型にシフト→必要以上に先のことを考えず今に集中→メンタルが安定=幸せ」という方程式に行き着くようで、確かに人間は開き直ると「悟りモード」に突入しますよね?
…っと、あまりに北欧&北陸LOVEな僕なので、めちゃめちゃ話が脱線したことを深くお詫び致しますが…要は北陸ライダーはレインウエアが手放せない!仮にめっちゃ晴れていても必ず持って行く!なぜなら天候が不安定だから!それが言いたかっただけです。
これだからツーリングはやめられない
はい、いかがでしたでしょうか?繰り返しますが「あくまでちょっとしたネタとして楽しんで頂きたい記事」でしたが…しかし書いてある内容は全て実際に僕が地元のライダーに聞いた話や、今までのツーリング経験から導き出したものなので、ある程度の信憑性は担保されていると自負しています。
結論、これだからツーリングはやめられないですね!
自分の常識や日常から切り離された土地の文化や考え方を味わう、地元民の「他からしたら普通じゃない普通」を味わう、しかもそれを大好きなバイクと一緒に味わえるなんてツーリングサイコウ〜!
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投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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