うわぁ、ちょっとコンビニに寄っただけなのに駐禁取られちゃった(:_;)
みなさんはバイクで駐禁を取られたことはありますか?バイクを停められる駐輪場は全然ないし、コインパーキングは二輪車禁止のところばかり。一体どうすればいいんだろう、という気持ちになりますよね。
特に都市部ではバイクを停める場所がなくてかなり苦労します。そこで今回は駐禁を取られないための対策を解説していきますので最後まで御覧ください!
駐車・停車の禁止場所とは?
道路交通法 第九節 停車及び駐車には、停車及び駐車の禁止場所、駐車の禁止場所について以下のように定められています。
(停車及び駐車を禁止する場所)
- 交差点、横断歩道、自転車横断帯、踏切、軌道敷内、坂の頂上付近、勾配の急な坂又はトンネル
- 交差点の側端又は道路の曲がり角から五メートル以内の部分
- 横断歩道又は自転車横断帯の前後の側端からそれぞれ前後に五メートル以内の部分
- 安全地帯が設けられている道路の当該安全地帯の左側の部分及び当該部分の前後の側端からそれぞれ前後に十メートル以内の部分
- 乗合自動車の停留所又はトロリーバス若しくは路面電車の停留場を表示する標示柱又は標示板が設けられている位置から十メートル以内の部分(当該停留所又は停留場に係る運行系統に属する乗合自動車、トロリーバス又は路面電車の運行時間中に限る。)
- 踏切の前後の側端からそれぞれ前後に十メートル以内の部分
以上の箇所には停車も駐車もできません。
対策のしようがないのでこのような場所には駐停車しないようにしましょう。
(駐車を禁止する場所)
- 人の乗降、貨物の積卸し、駐車又は自動車の格納若しくは修理のため道路外に設けられた施設又は場所の道路に接する自動車用の出入口から三メートル以内の部分
- 道路工事が行なわれている場合における当該工事区域の側端から五メートル以内の部分
- 消防用機械器具の置場若しくは消防用防火水槽そうの側端又はこれらの道路に接する出入口から五メートル以内の部分
- 消火栓、指定消防水利の標識が設けられている位置又は消防用防火水槽そうの吸水口若しくは吸管投入孔から五メートル以内の部分
- 火災報知機から一メートル以内の部分
- 当該車両の右側の道路上に三・五メートル(道路標識等により距離が指定されているときは、その距離)以上の余地がないこととなる場所においては、駐車してはならない。ただし、貨物の積卸しを行なう場合で運転者がその車両を離れないとき、若しくは運転者がその車両を離れたが直ちに運転に従事することができる状態にあるとき、又は傷病者の救護のためやむを得ないときは、この限りでない。
上記の場所では駐車禁止です。(停車はOK)
駐車・停車の方法とは?
道路交通法 第九節 第四十八条(停車又は駐車の方法)には次のように定義されています。
(停車又は駐車の方法)
第四十七条 車両は、人の乗降又は貨物の積卸しのため停車するときは、できる限り道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。
2 車両は、駐車するときは、道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。
3 車両は、車道の左側端に接して路側帯(当該路側帯における停車及び駐車を禁止することを表示する道路標示によつて区画されたもの及び政令で定めるものを除く。)が設けられている場所において、停車し、又は駐車するときは、前二項の規定にかかわらず、政令で定めるところにより、当該路側帯に入り、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。
(罰則 第一項については第百十九条の三第一項第四号 第二項及び第三項については第百十九条の二の二第一項第二号、第百十九条の三第一項第四号)
つまり、停車・駐車をするときには、できる限り道路の左側に寄ること。かつ他の車両や歩行者の交通の妨害にならないようにしなければならないということが書かれています。また、路側帯が設けられている場合には路側帯にも入ってできる限り左側に寄りましょう。
ここで気をつけなくてはならないことがあります。それは、【歩行者の交通の妨害にならない】ために路側帯に駐車するときには車両の左側に75センチメートルのスペースを空けておく必要がある。ということです。
ここに注意
歩道があるときには路側帯ではなく路肩
スペースは気にせず、できる限り左側に停めて大丈夫です。
路側帯の幅が75センチメートル未満のときには路側帯と車道の境界線に沿って駐停車するのが正解。
また、白の破線と実線で描かれた二本線の路側帯は駐停車禁止なので車道側のラインに沿って停めましょう。
駐禁時の反則金や違反点数は?
駐禁の正式名称は『駐停車違反』です。駐停車禁止場所等では違反点数2点、駐車禁止場所等では違反点数1点が課されます。反則金は駐停車禁止場所等では7,000円、駐車禁止場所等では6,000円です。
ちなみにこれは車両のそばに運転者がいる場合の罰則で、運転者がいない場合には『放置駐車違反』。放置駐車違反では、駐停車禁止場所等では違反点数3点と反則金10,000円、駐車禁止場所等では違反点数2点と反則金9,000円が課されます。
駐禁対策【3選】
駐禁を取られない対策は、駐停車禁止場所や標識を把握しておくことです。ポイントとなる数字をしっかり覚えておきましょう。
駐禁対策①:路側帯では75cm以上空けて停める
一番駐禁を切られやすいのは路側帯への駐車ではないでしょうか?
駐禁を切られたとき、駐禁の詳細な理由までは書かれていないので路上に駐車していた事自体が駄目だったと考えてしまいがちです。
ですが、単純にそうだとは言い切れません。路側帯に駐車しようとするとき、みなさんはどのように停めますか?フェンスや壁際ギリギリに車体を寄せて人やクルマの邪魔にならないようにしているのではないでしょうか。
しかし、それでは駐禁を切られてしまいます!
路側帯に駐車するときには車両の左側に75センチメートルの間隔をあけて置く必要があるのです。75センチメートルは、成人男性の平均的な肩幅らしいのですが、私の腕で中指の先から肩までがちょうどそれくらいでした。
成人男性でバイクに跨った状態から左腕を伸ばし、指先に10センチメートル程度余裕があれば問題ないと思います。(個人差あり)これはおそらくクルマを停めるときには、左側ギリギリに駐停車すると歩行者が車道に大きくはみ出して通行する必要があり危険であることから定められた決まりだと考えられます。
バイクの場合、左側ギリギリに停めたほうが歩行者にも他の車両にも邪魔にならず安全だと思いますが、これが法律の変なところです。歩行者からしたら中途半端なところにバイクが停めてあって逆に邪魔に感じるかもしれませんが、路側帯に路上駐車するときには壁際ギリギリに停めず、人が通れるスペースを空けておきましょう。
駐禁対策②:5mを意識して停める
駐禁対策の2つ目のキーワードは5mです。
駐車・停車が禁止されている場所には、基準となる場所から5m以内というのが多くあります。交差点や曲がり角から5m以内、横断歩道や自転車横断帯の側端から5m以内、消防用機械器具置場や消防用防火水槽の側端から5m以内などです。
その他にも、自動車用の出入口から3m以内や火災報知機から1m以内というものもありますが5mの間隔があいていればいずれもクリアできます。5mはだいたい大きめの普通車1台分です。駐車場の普通車室の長さが5mとされている場所が多いので距離感を覚えておきましょう。
駐禁対策③:バスや路面電車の停留場周辺には停めない
バスや路面電車の停留場の標示柱又は標示板から10m以内も駐停車禁止場所です。10mは大体大きめの普通車2台分(バス1台分)くらい。
ですがそこを避けるように駐車場の入口などが設けられていることが多いのでバスや路面電車の停留場付近には駐停車しないほうが吉です。
まとめ
今回は、駐禁対策について解説してきました。
駐車も停車も禁止の場所
- 交差点、横断歩道、自転車横断帯、踏切、軌道敷内、坂の頂上付近、勾配の急な坂又はトンネル
- 交差点や道路の曲がり角から五メートル以内
- 横断歩道や自転車横断帯の側端から五メートル以内
- 安全地帯内と前後の側端から十メートル以内
- バスや路面電車の停留場の標示柱又は標示板から十メートル以内
- 踏切の前後の側端から十メートル以内
- 路側帯の左端から七十五センチメートル以内
駐車禁止の場所
- 自動車用の出入口から三メートル以内
- 道路工事区域の側端から五メートル以内
- 消防用機械器具置場や消防用防火水槽の側端から五メートル以内
- 消火栓、指定消防水利の標識又は消防用防火水槽の吸水口・吸管投入孔から五メートル以内
- 火災報知機から一メートル以内
- 駐車したとき、車両の右側に三・五メートル以上の余地がない場所
コインパーキングは二輪車禁止のところばかりだし、駐輪場は自転車や原付のものばかり。125cc超のバイクは停められる場所が少なくて困りますよね。。。
2022年3月、警察庁から通達された「地域の実情に応じた自動二輪等に係る駐車環境の整備に向けた継続的な取組の推進について」という通達も出されました。(詳細はこちら)
通達内容
- 駐車場の整備に向けた働き掛けの推進
- 自動二輪車等に配意した駐車規制の見直しの推進
- 関係機関等との連携・協力
これによればバイクの駐輪場が不足しているので、地域の実情に応じたバイクの駐車環境整備に向けた継続的な取組を推進するとされています。厳密にはバイクは自動車なのでクルマの車室に停めても、通常は違反でもなければマナー違反でもありません。
停められそうな駐車場があったら路上駐車せずに駐車場に停めてしまいましょう。
駐停車禁止場所(駐車禁止場所)に駐車してしまうと、違反点数2点(1点)反則金7,000円(6,000円)が課せられます。その場を離れて放置駐車違反を取られた場合は更に追加で1点と反則金プラス3,000円が課せられてしまうので、禁止されている場所への駐停車はやめておきましょう。
駐禁を取られない対策としては、駐停車禁止場所(駐車禁止場所)のポイントとなる数字やキーワードを頭に入れておくことです。例えば路側帯に駐車するとき、バイクであれば壁側ギリギリまで左に寄せてしまいそうですが、それでは駐禁を取られてしまいます。
人が通れるように左端から75センチメートルのスペースを空けておかなくてはいけないので気をつけてください。
それでは、今年一年余計な違反で無駄な出費をしないように交通ルールを守ってバイクライフを楽しみましょう!
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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