「2022 FIM※1世界耐久選手権“コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会(以下、鈴鹿8耐)」が、8月7日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで開催され、「Team HRC(長島 哲太、高橋巧、イケル・レクオーナ組)」が優勝しました。Hondaにとって、2014年以来8年ぶり通算28回目となる鈴鹿8耐の優勝となります。
優勝したTeam HRCは、2018年にHondaのワークスチーム※2として10年ぶりに鈴鹿8耐に復帰し、2018年は2位、2019年には3位と2年連続で表彰台を獲得しました。
金曜日の計時予選ではトップタイムをマークし、危なげなくトップ10進出を決めると、土曜日のトップ10トライアルは、計時予選に変更になったものの、長島哲太選手が記録した2分4秒934でポールポジションを獲得しました。
決勝レースでは、スタートライダーを高橋巧選手がつとめ、スタート直後こそはトップを奪われたものの10周目にはトップを奪還しました。その後は長島哲太選手、イケル・レクオーナ選手も、終始安定した走りで2位との差を堅持しました。そして19時32分には214周を走り、先頭でチェッカーフラッグを受け、Team HRCはポールトゥーウィンでの優勝になりました。
ライダーの高橋巧選手は通算4勝目、長島哲太選手、イケル・レクオーナ選手は初めての鈴鹿8耐優勝になります。
※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム
各ライダー達のコメント
■Team HRC 長島哲太選手
「うれしい以外の言葉が思いつかないです。2021年~22年とCBR1000RR-R SPの開発にかかわらせてもらい、そのポテンシャルを引き出し、見せられたことがうれしいです。Hondaのスタッフは、ここまでやるのかというぐらいテストを重ねてきました。その努力に鈴鹿8耐の優勝で報いることができました。自分を開発にかかわらせてくれたことに感謝しています。テストを重ねることで成長させてもらいました。3年ぶりの鈴鹿8耐で勝ち、強いホンダを見せることができたと思います」
■Team HRC 高橋巧選手
「2019年の鈴鹿8耐は悔しさがずっとありました。なので、勝つことができてうれしいです。長島選手が開発したマシンなので、それに慣れ、力を引き出すことが出来なければ、長島選手の足を引っ張ってしまうことになり、嫌だと思っていたので、そうならなかったことにホッとしています。イケルも初めての鈴鹿8耐なのに、しっかりと走ってくれました。HRCのスタッフは、ピット作業を含め、僕たちをしっかりと支えてくれ送り出してくれました。かかわってくれた人、すべてに感謝しています。鈴鹿8耐で4度の優勝をすることができ、また、挑戦させてもらえるなら、尊敬する先輩である宇川さんの鈴鹿8耐最多勝の5勝に挑戦したいです」
■Team HRC イケル・レクオーナ選手
「初めての鈴鹿8耐で勝てたことが本当に、本当に、本当に嬉しいです。長島選手がチェッカーを受けた瞬間が最高の気分でした。鈴鹿テストから、とても調子がよく、Hondaと長島選手が開発したマシンは素晴らしくて、その力を自分が出せるようにと思っていました。セーフティカーが入ったときは、ふたりが築いた差が削られてしまうのかと心配になりましたが、問題なくクリアできました。最高のチームとチームメイトに感謝しています。来年もチャンスをもらえたら、また、鈴鹿に戻ってきたいです」
■渡辺康治氏(本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長 兼 株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長)
「HRC創立40周年の節目の年に優勝できたことを大変うれしく思います。非常に熱い戦いを繰り広げてくれたTeam HRCの3名のライダー、チームスタッフならびに関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。これからもHRCは、モータースポーツファンの皆様やHondaファンの皆様のご期待に応えられるようチャレンジしていきますので、変わらぬ応援よろしくお願いします。
昨日の練習走行中にクラッシュを喫して入院されている、F.C.C. TSR Honda Franceのジーノ・リア選手の1日でも早い回復を心よりお祈り申し上げます」
リリース:本田技研工業株式会社
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