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【ホンダ】2023年のモータースポーツ活動計画を発表【HRCが二輪四輪の両方を担当】

ホンダが2023年のモータースポーツ活動計画に関する発表会を行いました。

以下、主に二輪関連の発表内容をまとめて掲載します。

 

本田技研工業株式会社 取締役 執行役専務 青山 真二 氏 スピーチ概要

本田技研工業株式会社 取締役 執行役専務 青山 真二 氏

Hondaは、創業者である本田宗一郎が技術で世界一になることを求めて1959年のマン島TTレースに初参戦して以来、世界中のさまざまな二輪・四輪レースに参戦し続けてきました。多くの先人達が世界を舞台に戦う中で、何度難題にぶつかっても、あきらめずに「挑戦」を続けることでそれを克服し、勝利を積み重ねてきました。モータースポーツにおいては、この姿勢こそが人と技術を磨くためにも必要不可欠であり、その活動の根源にあるものだと言えます。これからも、この「チャレンジ」の志をさらに強くし、共に闘う関係者、ライダー・ドライバーの皆様と一緒に展開していきます。

一方、モータースポーツにおいて、取り組むべきもう一つの命題があります。それは「カーボンニュートラルの実現」です。Hondaは既にモータースポーツフィールドも積極的に使い、カーボンニュートラル技術の研究開発を進めておりますが、今後はレース活動においての実用化に向けて取り組みを強化していきます。また、二輪を皮切りに実際のレースへの電動車両の投入も検討していきます。

また、今年はより強いレースブランドを目指し、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)がこれまでの二輪レース活動機能に加えて四輪レース活動も担う新体制となりました。2輪、4輪のレース活動を束ねたことで、ヒトと技術両面での交流が可能となり、シナジーを目指した活発な活動が行われるようになりました。まだ、その兆しという段階ではありますが、それぞれの分野が持っている技術・ノウハウの相互連携の効果が、レース現場で少しずつ出てきています。例えば、四輪で参加型モータースポーツ向けのベース車両の供給を検討していますが、その開発・供給には、既に同様の活動を行っている二輪のノウハウを共有することができます。このように、二輪・四輪シナジー効果を最大限に活用することで、レースでの好成績に繋げると同時に、より多くのお客様にHondaの技術やモータースポーツを楽しんでいただける参加型モータースポーツの取り組みも強化し、すそ野を広げて行きたいと思います。

2023年も世界中のモータースポーツファンの皆様やHondaファンの皆様、そしてお客様のご期待にお応えし、夢や感動をお届けできるよう、Hondaは引き続きモータースポーツ活動に力を注ぎ、チャレンジを続けてまいります。

二輪モータースポーツ活動

2022年のFIM※1ロードレース世界選手権(MotoGP)では未勝利に終わり大変悔しいシーズンとなりました。後半戦では4度目の手術により戦列を離脱していたマルク・マルケス選手が復帰し、表彰台を獲得しました。しかしながら、FIMモトクロス世界選手権(MXGP)ではティム・ガイザー選手が、FIMトライアル世界選手権シリーズ(TrialGP)ではトニー・ボウ選手が、それぞれチャンピオンを獲得しており、MotoGPのタイトル奪還は最重要課題のひとつです。すでに2022年の後半戦から、四輪レース部門のエアロダイナミクスの知見を投入していて、空力性能改善などの二輪・四輪シナジー効果が現れてきており、今後は燃焼技術の領域でも二輪、四輪の共創により競争力を強化していきます。さらに2020年のチャンピオンであるジョアン・ミル選手がRepsol Honda Team(レプソル・ホンダ・チーム)に、アレックス・リンス選手がLCR Honda CASTROL(エルシーアール・ホンダ・カストロール)に加入します。よりチーム体制も強化を図ることで、MotoGPのライダー・コンストラクター・チームの三冠タイトル奪還を目指します。

若手育成では、MotoGPのMoto2・Moto3クラスに参戦するHonda Team Asia(ホンダ・チーム・アジア)の活動は、2022年に10周年の節目のシーズンをむかえ、Moto2で小椋藍(おぐら・あい)選手が、最終戦までチャンピオン争いをする活躍を見せました。2023年も引き続きHonda Team Asiaの活動を継続するとともに、若手育成のプログラムとしてIDEMITSU Asia Talent Cup(イデミツ・アジア・タレント・カップ)を引き続き活用し、世界で活躍できるライダーのさらなる発掘・育成に取り組みます。

※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称

二輪参戦体制概要

世界選手権

FIMロードレース世界選手権(MotoGP)

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Repsol Honda Team (レプソル・ホンダ・チーム) ☆※2 RC213V ☆※2 36 Joan Mir (ジョアン・ミル) ☆※4 25 スペイン MotoGP 15位
93 Marc Márquez (マルク・マルケス) ☆ 29 スペイン MotoGP 13位
LCR Honda IDEMITSU (エルシーアール・ホンダ・イデミツ) 30 中上 貴晶 (ナカガミ・タカアキ) ☆ 30 日本(千葉県) MotoGP 18位
LCR Honda CASTROL (エルシーアール・ホンダ・カストロール) 42 Álex Rins (アレックス・リンス) ☆ 27 スペイン MotoGP 7位

※2 “チーム名”の☆印はワークスチーム、“マシン”の☆印はワークスマシン、“ライダー”の☆印はHRC契約を示す

FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)

<WSBK>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Team HRC (チーム・エイチアールシー) ☆ CBR1000RR-R FIREBLADE SP ☆ 7 Iker Lecuona (イケル・レクオーナ) ☆ 22 スペイン WSBK 9位
97 Xavi Vierge (チャビ・ビエルゲ) ☆ 25 スペイン WSBK 10位
MIE Racing Honda Team (エムアイイー・レーシング・ホンダ・チーム) CBR1000RR-R FIREBLADE SP 35 Hafizh Syahrin (ハフィス・シャーリン) 28 マレーシア WSBK 23位
TBA Eric Granado (エリック・グラナド) 26 ブラジル MotoE 2位

<WSSP>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
MIE MS Racing Honda Team (エムアイイー・エムエス・レーシング・ホンダ・チーム) CBR600RR TBA Tarran Mackenzie 27 英国 BSB 7位
TBA Adam Norrodin (アダム・ノロディン) 24 マレーシア ARRC ASB1000 8位

FIM世界耐久選手権(EWC)

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
F.C.C. TSR Honda France (エフシーシー・ティーエスアール・ホンダ・フランス) CBR1000RR-R FIREBLADE SP 1 Josh Hook (ジョシュ・フック) 29 オーストラリア EWC チャンピオン
Mike Di Meglio (マイク・ディ・メリオ) 34 フランス
Alan Techer (アラン・テシェ) 28 フランス FSBK 3位

FIMモトクロス世界選手権(MXGP)

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Team HRC (チーム・エイチアールシー) ☆ CRF450RW ☆ 70 Ruben Fernandez (ルーベン・フェルナンデス) ☆ 23 スペイン MXGP 8位
243 Tim Gajser (ティム・ガイザー) ☆ 26 スロベニア MXGP チャンピオン

FIMトライアル世界選手権シリーズ(TrialGP)

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Repsol Honda Team (レプソル・ホンダ・チーム) ☆ Montesa COTA 4RT ☆ 1 Toni Bou (トニー・ボウ) ☆ 36 スペイン TrialGP チャンピオン
38 Gabriel Marcelli (ガブリエル・マルセリ) ☆ 22 スペイン TrialGP 5位

FIM世界ラリーレイド選手権(ダカールラリー2023)

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Monster Energy Honda Team (モンスターエナジー・ホンダ・チーム) ☆ CRF450RALLY 2 Ricky Brabec (リッキー・ブラベック) ☆ 31 米国 ダカールラリー 総合7位
7 Pablo Quintanilla (パブロ・キンタニラ) ☆ 36 チリ ダカールラリー 総合2位
11 José Ignacio Cornejo (ホセ・イグナシオ・コルネホ) ☆ 28 チリ ダカールラリー 総合6位
42 Adrien Van Beveren (エイドリアン・ヴァン・ベバレン) ☆ 31 フランス ダカールラリー 総合4位

日本

MFJ※3全日本ロードレース選手権(JRR)

<JSB1000>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
SDG Honda Racing (エスディージー・ホンダレーシング) CBR1000RR-R FIREBLADE 15 名越 哲平 (ナゴエ・テッペイ) 25 日本(東京都) JSB1000 15位

※3 MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称

MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)

<IA1>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Honda Dream Racing Bells (ホンダ・ドリーム・レーシング・ベルズ) CRF450R 4 大城 魁之輔 (オオシロ・カイノスケ) 23 日本(沖縄県) IA1 4位
6 大倉 由揮 (オオクラ・ユウキ) 23 日本(大阪府) IA1 6位

MFJ全日本トライアル選手権(JTR)

<IAスーパー(IAS)>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
TEAM MITANI Honda (チーム・ミタニ・ホンダ) RTL301RR 1 小川 友幸 (オガワ・トモユキ) 46 日本(三重県) IAS チャンピオン
3 氏川 政哉 (ウジカワ・セイヤ) 19 日本(三重県) IAS 3位

※全日本選手権のHonda参戦体制については、詳細が決まり次第改めて発表します。

北米

AMAスーパークロス選手権

<450SX>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Team Honda HRC (チーム・ホンダ・エイチアールシー) CRF450R 23 Chase Sexton (チェイス・セクストン) 23 米国 450SX 6位
45 Colt Nichols (コルト・ニコルズ) 28 米国

<250SX>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Team Honda HRC (チーム・ホンダ・エイチアールシー) CRF250R 18 Jett Lawrence (ジェット・ローレンス) 19 オーストラリア 250SX East チャンピオン
96 Hunter Lawrence (ハンター・ローレンス) 23 オーストラリア 250SX West 2位
832 Chance Hymas (チャンス・ハイマス) 17 米国 Futures National チャンピオン

AMAプロモトクロス選手権

<450MX>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Team Honda HRC (チーム・ホンダ・エイチアールシー) CRF450R 23 Chase Sexton (チェイス・セクストン) 23 米国 450MX 2位
45 Colt Nichols (コルト・ニコルズ) 28 米国

<250MX>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Team Honda HRC (チーム・ホンダ・エイチアールシー) CRF250R 18 Jett Lawrence (ジェット・ローレンス) 19 オーストラリア 250MX チャンピオン
96 Hunter Lawrence (ハンター・ローレンス) 23 オーストラリア 250MX 3位
832 Chance Hymas (チャンス・ハイマス) 17 米国 250MX 37位

二輪ライダーの育成

ホンダモビリティランド(株)では、「モータースポーツで世界に通用する選手を育成する」ことを目的として、1992年に二輪の「鈴鹿サーキット・レーシングスクール ジュニア」を設立。2022年には育成の質のさらなる向上を目指して名称を「ホンダ・レーシングスクール(HRS)」に変更し、トップライダー、トップドライバーを講師に迎え運営しています。これまでに数多くの卒業生が国内外の二輪・四輪それぞれのカテゴリーで活躍してきました。

さらに、トップカテゴリーを目指した選手育成システムとして、二輪においては、2023年も引き続きMotoGPのMoto2・Moto3クラスに参戦するHonda Team Asiaの活動を継続するとともに、若手育成のプログラムとしてIDEMITSU Asia Talent Cup(イデミツ・アジア・タレント・カップ)を引き続き活用し、世界で活躍できるライダーのさらなる発掘・育成に取り組みます。

FIMロードレース世界選手権(MotoGP)

<Moto2>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
IDEMITSU Honda Team Asia (イデミツ・ホンダ・チーム・アジア) KALEX 35 Somkiat Chantra (ソムキアット・チャントラ) 23 タイ Moto2 10位
79 小椋 藍 (オグラ・アイ) 21 日本(埼玉県) Moto2 2位

<Moto3>

チーム名 マシン No. ライダー 年齢 国籍 2022年戦績
Honda Team Asia (ホンダ・チーム・アジア) NSF250RW ☆ 64 Mario Aji (マリオ・アジ) 18 インドネシア Moto3 26位
72 古里 太陽 (フルサト・タイヨウ) 17 日本(鹿児島県) Moto3 27位

モータースポーツ普及活動

Hondaは、モータースポーツの普及にも積極的に取り組んでいます。モータースポーツ初心者でも気軽に楽しめるイベントを開催するなど、幅広い層の皆様にモータースポーツの魅力を伝えることを目的としたさまざまな活動を行っています。

株式会社ホンダ・レーシング(HRC)ワンメイクレース シリーズ

HRCによるワンメイクレースは、モータースポーツを楽しむカテゴリーと将来のMotoGPライダー育成を目的としたカテゴリーに分かれ、全国約30ヵ所のサーキットで開催されています。
市販車両を使用した「HRC GROM Cup」、「CBR250R Dream Cup」、「CBR250RR Dream Cup」をはじめ、HRCの市販レーサーを使用したミニバイククラスの「NSF100 HRCトロフィー」、および将来のMotoGPライダーを育成するための「HRC NSF250R Challenge」も開催しています。
これらのHRCワンメイクレースシリーズは、全国各地のサーキットで開催され、一定の条件を満たした参加者を対象に全国大会の実施や、育成クラスのステップアップ支援制度など、参加者がレースを楽しんだり、夢を実現したりするプログラムとなっています。

Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2023

Hondaは、創造力と自由な発想、そして技術を結集した手作りのマシンを使って、1Lのガソリンで何km走行できるかを競う「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」を1981年から開催し、初回大会以来のべ約1万5000チーム以上が参加しています。

●Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2023 国内開催スケジュール

6月3日(土) Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2023 第14回 もてぎ大会 モビリティリゾートもてぎ 西コース (栃木県)
6月10日(土) Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2023 第36回 鈴鹿大会 鈴鹿サーキット 東コース (三重県)
8月6日(日) Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2023 第38回 九州大会 HSR九州 サーキットコース (熊本県)
9月9日(土):練習走行 本田宗一郎杯 Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2023 第42回 全国大会 モビリティリゾートもてぎ スーパースピードウェイ (栃木県)
9月10日(日):決勝

Honda Racing THANKS DAY

Hondaは、モータースポーツファンの皆様に対する感謝イベント「Honda Racing THANKS DAY 2023」を2023シーズン終了後に開催します。日程やプログラムは決定次第、ホームページにてご案内します。

参考:ホンダモビリティランド(株)で行う主な国際レースについて

ホンダモビリティランド(株)は、2023年もさまざまなレースやイベントを開催し、日本のモータースポーツ文化のさらなる発展への貢献を目指しています。

鈴鹿サーキットは、日本初の本格レーシングコースとして1962年に開場し、参戦3年目となる日本人ドライバー角田裕毅選手の活躍が期待されるF1日本グランプリのほか、FIM世界耐久選手権(EWC)の一戦として開催される鈴鹿8耐などを開催します。モビリティリゾートもてぎでは、FIMロードレース世界選手権(MotoGP)のほか、FIMトライアル世界選手権(TrialGP)など、年間を通してさまざまなレース、イベントを開催します。

●主な国際レースの開催スケジュール

カテゴリー 開催日程 大会名 開催会場
TrialGP 5月20日(土)~21日(日) 2023 FIMトライアル世界選手権 日本グランプリ モビリティリゾートもてぎ(栃木県)
EWC 8月4日(金)~6日(日) 2023 FIM 世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会 鈴鹿サーキット(三重県)
F1 9月22日(金)~24日(日) 2023 FIA F1世界選手権 日本グランプリレース 鈴鹿サーキット(三重県)
MotoGP 9月29日(金)~10月1日(日) 2023 FIM MotoGP世界選手権シリーズ 日本グランプリ モビリティリゾートもてぎ(栃木県)

 

発表の全文と四輪の体制などは、ホンダの公式発表をご覧ください。

 

リリース:本田技研工業株式会社

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