皆さんこんにちは整備士ライダーのヨシキです。私が以前執筆した工具の記事。おかげさまで皆様からのうれしい反響が届いています。意外と皆さん工具に興味があるんだなあと驚きました。
というわけで、今回は前回の工具関する記事の続編、プロ仕様のオススメ工具を紹介していきます。一般の工具セットでは満足できない。もっとプロ向けの奥深い工具に興味がある。という方向けの少々マニアックな内容となっています。
かなり趣味性の強い内容ですがどうぞお付き合いください。
いい整備は良い工具から
“いい整備は良い工具から”これは私の持論でもあるのですが、整備のクオリティは工具に依存すると考えています。
プロとの違いといえば、作業にかかる時間であったり、経験則による小技など、些細なポイントがほとんど。正直専用の道具と時間さえあれば整備初心者でもある程度のことはできると思っています。
エンジンを載せ替えてみるなど、ちょっとハードな整備にチャレンジしたいと考えている方は、思い切って工具を増やしてみるのもいいかもしれませんね。
整備を頻繁にするならハイクラスな工具の導入を検討してみては?
とはいえ、やみくもに専用の道具を揃えていたらお金がいくらあっても足りません。なのでまずはスパナやレンチなどのハンドツールからハイクラス工具を揃えてみてはどうでしょうか。
ハンドツールなら汎用性のある工具なので、整備を頻繁に行う方なら出番も多いでしょうし、使い道も豊富です。
費用が高い工具の導入は慎重に
ちなみにプロ仕様のハンドツールの中には非常に高価な商品も多く存在します。もちろん高価な工具は精度、耐久性、握り心地など、廉価版の工具と比べて高性能な側面もありますが、代用の効くツールであれば購入は慎重になった方が良いでしょう。
特にプライヤーやレンチなどは高いものだっと1本1万円以上もする高級工具がありますが、正直ホームセンターの工具でも十分代用できます。
代用の効かない特殊工具でもない限り、高価な工具の導入は慎重に。
持っていると整備の幅が広がるオススメ工具5選
さて、ここからは持っているとちょっと作業が楽になるワンランク上の工具をご紹介していきます。どれも工具セットには入っていないツールですので、作業のレベルを上げたい方におすすめです。
バイスプライヤー
バイスプライヤーは強い力で挟んで固定するプライヤーです。ボルトの頭を掴んでネジを回すことができるので、なめてしまったボルトを外すときに活躍します。
他にも、挟んで押さえておきたい部分にも固定用のツールとして使えるのでとても便利。挟む力もテコの原理で握力の何倍もの力をかけられるので強く挟みたいときにも重宝します。
価格もそれほど高い商品ではないので1本持っておくと便利です。
電動インパクトレンチ
電動インパクトレンチも作業性向上に役立ちます。おすすめメーカーはマキタや日立のハイコーキ。現場の強い味方であるこの2メーカーは整備でハードに使っても中々壊れません。
コンパクトながらトルクも強いので、大体のボルトを外すことができてとても重宝します。
タイヤ交換で一度使うともう手放せなくなります。
溶接機
溶接機はかなりヘビーな作業をする方向けの工具ですが、1台あると作業の幅が広がります。今発売している家庭用の溶接機でも簡単な溶接なら難なくこなせますし、少しグレードの高い商品なら薄板も問題なく溶接出来ます。
さすがにアルミは家庭用溶接着では厳しいですが、鉄フレームなら軽微なクラックは家庭用溶接機で十分補修できます。旧車乗りの方なら重宝するかもしれません。
バイクジャッキ
バイクジャッキは整備をする上で絶対必要な道具です。特にタイヤを外すような作業はジャッキが無ければ作業ができません。
バイクジャッキは車体の形状によって使用できるものと使用できないものがありますので、購入するときは対応するバイクのタイプをよく確認しましょう。
少し高価ですが、アタッチメントを取り付けてどんなフレーム形状でもジャッキアップできるスタンドだと間違いがないのでオススメです。
トルクレンチ
トルクレンチはボルトを既定の力で締め付けるための道具です。バイクのボルトはほとんどの部分で“規定トルク”という締め付ける力が決まっています。これを無視して締め付けると、ボルトが緩んだり、折れたりする原因となります。
これを防ぐのがトルクレンチ。タイヤのアクスルシャフトを締め付けるナットやエンジンオイルのドレーンボルトなど、重要な部分のボルトはトルクレンチを使って締めることで精度の高い作業ができるようになります。
特に足回りな重要な部分ですので、タイヤやチェーン周りのメンテを行うときにはトルクレンチを用意しておくと安心です。
道具を揃える楽しみは無限大
メカが好きな方にとって工具はバイクをより一層楽しめる素晴らしいツールです。飾るもよし、集めるもよし、使うもよし。その楽しみ方は無限大です。
別に無理をして高い工具を買う必要はありません。けれども“こんな道具があったら便利なのに”と思ったらその希望を叶える工具を探してみて下さい。もしピッタリ条件にあう工具を見つけることができたらそれはきっと価格以上に価値のあるハイクラスな工具になりますよ。
関連記事:
投稿者プロフィール
-
元モトクロス国際B級ライダーのヨシキです。
趣味は林道探検、オフロードバイクでどんな山道も散策します。
今は整備士として活躍しているので、メンテナンス、DIYでできる整備など、お役に立てる情報を発信していきたいと思います。もちろんレーサーならではのライテク記事も執筆していくのでおたのしみに。
【愛車たち】
SUZUKI RM-Z250,HONDA CR125,SUZUKI RM80L
最新の投稿
- メンテナンス2024年11月17日100均工具は使えない!?整備士ヨシキが100均工具の限界に挑戦!
- ライディング2024年11月10日ブレーキ操作が上手くなりたい!指の本数でわかる上達メソッド
- ヘルメット2024年11月6日安全なオフロードヘルメットの選び方を紹介!中華ヘルメットは危険!?
- 整備2024年10月14日整備がもっと楽しくなる!プロ仕様のオススメ工具を紹介